今週の東京FM「DailyPlanet~Humming Bird」は雑誌・Big Issueの協力により、毎日ホームレスの方をゲストに迎えました。偏見からの解放と、ホームレス問題をもっと身近に考えるきっかけになれば…ということで実現しました。
ある人は病気や怪我が原因で定職をおわれ、日雇いで働くも、体力の限界とともに家も失った。ある人はいくつかの不運が重なるうちに自暴自棄になり、又ある人は「なんとなく」気付いたらホームレスになっていたという。
それぞれの路上生活。ちょっと取材したぐらいで私に何が理解できるものではありません。ただ一つわかったのは、どれだけ博愛主義のリベラリストを気取ったところで、私自身が実はたくさんの扉を閉ざしていたということです。何だかわからないものを閉め出す扉。わからないものを怖がる扉。無関心という扉。ことなかれの扉。面倒くさいの扉。この他にもいったい何枚の扉があったものか… 自分に潜む醜悪に対面することは、苦くもいい経験になりました。
企画の最終日の今夜、私も販売者の「プロペラさん」と一緒にBIG ISSUEを販売すべく渋谷の路上に立ちました。凍えた。冷たいのは夜風と雨だけじゃなかった。少なからずビートニクスの影響を受けている私にとって、「路上」はある意味のホームだったはず。けれどそれはあくまでも「帰る場所がある」上でのプレイグラウンドに過ぎないんだな…。
売ろうと頑張る私にプロペラさんが云いました。「リキんじゃだめだ。販売でも何でもそうなんだ。リキんでもはじまらない。さりげなく、普通でいいんだ」と。人生の先輩の一言には重みがありますね。
ビッグイシューとはホームレスが売る雑誌です。1冊300円で、うち160円が販売者の収入になります。いわゆるチャリティではなく、仕事を提供し、自立を応援するものです。お客さんのなかには千円札をだして「おつりはいらない」と言ってくれる人もいます。暖かい善意です。けれど販売者さんは雑誌の代価以上のものは決して受けとりません。ほどこしを受けてるのではなく、仕事をしてる誇り…
もちろん、差し入れは大歓迎だけどね〜♪
だからなんだ、ということでもあるけれど
だから生きてる、っつーか。
