浴衣が欲しいんです!と、Kさんが飛び込んできたのはお盆の少しまえ。職人さんたちは夏休みに入っちゃうし、仕立てるにはやや遅いかなと思いつつ、それでもせっかくなら後悔のないものを手に入れて欲しい。そんな思いを抱いて、いざ呉服屋さんへ!
その時にお見立てしたのが、こちらです。夏が終わる前に出来上がって本当に良かった。着付けレッスンを受けて、そのまま「麻布十番のおまつりに行ってきます!」とハジける笑顔で出かけてゆきました。

色が白くて華やかなイメージの彼女は、くすみの無い色がよく似合います。軽さを大事にしつつも、安っぽくならないように注意しました。生地は綿絽(めんろ=ポツポツ穴があいたような、独特の隙間が織り目にできています)。淡いピンク地に草の藍色が生むコントラストを、黄色の花が和らげていてキレイですね。
帯はあまり古典調にならないものを選びモダンに。しっかりと織った博多帯なので締めやすく、だらしなくならないのがポイントです。

厳しい残暑のなか、セミたちが全身で鳴いています。死ぬまでを鳴いているのか。生きている間を鳴いているのか。
セミの形に編んだ花かごにはムクゲの花。廻る季節にハレルヤ。