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2007年08月 アーカイブ

2007年08月03日

J-Wave TOKYO LABORATORYと守乃ブナ

 突然ですがお知らせです。
 私、鈴木万由香は「守乃ブナ」として新たな一歩を踏み出しましたー!
 みなさま、どうぞこれからも宜しくお願い致します。
 
 何を考えてるんだ?! バカ!! ぷぷぷ〜。
 様々なリアクションを頂いておりますが、ここはひとつ、気長に守乃ブナの成長を見守ってくださいませ。
 1989年にラジオDJとしてのキャリアをスタートした時から連れ添ってきた「鈴木万由香」をなぜ改名するのか。想いはいろいろありますが、第一には「今の自分を大事にしたい」。第二に「これからの自分を育てていきたい」。第三に「ノリ」。
 ただし継続しているレギュラー番組などはスポンサーや局の意向もあるので、引き続き「鈴木万由香」が登場することもあると思います。ちょっとややこしくてスミマセン。まぁ、無理のないように脱皮してゆくって感じでしょうか。

 さて、そんな事情の中、今日は守乃ブナの初仕事でした!

J-Wave 「NISSAN MURANO TOKYO LABORATORY」にお招き頂きました。
8月6日〜10日にかけての一週間は「浴衣を着こなそう」というテーマだそうで、私が登場するのは8月8日 21:50〜22:00。
 奧が深そうな小山薫堂さんと可愛らしい東野みさとさんのコンビが絶妙な空気を放っていて、とてもリラックスできました。浴衣を上手に着るポイントなど、キモノの愉しさについて話してます。ぜひ、聞いてみてください♪

 Jwave
 左・東野みさとさん/中央・守乃ブナ/右・小山薫堂さん

Froggy
 綿麻なので浴衣としても、衿をつけてキモノとしても使える一着。本当はヒマワリなんですが、どうしても私にはカッパにしか見えない。なので、帯留めは蓮の葉っぱに乗るカエルちゃん。カッパと仲良さそうじゃない?

2007年08月08日

クラッシクxロック=和

 すみだトリフォニーホールで行われた、久石譲さんと新日本フィルハーモニー交響楽団によるワールド・ドリーム・オーケストラ(WDO)のコンサートを堪能。今夜はWDO.Best,Rock'n roll Wagner、そして久石譲 with WDOという三部構成で、素晴らしいエンターテインメントになっていました。
 久石さんとはNHKの特番でご一緒してことがあるのですが、「こんな人だったんだ〜」が実際にお会いした率直な感想。とても茶目っ気のある、厳しさの裏に夢のある方なんだと思いました。そして今夜、踊るように指揮棒を振る久石さんは、全身で音楽と取っ組み合いながら本気で遊んでる…そんなヴァイブスがビンビン放っていた。これまで久石譲という名前を知ってるだけで、或いは映画のサントラを聞いただけで「分った」つもりになっていたことが恥ずかしく、もったいなく、またアホらしい。
 Rock'n roll Wagnerでは「ツァラトゥストラはかく語りき」とクイーンの「We Will Rock You」と絡み合ったり、「Stairway To Heaven」「Smoke on the Water」究極のアコースティックを堪能できたり…実はクラシックってロックなんだなと改めて体で感じました。コレはハーモニーであり、つまりは「和」なんですよね。
 ちなみに「ワーグナー仕様」なのか、今夜はコントラバスが8人もいるし、低音の響きがvery気持ちよかった。CDでは味わえない感触。

Sumida
 小千谷ちぢみ(麻)の着物に、帯は羅(ら=織るというよりも、組紐のように編むように作る)。

Peche
 コンサートの後に入ったビストロで、桃のパスタ(!)に挑戦。う〜む、桃は桃で食べた方がよいかも〜。
残念ながら、こちらは not in harmony 。

お知らせ〜 J-Waveに出演

 鈴木万由香改め、守乃ブナが今夜J-Waveに出ます。
J-Wave 「NISSAN MURANO TOKYO LABORATORY」
「浴衣を着こなそう」というテーマで、お話させていただきます。
8月8日 21:50〜22:00。
ぜひ、聞いてみてくださいね♪

2007年08月11日

墨流しと職人魂

 「墨流し:すみながし」とは水面に染料を落とし、できた水のうねりのような模様を布に写し取る染めのこと。あまり最近では見かけませんね。青木玉さんの著書【着物あとさき】にも、お祖父様の紋付を墨流しに染め変えて生き返らせたというエピソードが綴られています。私もそれを読んで以来、ちょっと気になっていました。
 先日フラリと立ち寄った呉服屋さんで墨流しの反物を発見。生地は綿紅梅なので浴衣にするのが妥当ですが、せっかくなので広衿仕立てにして、ちょっとしたお出かけにも対応できるようにお願いしました。
 はっきり云ってバカですね。仕立て屋さんがハイシーズンにつき多忙であることと、お盆休みで作業が止まるために、出来上がりは8月の終わり頃になることを覚悟しなくてはなりません。こんな時期に浴衣地を買っても、着られる回数は限られます。
 ところが、なんと!!昨日「出来ました」との連絡がありました。うそっ、中3日ぐらいの突貫作業ですよ。せっかくなら何度でもお召し頂きたい、と職人さんがフル稼働で頑張ってくれたそうです。さっそく今日、品を受けとりました。どんなに急ぎ仕事でも丁寧な仕上がり。そのアッパレな職人魂に大感激です。プロフェッショナリズムとサービスと意地と真心のスクラム。すばらしい。

Suminagashi
そんなワケで、明日の観劇にはコレを着てゆきましょう。おニューの着物には、これまたおニューの粋な黒扇子。はて、帯も渋く攻めるか…それとも甘さをプラスするか…。

錦繍

 天王洲の銀河劇場にて「錦繍」を観劇。夫の無理心中事件をきっかけに離別した夫婦が、10年後に偶然の再会を果たす。心中事件の真相や失われた年月の空白など、ずっと宙づりになったままの謎が、二人の往復書簡によってあぶり出されて行く…。
 芝居なのに、どこか朗読的な要素もあり、面白い時間軸の体験でした。全編に渡り藤原道山氏による尺八の生演奏が、行ったりきたりする二人の想い、そして過去と現在を導いているようでした。舞台美術も最小限。削ぎ落とすことで際立ってゆく「言葉」を感じる舞台からは、受けとるものも多かった。

Kinshu

 それにしても暑い。そのせいか、上手に食べられなくて困りました。一人だといい加減になるし、作ってる間にお腹いっぱいになっちゃうし。日ごとに落ちてゆく体脂肪がちょっと不安。でも今日はカレーを食べられた!友達のおかげかな。やっぱり食事は一人より誰かと一緒がいいですね。体にも心にも。

0811
 やわらかな八寸の帯。帯留めはつげ細工。帯揚げは黒のチェックで少し遊んでみました。
次回は黒の半衿とか、とっぽい柄の帯とかで個性的にしてみるのもオモシロいかも。

2007年08月14日

和裁日記#6

 8月14日。多くの人たちにとって今週は待ちこがれたバケーション。旅行にレジャーに let's enjoy summer パーリーなんでしょうねー。
 そんな中、遊ぶでもなく、仕事をするでもなく、私は静かに過ごしています。まぁ、本来の過ごし方という程でもないけど。いろんなことに想いを馳せながら、本を読んだり音楽を聴いたり…そしてついに出来た。夏も残り少なくなってしまったけど、浴衣が縫い上がりました。予定よりは二ヶ月も遅くなりましたが、やっぱり達成感あります。長い道のりだったよ〜。後は先生に最終チェックをしてもらうだけ!

waxbag.jpg

 その長い道のりを陰で支えてくれたのがコレ(写真)。硬い生地になかなか針が通らず悪戦苦闘していると、先生が差し出してくれました。中には削ったロウが入ってて、針をこれにプスプスやると、途端にすべりがよくなるんです。いや、ホントに助けられました。
 こうやって、私は大小様々なモノや人々に助けられて生きているんだな。きっと自覚しているより遥か沢山の力に生かされているのでしょう。感謝。

2007年08月18日

和裁日記#7〜完成

8月18日。連日の酷暑に慣れた身がビックリしてしまうような気温の変化。10度は涼しいでしょうか。おぼれそうになっているところへ、誰かが浮き輪を放り投げてくれたみたいな気がしました。ホッ。
 
 仕事が終わってから和裁の先生を訪ねました。しつけ糸をとったり、最後の仕上げをしてから「よく出来ました」のお言葉を頂戴しました。ようやく完成です!生まれて初めて自分で縫った浴衣。愛着もひとしおです。いつ着てみようかな〜。
帯を選ぶのも楽しみです。

yukata-a.jpg
 先生、ありがとうございました。

mitsumori.jpg
 浴衣を一枚縫ったからといって、それで全てが終わったわけじゃありません。気に入った反物を見つけると、つい買ってしまう私。いくらでも「次」が控えてるんですよねー。今度はカッコイイ系の単衣のキモノに挑戦してみます。まずは生地の裏表を決めて印をつけるところからスタート!

2007年08月20日

Ms. ドライバーへ、

 8月20日。
 移動のほとんどは徒歩、或いは電車を利用しています。きっと速度がちょうど良いのかもしれません。移り変わってゆく景色を味わってから飲み込むことを許される速度。それ故でしょうか、たまに違うスピードに乗ると、なんだか世界が少し違った角度で見えてくるような気がします。

 先日、定年退職をしてから2種免許を取得して、日々クルマを走らせているという女性のタクシー運転手と出会いました。それだけでも感心してしまうのですが、何よりも彼女のまっすぐな眼差しが麗しかった。目の前に広がる何本ものルートの中から、最善だと思う道を選んだら、それを信じて進んでゆくような目。
 穏やかな老後を夢見て頑張ってきたのに、運命は彼女から家族を奪ってしまった。ほんのわずかな時間で、何を知ることもできないけれど、真っ白な手袋の中から、きちんと被った帽子の中から、少しくたびれた肩から…彼女のあちこちから、まるで蒸気のように立ちのぼる哀しみ。しかしその蒸気は悲観の涙に結晶するでもなく、或いはすでに乾ききってしまったのかもしれないけれど、新しいカタチの強さとなって漂っていました。少なくともどこにも負を見つけることができませんでした。
 世間話とも身の上話ともつかないような、つたない言葉のやりとりをしてるうちに目的地に到着。運転手としても実にプロフェッショナルで、私はなんと清々しい気持ちにさせてもらったことか。職業へのプライド。自分自身であることへのプライド。見事なハンドルさばきで渋滞を切り抜け、路地を出たときにはワープでもしたような驚き。同時に彼女のクルマに乗る前の私は、完全に新鮮な心持ちと共に新しい私になっていたと思います。ありがとう。

2007年08月25日

ハードルは高いのか?

 8月24日。諸用のためにamamfwawaスタッフと合流。つい先日開催された某パーティーに出席したR氏は、多くの女性たちが多大なる感心や憧れをキモノに対して抱いていることを確信したという。しかし何かが、彼女たちを「無理」という気持ちにさせているらしい。浴衣ぐらいならOK。でも「キモノ」となると話は別。ガラガラガラっと、現実が憧れの前でシャッターを降ろしてしまう。
一体その現実とは何なのか?
 先入観? 高い。面倒くさい。手間がかかる。不自由。大変。時間がない…。たしかに、どれも正しい。同時にどれも正しくない。洋服だろうが、車だろうが、家だろうが、食べ物だろうが、なんでも幅がある。その幅の中から自分サイズを選ぶだけのことなのに。実際に触れて、体験してみれば納得できることなのに。もったいない。朝、ワードローブの前で「今日はワンピースにしようか、それともジーンズかな」と迷う贅沢に、キモノという選択肢が増えたらもっと楽しいでしょうに。
 
 とある和装問屋の休憩室にて、そんなディスカッションに熱がこもった。そして目の前のポスターに気付く。京都の舞妓さんや、「いかにも」なハンナリ女性の写真。これもいけないんじゃないか?!キモノの良さを表現しようとするあまりに、イメージを限定してしまう。要はキモノ自体が不自由なのではなく、それを取り巻く人々の意識が不自由なのではないかしら。
 呉服業界だけでなく、音楽でも出版でも何でも、発展に向うテンションと同時に真逆に働くテンションとの引っ張り会いが生じるように思う。だからこそ、個人レベルでは限りなく自由でありたいのかもしれません。
 明日は久しぶりに夏塩沢でも着てみようか。それとも上布(麻)にしようか。ま、天気と気分で決めればいいか。
 discussion.jpg 夏衣を存分に楽しもう。いくら暑くても、夏は永遠に続かないのだから。  

2007年08月26日

夏塩沢

 shiozawa.jpg

暑い!
 口に出しても始まらないと分っていても、つい飽きもせずに云ってしまう。けれど、暑さの表情は微妙に日々違っているのですね。モワッと湿度を伴っていたり、ジリジリ焼けるような酷暑の中では麻が気持ちいい。独特のハリがあるため、肌への密着が少なく、汗の乾きも早い。そして、暑さの中に若干のスキがあるならば、サラリと軽いものが嬉しい。
 今日は夏の塩沢紬(新潟地方の織物)を選びました。やわらかく、身体をフワッと包んでくれます。糸が細く、生地も薄いので風通しがよいです。
 帯は麻の染め帯。。今年は暑過ぎたのか、それとも私の手入れが悪かったのか、朝顔が一輪も咲きませんでした。初夏にタネを蒔いては、秋頃まで楽しませてもらっているのに…残念。なので、せめて帯にいっぱい咲かせてみました。

asagao.jpg


*ゴスロリはどうした、というお問い合わせがありましたが、悪ふざけは期間限定のパーティーということで閉じさせて頂きました。ご覧になった方はラッキーなのか、アンラッキーなのか? ひひ。私は楽しかったけど。

*Q&A〜値段
 昨日の「キモノのハードル」について、値段の高さを指摘する声が寄せられました。たしかに激安ではないかも。しかし、私の云う「幅」というのは値段を含めてのこと。単に「高額」という先入観が一人歩きしてる場合も多々あります。実際には安く楽しむ方法だってあるんですよ!
 厄介なのは、「高い」という先入観につけ込んで暴利を貪る悪徳業者がいるということ。くれぐれも「高い」ことを当たり前だと思わないでください。

*Q&A〜浴衣の着用期間
 浴衣の時期は基本的には7月8月の盛夏と云われています。けれどTPOによって臨機応変に楽しんでよいでしょう。そもそもが礼装ではないのですから、ルールよりも「感覚」を尊重してみては?特に気候も激しく変化しているので、夏物を着る期間も延びているようです。

晩夏

 浴衣が欲しいんです!と、Kさんが飛び込んできたのはお盆の少しまえ。職人さんたちは夏休みに入っちゃうし、仕立てるにはやや遅いかなと思いつつ、それでもせっかくなら後悔のないものを手に入れて欲しい。そんな思いを抱いて、いざ呉服屋さんへ!
 その時にお見立てしたのが、こちらです。夏が終わる前に出来上がって本当に良かった。着付けレッスンを受けて、そのまま「麻布十番のおまつりに行ってきます!」とハジける笑顔で出かけてゆきました。

kyukata.jpg

 色が白くて華やかなイメージの彼女は、くすみの無い色がよく似合います。軽さを大事にしつつも、安っぽくならないように注意しました。生地は綿絽(めんろ=ポツポツ穴があいたような、独特の隙間が織り目にできています)。淡いピンク地に草の藍色が生むコントラストを、黄色の花が和らげていてキレイですね。
 帯はあまり古典調にならないものを選びモダンに。しっかりと織った博多帯なので締めやすく、だらしなくならないのがポイントです。

 mukuge.jpg
 厳しい残暑のなか、セミたちが全身で鳴いています。死ぬまでを鳴いているのか。生きている間を鳴いているのか。
セミの形に編んだ花かごにはムクゲの花。廻る季節にハレルヤ。

2007年08月30日

誕生日

8月30日

 子供のころ、お誕生日のパーティでは決まって泣いていました。家族からは「感激屋」と笑われたものです。別にきれいごとでも何でもなく、ただ嬉しくて仕方なくて涙があふれてしまうのです。自分がこの世に生まれたこと。また誕生日を迎えられたこと。人に祝ってもらえる幸福。すべてが当たり前のことではないと、本能が叫んでたのかもしれません。もちろん当時は幼くて、自分の涙が何で出来ているかなんて考えもしませんでしたけれど。
 いつのころからか、大人になるにつれ、だんだんと泣かなくなりました。欲張ることを覚えてしまったのでしょうね。そしてナイーブでいることが格好悪いと思いこんでいました。くだらない自意識が涙を塞き止めてしまったようです。

 今年、生まれて初めて誕生日をひとりぼっちで過ごしています。誰にも会わず、何の予定も組まず。家でひとり、とりとめもなく見つめています。欲望、愛、孤独、幸福、嫉妬、慈悲、不安、運命、自尊心、喜び、エトセトラ。今まであまりにも深く考えず、いかに運と身勝手さだけを頼りに生きて来たことか。きっとこんな一日が、私には必要だったのかも。

 家にいると、カードやメールや贈りものが届きます。本当に嬉しい。子供のころ涙があふれたみたいに、私の中から暖かいものがコンコンと沸き出してきます。でも昔のままじゃない。大人になった私が、子供の清らかさで喜んでいるのです。

 心から、ありがとう。
birthday.jpg

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