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2006年10月 アーカイブ

2006年10月01日

服部綴工房 2~国産?

鈴:また「国産」という話題にもどりますけど、何をもってして国産なのか…それも実は曖昧じゃないですか? 貝なんかも、どっかで採れたのを、一度日本の海に撒いて「国産」と表示されちゃうし。

服:カニなんかは仕方ないけどね。国境線を歩いてりゃ(笑)。そりゃカニに罪はないよね。たまたまウロウロしてるとこ捕まっちゃったら「00産」にされちゃう。だからカニ的な国産というのと、松茸じゃ話がちがう。やっぱ丹波の松茸は歯触りがちゃうでとか、形は同じでもやはり向こう産のは香りがちゃうでとか。その土地で育ったものには、その土地の味わいがある。

鈴:あはは、ホントに。それにしても冗談はさておき、本当に「国産」というものに対して業者さんを信じるしかないですね。だってどこで染めた、どこで織った、じゃ糸はどこのものだ…って、キリないし。パーツ、パーツがバラバラだったらどの部位を拾って何々産とするかわかりませんもの。

服:あぁ、糸はもうねぇ…絶望的ですわ。糸も昔は日本で作って国産だったわけですよ。でも今は群馬と山形の松岡。その2件しか残ってない。で、こないだ松岡に行きましたが、工場の中のほんの一角しか動いてない。あの日本の軍艦を作っただけの…、戦艦大和を作るお金を稼ぎだしたほどの製糸工場は陰も形もありません。

鈴:そうなんですか。寂しいというか、残念というか。でも着るがわにすれば、良ければそれでいいわけで、そこまではこだわらないかな。じゃ、中国産の良い糸と、日本産の良くない糸を比べたらどうなの、ってことにもなるし。

服:お蚕さんも生き物だから吐き出す糸にもムラがありますね。すれば10個の中から選ぶのと10万個の中から選ぶのでは、沢山の中から厳選した方が結果いいわけですよ。国内で育てられてる繭は無いに等しいですから。ただね、やっぱり食べさせているものとか、いろいろあって、今の糸は大変弱くなってる。

鈴:昔の日本の糸はもっとしっかりしてたんですか。

服:昔の糸は手で簡単にちぎれなかった。それこそ生きた桑を食べさせて、日本の風土に合ってたし。だって松茸じゃないけど、日本の中でさえ、場所によって糸の質が変るぐらいだったんですよ。

鈴:すると、どこどこの生地はいいとか、好みがはっきり出ますよね。

服: それが今は全滅してますから。さっき「良ければいい」とおっしゃいましたが、今はもう着る人も分らないでしょう。善し悪しの比較ができないんだから。

鈴:いずれにしても蚕さんの体調だってあるし、出来にはその時々の優劣があるでしょうね。いいものは献上品になったりして、庶民の手には触れなかったんでしょうし。

服:そう。銘仙なんてのは初めて庶民が着られた絹物。いいものはほぼ全部外国に送られて、その外貨で軍艦作ってた。だから本当のお金持ち以外は絹の着物なんて着られなかったんです。

鈴:よく時代劇見てると、みんなが平気で雨に濡れたりしてて、昔の人はどうしてたの?って思うんです。いくら家で洗い張りをしてたとは云え。。やはり木綿やウールだったからでしょうか。

服:そうでしょうね、それと、平安時代の絵巻なんか見ても、お姫さまが傘をさしてる場面なんてないでしょう。植物染色の爺さんから聞いたんですが、染めるときに鉄媒染、アルミ媒染しますでしょ。あれはものすごい撥水作用があるんです。おそらく昔の植物染色品はとてもつもなく雨をはじいてたということらしいです。

鈴:う〜む、やっぱり同じ着物でも、今と昔ではいろんなふうに違いがあるんですね。

                      つづく

2006年10月02日

服部綴工房 3~職人の世界

鈴:ところで初歩的な質問ですが。実際、帯屋さん…つまり織屋さんは何をするんですか。糸は糸屋さんが用意してきて、織るだけなのか、デザインも担当するのか、どこまでが服部さんの仕事なんですか。

服:由緒正しい西陣の織屋のオヤジが何をするか。糸を買う手配をする。図柄は絵描きさんに描いてもらう。色は染屋さんに染めてもらう。織るのは職人さん、織り子さんに織ってもらう。それを問屋さんに持っていって売るというプロデューサー作業です。各セクションの人に発注することで、雇用が生まれ全体が産地として成り立つわけです。

鈴:うまい具合に地域がいいバランスで循環してるんですね。「循環」とか「環境」とか、そういった物事のサイクルを表す「環」という字…「わ」とも読みますよね。それは「和」の「わ」にも繋がると私は思っています。

服:そうですね。でも機屋のありようも随分変りましたよ。

鈴:たとえば?

服:一つ面白い話があります。綴れに限らず、昔はパッタンパッタンと帯を織るときは竹おさ(機織りで横糸を織り込むのに使う道具)を使ってました。竹おさと云うぐらいですから当然、竹で出来てます。とても風合いも良く織り上がるので各産地で使ってました。けれど今はほぼ全て金物に変ってるはずです。竹おさの竹の歯を作るおじいさんが辞めてしまったら日本全国から竹おさが消えたんです。日本全国、ただの一人が作ってたの。青森の裂織りのおばちゃんも、結城の産地の人も、大島の産地の人も、南の島の人も、ある日を越えて、全員が一斉に「竹おさがなくなった!」って叫んだんです。それまで、竹おさを作ってるのは日本全国でたった一人だったなんて誰も知らんかったんです。

Hata
渋谷の玉川屋さんにて。お店に持ち込まれた機をいじる石井社長。手を動かすうちに、つい夢中に!


鈴:もう竹おさで織ったものは無くなったままなんですか?

服:今一人竹細工のおっさんが出て来て、再び作ろうと練習してますが、今のところはまだありません。

鈴:まだ使えるようになるのにどのぐらい先になるか分らないんですね。当分かかるのか、それともやっぱりダメだったということになって、永遠に無くなってしまうか。

服:わかりませんね。特に綴れみたいに精密さを要求する織物なんかでは、相当にすぐれたものでないと使えないので。ですから今はやむなくステンレスの金おさに切り替わってますが、竹に比べて重たいから、風合いも違ってきます。

鈴:糸を寄せた時に重みでドスンとくれば、その分きつくなって、帯が硬くなったりして…。うーむ、残念。

服: 似た話で、漆を塗る筆には琵琶湖のネズミの毛がいいらしいんです。

鈴:他のネズミじゃダメなんですか?

服:ダメ。同じネズミが東京にもいるんですけど、東京のは狭いところをチョロチョロしてるうちに毛が切れちゃって使えない。自然の中にいるネズミのはのびのびしてるらしい。でも一番の問題は、今それを捕まえる人がいなんです。

鈴:犬みたいに適した種類を掛け合わせたりして筆ネズミを作れないんですか。

服:そこまでやるほど需要はないんです。漆の筆がもっともっと売れるんなら有り得るかもしれないけど。売れないから後継者がいない。江戸小紋の型を彫る道具の職人さんがいないとか、よく耳にするでしょ。それから絞りも、桶絞りってのがありますが、桶を作る人がいない。
 後継者がどうしたこうした。こういう話はたいてい陽のあたる部分での人材を心配するけど、もっと困るのはそれを支える道具を作る人とか、もっとベーシックな、陽の当たらないところ。この人たちは何十人、何十軒という織り屋がいて成り立つわけで、もし織屋が何十軒の半分になったら、道具を作る人は生活できないから辞めちゃう。

鈴:わぁ、伝統が守られ、受け継がれてゆくって本当に大変。全ての事柄は連鎖していて、きわどいバランスでどうにか成り立ってるんですね。ちゃんとそういうことを意識していかないと、そのうち着物だって完全に無くなっちゃうかも。イヤ〜。

服:いやいや、ホントに。でも今は若い方でも積極的に和服に興味を持ってくださる。とても有り難いことですわ。

鈴:はい、私ももっともっと着ます!長い時間、楽しいお話を本当にありがとうございました。とても勉強になりました。ぜひまた宜しくお願い致します。

Hattorisan
服部さん、本当にありがとうございました。またいろいろ教えてください!

2006年10月04日

服部綴工房 4~おまけ四方山

 着物ってステキ!着物は楽しい!…はい、たしかにそうです。同時に、呉服業界のコワイ話も耳にするし、イヤな経験をした人も少なくないと思います。つい先きごろ潰れた業界大手の呉服屋さんは強引な売り方がずいぶんと問題になっていたそうですね。囲まれちゃって、買わないでは店を出られない…それでお客さんがトイレからケータイで警察に電話をかけた。。ウソかホントか、そんな信じられないような話も伝え聞いています。

 インタビューもすっかり盛り上がり、話は尽きる事なく業界の裏側もチラリ。。。
*注:この「おまけ四方山」は単なる陰口ではありません。もちろん、特定の人物や団体を非難するものでもありません。ただ私自身、痛い目や悔しい目にもあってきました。それで多くの人が着物から離れてしまったり、或いは踏み込めないでいるのも事実。少しでも「イヤな気持ち」を未然に防ぎ、自衛の策に通じるならと思い掲載することにしました。

鈴:最近は展示会ばやりというか、大手百貨店などが開催する職人展なんかは毎回すごい人気だそうで。人気のある作家さんや工房は引っ張りだこで、肝心の制作する時間がなくて困るとか。

服:展示会もいろいろで。よく作家の先生による実演を呼び物にしてるとこありますね。昔ある展示会場で、金唐革(きんからかわ=なめし革の上に特殊な塗料で金属箔を貼り、金型で文様をプレスしたうえに彩色したもの。和装でもバッグや鼻緒、帯などに用いられる手法で高価)の先生がいて実演してるんです。刷毛みたいなもんでポンポン叩いてて。あんな風に作るのか…大変やな、と思って見てまして。それから3週間ぐらいして別の会場行ったら、その人が今度は綴れの機に乗って、綴れを織ってる。まぁ、織ってるといっても、そこに座ってしゃべってるだけなんですけど。私も確信もてないまま「たしかこないだお会いしませんでしたか」と尋ねたら、「いや、ワシな、西陣の問屋なんや。その場その場でいろんなことすんのや」と。結局フリだけ。でもそういう格好してたら普通は信じますわな。

鈴:誰がその場にいようと作品自体は問題ないんでしょうけど。でもそこで先生らしき人がもっともらしく云々してたら、ついこっちも多少高めでも買ってしまいそう。

服:とても腕の良い友禅職人さんがいまして。ある呉服屋さんの展示会でのこと。そこの奥さんが来た職人さんたちに色紙を渡して何か描いてくれと云ったんです。その友禅職人さんだけは刷毛で自分の着物と同じ花の柄をササッと描いたんです。実に見事でした。ところが他の上下着たような先生方はみんなか描けないんです。仕方ないから字書いたりして…「根性」とかね(笑)。

鈴:根性!あはは…、有り得ない。今度は展示会に行く時には色紙持ってゆくといいですね。記念に何か描いて、とお願いしてみて吟味します。

服:めちゃめちゃイヤなヤツですわ(笑)。そうそう、あの4ヶ月間無料で着付け教えます、という会社あるでしょ。CMにI.R.が出てて…今はだれだったかな。O.K.さんか。あれだって研修会というのがあって、普段ぼくらも知ってる問屋さんがいきなり着物に着替えて先生になっちゃうんです。

鈴:実は申し込んでみようかなと考えていたんです。新たな着付けの発見があるかもしれないし、無料だったらいいかなと思って。広告にも販売会はないと書いてあるし…

服:販売会はないです。研修会だから。つまりね。上場したときのデータを見ると60数パーセントが手数料収入。コミッションですわね。だいたい4ヶ月も無料でどうやって成り立つの、あの会社。

鈴:だって着る人がいないと始まらないから、呉服界の活性化のために頑張ってるんでしょ?

服:ギャラ高そうな有名人使って? 新聞の全面広告って、たしか何千万かですよ。フッフッフ。

鈴:あぁ、云われてみれば…。

服:ネーミングもひどいですわ。ちょっと前までは@@振興会と名乗ってたもの。わたしも「振興会」と付いてたときは騙されましたよ。

鈴:きっと行政と組んで、日本の伝統や文化を守る組織だと思いますよ。国からも支援があるんだろうな、とか。

服: 私も思ってました。でもそういうとこは上場しません。だから販売会はしないけど、勉強会? 研修会をやります。その会場には値札もついた品物が並んでいます。そして作家先生に扮した問屋の人は商品の説明をしてもいいけど、一切「お似合いですよ」とか「お値打ちですよ」と云って勧めてはいけないというマニュアルがあるそうです。そこで勧めるのは、誰だかわかります?

鈴:えっ、誰です?

服:着付けの講師。「あらー、あなたにビッタリ」とか「今度、訪問着の着付けをやるから一枚持っておくといいわよ」とかね。

鈴:信頼している先生だけに、う”ぅ〜、ぐやぢぃ〜。

服:いろいろカラクリがあるんですよ だから信用できるお店、きちんとしたところでお買い物をするようオススメするんです。

実はかくいう私も昔、@@校に通っていたときに同じ目にあいました。着物と帯のセットを定期預金を解約して購入。後に同じ帯がそれより半分の値段で売られているのを見つけたときはショックでした。
私たちが自衛することが、業界の健全化に繋がります。くれぐれも気をつけませうね!

Tohoho_1あぁ、私もずいぶん高い授業料を払ってきたな〜。トホっ。
もっともっとモノを見る目、人を見る目を養わなくちゃ!
日々これ勉強なり…だわね。
さぁ、着物とのいいお付き合いをしてゆくぞ〜。
…そんな決心を新たなにするマユコであった。
某月某日、カフェにて。(イメージ写真)

2006年10月05日

沖縄パワーを浴びて〜城間栄順さん&平良敏子さん

 10月3日。9日まで東銀座の時事通信ホールで開催されている「城間栄順・琉球紅型展」に行ってきました。
 重要無形文化財である結城紬、久米島紬、宮古上布、越後上布、喜如嘉の芭蕉布、そして純日本産生糸による正絹・松岡姫(鈴なりインタビューの服部さんとの会話中にも出てきましたのでご参照ください)を使って染めの世界を存分に繰り広げるという壮大な企画でした。
「布を生かす染めに徹した。あたたかみのある布と向き合うとき、心が引き締まる思いだった」と語る城間栄順さんの言葉の通り、それは染めと織りの見事なコラボレーション。染め物を見るとき、私はその誘目性が故に、つい布自体まで気が回らないことが多々あります。ところが染めと織りのどちらが前に出るということもなく、双方が互いの素晴らしさを引き立てている…。そして私は今回はじめて、芭蕉布ってこんなにスゴイものなんだ!と気付かされました。今まで自分にとっては門外だった芭蕉布と引き合わせてくれた機会に感謝!
 この日行われた城間栄順さんと芭蕉布を作ってらっしゃる人間国宝の平良敏子さんとの対談では、城間さんと奥様の馴れ初めや、戦後の思い出など、いろんな話題がでました。一つ一つのエピソードが絡み合い、織られ染められ、人生という反物に仕上がってゆく…そんな印象を受けました。
 平良さんは芭蕉布を織るのに、まず芭蕉を刈るところから始め、糸を作り、数えきれない行程を経て布を完成させます(詳しく知りたい方には《平良敏子の芭蕉布》という本をオススメ!)。モノはどうやって出来るのか、どこから来て、どこへ行くのか…。それを知ってるのと、知らないのでは、そのモノの味わいも格段に違うんですね。現代の生活は加工品に溢れています。欲しいものを、欲しい形になった状態で、私たちは簡単に手に入れられます。お魚が切り身で泳いでいると思っている子供達のことを笑っていられませんよね。思わず我が身を振り返る対談でした。芭蕉布を「banana cloth」なんて呼ぶ平良さんは自由でチャーミング! 繊細さと大胆さ。優しさと厳しさ。そんな沖縄のダイナミックスに圧倒された一日でした。

Bingata
うしろの巨大な幕は、実はもっと鮮やかな黄色。鶴亀の吉祥文様がベースになっていますが、鶴は「火の鳥」みたいな力強さ。亀は頭に何か生えてるし…耳? 角? なんだろ。そのエネルギーを浴びていると、ちっちゃい事でイジイジしてるのがバカらしくなってきます。

Tsuki
まだ少し蒸していたので着物は単衣。帯は塩瀬の江戸友禅。秋らしく萩やススキがなびく中で遊ぶ鹿たち。お太鼓には(写真では分りづらいですが)大きなお月様がぼかしで描かれています。ところどころに刺繍を施すことで陰影が深まっています。



宝布に華咲かち?城間栄順 琉球紅型作品集

Book
宝布に華咲かち?城間栄順 琉球紅型作品集

著者:城間 栄順

販売元:日本放送出版協会

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2006年10月07日

荒らしのあとの満月

 せっかくの十五夜だいうのに昨日は大嵐。すだれは飛んでくわ、植木鉢はひっくり返って割れるわ、傘は折れるわ、わが家も大騒ぎ。けれどそれだけで済んだので良かったです。被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。
 今日は打って変わっての快晴。家々の洗濯物が気持ち良さそうに風になびいているのが目につきました。もう一つ目についたのは、投げ捨てられた傘たち。きっと昨日の暴風雨に耐えきれず壊れ、そのまま捨てられたのでしょう。かわいそう。ポイ捨てが悪いのは云うに及ばず。壊れるまで頑張った傘たちへのせめてもの感謝として、ちゃんと葬ってやればいいのにな…。

Mangetsu1
 十五夜のお月見は残念ながら嵐にふき飛ばされましたが、今夜は満月!
昨日の分も取り返そうとお月見散歩にくり出しました。
おーい、お月さんどこにいるのー?
初めての袷。単衣と比べると、はっきりと重さが分る。ひんやりとした夜気にあたりながら、その重さが心地よく感じられました。

Odango
悪天候にくじけて今年はお月見団子を作らずじまい。口の方も昨日の分を取り返すべく、くし団子をいっぱい買っちゃった。

 Mangetsu2
モアレのために写真では分りませんが、千筋(細い縞)の江戸小紋です。夜目には白っぽい着物の方がよく映えますが、今夜の主役はお月様。月明かりの邪魔をしないような色目を選びました(さすがに黒じゃ闇夜のカラスだしね)。
まばゆい月に、こんばんは!

2006年10月12日

キモノ体験

 10月10日。お仕事でお世話になったヘアメイクのMさん。全く着物とは接点のない生活をしているそうです。でも来年の年賀状には着物姿を、ということで引き受けさせて頂きました! スタイリングと着付け。和スタイリストの血が騒ぎました〜!

 どんな着物を着てみたいか尋ねてみたところで、全く分らない人には答えようがありませんよね。なので違う質問から始めました。好きな色は。普段の洋服の感じは。趣味は。そんな何気ないところから手かがりを探します。さらに髪の色、目の色、肌の色、全体の雰囲気などからパーソナルカラーを判断(今回は細かくチェックする道具が無かったので、あくまでも目測ですが…)。そして着付け。
 選んだ着物は墨色の小紋。キリッとした着物ですが、Mさんのやさしい雰囲気を生かすために帯にピンクを持ってきました。それによって全体がやわらかいトーンになったと思います。

 Pict6309
 思い切り雰囲気をだしての撮影会。「緊張する〜」というMさん。
「成人式でも着なかったし…着物は七五三以来かな? 照れますね」

無事に撮影も終えて 、、 ホッ。
「なんだか着物を着ただけで気分が変って楽しかったです」という一言がとても嬉しかったです!

2006年10月21日

そ、そんなにダメですか…?

 最近の気になる一言。

「キモノを着てるような女はダメだ」

 ドンファンで有名な某ギョーカイ人。あらゆるジャンルのプロデュースを担当し、交友関係も広い。来るものは拒まず、去るものは追わないタイプ。そんな彼が発した言葉が、繰り返えしますが「キモノを着てるような女はダメだ」です。
 彼曰く、全身を覆うキモノに守られていると緊張感がなくなる。緊張感のない女は気持ちも体もダレるというのです。ちょっとキレイだなと思っても、いざ脱がせてみると逃げ出したくなる…と。そんな女たちは、キモノを着てる、というだけで満足/安心して、自分自身を磨くことを忘れがちなのがダメの最たる原因らしい。
 なるほど。ダメ女と云わせる理由をアレコレ聞いてると、たしかに認めざるおえないとこはあるかも。気になり、私もキモノ女性たちを観察してみました。

*キモノ女性はグループ行動率が高い*
 通行の邪魔になっていたり、おしゃべりに夢中なあまり声が大きかったり、周囲の迷惑に気付かないことが多い。
*歩き方がきたない*
 草履や下駄を履いてるせいか、かかとを引きずるように歩いてる人が目立つ。だらしない印象で、姿勢も悪くカッコ悪い。

 大きくはこんなところですが、細々と列挙すればキリがありませんね。ただし、これらは全て「キモノだから目立つ。洋服だったら誰も気に留めない」ことかもしれません。だからと云って、言い訳にもなりませんが。つまり、キモノを愛する女性はもっともっと美意識を高める必要があるということでしょうか。
 ちょっと袂を持つ、腕をにょっきり出さない、物を拾う時には腰を落として、姿勢をよく、背中を丸めて下腹を突き出すような立ち方はしない、周囲への心遣いを忘れない…etc.。ちょっとした立ち居振る舞いで印象はグッと違ってくるはず。それから階段の上り下りの際には、両膝を離さないようにして歩くと美しいシルエットになりますよ。キモノでガニマタはイヤ過ぎですから。

Genmaicha
ラインはS字、手にはお茶。心の中は清く、正しく、美しく。忘れません、思いやり。

 あぁ〜、そういう私もまだまだ修行中。本当の美しさまでは長い道のりです。でもキモノを着ていて本当にステキに振る舞えたら、洋服の時にも無敵かも!
 キモノを着てることで安心するのではなく、「キモノ」を女性としても、人としてもランクアップするきっかけにすればいいんですよね。隠してくれるようで、キモノは思いのほかボディラインが出ます。そしてユニフォームなモノだけに、人柄もよく出ます。日々、心身のシェイプアップに励みませうぞ、世の乙女たち!

2006年10月28日

秋の恵み

 昨日は分刻みのスケジュールでさすがにヘトヘト。でも最後には良い時間を過ごせて疲れも吹っ飛びました〜。

 このところ多忙につき偏った食事が続いていましたが、久しぶりにゆっくりと季節の恵みを堪能できたお食事会。ケータイサイト【JazzMax】の担当、T氏の仕切りで青山にあるお店へ。ちょっと路地を曲がったところにある分りづらい場所にあるせいか、とても静かでくつろげる空間でした。

 Dessertお野菜とクルミ麩を和えた小鉢、胡麻だれで頂く戻り鰹、ハモの炊き込みご飯など、メニューは創作和食。これに日本酒でも傾けたらもっとイイ感じなんでしょうね。残念ながらお酒に弱い私はグレープフルーツジュース。ちょっと乱暴な取り合わせかな…と思いきや、どうしてどうして。なかなか巧妙な口当たりでしたよ。デザートはゴボウの甘露煮と黄身時雨。ゴボウの直径からも分るように、なんともプチな黄身時雨。これがまた小さいくせに、蒸したてで、口に入れた途端にフワ〜っと卵の風味が広がるニクイ奴なんです!

Miyashita
アプローチには竹の小径。実はT氏と私は互いに「妖怪好き」。うっかり袖引き小僧でも出てきそうですね、とワクワク。

Up
暑いのか寒いのかハッキリしないですね。日中は暑いぐらいでも、夜の急な冷えに備えて羽織を一枚。葡萄をモチーフにした洒落袋帯には葡萄の帯留めで「秋の葡萄フェア」を演出。後から、羽織も葡萄の色だと気付き、偶然の妙に自己満足。うふふ。
ちなみに帯留めにしているのは、駅構内のイベントスペースで見つけたブローチ1000円也。けっこう使えます!

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