こないだ「浴衣事情」ということで、ユ○クロの激安・浴衣を取り上げました。記事を載せた後、書くからには自分で着てみないと…という気持ちがフツフツと沸きまして、試しに買ってみることにしました。う〜む、ツッコミどころは多々あります…が、この値段を考えれば何の文句が云えましょう。何よりも、和装を遠い世界のものと感じていた人たちが「着てみようかな」と身近に感じてくれるキッカケに成りうるということがイイですね。スタートがどうあれ、そこから徐々に本物の良さが見直されていくようになればステキですもの。

帯はさすがにペラペラです。でもそのペラペラがかえって軽くてイイ!という人がいるやも?

和装を楽しむ上で着物以上に大事なのが、実は帯なんです。どんなに上質な着物を着ていても、帯が安っぽいと全身が安っぽくなってしまう。反対に着物はそこそこでも、いい帯を締めていると全体がグレードアップする。試しに単衣の薄いものですが、正絹博多献上の浴衣帯をしてみました。

こちらは同じ正絹の博多献上でも浴衣用の単衣ではなく、小袋になっている(裏地あり)しっかりとしたものです。写真ではテクスチャーの違いまでは分りづらいですが、何となく雰囲気の違いを分って頂けるでしょうか。もし「なんか違うな」と感じて頂けたなら、それはきっと帯の配色による印象の違いではないと理解してください。
元々、自然派ではありますがキモノに興味を持ち始めてからより環境問題に敏感になりました。まず季節の移り変わりを意識します。また、美しい染め物・織物は、それを形成する材料があってこそです。それらは全て自然界に存在します。自然が破壊されれば、どんどん作れなくなってしまいます。気候も大事です。各地には、その土地ならではの寒暖を利用した技法があります。温暖化や異常気象によって、長年に渡り培われた知恵と技術が途絶えてしまう可能性もあるわけですね。さらには「職人」という資源です。着る人・使う人=受け皿がなければ、どんなに優れた作品も意味をなくしてしまいます。技と心意気を後世に伝えてゆくためにも、受け皿である私達がもっとキモノはもちろん、地場のものを見直していきたい……そんなことを想う日々です。