« 8月30日 当日の静けさ | メイン | 9月11日 プレゼント »

9月2日 季節を惜しむ

 つい一週間ほど前、このまま夏は急速にしぼんで行くのだろうと、物悲しく肌寒さに震えていた。それが8月の最後になってまた暑さがぶり返した。まるで夏が意地を張っているような暑さだ。けれど意地を張ってみたところで、所詮は終いぎわの踏ん張りで、盛りのころの芯の太さはない。往生際の悪さだけがいやらしく絡みついてくる。

 幸田文が父、幸田露伴の言葉を反芻している随筆がある。

『ものの初めには活気があるが別れには情があるべきものだ。(中略)
終わろうとする季節を惜しんで送ろうとするなごりがないのは疎ましい。(中略)
別れ際に風情のない女になんでおしゃれも着物もあるものか』

           changing.jpg

 残暑の気怠さに身を任せ、楽ばかりを貪っていたけれど、ここは一つギュッと帯で気分も引き締めよう。うだるような…いや、むしろ唸るような暑い日には夏塩沢が似合う。

コメント (6)

morinobuna [TypeKey Profile Page]:

>SPC様、こんにちは。
塩沢は白地に、薄い水色と生成りの縞が入ってます。
名古屋は、うちわに萩の花を散らした柄です。いずれ写真を撮りましょうね。

SPC [TypeKey Profile Page]:

こんばんは。
夏塩沢・・・涼しげですね。かすりの柄は十文字でしょうか。
名古屋の柄も見てみたいです。

あゆ [TypeKey Profile Page]:

ブナさま
一日の遊びを終え、晩夏の夕暮れに高速道路を東京に向けて走らせています。
陽は西に傾き発達の止まった積乱雲の上方は、黄色く太陽の光を反射しています。
その積乱雲の下の方は鈍くねずみ色になっていて、
その黒ずんだ雲の中から、チカラを失ったような雷光が音も無く何度も何度も光んです。
なんとも物悲しい季節の変わり目ですね。

RENEGADES [TypeKey Profile Page]:

姿見を見る度に母を思い出す。
そこに映るもう一人の母はまるで別人の様だった
鏡は口も無いのに「貴方の主張を振りまくのはウンザリ」
と言っている様だ。
でも、母の存在が無ければ鏡は虚無なのに。

今では何も映らない姿見の中に母を思い出している。

ブナさん今晩は 何時も綺麗な 着物姿ですね。
これからの ご活躍 お祈りしています。 

とみ徳 [TypeKey Profile Page]:

ブナ様
確かにお盆明けは涼しすぎましたね、

この時期は結構好きです、畑で作業をしていても時折クーラーのスイッチでも入れたかのような涼しい風が吹きぬけとても気持ちがいいのです。
庭ではコオロギ、鈴虫にヒグラシ、家には蟻の行列!いろいろ賑やかです。
遅ればせながら、お誕生日おめでとうございます。
また一つ大人になりましたね。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2008年09月03日 00:20に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「8月30日 当日の静けさ」です。

次の投稿は「9月11日 プレゼント」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35