2月13日
明日はバレンタイン。熱を帯びたハートがそこここに飛び交っているのかしらん。日本列島を襲う大寒波。熱いのと冷たいのがぶつかり合い、交じり合い、なんだか明日は荒れそう。
テレビの画面に大阪城が映し出され、吹き付ける雪にかすんでいました。普段は目に見えない空気中の水分が「雪」という体を持つと、こんなにも景色は変わってしまう。もしも目には見えない人の想いがカタチになったら、一体どうなることやら。数えきれない感情の交差点。気持ちのビーム。目が回っちゃうかな。誰かに「好き」や「ありがとう」を伝えたい。なのに上手にできなくて…。そんなとき、この胸の中にあるものを掴み出して「ほらっ!」って手渡せたらいいのにと考えることもあるけれど。でもやっぱり見えなくていいのかな。触れなくて、よくわからなくて、じれったくて。それでいいのかもしれないとも思ってみたり。
9日の土曜日、落語を聞きに行きました。七転八倒の会というのがありまして、高座にあがったのは柳家喜多八さん、五街道弥助さん、三遊亭たん生さん。
落語に出て来る人はみんな大マジメだから面白い。大マジメに喜んで、怒って、泣いて、遊んで、惚れて、悔やんで、笑って、大マジメに生きている。だから本当に面白い。云ってることが矛盾するようですが、落語は目に見えないものを見せてくれる芸術なのだと思います。イマジネーションという目に映るのは、人々の暮らしの結晶。
雪が美しいように、人の営みもまた美しい。厳しく、醜く、清らかで、美しい。

終演後、外に出ると街は白く薄化粧をしていました。神楽坂、毘沙門天にて。