早いもので、1月も半分が過ぎてしまいました。昨日のブログにも書いたように、これからどんどん私たちの目は「春」になってゆくのですね。あんなのがいいな。こんなのもいいな。春の装いへのトキメキは果てしなく広がります。
今日は江戸友禅作家の小倉悟さんの作品を見てきました。小倉さんの作品の魅力の一つは色使いだと思います。でしゃばらない上品さと、すっきりが身上の江戸好みが意気投合した…とでも云うのでしょうか。あくまでも着る人が主役でいられる着物。着る人の個性を尊重してくれる着物。品物として見て「いいな」と思うものと、着てみて「いいな」と思うもの。その両方が叶うのが一番ですよね。
春のモチーフはいろいろありますが、中でも一番人気なのが桜でしょう。同じ桜でも表現は限りありません。

塩瀬の染め帯。地色と同じグレーのトーンをグッと落として陰を描くことで、とても立体的に仕上がっています。お太鼓にした時にさらに奥行きのある空間が生まれそう。赤く差した萼がアクセントになることで、地味にならず、意志をもった桜が咲きました。

同じグレー地に桜の帯でも、こちらは紬地。輪郭を無くした花びらと生地の風合いがマッチして、実に「らしさ」を出しています。しっかり描かれた枝やつぼみが、より季節感を強調。その時だけ締めたい贅沢な一本。

桜の型紙を使った江戸小紋。その所々に桜の花びらを散らしています。花びらにほんのり色を差し、美しいボカシを入れてるのがニクイねー。

ところで、こんなのも!
小倉さんのペンギン・シリーズはとても人気があります。