2月29日
毎年、桃の節句に向けてお茶の先生からひなあられを頂戴します。お手製のひなあられ。当たり前のように食べていたけれど、実はどうやって作るのかなんて考えたこともありませんでした。ひなあられを「作る」という発想そのものがなかったのです。

先生のひな祭りはお正月から始まっているとも云えるでしょう。お正月のお餅がひなあられの材料になるからです。お正月に食べるそれとは別に、一部に赤や緑など色をつけたお餅を準備して、じっくり乾燥させて…。お餅を細かく切るのは、そりゃ大変な作業です。今度はそれに熱を加えてふくらませ、お砂糖を絡めて…と、はてしなく手間をかけるのです。何日にも渡る仕事です。
私たち社中の者や、友人知人に配るとなると300人分以上にもなるそうです。そんなに大変なことを何故…?
「年賀状はもちろんお出ししますけど、それとは別ね。あられを差し上げることで離れてしまった方々からも
必ずお返事を頂けるし、気持ちのこもったやりとりをする中で、お互いの無事や春の到来を喜びあえるのがうれしい」と先生はおっしゃいます。
こんなふうに季節の巡りの中で日々を大切に生きる。とてもステキなことですね。と、同時に一年の早さを痛感します。
閏年の「きょう」を、一日もうけたと思える人は充実した毎日を送っているのだろう。そんなことが今朝の天声人語に載っていました。私の場合はどうなのかしら。このスピード時代、どんな毎日だってどうせ慌ただしい。ならばどれほど忙しくても、関わるからには心のこもったおつき合いをしたいです。