9月5日
久々に朝寝坊を自分に許す。惰眠を貪るささやかな贅沢と、ちょっとだけの罪悪感、そして独りよがりの秩序に抗ったという達成感がワルツとなって午前中をクルクル回る。うっとり。ぼんやり。
友人からの電話で現実に引き戻される。今日はNHK FMの生放送。番組前はナーバスの極限に陥り、陥り切って反転したとき、リラックスしたいい番組になるのがいつものパターン。根っからの小心者なのです。
夕方に仕事を終えてからクリーニング屋に寄ったり、野暮用を済ませ帰宅。スープとサラダの軽い夕食をとってから再び街へ。
レイトショーを観る。ブコウスキーの「酔いどれ詩人になるまえに」。ガラガラの映画館。ブコウスキー通にはどうか分らないけれど、映画としては悪くない。サウンドトラックが良ければもっといいんだけど。少なくともブコウスキーを読みたくなったということは、某かの力があるということでしょう。実はずっと気になっていながら未だに読んだことがないのです。きっと好きだろうとは思ってるのに。明日、本屋に行ってみよう。
映画館を出ると、また雨が激しく降っていました。生暖かい雨に打たれ、気持ち良かった。毎日はこの雨みたいなものかもしれないと思う。凄まじく痛かったり、嬉しかったり、誰かに恋をしたり、腹をたてたり、夢をみたり。けれど上がってしまえば、そこには独りの自分がいるだけ。だから傘はいらない。思い切り濡れるのがいい。