いつもの眩しい笑顔と一緒に大きな風呂敷包みをもって、富山で自然農をしている友人がやってきました。
わくわく!積もる話とともに、包みから何が出てくるのだろう。

「あんまり可愛かったからさ」と、取り出したのはキャベツ。直径20cmぐらいのその姿に、そこに集まった全員から「きゃ〜っ」という感激の声があがりました。
そして次に出てきたのは…???
「昆布じめを作ってきた」
摘みたてのお野菜を昆布でしめただけのゴ・チ・ソ・ウ!!
昆布の塩気だけで、他には何も味付けしてないのに、どうしてこんなに深みのある味わいなのでしょう。やはり「自然農」という生命エネルギーをリスペクトした究極農法によるものか(笑)?!
「はい、ブロッコリー。それから、これが菜の花…カブと白菜」
えっ?菜の花じゃないの?どうして菜の花なのにカブなの? え? え? え?
混乱していると、同席していた先輩が教えてくれました。
「一般に菜の花というのは、菜種の花。それ以外にも、薹(=トウ)が立って花をつければ【菜の花】でしょ」
なるほど…だから白菜でもカブでも菜の花か。。
普通にお店に出荷される野菜は菜の花(薹が立つ)の前に収穫されてしまうから、お目にかかれないんですね。知らなかった。
それにしても美味しい! 口の中いっぱいに春が広がる〜ぅ♪
「よく年齢を重ねた女性を「トウが立つ」なんて言って蔑むけど、トウが立つって悪いことじゃないわね。この良さが分らないなんてもったいない。本当の美味しさを知らない可哀想な男たち」うふふ、と茶目っ気たっぷりに笑った先輩に、私も同感!
「あ、もう一つあった」さらに出てきたのは紅心大根(=コウシンダイコン)。おぉ、噛み締めれば甘みと一緒に、乾いた体を潤してくれる瑞々しさ。そして味もさることながら、見事な色彩。美しい。大地の神様はなんという芸術家なんでしょう。

かつて平安の人々は装束の色をかさね、無限の表現を楽しみました。この配色は3月に着用した、表に淡紅、裏に萌黄をかさねた【桃】という色目といえそう。