4月5日
いい仲間が集まるのに理由はいらない。夕べは宮崎料理を囲んでの夕食会。異なる業種の連中が集まり、それぞれの近況を話せば、それこそが乾杯の理由になるのだから。転職した人、独立した人、病気から立ち直った人、変わらず頑張ってる人、何かにチャレンジする人。皆が等しく主人公なのであります。
長くブラジルに勤務していた人が云いました。
「日本は四季があるからいいと云うけれど、四季がないのも良いものだよ」
曰く、四季に追われなければ着るものも少なくてすむし、体調も安定するし、何かにつけて生活がシンプルになって楽であると。なるほど。そうかもしれない。ふむふむ。話に引き込まれながら、それでも私の心は四季を見迎え、見送る喜びをなぞっていました。
そんな四季への喜びは、ひょっとするとモノが豊な国に暮らす人間の贅沢かもしれない。それとも心が貧しい時代に生まれた人間のささやかなる拠り所とも受けとれる。日本でしか暮らしたことがない私にはわからない。ただ単純に好きなんです。夕べはそんな会話を交わしながら、日々に埋没してしまいそうな季節への想いを、いまいちど両手ですくいあげられたような気がします。
いろんな人がいて、いろんな想いがあって、それらを投げかけ合いながら新しい景色を描いてゆく。自然界がそうであるように、心模様もまた多種多様なハートビートによって豊かさを増してゆくのでしょう。交歓。
たらふく食べて、パンパンになったお腹をもてあまし、遠回りの散歩をしながら家路につきました。心地よい夜の湿り気は、肌が見つけた春でした。

バー『ブナの木》のママです…なーんちゃって。宮崎料理店にて。冷や汁がおいしかったです。