人気もまばらになった秋の海は、どこまでも解放感に満ちている。真夏の海のような「楽しまなくちゃ」という強制力がどこにもない。ほったらかし。とても自由で…だからこそ、どこか寂しくて、とても不安定で、それでいて美しい。まるで、あてどの無い恋心だね。
義務でも約束でもない。いたいから、そこにいる。秋の海はそんな場所。ぶらぶらと散歩をしていると、永遠の自由という牢獄に迷い込んでしまったかのように思えてくる。空をすべるトンビは、一体どんな気持ちなのかしら。決まった時間に、決まったネグラに帰る伝書鳩は、トンビに憧れるのだろうか。あるいは、トンビは伝書鳩を羨ましく思うのだろうか。
ある晴れた休日。久しぶりに潮風に吹かれながら、ゆっくりと流れる時間はとても穏やかでした。
LOVE AND PEACE

