
レストランの窓の向こうには光の海が広がっていた。空気のゆらぎと共に、光はペロリとお尻を向けて、闇を覗かせる。戸板返しのような光と闇のロンド。ジッと眺めたならば、遠近感を奪われ、やがて平衡感覚まで怪しくなってしまう。現実という錯覚の中で泳ぎ、錯覚という現実に溺れる。そんな日々を生きている。
冬の郵便配達員の小包には
8月の暑さが入っていた
月もとけるような湿度のなかで
カラカラに乾いていた夜
君を見かけたんだ
通り雨は、なぜか降り止まず
押し流される道徳、約束、貞操、理性
押し戻される損得、安息、理想、エゴ
燃えるような寒さのなかで
君を待っている
右ポケットに光を、左のポケットに闇を
少し猫背に君が歩いてくる

重ね着が自由自在の着物は温度調節ができて良いですよー。帯のおかげで腰も冷えないし…ふふ! 紬地の羽織の裏は、花札の柄。見えないオシャレもまたヨロシイもんです。まるで「秘めた恋」…な〜んちゃって。