12月24日
街にサンタがあふれる夜
背負われた大きな荷物
足早にすぎてゆくキャロル
かなしみ、家族、夢や不安
その荷物の重さにもがきながら
それでもキミは、愛しさを込めて
鋼のような健気さで抱きしめつづけるのだろう
サンタが街にあふれる夜
わたしの家にエントツはない
寒さをしのぐ暖炉も
語り合う羊飼いも見当たらない
いるのは一匹のオオカミ
すこし背中を丸めて、うろついている
けれどヤツがわたしを喰らうことはない
おそれることはない
月がきれいだ
そそがれる輝きに、わたしが満ちてゆく
しんしんと降り積もる光はたぶん愛
そうであるようにと祈っている
聖者と賢者のミルフィーユの夜

夕食後、物足りなさに引っ張られてカフェに入った。カロリーを気にしている私の耳元で、黒いブルゾンの天使がささやいた。
「いいんだよ、クリスマスなんだから」
えへへ。そうだよね。アップルシナモンドーナツ。マシュマロ&ナッツチョコ。
そういえば夕べもたしか、わたしは同じ天使に誘惑されていた気がする。