昨日のNHK FM特番「今日は一日【映画音楽】三昧〜ヨーロッパ編」を聞いてくださった皆様、ありがとうございました。どうなることか予想もつかず、ドキドキしながら夢中で過ぎた9時間45分の長時間でした。

単にサントラ流して「いい映画ですね、懐かしいですね」と、そんなどこでもやってる番組ではなく、もう一歩も二歩も突っ込んだ番組を目指し、準備も周到。
しゃべっている、すぐ側の机には300枚以上のCDが並べられ…
次々と送られてくるリクエストに対応すべく、さらなる音源をスタッフは休む間もなく代車に載せて運び込み…
解説を担当したサウンド&ヴィジュアル・ライターの前島秀国さんのPCには15,000曲以上の音源がストックされいます。
今回、初めて明かされた秘話や沢山の貴重なお話もたくさん飛び出しました。その中で、私を一番ゆさぶったのはゲストの作曲家・上野耕道さんが「マカロニ・ウェスタンの音楽はケルトだよね」指摘したことです。たしかによく聞いてみると、そんな気がします。
近年の景気の向上により、アイルランドの人口は増加傾向にあるといっても、アイルランド島の総人口は約560万人(うちアイルランドに約390万人、北アイルランドが約170万人)。一方、アメリカにおけるアイリッシュ系移民は4000万人以上。かつて西部開拓時代には多くのアイリッシュが西を目指したそうです。そんな流れからもマカロニ・ウェスタンがケルトを土台にしてたとしても不思議はありませんよね。
映画と映画音楽を掘り下げることで、歴史や人間の歩みを少し覗くきっかけになりました。これはある意味「和のスピリット」であると思います。「和」→「環」→「話」→「輪」。全体性と連結。
着物だって単に「きれい〜」だけで終わらせるよりも、もう少し深く入り込むと、どんな風に作られたか、どこで作られたか、どんな気候風土が育んだか… 人類学、歴史,環境問題、美術… 果てしない興味の解放に繋がります。
番組は、多少マニアックな方向に走りすぎた箇所もあるでしょうし、聞きづらかった一面があったのも事実だと思います。そこを、どう「リスナーの皆さんとの共通言語」をより増やしてゆくかが宿題として残りました。けれど、私が刺激を受けたように、少しでも皆さんの中で新しい扉を開いたとしたならば、これほど嬉しいことはありません。

集中力が途切れないように、甘いものについ手が…