4月9日
冷たい風雨もおさまり、今日の東京は雲はあるものの、うっすらと陽がさしています。
昨日、京都帰りの友人から桜湯を頂きました。
わが宿にちもとの桜花さかば
うえおく人の身もさかへなむ
これは祇園の神の神詠で、神苑に多くの桜が咲けば、それを植えた人の身も栄えるという託宣歌である、との説明が添えてありました。
お湯を沸かし、気に入りの茶碗で頂きました、やわらかな香りが立ちのぼり、無彩色だった気持ちに、ほんのり赤みがさしてくるようでした。
仕事のトラブル、人間関係、将来への不安、過去への後悔、すれちがい…
いろいろな嵐が吹き荒れることもあるけれど、やがて穏やかな陽射しがきっと抱きしめてくれる。そんな瞬間を願いつつ、花のいのちをゆっくり飲みほしました。
街には緑が芽吹きはじめています。じきに風薫る季節がやってきます。
