日本の南、5000キロに位置する東ティモールは、現地の言葉で Timor Lorosae といいます。Lorosae とは太陽が出るという意味。この国の名からして、私たちの暮らす日本と同じ息吹を感じます。日本とは時差もありません。短い滞在中にも、人々とふれ合うほどに、何やらご縁を感じずにはいられなくなりました。

あいにく直行便が無いため、バリのデンパサール空港から merpati に乗り換えます。こんなに小さくても、立派な国際線。だって正真正銘の独立国なんですから! Viva, Timor Lorosae!

東ティモールに降り立って、最初に目に入ったのがこの光景。軍備? まだ情勢不安は続いているの? このヘリがどこに所属しているのか、何故そこに待機しているのか、確かめるすべもありませんでした。けれど、ユニセフ・スタッフによると、ほんの半年前と比べても、明らかに落ち着いた雰囲気になり、以前のような緊張感はないとのことでした。

現地入りしてすぐにスタッフミーティングをしていると、突然の豪雨。日本のゲリラ豪雨もすごかったけれど、やはりこちらの雨はハンパじゃない。見る見るうちに辺りは洪水。この時は雨季に入る少し前でしたが、雨季本番は一体どんななのだろうか。
後日談。日本に帰国してから東ティモールの大使とお会いしたときのこと。大使は雨季に頻発する土砂災害を案じていました。
私は大使に「森がもっと豊かになれば災害も減ると思うのですが…」と軽口を叩いてしまった。それというのも、あれだけ緑豊かな国なのに、なぜか禿げ山が目立つのが気になっていたからです。高木が育たない環境なの? それとも薪で暮らしているせい? 急速な開発? 何? …と。
大使の返答はこうでした。「インドネシア軍がゲリラをあぶり出すために、山という山、森という森を焼き払ったのです」
私は言葉を失い、そして我が愚かさを恥じました。
つづく…