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2008年02月 アーカイブ

2008年02月02日

節分イブ

2月2日
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 今週は厄介な仕事に忙殺され、さすがに疲労困憊ですが、どうにか峠は越えたかな、というところまで辿りつき腑抜けております。しかし腑抜けたままでいるわけにもいかないので、午後は頑張ってお茶のお稽古に出て自分をリセットしてきました。一服のお茶を頂くひととき…。干涸びた細胞に恵みの雨が降り注ぐような時間です。
 お茶を頂いたあと、「お道具を拝見…」といって茶碗、茶入れ、茶杓など、用いられた道具を見たり、その詳細について尋ねます。亭主はそれに答えなければなりません。今日、私は濃茶を点てたのですが、その「お拝見」の時のこと。「お茶杓は?」と尋ねられ、臨済宗の僧、故・立花大亀老師のお茶杓であると答えたつもりが…
「はい、亀田大毅でございます」
「?????」
「!!!!!」
 一瞬の間のあと、一同大笑い。「だ・い・き」という音。そして「大亀」に使われている「亀」という文字。これが脳内で勝手にシャッフル。やっぱり疲れてるんでしょうかね。あはは。

 明日は節分。豆まきをモチーフにした帯をしめて、また春を迎えられる喜びを味わっています。obi.jpg

2008年02月04日

節分 in the snow

2月3日
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 目が覚めると、障子の向こうが明るかった。やった、雪だ!予報が当たったのだ!午後には仕事もあるので足の心配もあるけれど、それはそれ。後のことは後で考えるとして、まずは雪を楽しむぜよ。それにしても、どうして雪が降ると、雪だるまを作ってしまうのか。作らないではいられないのは何故か?口には炭を。目には木の実を。かわいいじゃないか、キミ。

 お昼頃、街の様子を見に外に出る。都会の雪は美しい…とは限らない。人や車に踏まれ、薄汚れたシャーベットがベチャベチャといじけた音をたてている。けれど今日の雪は、そんな汚れさえも慰めてしまう。後から後から降り積もる純白。足元を見ていたら、何だかだんだん美味しそうに思えてきた。胡麻ムースの上に飾られた粉砂糖みたい。
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 境界線について考える。何かと何かが別れるところ。何かと何かが交わる場所。

 すっかり冷えきったカラダにはコレ!松江にある「桂月堂」の即席しるこ。トロリとしていて、ほどよい塩気が餡あの甘さを引き立てる。餅米でこしらえた千鳥がお汁粉の上を泳ぐのがかわいい。そしてたまらなく香ばしい。

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 夕方からナレーション録りの仕事。えらく手間取り、日付が変わってしまった。節分の豆まきもしてないのに…。こんな夜更けに、こっそり小声でやるか。どうしよう。豆の替わりに雪が街中の邪を清めてくれたから、いいかな。

2008年02月05日

立春

2月4日

 揺れる枝に風が姿を現すように、形なき心もまた体をなす。そんなとき、私はうっとりとしてしまうのです。
     
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 立春。寒さの真っ只中にありながら、陽光は暖かな季節の予感をはらみ、キラキラと舞い踊る。昨日の雪は小さな飛沫となって、どこかに帰ってゆく晴天の一日。大小の雪だるまが、あちこちで、はしゃぐ童心の余韻を伝えていました。バッタリ出会ったこの方、眉と口は海苔。炭も枝も手近にない都会の哀しさでもあり、創意工夫の逞しさでもあり、或いは子供たちのために台所の戸棚から海苔を出してやる母の愛でもあるかもしれない。目玉はどこへやら。くぼんだアイホールが「幸福な王子」を思い出させます。

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 久しぶりにやってきたKさん。お土産に手作りのリンゴケーキと大根カレーと手編みのマフラーを持ってきてくれました。色も味も、ストライクゾーン真ん真ん中。ちゃんと私の好みを分ってくれている、嬉しすぎるプレゼントです。ありがとう。
 人の手はいろんなものを作りだします。人の手はいろんなものを直します。人の手はいろんなものを繋ぎます。ビバ、手!どうか、この手がよいことのためだけにありますように。

 

2008年02月09日

新春リトル・トリップ

 2月7日は旧元旦。晴天に恵まれたこの日、伊勢神宮参りが叶いました。久しぶりのお伊勢さんです。ここに来ると、何とも言葉にならない、安堵にも似たような気持ちよさに包まれます。春の陽射しを浴びる草花はきっと同じような気持ちよさを味わっているんじゃなかろうか。滋味にあふれる空気が肺を満たし、体中の細胞が生まれ変わるような心持ち。今ここに「在る」という仕合わせ。神恩感謝。

 いつもは外宮から回るのですが、今回は内宮からスタート。…というのも、ちょっと不謹慎というか意地汚いというか煩悩まみれというか…(神様、ごめんなさい)お参りの前に寄るところがあったからです。そう、赤福が営業再開しました。すぐに売り切れてしまうという噂を聞いて、ならば先に行くべし、ということに。旅友のKちゃんと二人、おかげ横町へまっしぐら!しかし、世間は赤福ほど甘くなかった。到着したときにはすでに長蛇の列。並ぶ根性はなし。並んだところで途中で売り切れてしまうだろう、と店員さん。ガックシ…テンション急降下。ところが、おみやげは売り切れでも、店内では食べられることが判明。思いのほか待つこともなく念願の赤福にありつけました。むぅぅ〜、やっぱりおいひ〜。

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 ややっ?!斜め前に座った家族連れが、ナント!カバンからパックを取り出したかと思ったら、お皿の赤福を詰めはじめたのですてぃに〜。店内で食べるフリをして沢山注文しておいて、それを持ち帰る魂胆。そこまでするかーっ?!恐るべし…なのは、赤福の魔力なのか。それとも人間のさもしさなのか。

 今回の旅は盛りだくさん。電車やバスを乗り継いで、鈴鹿の椿大神社へ。猿田彦さん、天之鈿女さん、 木花咲耶姫さんの、私にとっては神様ワールドの3大アイドルがおられます。道を拓くパワー、どんなピンチにメゲないもユーモア、そして美。これが私の願いです。

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 椿大神社から四日市まではバス。停留所もゴキゲンにイケてます。車窓の向こうには人々の暮らしが揺れています。

 さて、四日市市内に入って目に飛び込んできたのが、この看板。
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 へぇー、大入道は文化財だったんだー。妖怪好きにはたまりません。サイコーだぜ、四日市市!

 慌ただしくも、充実の小旅行。最後は名古屋経由で東京へ。一つだけ心残りなのは「みそかつアイス」が食べられなかったこと。どんな味なんでしょうか。

 

 

2008年02月14日

雪と落語

2月13日

 明日はバレンタイン。熱を帯びたハートがそこここに飛び交っているのかしらん。日本列島を襲う大寒波。熱いのと冷たいのがぶつかり合い、交じり合い、なんだか明日は荒れそう。
 テレビの画面に大阪城が映し出され、吹き付ける雪にかすんでいました。普段は目に見えない空気中の水分が「雪」という体を持つと、こんなにも景色は変わってしまう。もしも目には見えない人の想いがカタチになったら、一体どうなることやら。数えきれない感情の交差点。気持ちのビーム。目が回っちゃうかな。誰かに「好き」や「ありがとう」を伝えたい。なのに上手にできなくて…。そんなとき、この胸の中にあるものを掴み出して「ほらっ!」って手渡せたらいいのにと考えることもあるけれど。でもやっぱり見えなくていいのかな。触れなくて、よくわからなくて、じれったくて。それでいいのかもしれないとも思ってみたり。

 9日の土曜日、落語を聞きに行きました。七転八倒の会というのがありまして、高座にあがったのは柳家喜多八さん、五街道弥助さん、三遊亭たん生さん。
 落語に出て来る人はみんな大マジメだから面白い。大マジメに喜んで、怒って、泣いて、遊んで、惚れて、悔やんで、笑って、大マジメに生きている。だから本当に面白い。云ってることが矛盾するようですが、落語は目に見えないものを見せてくれる芸術なのだと思います。イマジネーションという目に映るのは、人々の暮らしの結晶。
 雪が美しいように、人の営みもまた美しい。厳しく、醜く、清らかで、美しい。

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終演後、外に出ると街は白く薄化粧をしていました。神楽坂、毘沙門天にて。

  

遠藤志岐子・写真展

2月14日 

 中央区銀座1-9-8 奥野ビル5F「ギャラリー松林」にて遠藤志岐子・第二回針穴写真展が開かれています。

 彼女の作品はいままで、わりに小振りのものが多かった気がする。今回は大きな画面で景色を見せてくれる。額縁も何もない。むき出しのまま、ピンで壁や天井に貼られているだけ。一見無造作のようだけれど、その配置が独特の世界を構成していて、まるでギャラリーの小部屋が一つの作品のようにも感じられました。好きだな。
 遠藤志岐子の写真の中には流れがあります。季節が流れ、光が流れ、時間が流れ、水が流れ、想いが流れ、ひょっとすると写真そのもののすら流れているのかも。ふと、幸田文・著「隅田川」を思い出しました。それもそのはず。二人は共に人生の大半を川のそばで暮らすという共通点を持っているのです。ひたすら流れ続ける川。海とは違う刹那や潔さがあります。寄せては返したりしない。ただ、ただ流れるだけ。
 個展は17日までです。ぜひ、行ってください。そしてもし行かれたなら、ギャラリーが入ってるビルを楽しんでください。目まぐるしく移り変わる東京を生き抜いてきたアンティークなビルはまるでタイムマシン。廊下に佇むだけでトリップしますよ。そしてビューティフルなエレベーターは未だに手動!一度にひとつの階にしか連れてってくれません。もし他の階数の人と乗り合わせたら、先にボタンを押した人の道連れにされるのです。

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平日 16:00〜20:00
土日 12:00〜20:00
最終日のみ17:00まで
有楽町線 銀座1丁目駅・11番出口
銀座線  銀座駅・A13番出口 京橋駅・2番出口
JR有楽町駅・京橋出口
中央通りのメルサを右に見て、柳通りを右折。少し歩くと左角にドトール。左折してちょっと。

          

2008年02月16日

ご縁=relationship

2月16日
 
 和裁のお稽古に行くと、先生がステキなチョコレートをプレゼントしてくれました。扇、貝合わせ、毬といった形のチョコに雅な柄。食べるのがもったな〜い…と騒ぎつつ、パクパク、ペロリ。バレンタインの余韻と雛祭りへの期待が口の中でとけあってゆきます。ちょうど狭間のこの時期に、何となくぽっかりしていた気分に、楽しい色を塗ってくれました。先生、ありがとうございます!毎日はいつも、何かの日であって、そしていつも何かと何かの間にある。リレー。渡されるバトンは、つまり「ご縁」なんですね。

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 先生のお宅までの途中にあるお寺の門のところに「言葉」が書き出されています。今日はこんな言葉でした。
「ご縁あって生まれ、ご縁が切れて死ぬのです」 うわ〜。

 ご縁といえば、今日の嬉しいエピソード。チョコの誘惑に負けて忘我の境地に陥った私は完全にカロリーオーバー。したがって、今日は一駅手前で電車を降りて家まで少し歩くことにしました。家までの道のりはいつくか選択肢がありますが、何故かいつもはあまり通らないCパターンで帰ることにしました。
 すると、前からシンガーの楠瀬誠志郎さんが歩いてくるではありませんか!誠ちゃんとは昔5年ぐらい一緒に番組をやってたことがあります。でもその後、連絡先も分らず、すっかり疎遠になってしまいました。それがこのところ何故か、どうしてるだろ、ってしきりに思い出してたんです。いや〜、うれしかったな〜。
 もしあの駅で降りなかったら。駅で買い物をしてなかったら。あの道を選ばなかったら……。ご縁って不思議。
 お陰さまで、今日も良い一日を過ごすことが出来ました。感謝。

2008年02月18日

桃の花

2月18日

 子供のころ、大人になったら「大人」という生き物になるんだと思っていました。でも実際は違うみたいです。それは何というか、タンスの中に色とりどりのキモノが増えてゆくように、自分が増えるような気がします。着た切り雀だったのが、少しずつTPOや気分に合わせて自分の幅を楽しむことができるという具合。あぁ、大人って楽しい。あれほど「大人になんかなりたくない」と思っていたのがバカみたい。だって大人になったからって、子供でなくなるわけじゃないんだもの。
 夕べはイカしたライブに行って夢心地。年齢とか立場とか、いろんな面倒なものは全部脱ぎ捨てて、気持ちの真ん中の一番やわらかいところでドキドキ、ワクワクしました。その後は大好きな連中と美味しいご飯を食べて、春まだ浅い夜の寒さにハシャギました。ボンヤリ灯った裏路地の外灯の下、私たちは間違いなくガキんちょの笑顔だったはず。
 なんていうのか…。何かを感じる心があるかぎり、何かを受け止める気力があるるかぎり、時間さえも私たちをとらえることはできない。そして思いました。果てしなく自由だ、って。この時代には希望が無いと云う人もいます。けれど、希望も自由もただ転がっているのではなく、私たちが生みだし、育てるもの。
 春、種まきをしませう。それぞれの希望の花を咲かせるために。

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 おひな祭りはいくつになっても楽しい。わが家の桃はいつ咲くのかしら。毎日つぼみを眺めては、指折り開花を待ってます。
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2008年02月20日

夕暮れ

2月20日
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 生放送を終え、NHKを出て原宿方面へ歩きました。一日が沈んでゆく。リスナーの皆さんから頂いたメッセージを思い出し、それぞれの今日を想像してみる。それぞれの一日が夕陽に染められてゆく。ふと、私は私でなくなり、誰でもなくなり、「ここ」にいなくなる。壮大な叙事詩の一部となる。振り向くと、道の反対側には月が出ていた。夜に急かされるように、私は我に返り、次なる目的地に向って歩き出した。

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 満月よりも少し手前がいい。期待という価値がある。

2008年02月21日

The Rising by Heat Wave

2月21日

 昨日の放送でご紹介したヒートウェイヴのボックスセット「The Rising」についてお問い合わせを頂きました。私の言葉が誰かの新たなる興味のきっかけになるというのは本当に嬉しいことです。ありがとうございます。

 「The Rising」はDVD2枚、CD2枚と山口洋氏のダイアリー本がセットになっています。
 ライブ&ドキュメントの映像は単なる記録にとどまらず「たしかに在る時間」と「つかみどころのないパッション」をキャプチャーしていると思います。音楽好きだけでなく、映像や造形や、あらゆる表現に興味のある人に観ていただきたい。
 CDは「音」のみに、その身を削ぎ落とすことで、よりダイレクトに聞き手のイメージ・スイッチを点火します。そしてブックレットに綴られている言葉は、人間たるものがどれほど力強くなれるかを導きだしてくれる。
 
 今回のボックスとは直接関係ありませんが、私の好きなフレーズです。

   ロックンロールは土曜の夜だけのものじゃない
   間違っても日曜の朝のためのものでもない
   勝者をおだてるものでも 敗者の傷を癒すものでもなく
   ただこの毎日のためのサウンドトラック

         (ヒートウェイヴ《ミスターソングライター》からの抜粋)

ヒートウェイヴ・Official Website http://www.five-d.co.jp/heatwave/

*現在HPでは、《PRAYER ON THE HILL》をYouTubeで無料配信してます。

 

 

2008年02月22日

マドレーヌ

2月22日

 先日、散歩をしていたらマクロビオティックのお料理教室を見つけました。わざわざ習わずとも、本もいっぱい出てるし、今はネットでも調べられるし…と思わなくもありませんが…。でもなんとなく気になっています。
 友達にそのことを話したら「誰のために通うの?」ですって。ただ単に「おいしそうだな」とか「食生活ぐらい少しはちゃんとしたいな」とか、そんな発想だったので、少々意表をつかれた気がしました。でもたしかにお料理は食べてくれる人がいると俄然楽しくなりますね。相手がいれば上達もするでしょう。
 小3の時に初めてクッキーを焼いてからずっとお菓子作りが大好きです。そのわりには失敗ばかりだし、腕もたいして上がらずじまい。何故か?私は自分が食べたいと思ったときに、食べたいものしか作らなかった。理由はそこら辺にあるのかも…?

 届ける相手がいることの意味。受取人のいない郵便はなんて哀しい。地面の無い雨は底のぬけた柄杓。分かち合えない笑いは途方に暮れる。恋だって、もしたとえ一方通行だったとしても、想う相手がいるのは幸福ね。第一、リスナーのいないラジオは、そりゃ恐ろしすぎます!

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夕べの「きょうの料理」はマドレーヌでした。全然マクロビじゃないけど、むしょうに作りたくなっちゃった。
*キモノは綿の川越唐桟。帯は綿+ポリノジックのリバーシブル半幅です。

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使うハチミツの種類によって風味が変わります。いろんな材料が仲良しになると、美味しいものが出来ます。今回は「きはだ」の蜜を使って、さわやかな甘さの「和」に挑戦です。

2008年02月25日

春の嵐

2月23日

 ゴーゴーと空が吠えています。まるでドラゴンが上空で暴れているかのよう。春の嵐。この風は何をもたらし、何をさらってゆくのでしょう。

 今週末は家にこもって仕事に専念。書類や書き散らかしたメモを整理したり、資料を読んだり、あれこれ先送りにしてたことを一つずつ片付けてゆく。一つ終わるごとに、お腹の中から石コロが一つ消えてゆくような。リンパの流れがよくなるような。顔からニキビが減って行くというような。なんとも云えない気持ちよさを味わっています。こんなことなら、普段からやるべきことをサボらずにやればいいのに。わかっちゃいるのに。弱いなー、わたし。

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 近所でも梅が咲き始めました。ところが日当たりがよくないせいか、うちの梅はまだ固いつぼみのまま。剪定が悪かったのか、ただでさえつぼみの数が少なくて寂しいのに。なんだか、そこだけ寒〜い感じが漂っています。
 ならば、市松のウールのキモノには、染めしぼりの梅の帯でどうだ!季節を着る。まさにキモノの大きな楽しみですね。

 

2008年02月28日

ガールズ・パーティ

2月28日

 昨日(27日)NHKの生放送後、空腹を抱えたまま次の打ち合わせに。途中で何か食べようかとも思いましたが、お茶のお稽古に出席したかったのでグッと我慢の子であったのであります。と、と、と!神は我を見放しはしせなんだーっ!

 おひな祭りを前にお茶室はガールズ・パーティルームと化していました。床の間には可愛らしいお人形さんたち。そこには手作りの茶巾寿司や桜餅など、ごちそうも供えられています。お軸も、もちろんお内裏様&お雛様の仲良しカップル。そんなラブリーなしつらえの中でのお稽古。ルンルン♪疲れも癒されますね〜。
 そして。
「さ、さ。今日はこの辺にして、ご飯にしましょう」と、先生。
「ん? ご飯?」キョトンとしている私を尻目に、みんなはサッサと準備を始めました。うわー。ごちそうだ。

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 仕事とはいえ、私が遅刻している間にこんなステキな宴の準備が整えられていたのです。あぁ〜、空腹に負けずに駆けつけてよかった〜。神様、先生、そして準備のお手伝いをしてくださった同朋よ。
さんくす、心から。

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 先生と一緒にごちそうの準備をしてくださったSさん。お稽古を始められたのは、実は私よりずっと後…なのに。とても熱心にお勉強をなさっていて、もうすっかり先行く先輩です。
 羽子板、毬、ひょうたん、おもちゃなどの胸キュンなアイテムを散らした小紋のキモノがとてもお似合いです!無理矢理「鈴なり」に登場するのを承諾して頂きました。

2008年02月29日

ガールズ・パーティ その2

2月29日

 毎年、桃の節句に向けてお茶の先生からひなあられを頂戴します。お手製のひなあられ。当たり前のように食べていたけれど、実はどうやって作るのかなんて考えたこともありませんでした。ひなあられを「作る」という発想そのものがなかったのです。

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 先生のひな祭りはお正月から始まっているとも云えるでしょう。お正月のお餅がひなあられの材料になるからです。お正月に食べるそれとは別に、一部に赤や緑など色をつけたお餅を準備して、じっくり乾燥させて…。お餅を細かく切るのは、そりゃ大変な作業です。今度はそれに熱を加えてふくらませ、お砂糖を絡めて…と、はてしなく手間をかけるのです。何日にも渡る仕事です。
 私たち社中の者や、友人知人に配るとなると300人分以上にもなるそうです。そんなに大変なことを何故…?
「年賀状はもちろんお出ししますけど、それとは別ね。あられを差し上げることで離れてしまった方々からも
必ずお返事を頂けるし、気持ちのこもったやりとりをする中で、お互いの無事や春の到来を喜びあえるのがうれしい」と先生はおっしゃいます。

 こんなふうに季節の巡りの中で日々を大切に生きる。とてもステキなことですね。と、同時に一年の早さを痛感します。
 閏年の「きょう」を、一日もうけたと思える人は充実した毎日を送っているのだろう。そんなことが今朝の天声人語に載っていました。私の場合はどうなのかしら。このスピード時代、どんな毎日だってどうせ慌ただしい。ならばどれほど忙しくても、関わるからには心のこもったおつき合いをしたいです。

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