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どうする? ポリエステル?

 「お花見2007」の記事に、ポリエステルの着物に関するコメントを頂きました。これは着物好きにとっては思案のしどころかもしれませんね。実は私も迷うところが無いわけでもありません。ポリか絹か。着物に何を求めるのかで、大きく受け止め方も変わります。
 着心地や風合い、職人の技、仕上がりの美しさ、伝統などを楽しみたいならポリはオススメできません。それよりも扱いやすさ、ランニングコストなどを優先するなら良いと思います。

●ポリの良いところ
1. メンテナンスが楽。洗濯機でガンガン洗えて、アイロンも必要なし。
2. 縮み、色あせの心配がない。
3. 安価なものが多くある。

●ポリの困ったところ
1. 夏は暑く、冬は寒い。
2. 静電気でバチバチになりやすい。
3. 本物の織りや染めに比べて深みがなく、ペタッと見える。

●正絹の良いところ
1. 身体に馴染み、着心地が断然良い。
2. きちんと洗い張りをするとパリッと新品同様に蘇り、長くつきあえる。
3. 何といっても、美しい!

●正絹の困ったところ
1. 洗濯は専門家に任せた方が安心。よってお金がかかる。
2. 濡れると縮む心配あり。天気予報は見逃せない。
3. 値段は、上を見ればキリがない…。

 日常的に着物で過ごしている、または着なければならない方は、用途や状況で素材を選べた方がよいでしょう。けれどたまの「おしゃれ」や「気分転換」で着るなら存分に良さを味わえる正絹よろしいかと思います。また、絹に限らず色々な天然素材を楽しんでほしいです。
 さて、ポリと絹の間でどうにも結論が出ない場合は、両方の良いとこ取りをするのはどうですか。川越唐桟、久留米絣、会津木綿…etc。木綿の着物も種類が豊富です。そして盛夏には麻。どちらも家で洗えて気軽に楽しめるのが良いですよ。ご参考までに、天然素材は他にも和紙、藤布、しな布、パイナップルの繊維など、もっぱら帯に使用されることが多いですが、いろいろあってビックリしちゃいます。
 ところで、最近はポリの着物も技術の進歩で以前の安っぽさはかなり解消されているようです。加えてポリエステルという素材に小さいころから慣れ親しんでる世代は、年輩者よりも抵抗感なく受け入れられるのかもしれません。ただし、同じポリでも善し悪しがあるようです。それが何であれ、「値段は正直」ということに変わりはないのですね。
 ちなみに私はポリエステルの冬用の袷、春秋用の単衣、夏用の薄物をそれぞれ一枚ずつ持っています。あまり使用頻度は高くありませんが、何かの時に持っていると便利です。

 最後になりましたが、コメントを下さったとみ徳さま。男性用の商品がどのぐらいあるのか、お値段の相場など、勉強不足で申し訳ありません。ただ、お客の気持ちも汲み取らずワーワー買え々々攻撃するようなとこは良いお店ではないと思います。シレッと下見をするならデパートが良いかも。買う買わないはともかく、ちゃんとモノを見て、説明を聞くなり、吟味するなら専門店がよいでしょう。本当に良い呉服屋さんは購入商品で客を値踏みしたり、無理に押し売りしたいしないはずです。

Ooura
Poly

 染め物風に仕上げたポリエステル素材と、本物の染めを施した絹物。2つの違い、分りますか? 写真では分りづらくても、肉眼ならすぐ見分けがつくと思います。さらに袖を通せば違いは歴然です。

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2007年04月10日 17:46に投稿されたエントリーのページです。

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