ほんの今朝のことなのに、ずいぶんと遠い昔のような気がする。時間の流れるスピードがぐちゃぐちゃになっていて、今がいつで、どこにいるのか、何をやっているのか分からなくなってしまう。あまりに忙しいのだ。何に?何故?それも、もはや分からない。そう、今朝のこと。ラダック出身の男性の談が新聞の小さな記事になっていた。彼は日本人の「忙しさ」に驚愕したそうだ。何のために頑張り、忙しくするのか?彼は問う。その先にはきっと喜びや幸福があるからだろう。ところが都会生活に忙殺されている人口のいったい何割が、鼻先にぶるさがったニンジンにありついてるというのか?
生きるために働く
働くために生きる
私はどちらでも構わない。ただ「生きている」ことを忘れないでいられるなら。
新千歳空港から札幌に向かう列車の窓から外を眺めていた。ふと「遠くに来たな」と思う。景色は「漠然と北国」だった。いいね。久しぶりに己の所在を意識した。そんなこともできないほど、私は心を亡くしていたんだ。東京に戻ったら、まずはゆっくり眠ろう。そして部屋を掃除して、もう一度生きよう。
