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沖縄パワーを浴びて〜城間栄順さん&平良敏子さん

 10月3日。9日まで東銀座の時事通信ホールで開催されている「城間栄順・琉球紅型展」に行ってきました。
 重要無形文化財である結城紬、久米島紬、宮古上布、越後上布、喜如嘉の芭蕉布、そして純日本産生糸による正絹・松岡姫(鈴なりインタビューの服部さんとの会話中にも出てきましたのでご参照ください)を使って染めの世界を存分に繰り広げるという壮大な企画でした。
「布を生かす染めに徹した。あたたかみのある布と向き合うとき、心が引き締まる思いだった」と語る城間栄順さんの言葉の通り、それは染めと織りの見事なコラボレーション。染め物を見るとき、私はその誘目性が故に、つい布自体まで気が回らないことが多々あります。ところが染めと織りのどちらが前に出るということもなく、双方が互いの素晴らしさを引き立てている…。そして私は今回はじめて、芭蕉布ってこんなにスゴイものなんだ!と気付かされました。今まで自分にとっては門外だった芭蕉布と引き合わせてくれた機会に感謝!
 この日行われた城間栄順さんと芭蕉布を作ってらっしゃる人間国宝の平良敏子さんとの対談では、城間さんと奥様の馴れ初めや、戦後の思い出など、いろんな話題がでました。一つ一つのエピソードが絡み合い、織られ染められ、人生という反物に仕上がってゆく…そんな印象を受けました。
 平良さんは芭蕉布を織るのに、まず芭蕉を刈るところから始め、糸を作り、数えきれない行程を経て布を完成させます(詳しく知りたい方には《平良敏子の芭蕉布》という本をオススメ!)。モノはどうやって出来るのか、どこから来て、どこへ行くのか…。それを知ってるのと、知らないのでは、そのモノの味わいも格段に違うんですね。現代の生活は加工品に溢れています。欲しいものを、欲しい形になった状態で、私たちは簡単に手に入れられます。お魚が切り身で泳いでいると思っている子供達のことを笑っていられませんよね。思わず我が身を振り返る対談でした。芭蕉布を「banana cloth」なんて呼ぶ平良さんは自由でチャーミング! 繊細さと大胆さ。優しさと厳しさ。そんな沖縄のダイナミックスに圧倒された一日でした。

Bingata
うしろの巨大な幕は、実はもっと鮮やかな黄色。鶴亀の吉祥文様がベースになっていますが、鶴は「火の鳥」みたいな力強さ。亀は頭に何か生えてるし…耳? 角? なんだろ。そのエネルギーを浴びていると、ちっちゃい事でイジイジしてるのがバカらしくなってきます。

Tsuki
まだ少し蒸していたので着物は単衣。帯は塩瀬の江戸友禅。秋らしく萩やススキがなびく中で遊ぶ鹿たち。お太鼓には(写真では分りづらいですが)大きなお月様がぼかしで描かれています。ところどころに刺繍を施すことで陰影が深まっています。



宝布に華咲かち?城間栄順 琉球紅型作品集

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宝布に華咲かち?城間栄順 琉球紅型作品集

著者:城間 栄順

販売元:日本放送出版協会

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2006年10月05日 13:31に投稿されたエントリーのページです。

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