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2007年09月 アーカイブ

2007年09月01日

初出勤

8月31日

 41歳、初出勤。誕生日も年齢もただの数字と云ってしまえばそれまで。でも何かのきっかけになれば、それはそれでいい。私にとっては reborn そして live on。昔の神田外語学院のCMに「love and rub」なんて発音を意識したのがあったけど…(これって、ちょっと受けとり方によってはエッチじゃございませんこと? オーホホホ)。って、そんなことはさておき。つまり「よっしゃ、やるぞ!」って気持ちになってるワケです。

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 TV番組のナレーション録り。左がエンジニアのS氏。彼がいなければ、私の声はペニャペニャのヒャラレラリ〜ってなもんざます。そして右がディレクターのK氏。彼の導きがあって、ふらついた意識がビシッと的を目がけてフォーカスできるのです。いつもお二人にはお世話になっております。感謝。チームワーク…これも「和」ですよね。

 レギュラーもイレギュラーも、ドンといらっしゃいませ。何だか楽しくなってきました。
今ハマってること:毎日。

廻り花

9月1日

 今日は廻り花(まわりばな)なるものと格闘しました。茶道におけるアクティビティの一つで、楽しみながら、茶花の活け方を練習できる貴重な機会です。

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 こんな風にお盆にお花が集められ、床の間にある花器まで一人ずつ進み出ては、好きな花を活けてゆきます。どんな花があるのか、場はどんな雰囲気なのか、色みの具合など、全体との調和の中で、その瞬間のベストをつかまえる…そんな感じでしょうか。

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 真ん中、下、上。花器の窓に順番にお花を活けるのです。

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 廻り花は作法に則って行われますが、一通り終わってからは残ったお花を使って皆でワイワイ大騒ぎ。なかなか思うように上手くいかないものですね。お花ひとつにしても奧が深い!

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 それぞれ好きなように活けたのが、ズラリ。藤袴、われもこう、竜胆、菊、すすき、女郎花など…花をいじる指先に秋の匂いが移っていました。

2007年09月03日

晩夏の京都〜染織を訪ねて

9月3日

 8月の終わりに京都を訪れました。晩夏の京都は思ったほど暑くなく(たまたまでしょうが…)風情があってすばらしかった。夜は鴨川の川床で夕飯を頂きながら、月が登ってゆくのを眺めていました。満月に向って膨らむお月様。欠けては満ちて、満ちては欠けて…。そんなお月様を見上げていると、いろんなことが許されてゆくようで。少しだけ救われたみたいな気がしました。

 今回の旅は大好きな織元さん(洛風林)と染め元さん(多ち花)を訪ねるのが目的。どちらも丁寧でしっかりとした仕事に定評のあるところです。呉服は主に分業制なので、プロデューサー的な人が、こんなのどうか、といったアイディアを職人さんに持って行き、そこで煮詰めた案をもとに、さらに役割別の職人さんに仕事が振られます。そんな職人さんの仕事場に入れて頂きました。かなりディープな体験が出来たことに感謝します。

 全てをレポートするのは大変なので省略しますが、一番驚いたことを挙げるとすれば「石」です。写真にもあるように、織機にかけた糸にちょうど良いテンションをかけなくてはなりません。なんとその調節を、近所で拾ってきた石でやってるのです。足元には大小様々の石がゴロゴロ。季節や天気によっても糸の具合は違ってきます。その微妙な違いを職人さんは身体で感じ取って、石を使ってテンションを調節します。

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 友人のミュージシャンはステージ上でも何度もギターのチューニングをします。お客さんの入り具合でも音は変わるとか。また、料理人の故・辻嘉一さんのレシピには○○グラムといった分量はなかったといいます。それは食材の味の違いによって調味料は加減するものだし、食べる人によっても加減が必要だからです。すべて「適宜」としか書かれていません。
 織機の石にも同じスピリットを感じました。アナログなどという次元を越えた、もっと動物的な勘。生きることに貪欲で何が悪いとでも云うような真っ直ぐさ。原始的であることで、あらゆるテクノロジーを凌駕し、薄っぺらなギミックを笑い飛ばす。そんな本物の力強さにシビレました。

2007年09月05日

福岡にて、雲と海と風

9月4日
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 諸用で福岡へ。このところ東京はすっかり秋めいていましたが、福岡空港に降り立つと、夏が「やぁ!」って迎えてくれました。空には入道雲。寝不足を射抜く陽射し。荷物を抱えて汗だくになったけど、イヤじゃなかった。なんだかんだ云って、やっぱり夏が好きなんです。

 用事を無事に済ませ、帰りの飛行機まで時間があったので海に出ました。埋め立ての人工浜ではビーチバレーを楽しんだり、犬の散歩をしたりする人たちの姿が。目の前の光景なのに、それはまるで過去を見ているみたいに、音のない不思議な切り抜きでした。
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 海風に吹かれてるのが好きです。あんな気持ちをどう言葉にしていいのか。わかりません。表現したいのはそんなことなのに。

2007年09月06日

いい一日

9月5日

 久々に朝寝坊を自分に許す。惰眠を貪るささやかな贅沢と、ちょっとだけの罪悪感、そして独りよがりの秩序に抗ったという達成感がワルツとなって午前中をクルクル回る。うっとり。ぼんやり。
 友人からの電話で現実に引き戻される。今日はNHK FMの生放送。番組前はナーバスの極限に陥り、陥り切って反転したとき、リラックスしたいい番組になるのがいつものパターン。根っからの小心者なのです。
 夕方に仕事を終えてからクリーニング屋に寄ったり、野暮用を済ませ帰宅。スープとサラダの軽い夕食をとってから再び街へ。
 レイトショーを観る。ブコウスキーの「酔いどれ詩人になるまえに」。ガラガラの映画館。ブコウスキー通にはどうか分らないけれど、映画としては悪くない。サウンドトラックが良ければもっといいんだけど。少なくともブコウスキーを読みたくなったということは、某かの力があるということでしょう。実はずっと気になっていながら未だに読んだことがないのです。きっと好きだろうとは思ってるのに。明日、本屋に行ってみよう。
 映画館を出ると、また雨が激しく降っていました。生暖かい雨に打たれ、気持ち良かった。毎日はこの雨みたいなものかもしれないと思う。凄まじく痛かったり、嬉しかったり、誰かに恋をしたり、腹をたてたり、夢をみたり。けれど上がってしまえば、そこには独りの自分がいるだけ。だから傘はいらない。思い切り濡れるのがいい。

2007年09月07日

浄化 9月7日

福島からこの夏に漬けた梅干しが届きました。
富山から梨が届きました。
熊本からいたわりが届きました。
鎌倉から友情が届きました。
長野からブドウが届きました。
島根からメロンが届きました。
京都から気骨が届きました。
秋田から極上の日本酒が届きました。
板橋からチョコレートが届きました。
亀山からパンが届きました。
奈良からお茶が届きました。
北海道から今シーズ最後のスイカが届きました。
沖縄から夢が届きました。
あの世から声が届きました。
昨日から励ましが届きました。
明日から挑戦が届きました。
宇宙から愛が届きました。
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2007年09月11日

あ・め=天の恵み

9月11日

 久しぶりに幼なじみと会食。仲良しの女友達が一緒だと、つい調子に乗ってしまう。デザートにヘーゼルナッツとリコッタチーズのケーキを食べたくせに、そのままハシゴでコールド・ストーン・クリーマリーへ!小さいのにしときゃいいのに、コレがまた欲張っちゃうんですよねー。苺アイス、ストロベリー、バナナ、ホワイト・チョコチップ、グラハムを混ぜ々々するストロベリー・バナナ・ランデブーに、スポンジケーキを追加投入!極上の幸せを味わいながら、さすがに食べ過ぎという後悔も…。
 店を出ると、外はバスタブを引っくり返したようなどしゃ降り。あ”ー、これじゃウォーキングもできなーい。オマケにおろしたての靴は秒殺。24cmのプールが二つ出来上がり。とほ。

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 秋。大地の恵み。Thank you、S.T.さん。

2007年09月13日

ドアの向こうには、道

9月13日

 昨日の番組の中で「ドア」をテーマに少しお話をしました。若いころは、自己を確立するために沢山の大事なドアを硬く閉ざしてきた、と。そしてある日、頑なに守ろうとしていた自己ってなんだろ…そんなに大事なものか?って思うようになりました。本当に大事なのはそんなことじゃないだろ、って。
 ドアを開けるのはとてもコワイです。自分のドアも。他人のドアも。ドアの向こうに何があるのか分らない。未知は恐怖を伴うもの。けれど「未知」は同じ音をもって「道」になるのかもしれません。欲しいのは勇気。そして必要なのはコンフィデンス。

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 今週末は地元のお祭りです。沿道には提灯が飾られ、御神輿の準備などが薦められています。稀薄になりながらも、家族や地域のつながりを感じられるとき。無くしたくないものってあるんですよね。

2007年09月17日

動いてます〜秋とamamfwawa

9月16日
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 残暑厳しくとも秋はひた歩いていますね。我が家のナナカマドも色づき、見慣れた景色に新たな表情が加わりました。そして冬に向けてamamfwawaも動き出しています。
 サンプルのフィッティングをしました。いい感じです。乞うご期待!でもさすがに、この暑さの中で冬用のニットを着込むのは大変。で、下は浴衣で勘弁してもらいました。

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 色々続いていてちょっぴりお疲れモード…。でも気持ちは元気!!

2007年09月18日

Morning Glory

9月17日

 今年の夏は何故か朝顔が咲きませんでした。暑過ぎたのかな。それとも何かヘマをやらかしたのかな。…と、思って諦めていたら…ナント!今朝、咲きました。どことなく弱々しさはありますが、ちゃんと朝顔です♪ 
ハッピーバースデー!

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 ふと井上陽水さんの「夢の中へ」という歌を思いだしました。♪探すのをやめたとき〜 見つかることもよくある話で〜♪って歌です(ちなみに生まれて初めて自分のお小遣いで買ったレコードざんす)。

 【物事はいろんな角度から観るべし。時には視線を外すことも必要】
すぐのめり込みすぎて、ワケ分かんなくなっちゃう私へ、朝顔さんが届けてくれたメッセージなのかも。ありがと。

いちじく

9月18日

 1山が198円。3山なら500円。これは迷わず3つ行くでしょう。それが女というものです。とても得をしたような、そして自分に何か良いことをしたような、そんな気になるのです。
 ところが!ところが…ですよ。お金を払ってる最中に、立て札が赤いマジックで「4山で500!!」と書き換えられたら、どないしなはります〜?
 以前の私ならショックをグッと飲み込んで、涼しい顔で市場を後にしたことでしょう。けれど、年齢と共に人間は図々しくなるもの。これが、黙ってられますか!?
「ちょっと、おにーさん。今、買った…てゆーか、買ってるとこなんだけど。1山もらえないの?」と、思わず心の声が音となり、口からこぼれてしまった。。。私も立派なオバサンですわね。おーほっほっほ。

 「いや、今からがタイムサービスなんで。 ダメ」

 ピシャリと断られ、何もあんなふうにムゲに云うことないじゃん…と、ブツブツ。
さっきまでの「得した気分」はどっかに吹き飛んで、すっかり「損した気分」をいちじくと一緒にマイバッグに詰め込んだのでした。

 でもね。これで終わらないのが森野ブナの底力。今日は市場のフェア。お買い上げ金額に応じて福引きができるのです。う〜む、チャンスは一回。えいっ!ガラガラを回すとピンク玉がコロリ。

 ♪ジャンジャンジャ〜ン♪ 鐘が鳴り、3等おめでとうございまーす!

 ちゃっかり1000円分のお買い物券をゲット。転んでもタダでは起きないぜ、ベイベーっ!
 これが1等じゃなく、3等ってのがやっぱり私っぽいんだな… ひひ。

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 それにしても果物はなんて美しいのでしょう。美の集大成。神様ったら、やるぅー!


 

2007年09月22日

菅原伝授手習鑑

 9月21日
 
 昨日は国立劇場にて文楽「菅原伝授手習鑑」を堪能してきました。
 菅原道真にまつわる伝説を軸に、人々の心の陰影やちょっとしたタイミングによって運命があやとりと化してゆく様を描いています。それは架空の物語かもしれない。なのに妙なリアリティを伴って客席に届きます。きっと私たちの経験の中にある何かを呼び覚ますのでしょうか。
 運命のあやとりと云えば、会場で嬉しい偶然がありました。しばらくご無沙汰していた知人とバッタリ。終演後に夕食をご一緒し、とても楽しい時間を過ごしたわけですが、これも「ちょっとしたタイミング」のこと。宇宙のどこかで、大小様々な歯車がグルグルと回りながら、不思議な音色できしんでいる。畏怖い、そしてとても美しい音色を響かせて。

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「菅原伝授〜」を観劇するにあたり、道真公の紋でもある「梅の花」を染めた絞りの帯揚げを選びました。キモノはブルーを基調とした単衣に、秋柄の染め帯。月をバックに、萩やススキなどの秋草の間をゆく鹿を描いています。
 劇中で、道真公が魂を込めて彫った木像に命が宿る場面があります。それを不思議がる人たちが「巨勢金岡が描いたる馬は、夜な夜な出でて、萩の戸の萩を喰い…」と語ります。ちょうど帯にも萩がふんだんに描かれているので、やっぱりこの帯で正解!こういうストーリー性をコーディネートにプラスすると、楽しさ100倍。

2007年09月24日

銀座でピンホール

 ピンホール写真家の友人のため、モデル兼アシスタントを引き受けたのはいいんですが、彼女が筋金入りの雨女。今日も途中で雨がパラついたり、あがっても曇天。光量が足りず、撮影は延期。それでも試し撮りだけはやろう、ということで銀座WAKOの前でポーズ!
 光量が足りないということは、それだけシャッターを開けとかなければなりません。ワン・ポーズ、ジッとすること6分。「何かのパフォーマンスか!?」と、人は寄ってくるし、手はしびれるし…あはは。昔むかし絵画モデルをやってたころを思いだしました。

 最近はデジカメでバシャバシャ撮って、その場でチェックして、とにかく写真がお手軽です。でもピンホールは至って原始的なので、出来上がってくるまで分らない。写真家の頭の中にあるイメージも、私には分らない。分らないづくしというのは不安です。そしてその不安がなんともオモシロい。いつの間にか予定調和な世の中に黙らされていることに疑問が込み上げる。牙をむきたくなる。おちょくりたくなる。そんな闘志とウィットとユーモアを探してみるとしましょうか。

       pinhole.jpg(photo by 遠藤志岐子)


      

2007年09月25日

名月や…

9月25日

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 今夜どれだけの人たちが月を見上げ、あるいは照らされながら心を洗われているのだろう。くだらない一時しのぎの気休めだと思わないでほしい。たとえ一時だったとしても、この美しさの中で哀しみや苦しみを忘れてほしい。誰にも等しく月明かりが降りそそぐ夜。

 東京FMをキーステーションに放送してきた番組「Taste of Love」の最後の収録でした。番組が終わるときに込み上げる達成感と寂しさと「こんなもんじゃ終わらない」という期待。これは何度、最終回を経験しても変りません。 
 半年間に渡り応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
 29日に放送される最終回は、東京FMで流れる最後の「鈴木万由香」の声です。
新番組が始まったとしても、それを担当するのは守乃ブナだから。

月が美しく満ちています。
そして私たちも。
光の中で呼吸を繰り返しているんだね。

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(左・柳沢真由実さん、中央・守乃ブナ、右・松本大さん)

2007年09月27日

終わりと始まり〜 Woody & 万由香

9月26日

 NHK FMで放送中の「ミュージックプラザ」は10月以降も続きます。けれど、番組のエンディングでお知らせをしました。次回からは守乃ブナがお届けします、と。そして最後に「鈴木万由香でした。バイバイ」って云って番組が終わった。きっと私が自分の口で云う最後の 鈴木万由香 。別にだから何だって気もするけど、やっぱりちょっと寂しかった。18年も連れ添った名前だもんね。

 愛するジョー・ストラマーは、昔「ウッディ」と名乗ってたらしい。でもある時「よし、オレはこれからジョー・ストラマーだ」と決めた。それからというもの、友達が「Hi Woody!」と声をかけても知らん顔。二度と人にウッディと呼ばせなかったそうです。なんかスゴイ。それは名前がどうとか、ってんじゃなくて。とにかく後を振り向かない感じ。感傷にひたる余裕があったら前に行けーっ!という精神。私はそこまでラジカルじゃないけれど、やっぱり前進したい。

 生放送の後、新番組の初収録がありました。移動中に見た月は、明日の満月に向って光をいっぱいにたたえていた。満ちてゆく。

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2007年09月28日

足しげく

9月28日

 どうも六本木は得意でない。乃木坂は大丈夫。それでも先頃できたTokyo Midtown なんて、まず行くよしもないだろうと思ってました。しかし、これがどうして。一度、きっかけがあると縁というのは結ばれてしまうんでしょうか。ある方とお食事をすることになって「へぇー。ついに踏み入れちゃったな」なんて最初で最後かもしれない館内をキョロキョロ。
 すると全く関係ない筋の、次に組まれた食事会もミッドタウン…。そして、アレ?気付くと、何故か私はしょっちゅうミッドタウン。単に、皆が使いやすいと思ってるだけかもしれないけどね。
 ミッドタウンに限らず、ある一時期に不思議と集中して「呼ばれる」エリアというのがある気がします。それまでは全く用もなかったところに、どういうわけか頻繁に足を運ぶハメになる。これってなんでしょうね。最近でいうと、目黒かな。

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 9月は単衣の時期ですが日によっては残暑厳しく、夏の薄衣でいいくらいですね。まぁ、でもそういうわけにもいかず…
単衣のオーソドックスな付け下げには、ちょっぴり個性をだした帯。普通に古典柄の袋帯などを取り合わせると、とびきり優等生になっちゃうので避けました。
 キモノを脱いだら、背中のお太鼓のところが白くなってた。汗で塩ふいてたのね。紺はテキメン…とほ。

2007年09月29日

9月29日

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 昨日の残暑はどこかへ去ってゆき、肌寒さがまとわりつく気怠い朝。夕べ遅く、なんとか〆切ギリギリに原稿を仕上げ、少し気が抜けているのかもしれない。ボンヤリする。目まぐるしいほど様々なことがあった一週間。その一つずつをなぞってみるけど、なんだか上手く飲み込めない。
 紙面には相変わらず暴力が踊っている。それを読む食卓には暖かな朝食と花。そのコントラストが互いの現実感を抹消しあう。inside out、upside down。この美しい花に残忍な香りはないだろうか。凶暴な兇弾に愛は含まれていないだろうか。いつも何かが起こっていて、何も起こっていない。ワケがわからない。素面でいると悪酔いしそうだぜ、と見知らぬ男が頭の中でツバを吐く。

 友達から電話があった。気付けばグダグダのだらしない私は電車に乗せられ、埼玉で米米クラブのコンサートを観ていた。何故こんなことになっているのか?ま、いいか。思いのほかステキな時間だった。徹底的に楽しませてくれる。プロだとか何だとか、どうでもいい。そういう次元じゃない。本気で楽しませてくれる。舞台裏のないサーカス。圧倒的なおとぎ話。何も起こってないけれど、it's all happening。無駄に英語を使いたくないんだけど、これだけは言い換える語彙を持っていない。訳せない感覚なんだ。It's all happening。

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2007年09月30日

星と雨

 9月30日
 
 友人のお誕生日プレゼントを買いに行きました。何にしようか、あれこれ悩みながら選んでる時間が好きです。頭の中はその人のことでいっぱいになるから。自分が知っている「その人の今まで」を全部ひっぱり出しつつ、今の気分とミキサーにかけてみる。その人の喜ぶ顔を思い浮かべながら、勝手にうれしくなったりして。プレゼントをあげるつもりで、私がそんなうれしい気持ちをプレゼントしてもらってる。…で、結局たいしたものは見つからなかったので、彼女のために詩を書きました。早く渡したい。

 石川肇さん(http://www.horizon-uw.com/)の写真展ではすばらしい星の写真と出合いました。満天の星が湖に映っていて、まるで空から星が地上にこぼれ落ちてるよう。石川さんとはメールばかりでしばらくお会いしてませんが、写真を通じて近くにいるような気がしました。対象だけに集中して、自らの存在を打ち消すような撮り方もあるのでしょうが、こんな生暖かな写真も好き。
 
 目まぐるしかった9月も今日でおしまい。朝から降り続く雨は、きっと付着した汚れを洗い流しているのでしょう。また明日を気持ちよく始められるように。
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