今週は久々に歌舞伎を楽しむ機会に恵まれました。演目は「新皿屋舗月雨暈〜お蔦殺しと魚屋宗五郎」。ご存知、河竹黙阿弥の怪談「皿屋敷」をベースに、新たに書き下ろした世話物です。
旗本へ妾奉公に出たお蔦に、主の家来がちょっかいを出しますが相手にされなかったことから可愛さあまって憎さ百倍。さらには、お蔦に横領の悪巧みを知られてしまったために、彼女に不義密通の罪をきせて陥れます。そして主は無実のお蔦を手打ちにして……
誤解や悲劇はドラマを盛り上げる重要なファクターです。それが無きゃ、そもそもドラマにならない。わかっちゃいますけど…けど、けど。殿様も、どうしてもっとお蔦を信じてあげないのか。手打ちにするぐらい立腹するのは、好きだからじゃないか。ならば、殺す前に真相を調べりゃいいのに。
お蔦は主の刃よりも、むしろ信じてもらえなかった哀しみに殺されたような気がしました。あぁ、やるせない。口惜しや。
終演後、舞台裏を見学させてもらいました。国立劇場の舞台上で客席をバックにパチリ。想像以上に客席がはっきり見渡せます。うっかり居眠りなんかしてたら、役者さんから丸見えだわね。

キモノは濃紺の結城紬。帯は淡いピンクに雲の柄の織り名古屋。紺とピンクは調和しやすい配色なので、あえて黄色の帯揚げと紫の帯締めという反対色でアクセントを強めにしてみました。