酒蔵を後にして、少しするとお豆腐屋さんを発見。ん? 秋田の大豆? グリーン豆腐? 何やら美味しそうな気配がビシビシ伝わって来る。「秋田の大豆」は県産の有機・低農薬大豆を使った、農家と職人の意地の結晶。「グリーン豆腐」は秋田県産の青大豆を使った、ほんのり緑色の逸品。大豆本来の味が口いっぱいに広がるそうです。こりゃマズイわけがない!
けれどそこでお豆腐を立ち食いすることもできず、チラシをもらって後からお取り寄せすることに。その場では豆腐ソフトクリームを頂きました。味はまさにお豆腐!豆乳とかの次元ではなく、と・う・ふ♪ 寒い。でもウマイ。そこにプ〜ンと甘い香りが… 何? 豆腐ドーナツ!!「今、奧で息子が揚げてるから」とオヤジさん。
ヤバい。豆腐ドーナツが出来るのを待っていたらギリギリの時間になってしまった。
今回の旅の目玉のひとつ、五能線に乗るのである。しかし東京の山手線というわけにはいきません。なんたって本数がないんですから。しかもこんなシーズンオフに乗りそこなったら後がない。揚げたてアツアツのドーナツを抱えて走った、走った。セーフ! …ふ〜。

焦った自分がバカみたいなほど、車内はノンビリ。地元衆がポツポツ乗っているだけ。車掌さんも「そんなに慌てんでも、待ってるから」と云わんばかりにこちらを見ている。まるでバスのように乗車駅で券をとって、乗った分だけの料金を清算するのだが、システムがよく分らない私は券をとるはずもない。それでも車掌さんはちゃ〜んと心得てて、「はい、東八森からですね〜」と無事に降ろしてくれました。

時間の都合で全線乗車は無理でしたが、東八森〜十二湖間の五能線の旅。本当に素晴らしかった。ここがどこだとか、今がいつだとか、自分が誰だとか…いろんなことが車窓からの景色と共に置き去りにされてゆく。そしてそれらは案外どうでもいいことなのだと思う。