歌舞伎座の建替えに向けて「さよなら公演」が行われています。皆さん、今の歌舞伎座を心に焼き付けておきたいのでしょうね。かく言う私もその一人ではありますが、チケットは争奪戦状態で、はなから諦めていました。
ところが!
友人が急に行かれなくなったから…と、ご近所の方が私に声をかけてくださったのです。おぉ〜、なんと恵まれていることか。しかも当日はカウントダウン100日というキリの良い数字で、なおのことラッキー感が増しました☆
「春の寿」という美しい舞踊に始まり、「菅原伝授手習鑑」、「京鹿子娘道成寺」「与話情浮名横櫛」という演目でした。
「道成寺」は清姫が安珍を追いかけて日高川を越えてゆく場面が印象深いですが、今回はその後のストーリー。かつて焼かれてしまった撞鐘が再興されるところに、白拍子がやってくるが、実は彼女は清姫の怨霊だったのです。白拍子を演じる中村勘三郎さんの見事な舞いと、ヘビの脱皮のごとくに次々と衣装が変わる引き抜きにドキドキしました。どうしても踊りは船漕ぎタイムになりがちなんですが(ごめんなさい!)、今回は目が釘付けです。
そして「与話情浮名横櫛」の恋話にすっかり引き込まれました。お富と与三郎は激しく恋に落ちるものの、お富にはコワイ旦那がついています。引き裂かれた2人は互いが死んだものと思っていたところ…
う〜ん、人は何故に恋をしてしまうのだろう。いっそ誰も好きにならなければ、こんなに苦しまなくていいのに。それでも、胸に灯る火を消すことができない。それどころか、その苦しみさえもが喜びのように思えてきてしまう。
はぁ〜。悶々。
