真夏のような日差しに恵まれた土曜日、両国にぎわい祭りに石けん屋として参加しました。日傘をさしながらの商い。直射日光は大敵の石けんたちを守れば、己はジリジリと焦げてゆく。
さぁ、どっち?
そりゃ、石けんを守るっしょ。人はいつでも何かの狭間で揺れながら、ときにはキツイ選択を迫られることもありますが、何が大切なのかを見失わなければ、結果はどうあれ後悔はさほど大きくないのかもしれませんね。(…って、別に日除けのことは、そんな大げさな問題じゃないけど)
今年お初の単衣に袖を通し、その軽さに懐かしい心地よさを覚えました。帯はせっかくなので、時季ものの「桃太郎」。両国という土地柄なのか、「ぴったりね」とたくさんの方に声をかけて頂きました。おだんご、ちゃんこ、かき氷。練り歩きたいのをグッとこらえて、石けん屋。帰りは両国堂に立寄り、
あ・ん・み・つ!
むむむむぅ。美味しさに全身がとろけそう〜。
お土産に名物の「あんこあられ」を買い、帰る道々いまは亡き祖母を想うのでした。おせんべいに舟和のあんこ玉をつぶすように乗っけて食べるのが大好きだったおばあちゃま。そうして嬉しそうにテレビでお相撲中継を見ていたな。
「こんどお相撲見に行こうね。間近で見ると、取り組んでるお相撲さんの肌がパーッと赤く色づいて、そりゃキレイなもんだよ」と、いつも話してくれたのが昨日のことのよう。
そういえば、私の着物の着方は祖母にそっくりらしい。一緒にお相撲見物は叶わなかったけれど、いつも私はおばあちゃまのそばにいるのです。
余談ですが、最近の力士の肌は昔に比べて色気が減ったという話を聞くことがあります。
本当のところはどうだか知りませんが、一説には日本酒よりも洋酒を飲むことが多くなったからだとか。祖母が云ってた「肌がパーッと赤くなって、吸い付くようだ」というのは、日本酒パワーなのかしらん。
私の石けんにも日本酒で仕込んでいる「トラ」というのがありますが…
日本酒、あなどれませんね。

「薄色X濃色」がだいたい間違いない組み合わせですが、汚れるのを気にして「濃色X濃色」にしてみたら、けっこう新鮮な気持ちで楽しめました。帯揚げと帯締めはアクセントになるように赤を効かせて。
(蚊絣の塩沢、江戸友禅の名古屋帯)