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2007年10月 アーカイブ

2007年10月02日

秋桜=コスモス=宇宙

10月2日
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 お花屋さんの店先にコスモスが並びはじめました。この花が風にゆれる姿は、私の姉と重なります。一足先に旅だってしまい、もうこの世にはいません。10月生まれの、そんな彼女が大好きだった花。
 こんなに華奢で繊細なのに、コスモスは存外しぶとくて生命力に溢れています。反対に、姉は強がってるわりにもろかった。二つの存在が重なりあい、今や最強のタッグを組んでるような気がします。
 コスモス=宇宙。もうバカみたいにふざけたり、取っ組み合ったり、抱きしめたりはできないけれど。それでも彼女はここにいる。そこにいる。風のなかで生き生きと咲き誇っている。
 
 もうすぐ公開される音楽ドキュメンタリー映画「sadistic mica band」を記念して明後日イベントが催されます。私は司会を努めることになったのですが、実はミカ・バンドもまた、姉の大好物でした。メンバーの前で粗相するなよ、って彼女がにらみを利かせている気がして…ひぃー。やばい、緊張する。
 それにしても小学生のころからファンだった人たちに会うことになるなんて、人生って不思議だらけですよね。これも姉の引き合わせなのかな。
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2007年10月03日

大野隆司さんとグッド・ヴァイブス

10月3日

会場:Galerie MALLE http://galeriemalle.jp
住所:東京都渋谷区恵比寿4−8−3
電話:03−5475−5054
会期:10月2日〜10月7日 12時〜19時(最終日は16時まで)

 版画家の大野隆司さんが展覧会を開催しています。今回は北村薫さんの「1950のバックトス」に触発されて、23の短編小説を一話ずつ木版画で表現しています。
 これはぜひ行かなくちゃ!と思っていたところ、「今夜、本の朗読もあるから良かったら…」と大野氏からご連絡を頂きました。しかし普段は悲しいほどヒマなくせに、今日に限って生放送の後にCMのナレーション録りがあったり、タイトなスケジュール。それでもなんとか間に合えば…… 。朗読パーティは通常のギャラリーが終わってからの時間だし…大丈夫かな〜。
 私が到着したその時、まさに最後の一行を読み終わろうとしていました。がっくし。でもしっかり大野さんの作品も堪能できたし、作家の北村薫氏のお話も聞けたし、何よりも、そこに集まったみなさんの「輪」をつなぐ良いエネルギーに触れられて良かった。
 インスピレーションはいつだって「わらしべ長者」のよう。そして放射状に波動は広がり、いろいろなモノを巻き込んでゆく。だからこそ良いヴィアブスが欲しいし、自分も出さないとね。
♪good vibrations〜♪…えっ、ビーチボーイズ? ちがう、郷ひろみ? いや、なんでもいいっス。

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2007年10月04日

sadistic mica band

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10月4日

 音楽ドキュメンタリー映画「sadistic mica band」の試写イベントが無事…か、どうかは分りませんが終わりました。監督・撮影・編集を担った滝本憲吾さん、加藤和彦さん、小原礼さん、高橋幸宏さんを特別ゲストに迎え、トークも交えながらのひと時は本当にアッという間でもあり、長くもありました。(クラクラ)
 イベント自体はリラックスしたムードの中とてもイイ感じでしたが、私の心中はといえば、そりゃ汗だくです。何せ先日の「今日のしおり」にも書いたとおり、幼少のころからの THE SPECIAL ですからね。いやはや…ふ〜。

 今日の実感。大人っていいなと思いました。適度なゆるみとユーモア、余裕とウィット、センスとスタイル。たしか子供のころ…そう、まさにミカ・バンドをリアルタイムで体験してたころは、とにかく背伸びをして大人になりたがっていた。それがいつのまにか大人になることに嫌悪と疑問を覚えるようになってしまったんですね。思えばきっと大人願望を牽引するようなモデル・ロールがいなかったのかもしれません。それが何回転もして、また大人を喜べるようになりました。今夜のすばらしき大人たち。ありがとうございました。

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 幸宏さんと監督は客席で映画に熱中していたため、楽屋に戻っていた加藤さん&小原さんと一緒に記念撮影。うれぴ〜。

2007年10月07日

出雲絣

10月7日

 過ごしやすく、気持ちのいい一日。着付けのお稽古の後は、今期のamamfwawaに関するミーティング。仕事をしていても、窓から入ってくる秋の香しい風が場の空気を和ませてくれます。

 私が着ているのは出雲絣(いずもがすり)という木綿のキモノです。藍の濃淡で柄をリズミカルに織り出しているのが面白く、一目惚れした反物です。これを織った青戸柚美江さんは綿花から育て、糸を染め、そして織り上げるそうです。まったく気の遠くなるような作業。ただの布切れだとしても、そこには彼女の時間や想いの全てが詰まっている。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、そうやって作品には作者の人生が宿っているんですね。キモノだけではありません。音楽、でも文学でも、一皿のお料理でもなんでも。おそろそかにしていいものなど何もないんだな、と本当に思います。

 このキモノにはもう一つ大きな価値があります。かけがえのない師であり、友人のNさんが縫ってくれました。忙しいのに、一針ずつ丁寧に。縫い目の美しさを見ただけで涙が出そうになります。彼女の部屋の窓からは月がよく見えます。その月の満ち欠けを見ては「早く仕上げなくちゃ」と、私のために自分のお尻を叩いてくれたそうです。だからこのキモノを着ると、大きな愛に包まれ、安らかな心持ちになるのです。まるで祖母のひざに乗ってるような。

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頭上に咲いてるキンモクセイの花、わかります? 昨日あたりから一気に匂いたち始めました。胸いっぱいに広がるしあわせ。秋の恵み。
スーハー、スーハー。ええ香りやわー。

2007年10月11日

好きになること。好きであること

10月11日

 美しく、楽しく、おいしい季節の変わり目。キョロキョロ、くんくん、ぱくぱく、、、気付くといつも五感(六感、七感…or maybe more?)がフル稼働しています。
 10月からはキモノも裏地のついた袷を着ます。でもお天気のいい日はまだまだ単衣でちょうどいいぐらい。特にかしこまった場でなければ、私は単衣で過ごしています。それでも目と気持ちは季節の前へ、前へと向うものなんですよね。ショーウィンドウのコートを横目でチェックしつつ、キモノの新作も見逃しません。洋服ほど流行はないけれど、キモノだってちゃんとその時代のムードをキャッチしながら新しいものが生まれています。
 今年の気になるモチーフは「鳥」。アクセサリーなども鳥をあしらったものが多くないですか? さて、この新作展では黄色地に大きく鳥を織り出した帯に心奪われました。元々はシルクロードから伝わってきた文様をアレンジしたものです。故にどこかエキゾチックというか、古くて新しい、不思議な魅力があります。

 何かを好きになると本当にうれしくなります。人でも、モノでも、時間でも、天気でも、なんだか分らないものでも、なんでも。「好き!」という感覚が好きなんです。何かにときめくことが出来るのは最高の仕合わせですね。好きな対象をどうするか…それはまた別の問題。まずは「好き」というハートを大事にしたい。

 ちなみに鳥の帯は予算オーバーで買えませんでした。いいの、いいの。トキメキが大事なんだから!…って、負け惜しみじゃなくてよ。オーホッホ!!

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2007年10月15日

思いやり

10月15日

 お茶を点てるときに炉(ろ)でお湯を沸かしますが、暑い時期には風炉(ふろ)を用います。床にきってある炉と違い、風炉は移動できるのが利点。暑いときには火をできるだけお客さんから遠ざけて、心地よく過ごして頂こうというもの。
 そして11月にはいよいよ炉開きです。風炉が活躍するのは今月いっぱい。そんな中、先日のお稽古では風炉がいつもと違う場所に置かれていました。通常は上述のとおり、お客さんから一番離れた位置。ところが、それがお点前をする亭主の正面あたり…つまり、体半分ぐらいお客さん寄り。まだ本格的な寒さではないけれど、少し空気の冷たさを感じるころのちょっとした心遣いですね。「中置き」というんですって。ふーん。気持ちは目に見えないものだけど、言葉や行動に宿ることによって「形」となってゆく。逆にいえば、形をほどいてゆくことで、そこに「気持ち」が現れてくる。ステキ。

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   お茶の花がポンポンと音をたてるように開きはじめました。清らかな白さが大好きです。

2007年10月18日

着物+きもの+KIMONO=キモノ>着るもの?

10月18日

 10月11日付け「今日のしおり」に、アッちゃんから興味深いコメントが寄せられました。
少しずつ取り上げて見ましょう。まず…

《 ブナさんが着物を「キモノ」と書くのは、何か意味があるのか?》  

 簡単に云ってしまえば「着物」は着るもの全般を差していて、洋服も和服も含まれると思うからです。かつて和装が主流だったころは、着物=和服でした。でも現在における「着物」という表現はあまりに漠然としてる気がします。
 また、今やキモノは単なる「着るもの=着物」とは少し位置づけが違うようにも思います。もちろん伝統衣装であり、晴れ着であり、また普段着でもありますが、同時にキモノはさらなるファッションのジャンルであり、オシャレの幅を広げる選択肢。従来の「着物」というイメージだけでは捉えきれない広がりを感じます。
 「シイタケ」、「カラオケ」、「モッタイナイ」などのように、KIMONOは海外でも認知された言葉です。その可能性は今後も未知数であり、私はさらなる発展への願いを込めて、あえて「キモノ」と表現しています。

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 少し冷えてきましたね。でもまだコートを着るほどでもない…
 本当に何を着たらいいのやら頭を悩まします。そんな時に活躍するのがこの一枚。amamfwawaのモヘヤ羽織。洋服とのコーデもイケますよー。
くしゅくしゅと丸めてバッグに入れてもOKなので、昼夜の気温差が激しいお出かけにも便利!

2007年10月21日

moving

10月20日
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 友人がこんなことを云ってました。現代は「生きている」という実感が稀薄になりがちだと。
 もしかしたら忙し過ぎるのかもしれない。あるいは情報がありすぎて、何をすくいあげ、何をやりすごすのか判断しづらくなっているのか。あらゆるものが自分の皮膚の表面をかすめて行くだけのような、そんな感覚に襲われることもあります。
 そういう時、どうするのか。友人はこんなことも云っていました。多くの人は泣こうとする。そして悲しみという強い感情に寄り添うのだと。
 たしかに悲しみは輪郭がはっきりとして、わかりやすい…。でもその話を聞いていて、私は残念でした。どんな些細で、微妙な感情からも「生きている」実感を得られるはずなのに。ほんの少し自分の感情と向き合うことに慣れていないだけかもしれないのに。もし悲しみだけを選びとっている人がいるならば、それは本当に残念なこと。
 YES と NOの間には、無限の濃度のYESもNOもある。夕方、あまりの空の美しさに心を奪われました。「美しい」という以外のすべての言葉も奪われました。けれど、その美しさはどんどん形を変え、色を変え、ことなるビートで心をノックします。一つとして同じ瞬間がないように、同じ感情もない。私はますます貪欲になってゆきます。もっと知りたい。そしてもっと強く感じたい。もっと。感じることは世界と繋がることだから。

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2007年10月23日

お詫びと訂正 森野→守乃

10月23日
 
 いずれ番組等でもお知らせすることになりますが、まずは日ごろから応援してくださっている皆様にお伝えすることがあります。
 「鈴木万由香」から「森野ブナ」に改名したばかりではありますが、なんとそれが良くないことが判明しました。いや、むしろ極悪らしいのです。そんなことは改名する前に調べておけよ!!という話で、本当に申し訳ないやら、お恥ずかしいやらの限りでございます。
 しかし悪いとわかっていて放置するほどのガッツはないので、紆余曲折の末に「森野」を「守乃」にすることに相成りました。
 誠に勝手な次第ですが、どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

                              守乃ブナ より

追伸:今日は十三夜。しっかり月明かりを浴びませう。

キモノ日和

10月23日
  
 10月28日まで「実りの秋〜更紗と帯留展」を南青山の東三季(http://www.silkandzen.co.jp/tousasnki/)にて開催しています。人間国宝の故・鴨下春明師の彫金の帯留めを観ることができます。同時に上野恭子さんの更紗の創作帯も展示されています。どちらもステキですよー。
 実際に使うことは正直あまりないのですが、帯留めにはものすごく惹かれます。
キモノのオシャレに、さらなる物語性を加えてくれますよね。ちょっと帯留めを変えるだけで、同じ装いでも異なる季節感が生まれたり、まったく新しい色彩が浮かび上がったり。小さいのに、その世界の広さには驚嘆するばかりです。

 さて、この日はお仕事の話で赴いたのに、何故か同行したamamfwawaの笠間女子は帯を買っていました。愛すべきキモノ・バカ。あはは。なーんて、私に云われたくないだろうけど。クイーン・オフ・キモノ・バカですから。

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 東三季の中庭にて。紬地にロウケツで染め出した縞のキモノはお気に入りの一枚です。
秋の気持ちのいい日が続いています。帯付き(上着なしの軽装)で歩くのにちょうどいいですね。

2007年10月25日

オシャレのススメ

10月24日

 キモノを着たいけど、周囲から「どうしたの?何事?」って思われるから…と躊躇している人も少なくないようですね。今日もそんな相談をもちかけられました。たしかにそういうこともあるのは事実です。けれど人は慣れるものなんです。自分も周りも。
 キモノのオシャレを楽しみたいと思っている皆さん、どうか勇気を出してください。「どうしたの?」と聞かれるのは、せいぜい3回くらいです。それが証拠に、私は洋服を着てると「あれっ、今日は何かあるの?」と云われたりします。いつもパンツの人が、たまにスカートを履くと「デート?」攻撃にあうのと同じ。
 肌寒いけどコートを出すほどでもないし…何を着たらいいのか分らない。日々の装いに頭を悩ませませんか。その点、キモノは暑さ寒さの調節が楽なので、本当に便利ですよ。今はまさにキモノに最適シーズン。どんどん楽しんでください。
…と云いつつ、今日の私はこんなでしたが。

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 生放送の終了直後。目がイッてます。番組中は何かが降りてくるのか…。或いは秘密のチャクラが開くのか…。なんだか交信の周波数が変わってしまうんです。

2007年10月28日

10月28日 フォト・ダイアリー

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