宿は湯の峰温泉の「あづまや」。小栗判官が蘇生したという伝説が残るつぼ湯のすぐ側に建つ旅館です。食事はすべて温泉のお湯を使って調理してるとかで、中でも温泉で炊いたご飯(朝食はおかゆ)がたまらなく美味。これぞ本当の御馳走ですな。

夜、ちょっとだけ外を散歩…といっても、宿屋の前を30m程行ったり来たりするぐらいで精一杯。通りには外灯もなく、ひたすら暗い。すぐ目の前には熊野古道の入り口もあるので近づいてみるが、跳ね返される。オマエたちのくる世界ではない、とでも云ってるような拒絶感。オソレ。それを失くしてしまった人間は狂う。
部屋に戻って夜に耳を傾ける。川の流れや虫の声、風、雨の音に混ざって何かが聞こえる。まるで山そのものが夜の闇を呼吸してる音なのかもしれない。

宿の部屋からの眺め。