9月1日、雨の金曜日。旧白洲邸「武相荘」にて静かな時間を過ごす。好きなものだけに囲まれた暮らし。次郎さんと正子さんご夫妻はここでどんな眼差しを互いに向けたのでしょう。日々の喧噪から逃れて、庭の木々を打つ雨の音を聞いていると、もっと勝手に生きてもいいじゃないかという気持ちになる。もっと我がままでもいいじゃないか、と。けれどそれは責任を果たし、また全てを引き受ける覚悟をした人たちだけに許される特権なのかも。うろたえては右往左往し、逃げてばかりの私にはまだまだ「勝手」は許されない。無理に「勝手」を通せば、自らが勝手の奴隷になってしまうのでしょうね。
夏の薄物をしまい、今日から単衣に衣替え…しませんでした。普段着は臨機応変に、が私流。雨が降っているので着物は自宅でお洗濯できるお千谷縮。アイテムが夏物だけに、色目を爽やかにしすぎると寒々しい印象になるので帯は暖色系にしました。

銀細工の金魚帯留めがやや寂しく感じられたので、さらに紐でアクセントをつけました。
イメージは初秋の朝顔。夏をまだ手放したくないかのように、しっかりと支柱に絡み付く蔓。旧白洲邸の庭でも壁面いっぱいの朝顔が冷たい雨に打たれていました。