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雨降りにくず餅

6月12日  

 お腹が好いてるときの食品売り場は危険エリア。近道をするつもりで駅ビルの中を抜けたら、うっかり引っかかってしまいました。期間限定で各地のお店が出店するコーナーがあるんですが「今週は何かな〜」なんて横目でチラリと見たのが間違いでした。
 ショーケースの中にはキラキラしたものが…んん? 黒豆くず餅? くず餅といえば、私にとっては灰色がかった透明感の無い、マットなこんにゃくというか、質感のある胡麻豆腐というか、ゲゲゲの鬼太郎に出て来る「ぬりかべ」というか…とにかく四角いのが箱にギシッと入ってて、それを三角に切り分けて、黒蜜ときな粉で食すっつー、アレですよ。目の前にあるのは「くず桜」にも似たような、アンコが入ってない分どこまでも透明で、プルンと抱きしめたいほどカワイイもの。一目惚れです。
 さっそく帰宅するなりお茶をいれました。そして黒豆くず餅ちゃんをお皿に出して…うっとり。それにしてもくず餅というネーミングはどうなの? お餅よりもずっとしなやかで、繊細で、エレガントなのに…。では、いただきます。

 おわっ?? くにゅくにゅ。もちもち。ぷりぷり。むほっ。

 おのれ〜!これがキサマの正体か!私はすっかり見た目に騙されてました。こやつ、なかなかの強者。伊達に「餅」を名乗ってません。ものすごい食べごたえです。弾力、ねばり、コシ、それでいてツルンとした無邪気さ。情に厚いのか、素っ気ないのか。純真なのか狡猾なのか。まるで手に負えない小悪魔め!

 ベランダの草花を濡らす雨とくず餅の透明感が溶け合ってゆく… 
 はぁ〜。緑がきれいだな。

 なんだろう、この安堵感は。空も、植物も、お菓子を作った職人の気持ちも、食べてる私も、外を走る車も、下校中の子どもたちの声も…それぞれがてんでバラバラに、己が道をゆくだけなのに、そこには調和が生まれる瞬間がある。誰も無理していない。頑張って空気を読もうとすることもない。本物の調和。互いが違うからこそ生まれる調和。私はこんな調和が好きなのです。

      kuzumochi.jpg
黄色いのは粟餅。兵庫の白鷺堂本舗というお店のお菓子です。ごちそうさまでした。

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2008年06月12日 15:04に投稿されたエントリーのページです。

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