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2008年04月 アーカイブ

2008年04月04日

すてきな人

4月3日
 
 4月になりました。こんこんと沸き出る泉のように、降りしきる桜の花びらには果てがないような気がします。近くに木が見あたらなくても、風が吹いてなくとも、それでもどこからともなくヒラヒラ、ヒラヒラ、花びらが舞うのです。美しく、儚く、それでいてそこはかとない、したたかさのようなものを嗅ぎとってしまうのは何故か。正体不明。ひらひら、ひらひら。しなしなとしたピンク色の煙に巻かれる午後。夢見がちな季節。

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 キモノ美人に出会いました。型染めの総柄のキモノを上手に、うるさくならずに着こなされているのがステキでした。限りなく黒に近い、しっとりとした墨色の羽織とよく似合います。無地の黒でも暗くならないのは、品の良い赤い羽裏のせいでしょうか。袂(たもと)からチラリと覗くのがオシャレですね。この羽裏は祖母様が使っていたものだそうです。たいていは表地が先にあって羽裏を併せますが、裏からイメージを広げてゆくというのも楽しいですね。そして背中の洒落文がピリッと味の効いたアクセントに。

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2008年04月05日

春の夜のつどい

4月5日

 いい仲間が集まるのに理由はいらない。夕べは宮崎料理を囲んでの夕食会。異なる業種の連中が集まり、それぞれの近況を話せば、それこそが乾杯の理由になるのだから。転職した人、独立した人、病気から立ち直った人、変わらず頑張ってる人、何かにチャレンジする人。皆が等しく主人公なのであります。

 長くブラジルに勤務していた人が云いました。
「日本は四季があるからいいと云うけれど、四季がないのも良いものだよ」
 曰く、四季に追われなければ着るものも少なくてすむし、体調も安定するし、何かにつけて生活がシンプルになって楽であると。なるほど。そうかもしれない。ふむふむ。話に引き込まれながら、それでも私の心は四季を見迎え、見送る喜びをなぞっていました。
 そんな四季への喜びは、ひょっとするとモノが豊な国に暮らす人間の贅沢かもしれない。それとも心が貧しい時代に生まれた人間のささやかなる拠り所とも受けとれる。日本でしか暮らしたことがない私にはわからない。ただ単純に好きなんです。夕べはそんな会話を交わしながら、日々に埋没してしまいそうな季節への想いを、いまいちど両手ですくいあげられたような気がします。

 いろんな人がいて、いろんな想いがあって、それらを投げかけ合いながら新しい景色を描いてゆく。自然界がそうであるように、心模様もまた多種多様なハートビートによって豊かさを増してゆくのでしょう。交歓。

 たらふく食べて、パンパンになったお腹をもてあまし、遠回りの散歩をしながら家路につきました。心地よい夜の湿り気は、肌が見つけた春でした。

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 バー『ブナの木》のママです…なーんちゃって。宮崎料理店にて。冷や汁がおいしかったです。

2008年04月06日

お詫びとお知らせ

ここ数日間、迷惑コメントがひどく、ただいま対処の手配をしています。
書き込みをしてくださっている皆様に不自由をおかけしていることお詫び申し上げます。

2008年04月07日

遊び心

4月7日
 

 夕べは新月。月明りに邪魔されることもなく、春の湿りにモヤモヤした星がまたたいていました。のんびりと夜の散歩がとても気持ちよかったです。闇の中に顔を出したばかりの新芽たちが浮かび上がり、しなしなと柔らかな体で懸命に呼吸しているのが聞き取れるようでした。東京は桜もだいぶ葉っぱが目立ってきました。これからどんどん街は緑に染まってゆくのですね。

 さて、こんな手拭いを頂きました!
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 パッと見は、大胆な縞模様が粋だわね…と思うだけでしょう。でも、白い部分との境目のところで斜めに折ってみると……

 あら、不思議! まるで袴(はかま)をつけたみたい!
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 ピクニックはもちろん、いつものお弁当も公園のベンチで頂いたりするのが楽しい季節到来。ひざかけに、こんな手拭いを使うのも面白いと思いません?きっと会話もはずんで、お弁当タイムがさらに美味しくなるでしょう。

 *手拭いは、渋谷の道玄坂上にある、玉川屋さんのご提供です。

2008年04月09日

雨上がりの桜湯

4月9日

 冷たい風雨もおさまり、今日の東京は雲はあるものの、うっすらと陽がさしています。

 昨日、京都帰りの友人から桜湯を頂きました。

     わが宿にちもとの桜花さかば
       うえおく人の身もさかへなむ

 これは祇園の神の神詠で、神苑に多くの桜が咲けば、それを植えた人の身も栄えるという託宣歌である、との説明が添えてありました。

 お湯を沸かし、気に入りの茶碗で頂きました、やわらかな香りが立ちのぼり、無彩色だった気持ちに、ほんのり赤みがさしてくるようでした。

 仕事のトラブル、人間関係、将来への不安、過去への後悔、すれちがい…
いろいろな嵐が吹き荒れることもあるけれど、やがて穏やかな陽射しがきっと抱きしめてくれる。そんな瞬間を願いつつ、花のいのちをゆっくり飲みほしました。

 街には緑が芽吹きはじめています。じきに風薫る季節がやってきます。

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2008年04月15日

お知らせ〜 TOKYO FM特番「I'm Not There」

 映画「アイム・ノット・ゼア」がいよいよ公開されます。トッド・ヘインズ監督の最新作は6人の俳優たちが一人の人物をそれぞれの角度から演じるというもの。その人物とは、ボブ・ディラン。

 4月26日の公開に先駆けて、TOKYO FMにて特別番組をお届けします。私自身ものすごく楽しみであると同時に、ディランという「とてつもなく大きな題材」を前にどうしたものか、途方に暮れています。今回は番組ディレクターの希望により、鈴木万由香としてプレゼンターを努めます。

 一体「「私」はブナなのか、万由香なのか、誰なのか…I'm Not There。なーんちゃって。ディランの真似っこなんて、おこがましいですよねー。すんません。
ま、とりあえずエアチエックしてみてください。

TOKYO FM 特別番組「アイム・ノット・ゼア」
4月19日(土)20:00−20:30 放送
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2008年04月17日

アースデイ東京2008 〜お知らせ

4月19日・20日、アースデイ東京2008が開催されます。

 19日(土)14:30〜15:15、私もグリーントークステージに参加します!
そらべあがつなげる笑顔の輪「そらべあスマイルプロジェクト」について、お話をしていきます。キュートなそらべあちゃんに会えるチャンス。そして音楽や朗読なども予定しています。
 楽しい時間を過ごしながら、環境のこと、暮らしのことなどを改めて見直すきっかけになればと思っています。2日間にわたり、ステキなプログラム満載です。お一人様でフラッと立寄るもよし。お友達とワイワイもよし。ご家族で楽しむもよし。 ぜひ、みなさんお誘いあわせのうえ遊びに来てください♪


 今朝、牡丹が咲きました。毎年「え、もう?」と驚いているような気がします。美しい花に早く会えるのは嬉しいけれど、時季が少しずれているのも気のせいばかりじゃないのかも。これも温暖化と関係あるのかしらん。そして牡丹よりも気の早いのがガーディニア…クチナシも咲いちゃってます。。。    botan.jpg

 

 
 

2008年04月19日

そらべあと対面♪ アースデイ東京

4月19日
 
 天気予報では間違いなく雨でした。どうみても《傘》マーク。なので朝、障子の向こうがうっすら明るいのを見てどんなに喜んだことか!風の肌寒い一日で、時おり雨もパラつきましたが、なんとかズブ濡れの哀しい事態だけは避けられました。願いは通じるものなんだな〜って、うれしかったです。

 そう。今日はアースデイのイベントでした。会場は沢山の人たちで賑わい、どのブースからも熱気が溢れていました。植物、食物、衣類、石鹸、音楽、装飾品…本当にいろんな出し物があって、キョロキョロしっぱなしの一日。とても楽しかったです。

 わたしが参加したのは「そらべあ スマイルプロジェクト」のことを知ってもらうためのトークショー。ふむふむ、と熱心に耳を傾けてくださる大人たちの横で、キッズたちは「そらべあ」に夢中!そりゃ、無理もありませんよね。私だってメロメロになりましたもの♪しかも、この「そらべあ」。ちゃんとオーガニックコットンなんです。だからスリスリしても気持ちいいの〜。うふん。

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そらべあ+ブナ。ブナが着用してるワンピは友人Mさんから頂きました。これを着るのはアナタしかいない、と…。
ちなみにこんな柄です。唐子はキモノにもよく登場しますね。karako.jpg


 夕方、すっかり空腹と冷えでブルブル。ふと、豆を扱っている売店を見ると、何やら美味しそうなものが…!バタバタ焼き?煮豆を澱粉でのばしたものを鉄板で焼いてるそうです。頂いてみると、もちもち。くにゅくにゅ。あつあつ。カリカリ。こんな食感が一度に私を襲う〜。そしてほんのり塩味が豆の甘さを引き立てている。うわー。たまらなん〜。
あれ?冷えた体が暖まったぞ。すごい、豆パワーだ!

アースデイ東京2008は明日も開催します。ぜひ、遊びに行ってください。

2008年04月20日

当たり前

4月20日

 私道をはさんだ向いには、気のいいオバさまが一人で暮らしています。家の出入りに顔を見れば二言三言交わしたり、たまにはお裾分けをしあったり、程よい距離感のお付き合いをしています。
 昨日は不安定なお天気。夕方、雨の音に気づいて外を見やると、向いのベランダの物干竿にシーツがはためいていました。これは大変。急いで下駄をつっかけて、雨を知らせに走りました。
 今朝のこと。呼び鈴に気づいて出てみると、お向かいさんでした。

「昨日はありがとう。本当に助かったわ。これ良かったら…」
 
 差し出された箱を開けると中には大判ハンカチとポーチのセット。たかが雨を知らせたぐらいで申し訳ない。私が困っていると

「ずっと使わずに持ってたんだけど、私にはもう赤すぎるからね」と微笑んでいる。

 遠慮で引っ込んだ手が、自然にのびる。「私にはもう赤すぎる」という一言は彼女の思いやりに他ならない。有り難く受けとりました。

 時間にすれば、ほんの数分の出来事ですが、とても気持ちのよい時間でした。振り返れば当たり前のことばかり。挨拶をするとか、雨を知らせるとか、お礼をするとか、互いを気にかけるとか。しかし考えてみれば、人の道とは、当たり前の往来なのかも……そんな小さなことが人間を結んでゆくのでしょう。次にクッキーを焼くときは、彼女のために多めにこしらえなくちゃ!

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可愛らしさの中にピリっと光る粋。さすが「いせ辰」のもんだね。

2008年04月25日

4月25日
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 新緑や花々が美しい季節。今ここに居られるということだけで、大きな恩恵に預かっている実感がわいてきます。何もかもが生命力に満ちていて、そしてお菓子屋さんのケースの中にも、そんな恵みがいっぱい!
 今日のお菓子は「青梅」。ういろう+黄身餡のベスト・コンビ♪。近所の庭先でも青梅が鈴なりになっています。残念ながらわが家の梅はダメ。今年は花のつきも悪く、実はゼロ(涙)。ま、その分、お菓子の梅で舌鼓といきませう♪

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 お茶のお稽古に行ったら、床の間の掛け軸が「兜」にかけ替えられていました。そんな時季なんですね。私も今日は兜と吹き流しをモチーフにした帯をセレクト。旬を楽しむのは何よりの贅沢です!

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