いくつになっても初体験のトキメキというものはあるのですね。今日、オペラ・デビューをしました。予てより一度は体験しておきたいと思いながらも、まずミュージカルがあまり得意な方ではないので、なかなか実現に至りませんでした。それが先日、FM横浜の番組にて新国立劇場の広報を担当してらっしゃるK氏とご縁があり、ようやく思い腰が持ち上がりました。
初体験の演目は『運命の力』。許されぬ恋人と駆け落ちをしようとするところを娘の父親に見つかってしまい、もめている時に恋人の銃が暴発。父親が死亡したことにより、娘と恋人は一族の敵になってしまう。そして運命の歯車はどんどん不幸に向って回り始める…というお話です。
まず驚いたのが、父親を日本人が、娘を黒人が、そして娘の兄を白人が演じていることでした。映画や普通のお芝居では考えられないキャスティングですよね。小さな「リアリティ」という枠に囚われないオペラの寛大さなのでしょうか。さらには、同じ音楽劇でもミュージカルとは明らかに違うということ。ミュージカルは普通のお芝居のセリフから唐突に歌になる…その歌いっぷりに違和感を覚えるのですが、オペラの場合は全編が歌。それはそれで一つの一貫した流れになり、とても心地よく気持ちを導いてくれるのです。そしてなんといってもオーケストラ!なんとも肌触りの良い生演奏がすばらしいです。正直いって、まさかこんなにオペラを楽しめるとは思ってませんでした。ぜひまた観たいです。

新国立劇場のロビーにて。やや光沢のある紬地の訪問着。オオバコを描いた春に装いたい一枚です。帯はパンフレットに隠れて見えませんが、牛首のしゃれ袋帯です。軽くてシワにならず、つぶれてもパンパンと整えると元通りになる牛首は、長時間座ったりする時に便利です。