
(photo by 遠藤志岐子)
店を出ると、銀座はすっかり夜更けの顔になっていた。大きなビルが乱立するようになってから、かつての気持ちよい夜の海風は吹かない。それでもホッとする。渋谷や新宿などの攻撃的な照明、暴力的なノイズがここにはない。銀座の「灯り」は光をつくり、闇を許している。
目抜き通り沿いには等間隔に置かれた七夕の竹飾り。短冊には思い々々の願いごとが書かれている。その横を行き交う銀座のお姐さんがた。浴衣祭りでもやっているのだろう。あちらこちらで浴衣姿がなまめかしさを競い合っている。彼女たちの胸の中にもまた、願いごとを書いた短冊が揺れているに違いない。

MIKIMOTOの前には風鈴のツリーが出来てました。思い切りつついて鳴らしたい衝動にかられましたが、信長ではないので、大人の節度をもって風を待つ。しばらくすると、カラカラカラ〜っと幽かな夏の寝息のようなガラスの音。とても儚くて頼りないけれど、たしかに満ち足りた瞬間でした。
追記:土曜日9:00〜9:30放送中のTFM [Tastes Of Love]
今週は初めてのキャラに挑戦してます。ぜひ、聞いてみてください!