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今日の装い アーカイブ

2006年06月06日

ようこそ『鈴なり』へ

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 『鈴なり』サイトがようやく形になりました。キモノが好きな方だけでなく、日々を瑞々しく過ごしたいと願う全ての皆さんに楽しんで頂ける場にしていけたら幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
 6月になりました。私は毎年きまって「あっ」と小さく驚く瞬間があります。それまでしっかりと私を包み込んでいてくれた袷をしまい、裏地のない単衣に袖を通した時です。
あれ、単衣ってこんなに軽かったっけ? と、ものすごく新鮮な喜びに出会います。袷から単衣への衣替えは6月…といっても、今は気温も高くなっているので5月上旬から単衣を着るかたも沢山いらっしゃいますが。いずれにせよ、新しい季節の到来を実感するのはワクワク、嬉しいひとときですよね。
 独特の凸凹したシボが気持ちよく、単衣として人気の高い塩沢。今日は白地に赤、青、緑、紫の水玉模様を織り出したものを着用。『鈴なり』開店を記念して、お太鼓に大きな鈴を刺繍した帯を合わせました。刺繍はしっかりとした量感が出ます。今日の単衣には少々重たいので、帯揚げの色で軽量感を演出。帯締めも控えめに。6106obi

2006年06月08日

梅雨はすぐそこ…?

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 今年は梅がよく実をつけてくれた…と、思ったら5月の長雨がいけなかったのか。ポロポロと落ちてしまった。ガックシ。梅酢を作ろうと楽しみにしていたのに。残った5、6粒だけじゃどうしようもない。けれど、その子たちはわが家の玄関先で季節の番人をしてくれてます。この3日ぐらいでホンノリと色づいてきました。ってことは、そろそろ入梅かぁ。。。

 お天気と相談しつつ、この時期は何を着ようか悩みますよね。遡ること5日前の日記から:
 6月3日(土) お茶のお稽古日。
朝から曇天。降水確率30%。新聞の予報欄には閉じた傘マーク。微妙だな〜。
そこで登場したのがお気に入りの久留米絣。木綿なので万一、雨に濡れても大丈夫!63kurume
この絣は白い部分がくっきりと浮かぶので、今日みたいにドンヨリした日でも清々しくしてくれるんです。この手のキモノは、ともすると野良着っぽくもなるので少しキレイめな帯ですっきりとまとめました。帯は白の塩瀬に更紗風の花模様です。青、白、赤という基本的なトリコロールは、洋装でも和装でも、イキイキとした気持ちになりますね。

2006年06月09日

お掃除日和

 とうとう降ってきました。関東甲信越は梅雨入りしたらしいです。朝から降りしきる雨。あちこち外での用事を計画してたけど、なんとなく出かける気が失せる。どうしても外せないもの以外はキャンセルして家の中から雨を味わうことにする。窓や戸を開けひろげた解放感の中では気付かなかったのに、閉め切っていると途端に気になるだす。窓枠のホコリ…ガラス戸のくもり…読みっぱなしの雑誌…。やけに散らかってるぞ、ってことでいきなり掃除モード全開に!
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お掃除だってキモノで楽しみませう。赤x紺のウール混紡紬。小さめの市松模様が活動的でお掃除もはかどります。こんな時は軽い半幅の帯をサッと貝の口に結べばバッチリ。裾は短く着ると動きやすいです。普段は白の割烹着を愛用していますが、今日は気分を変えて、お気に入りの風呂敷を前掛けにアレンジしたものを着用。家の中がキレイになると、心の中まで『風』通しがよくなりますね。
ちなみにこんなものを履くと、さらにピカピカに。以前、通販で買ったスリッパとモップが一体になった便利グッズ。思ったより使えます。Osouji_3
Mopslipper

2006年06月11日

あじさい

Ajisaihana6月11日、雨。夕べ洗って干しておいた足袋がジットリとしたまま吊るされてる。朝から薄暗くて、時間の感覚が
なくなりそう。梅雨だなー。こんな天気で少々しおれ気味の私を、あじさいがカラカラと笑う。きれい。あじさいの美しさは葉っぱにあるように思える。もちろんお花も美しいけど、あの葉っぱのフォルム、色、艶、逞しさ…かたつむりでなくても恋してしまう。
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キモノの醍醐味の一つは季節を取り入れられること。あじさい柄のキモノや帯が目を引きますね。でも、そのものズバリでなくとも、全体の雰囲気から何かを演出するのも楽しいもの。今日はあじさいのイメージで装ってみました。少し黄みの入った青い紬は雨粒みたいな水玉模様入り。帯は白地に紫の博多献上。帯締めに葉っぱの色合いが欲しくて緑を持ってきましたが、実はこの帯締めは赤x緑のリバーシブルなのね。だから普通に結ぶと鮮やかな赤が覗いてしまって台無し。そこで、帯締めの真ん中にコブを作って、帯留め風にアレンジしてみました。

                  …いっそ、緑色の帯でも良かったかな。  Ajisaiobi_1

2006年06月19日

ブラック・イルミネーション

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 6月17日〜21日の夏至の日まで『CO2削減〜ライトダウン・キャンペーン』が行われています。昨日はその一環として、全国各地の施設で夜8時〜10時まで消灯イベントが実施されました。その模様を伝えるTOKYO FMの特別番組を、東京タワーのすぐ近くにある東京プリンスホテル・パークタワー1Fのジャズバーから生放送でお送りしました。いつもよりだいぶ暗くなった東京。バーの中も照明を落とし、ロウソクのやわらかな灯りに照らされて、ゆっくりと時間が流れていきました。
 ゲストはシンガーソングライターの竹仲絵理さんと、チェリストの溝口肇さん。お二人の素晴らしいライブも満喫! 竹仲さんの声はとても魅力的で力強かった。そして溝口さんの『世界の車窓から』を生で聴いたときには、思わず旅に出たような気分になりました。
 溝口さんは持参のチェロを「彼女はアンジェラっていうんです」なんて紹介してくれました。アンジェラはナポリ生まれの超べっぴんさん。きっと溝口さんのことが大好きで、大好きで、この夜もあでやかな音色を響かせていたのでしょう。

キモノは紗の黒地に団扇柄。団扇の中に朝顔や金魚を描き込んだ夏物です。本当ならここまで透け感のある紗は盛夏に着るのですが、まぁイベントだし。昨日はかなり蒸してたし…許されるでしょう! 

帯は黒ベースでありながら、絶妙な多色使いでやわらかさを引き出している点が気に入って即買いした八寸。エコ、希望、未来…そんなキーワードを基に、若葉色が瑞々しい帯揚げと帯締めを選びました。Obiup

2006年06月26日

目先を変えて…

 降るのか,降らないのか。はっきりしない日はホントに悩みます。傘を持って出ようか、雨コートは必要だろうか。備えあれば憂いなし。でもキモノの日は特に荷物を大きくしたくありませんよね。かといって、荷物を少なくするために、降ってもいないのに雨コートを着て出るのはイヤ。せっかくオシャレしたんですもの〜。

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紗羽織はこんな時にちょっと便利。塵除けになるし、日暮れても安心だし、コートほど暑苦しくないし。 冬の羽織もいいですが、夏の羽織の透け具合には何とも云えない情緒があります。普通の紗とは少し趣きが違い、これは少し変った糸の撚り方をしてるとか。そのせいか軽くて、手触りもガーゼみたいにやわらかい。大胆に染めた笹の柄がまた涼しげ。スーッと風が通り抜けてゆくのを感じます。

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『贅沢品』と敬遠する人もいます。ごもっとも。けれど、予想外に活躍してくれるのも事実。薄物の羽織は活躍期間が長いのです。一般に『お花見のころから…』なんて云うぐらいですから。ちなみに羽織の下は「ジーンズvs小紋」でおなじみの単衣。同じキモノでも、ぐっと印象が変るのが羽織マジックですね。

生地の風合い x 色柄 x 透け感 x 心意気=夏のキモノのオシャレ。


実はコレ、原宿のクエストホールでの朗読ライブの時も、ワンピースと組み合わせてステージ衣装にしました。こんな場面でも役立つとは、私も思ってなかった…。Questhall_5

2006年07月02日

金魚

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7月1日、土曜日。単衣の頃も過ぎ、いよいよ薄物の季節到来。お茶の勉強会には淡い卵色の地に金魚がうっすらと浮かぶキモノを選びました。普段は別の曜日にお稽古をなさってる方々ともご一緒出来る勉強会。社中ではまだまだぺーぺーの身ですから『控えめ』を心がけました。キモノの醍醐味は『調和』にあると私は思います。生地の調和。色柄の調和。季節との調和。そして周囲との調和。そういったバランス感覚の中で、自分自身との調和もまた見つかってゆくような気がします。

帯は水色の絽つづれ。流水を同じ色で織ってあるので、パッと見には無地に見えるかもしれませんね。Kingyoup_1

Higashi_2 Hisago_2
偶然にも出されたお干菓子の一つが流水でした! 
生菓子は『ひさご』。食べるのがもったいないぐらいカワイイ!…もちろん、しっかり美味しく頂きましたけどね。

Kingyogreen_2 Kingyored_2
同じキモノに、別の帯を合わせたバリエーションを考えてみました。水色の流水帯は「金魚 x 水」だとしたら、こちらは「金魚 x 水草」のイメージです。
もう一つのパターンは、金魚の赤色をしつこくならない程度に引き上げてみました。

2006年07月03日

欲張り浴衣

 2、3年くらい前でしょうか、浴衣が若い人を中心にブームのようになりました。それが良いかたちで落ち着いて、普段はキモノを着ない人たちにも夏の浴衣が定着しているように思われます。私も「浴衣が欲しいんだけど…どんなのがオススメ?」と頻繁に相談を受けるようになりました。
 『ザ・浴衣』というような紺と白のすっきりした古典的なもの、トロピカルなハワイアン風、高級浴衣と呼ばれる絹紅梅など、ひとくちにユカタといっても種類は豊富。どういう場面で、どんなふうに着たいのかによって当然オススメするものは変ってきますよね。それに伴いお値段もピンキリです。
 そんな中でもあえて一枚を選ぶなら、欲張りな使い勝手のこんなのはいかがでしょうか。綿麻の混紡でざっくりとした肌触りが涼しさを誘います。もちろん家で簡単にお洗濯ができるので、ぐっしょり汗をかいても大丈夫。モノトーンの細い縞模様はどんな帯とも相性が良いのもポイントです。同じ縞でもよく見ると、竹の節をデザインしたところにさりげない手間が…。Takeshima

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定番の博多献上。色味を押さえて、どちらかというと粋な感じに。マニッシュに帯結びも媚びてない貝の口がよいでしょう。今回は黒xピンクですが、多色使いでも楽しいですよ!


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こちらは真っ白な帯で爽やかさを引き立ててます。羽の大きさや形で、やや甘めの文庫に結んでいます。大人のキュート。


Akakuro 
赤と黒のリバーシブル帯で個性を楽しんでみましょう。ひねりを加えて赤と黒のバランスを崩しながら遊べます。

Erituki
ちょっとしたお出かけならば、衿をつけて「夏のキモノ」として着ることもできます。帯揚げ・帯締め又は帯留めを使えば、よりドレスアップ。ただし、あくまでもカジュアルだということを忘れずに! そして夏の装いの要となるのが『涼やかさ』です。ゴテゴテ飾りすぎないように注意。

2006年07月08日

Inter FM に行ってきました

Interfm写真は向って右がリーソル。左がキャサリン。

 DJのリーソル&キャサリンの暖かいリードのお陰もあって無事(?)に番組出演を果たしました。限られた時間の中で、ちゃんと皆さんに伝わるのようにお話できたかしら…。少しでも「キモノを着たい」「着てみよう」と思うきっかけになったならば幸いです。
 今日のプレゼントは「着付けレッスン」または「浴衣を誂えてみよう・お見立て会」のどちらかを選べるようにするつもりでいたのですが、番組側からの要望で「1組2名様に無料・着付け体験レッスン」に落ち着きました。まぁ、着られるようになるってのは基本ですからね。ぜひご応募ください!

キャサリンさんが気になることを云ってました。彼女も浴衣を持っていて、それは黒地にお花が大胆に描かれたものだとか。人とは違うものが欲しいということで、より個性的な品を購入したそうです。ところが個性があるだけに何度も着られない。すぐに覚えられてしまうし、自分もすぐに飽きてしまった…と。実はそれって、よくある悩みなんです。だからどうしても、入門者や数を持ってない方には定番をオススメすることが多くなるんですよね。
しかし!思いだしてください。私がしつこくいつも云ってることを!和服はパーツの取り合わせ次第で、かなり印象を変えることが出来るのです!

Hikakuこの2枚の写真。何となく違う気がしませんか。分りますか? 画像ではあまり鮮明ではありませんが、半衿が違います。左は淡い水色。右は普通の白。たったそれだけでも印象は変わります。きっと周りの人はすぐに「どこが」と指摘はできないでしょう。でも確実に記憶の残り方は変っているはず。これはほんの一例です。加えて帯揚げや帯締めを変えればもっと変化に富むことでしょう。とにかく「私はこれしか持ってないから」と諦めモードになるのはもったいないです。一緒にアイディアを出し合っていきましょうよ!

ちなみに今日は、白地に青や赤の筋がスッスッと入った明石縮に墨色の帯。半衿は水色の地に白いレースをあしらったものです。

おまけ: happy TANABATA! 求肥を餡とねりきりで飾り付けた、七夕スペシャル〜。Tanabata_1

2006年07月10日

ほおずき市

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あれから一年かぁ〜、と実感します。四万六千日のほおずき市に今年も行ってきました。揚げ饅頭、焼きたて煎餅、あずきアイス…数々の誘惑を振り切ってまずはお参り。
最近ホントに物覚えが悪いので、特に頭には煙を擦り込んでおかなくちゃ。あ、そうそう、腰痛が治るように腰にも…。気付けば全身がご利益を必要としているわ。たっぷり煙を浴びようと、風下に立ってゲホゲホ。あはは、そんなことですら楽しいのね。
 ちょうど雨がパラつき始めてから行ったからか、思ったほどの人出ではなかった。そのせいかな。浴衣姿の女性も今年はやや少なめ? その代わりに和装ピープルは誰もみんなオシャレでキマってました。一時のブームが過ぎれば、残ってる人はそれなりの方々なのでしょう。嬉しかったのは男性のステキな着流しに沢山であえたことです。いいですね〜。

私は何年か前に作ってから、あまり活躍していない浴衣。紺地に白の絞り。ところどころに赤がちょこっと入ってるのが気に入ってます。Hozukiichi

ほおずきは、去年は売り切れで買いそびれた「千成」を入手! 縁起物だからね…。
そして待ってました。帰り道々、揚げ饅頭をハフハフ食べて、おこしを散々試食して、亀十のどら焼きをお土産に買って…ふ〜、しあわせ。

2006年07月12日

トロカデロ・デ・モンテカルロ

Tro祝・満月! 
今日はことさらに蒸していますが、お月様もボヤ〜っと怪しく夜空に浮かんでおります。さざ波のような雲も闇に照らされて、なんと美しいことか!
今夜は国際フォーラムにてトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団の来日公演を満喫してきました。いや〜、笑った、笑った。開演前の場内アナウンスまで笑えちゃう。NYで誕生したこのバレエ団は全員男性。たしかなダンスの実力を持ちながら、クラシックバレエをコメディ仕立てにしています。バレエには全くうとい私でも笑い転げたり、胸をうたれたり。存分に楽しませてもらいました。
バレエだから当然セリフはありません。音楽もすべてインスト。それでも伝わっちゃうのよね。なんだか「人ってつながれるんだ」と思えた有意義な夜でした。

キモノは小千谷ちぢみ。目は光ってるわ、顔はテカってるわ、お見苦しい写真でごめんなすって!

2006年07月17日

焼き肉

Yakiniku
この国は一体どーなっちゃってんの!?ってぐらいの暑さ。ただの暑さじゃない。イヤラシイ暑さ。ふ〜。ダルくて何もしたくない、できない…いやだ、これは夏バテ? それともワールドカップの昼夜逆転観戦生活のツケ?
そこで今夜は滅多に行かない焼き肉屋さんへ。ガツンとお肉でも頂いたら元気が出るでしょう。
どうか皆さんも、しっかり寝て、しっかり食べて、夏負けしないように頑張ってくださいね!

よくある質問に「どんなところにキモノを着て行ったらいいですか」というのがあります。私は「どこへでも」と答えます。そりゃ海水浴だ、エステだ、山登りだってのは(不可能ではないですが)オススメしません。けれど、基本的にダメなところはありません。ただし、後のお手入れのことなどを考えて、装いは選びたいですよね。そこにもってくと浴衣はオールマイティ。今夜みたいに焼き肉屋さんに行ってたっぷり臭いを浴びてもザブザブお洗濯できるし。雨がザッときてもへっちゃら〜。海水浴やエステなど、着替えが必要なとこでもサッと簡単にできちゃいます!
キモノを楽しみたいけど…つい、いろいろ心配して躊躇してる方。そんな方は今がチャンス。思い切り浴衣で和装生活をエンジョイしてください。

Hekoほおずき市に着ていったのと同じしぼりの浴衣です。この前は真っ白な博多の半幅帯を締めましたが、今夜は濃紺の兵児帯。素肌に浴衣、腰紐一本、メッシュの薄い帯板、兵児帯ぐるぐるっと蝶々結び。たったそれだけ。超お手軽でしょ? きちんと装う楽しみもあれば、手抜きをする気軽さもあります。かまえずに、どんどん着ちゃうが勝ち!

2006年07月29日

夢二…?

米国や欧州では40℃を超えているというニュースを耳にすると、東京の暑さぐらいで愚痴ってはいけないような気になります。しかも日本には五感で涼を味わうという文化があるのも嬉しいですね。わずかに揺れる暖簾や、チリンと鳴る風鈴の音色。すだれに仕切られた屋内外の光の強弱、キモノの色や柄…あらゆる「美」は「気持ち良さ」と一体になって生活の中にとけ込んでいます。
 

Yabaneallとはいえ、やはり暑いものは暑い! なので今日は家の中で、おっとりと過ごしました。
気分は…夢二の世界…かな。ショートボブが少し伸びてきたので、無理矢理カーラーで巻いてルーズなアップ風にアレンジ。着物もきっちり着つけず、少々グズッとするぐらいのスキを残しました。
シャリ感のある麻のキモノですが、紫の濃淡だけで矢羽根を織り出しているせいか、やわらかい印象になると思います。

さわやかに白の帯でスッキリさせるのが私の好みですが、今日は「夢二」ということで、あえて赤をコーディネートすることで耽美な世界を表現しました。

同じ「紫 x 白 x 赤」という3色づかいでも、比率が変るだけで印象はかなり違ったものになります。Akashiro
赤い帯に白の帯締め。白い帯に赤の帯締め。目的に合わせて使い分けると装いの幅が広がって楽しいですね。

また全く同じコーディネートでも、着付けの具合で印象が変るのを想像して頂けますでしょうか。今回のようにスキを作った着方なら、紫のキモノがふんわりと甘く映ると思います。けれども、キリッと気つけると、紫は着る人をとても粋な雰囲気にしてくれます。
「数を持ってないからつまらない」という声をよく聞きます。そんなことはありませんよ。同じキモノを何通りにも活かせるのが本物のオシャレさんですもの! 私も日々、試行錯誤でフーフーしています。
…それから「アンティーク派」とか「正当派」とか、自分をカテゴリー分けしている人もいるようですね。それも何だかもったいない気がします。わざわざ自分に枠をはめなくても、いろんなモノの良いところを楽しめばいいと思いますよ(私は欲張りです…)。ちなみに今日の「夢二の世界」は全くアンティークでないもので演出しました。

2006年08月02日

朝顔

東京もやっと梅雨明けしたと思ったら、なにやら秋めいた風…涼しくて爽やかなのは助かるけど調子狂っちゃいます。今か,今かと出番を見計らってるセミたちはどんな気持ちだろうか。
今年は朝顔のタネ蒔きがいつもよりも遅くなってしまいました。おまけに芽を出してからずっと雨だったからか、うまく育っていません。30cmほど伸びたところで先細り、つぼみもつかず。花を咲かせてはタネをとり、また翌年につなげているのにな。今年はどうだろうか。8月のお天気次第では回復するかしら。ガンバレ、朝顔!

ベランダの朝顔はまだなので、帯に花を咲かせてみました。麻の染め帯です。帯揚げは白やラベンダーなどにするとスッキリと上品なイメージになるでしょう。でも少し髪も切ったことだし、白黒のチェック柄で少々個性的に。元来コンサバなのですが、縞とチェックの組み合わせで冒険しました。Asagao
キモノは竹縞の浴衣です。このHPにちょいちょい登場してますが、ホントに重宝。今日は小野さんを訪ねるのに電車に乗ったので、衿をつけ、足袋をはき、帯は名古屋というお出かけスタイル。こういう綿麻の浴衣は便利なので一枚あると良いですよ!

さて、朗読ユニット「言の葉号」の相方・小野紫さんを訪ねたのは他でもありません。春以来活動していない言の葉号をそろそろ出航させようか、という相談です。とりあえずアイディア出しだけの段階ですが、また面白いことが出来そうなので楽しみです。決まったらお知らせしますので、みなさん遊びにいらしてください。

2006年08月14日

浅草を満喫

NY在住の友人一家が日本に里帰りしました。この日は皆で浅草へ。浜町育ちのお父さんとって下町はやはり格別。子供たち以上に目を輝かせ、水を得た魚のように生き生きとしていました。お父さんの先導で食事は「尾張屋」。さすが「蕎麦は粋に喰いねぇ」というセリフが得意なお父さんに育てられた子どもたち。NYっ子でも気持ちよくお蕎麦を平らげていました(べちゃべちゃ、ぐちゃぐちゃ、ノロノロ…東京育ちでも不味そうに蕎麦を食べる人が多いというのに…たのもしい!)
食後、浅草寺に行ったことのない子がいたので、仲店をブラリと流してお参り。帰りは「梅園」に寄って甘いもので〆る。実に優等生的な浅草のひと時でした。おみやげに「亀十」のどらやきを買おうと思ってたけど、「梅園」の粟ぜんざいにすっかり満足してどらやきはパス。家に着くころになって「やっぱ買ってくりゃ良かったな」と後悔。
あ、いや。お盆だからどうせ休業中に違いない…と、自分を納得させるのでした。

Asakusa
ガイドブックに出てくるような典型的な浅草観光には、やはり「ザ・浴衣」がよろしいでしょう。深い紺の地に、白く朝顔やアザミを染め抜いたもの。帯は白の博多(出番多し!)。下駄も白木で、鼻緒は白 x 黒の極細の縞。

2006年09月01日

日本民芸館

 陽射しは強いけれど、風がすっと身体を通り抜けるたびに心地よい。いよいよ夏も帰り支度を始めたとみえる。
 目黒区駒場にある日本民芸館。向いの柳宗悦邸は修復工事も終わり公開しています。宗悦は暮らしの中の「当たり前」に美を見出した。そんな彼の住まいは70年以上経っても、しっかりと生きています。そして邸宅のいたる所には空間があり、今風に云えば、それはデッドスペースなのかもしれない。でもその「何もないカラッポ」が、どんな調度品よりも素敵に感じられました。効率やスピードを追い求める社会が、隅に追いやってしまった「無駄」という宝物です。

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民芸館にはどんな装いが合うだろうか…。
久留米絣や琉球紬など、いかにも民芸調なのも面白くないので、本日は控えめに金魚を織り出した薄物の紬。熱帯魚や錦鯉の存在感に比べたら、金魚のそれは派手ではないけれど歴然として有る。日本の美意識ですね。


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着物が控えめなので、はっきりとした染め帯を選びました。麻の自然な風合いが活かされているので、目立ち過ぎることもなく、程よく馴染むと思います。
着物の金魚と帯の花などに用いられている色をすくって、帯揚げを黄みの朱色にしました。

2006年09月03日

旧白洲邸

 9月1日、雨の金曜日。旧白洲邸「武相荘」にて静かな時間を過ごす。好きなものだけに囲まれた暮らし。次郎さんと正子さんご夫妻はここでどんな眼差しを互いに向けたのでしょう。日々の喧噪から逃れて、庭の木々を打つ雨の音を聞いていると、もっと勝手に生きてもいいじゃないかという気持ちになる。もっと我がままでもいいじゃないか、と。けれどそれは責任を果たし、また全てを引き受ける覚悟をした人たちだけに許される特権なのかも。うろたえては右往左往し、逃げてばかりの私にはまだまだ「勝手」は許されない。無理に「勝手」を通せば、自らが勝手の奴隷になってしまうのでしょうね。

夏の薄物をしまい、今日から単衣に衣替え…しませんでした。普段着は臨機応変に、が私流。雨が降っているので着物は自宅でお洗濯できるお千谷縮。アイテムが夏物だけに、色目を爽やかにしすぎると寒々しい印象になるので帯は暖色系にしました。

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銀細工の金魚帯留めがやや寂しく感じられたので、さらに紐でアクセントをつけました。
イメージは初秋の朝顔。夏をまだ手放したくないかのように、しっかりと支柱に絡み付く蔓。旧白洲邸の庭でも壁面いっぱいの朝顔が冷たい雨に打たれていました。

2006年09月04日

芸術祭

 9月2日、土曜日。朝から池袋の芸術劇場では「としま区日本舞踊家集団・華麗なる彩り」を開催。私の日舞の先生が踊るので駆けつけました。先生の舞台は本当にホレボレします。何気ないような動作も、実は簡単にできるものじゃありません。その土台には長い年月に渡る鍛錬とセンスがあってこそ。また舞踊家の内面も vibes となって伝わってくるものですね。
 踊りに限らず、なんでも同じなのかもしれません。ローマは一日にして成らず。美しいキモノ姿も正しい意識を持って磨いてゆかねば。そして結局は着る人の内面が全体の印象を左右するのです。
はぁ〜、私もまだまだ! 頑張らなくちゃ!

Geijutsu_1
まだ大丈夫。9月の一週目ぐらいまでは夏の薄物もOK。でも気分的にはあまりスケスケ〜なのも気が引けるかな…。かといって大汗かいて暑苦しいのもイヤだし。そんな時は明石縮が便利です。ハリっとした夏物らしい着心地だけど、透け感は控えめです。

Tonbo_1
帯は水辺のトンボをサッと墨で描いたもの。色は灰みの薄い青と灰色。地味と云えば地味だけど、トンボの目だけ赤を差してあるのがポイント。帯締めも、その赤と同じ深い赤にしました。

2006年09月09日

groove air

 インターネットラジオをやることになりました。なんせ初めてなので、どんな雰囲気になるのか未知の世界です。このところジャズ、クラシック、J−ポップばかりだったので、洋楽ロックに関わるのは久しぶり。とりあえず、良かったら聴いてみてください。詳しくはコチラ→http://select.moocs.com/d-snap/

 そんなワケで(って、どんなワケじゃ!?)今回は「しっとり路線」から外れてみました。「和服は好きだけど着て行く場がない」というお問い合わせをよく頂きます。和のお稽古事をしてるとか、歌舞伎を観にゆくとか…オベラやバレエ。庭園散策。気取ったお食事会。例えば、以上のような場面なら問題ないですよね。でもそんな機会もないし…と嘆くなかれ。大丈夫! 「浮く」と思いがちな着物ですが、実はいろんな背景と仲良しなんですよ。
 案ずるより生むが易し。じゃんじゃん着ちゃってください。...and enjoy!
↓↓↓ ほらね!

Graffiti
着物はよくあるフツ〜の古典柄です。それこそ和室がピッタリな着物ですが、それでも街中に出たら出たで、馴染むと思いません?
派手なペインティングの前で。


Blur
9月7日は夕方になっても暑かった。薄物ではなく単衣にしたのは早かったかも。涼しい顔してるけど、中は汗だくでした。

Mosaic
ポップアート? 謎のモザイクのオブジェ。フツーの着物にフツーの帯。

2006年09月18日

雨上がりの文楽セミナー

 慌ただしく日々に追われ、なかなかこのキモノ・アルバムも更新しないうちに9月も半ばを過ぎてしまいました。台風の影響か、雨は上がったものの、ベッタリと張り付くような蒸し暑さ。本音をいえば、こういう時は洋服の方が楽なんですけどぉ…。国立劇場にて文楽セミナーが行われました。今日はスタッフとしての参加なので、やはり着物でお客様をお迎えしたいですものね。頑張りましたよ〜。ちなみに本日のセミナーでは三味線の楽しみ方を教えて頂きました。三味線もただ伴奏をしているのではなく、セリフや役柄によって弾きわけていること。例えば「くぅ〜ん」と合間に音を入れることで時間の経過や場面転換を表すことなど興味深いことでいっぱいでした。
 
 それにしても真夏に戻ったかのように汗だくになりました。それでも不思議なもので、目は季節と共にあるんですね。どんなに暑くても、夏のような色合いでは何か物足りないような、スカスカするような気持ちになります。コックリとした、ふくよかな色彩に傾いてしまう。     
 ややや! 季節と共にあるのは目だけではありませんでした。残暑が厳しくとも、お腹の方は秋たけなわ。いくらでも食べられてしまうようです。気がつくと、次は何を食べようかな〜、って考えていたりして…ふふふ!

Shiozawadot
雨はあがっても、そこら中に水たまり。うっかりハネをあげても困るので、薄い色の着物はパス。水玉模様の塩沢紬。糸に強い撚りがかけてあるのでシボがしっかりとたっています。今日みたいに湿気が強くベタつく日にはシボシボが気持ちいい。
雨を意識して、着物の裾線をやや短めに着ました。なので帯もあまりエレガントなものよりも、活発なイメージの八寸。柄はメリーゴーランド(?)の馬。よく見ると、馬はポールで操られています。ちょっとこじつけだけど、文楽の人形と馬を重ねあわせてみました。色も秋らしく!

2006年09月24日

気に入ってます〜

 先日、「きものの花咲くころ」という本が主婦の友社から出版されました。「主婦の友」90周年を記念して、90年間に渡り紙面を飾ってきた数々の着物と記事をまとめたものです。着物が好きな方にオススメなのはもちろんのこと、日本の女性が歩んできた時代を垣間見ることが出来る、とても興味深い一冊です。歴代の女優さんたちの美しさを見るだけでも、すごく勉強になります。
 そんな本を読みながら、今の着物の立ち位置を考えます。「日常着」でもなく、単なる「贅沢品」でもない。特別なものでありながら、もっと身近な存在にしたいという願いも込められている…。一言で表すならニーズの多様化、ですかね。着物オルタナ時代? なんだろ。。。だからこそ、枠に囚われすぎない、いろんな着こなしがあっていいのかも。
 今、私は半幅帯に夢中です。気軽で、収納も楽で、旅行などにも便利。かしこまった席には無理ですが、カジュアルが生活の大半を占める生活の中では大活躍します。中でもハマっている結び方が、お太鼓風のアレンジ。今日の着付けのお稽古で、試しに教えてみたところ「かわいい!」と大評判でした。「つのだし」ではちょっと粋すぎるかな…という時にもビッタリ。

Handaiko2
練習3回で、このとおり。「どうですか〜?」と生徒さんが楽しそうにしてると、私も嬉しいです。

Handaiko
前から見ると、普通の帯と変りません。どうです? ちょっとカワイイでしょ?



きものの花咲くころ?「主婦の友」90年の知恵

Book
きものの花咲くころ?「主婦の友」90年の知恵

著者:主婦の友社,田中 敦子

販売元:主婦の友社

Amazon.co.jpで詳細を確認する

2006年10月05日

沖縄パワーを浴びて〜城間栄順さん&平良敏子さん

 10月3日。9日まで東銀座の時事通信ホールで開催されている「城間栄順・琉球紅型展」に行ってきました。
 重要無形文化財である結城紬、久米島紬、宮古上布、越後上布、喜如嘉の芭蕉布、そして純日本産生糸による正絹・松岡姫(鈴なりインタビューの服部さんとの会話中にも出てきましたのでご参照ください)を使って染めの世界を存分に繰り広げるという壮大な企画でした。
「布を生かす染めに徹した。あたたかみのある布と向き合うとき、心が引き締まる思いだった」と語る城間栄順さんの言葉の通り、それは染めと織りの見事なコラボレーション。染め物を見るとき、私はその誘目性が故に、つい布自体まで気が回らないことが多々あります。ところが染めと織りのどちらが前に出るということもなく、双方が互いの素晴らしさを引き立てている…。そして私は今回はじめて、芭蕉布ってこんなにスゴイものなんだ!と気付かされました。今まで自分にとっては門外だった芭蕉布と引き合わせてくれた機会に感謝!
 この日行われた城間栄順さんと芭蕉布を作ってらっしゃる人間国宝の平良敏子さんとの対談では、城間さんと奥様の馴れ初めや、戦後の思い出など、いろんな話題がでました。一つ一つのエピソードが絡み合い、織られ染められ、人生という反物に仕上がってゆく…そんな印象を受けました。
 平良さんは芭蕉布を織るのに、まず芭蕉を刈るところから始め、糸を作り、数えきれない行程を経て布を完成させます(詳しく知りたい方には《平良敏子の芭蕉布》という本をオススメ!)。モノはどうやって出来るのか、どこから来て、どこへ行くのか…。それを知ってるのと、知らないのでは、そのモノの味わいも格段に違うんですね。現代の生活は加工品に溢れています。欲しいものを、欲しい形になった状態で、私たちは簡単に手に入れられます。お魚が切り身で泳いでいると思っている子供達のことを笑っていられませんよね。思わず我が身を振り返る対談でした。芭蕉布を「banana cloth」なんて呼ぶ平良さんは自由でチャーミング! 繊細さと大胆さ。優しさと厳しさ。そんな沖縄のダイナミックスに圧倒された一日でした。

Bingata
うしろの巨大な幕は、実はもっと鮮やかな黄色。鶴亀の吉祥文様がベースになっていますが、鶴は「火の鳥」みたいな力強さ。亀は頭に何か生えてるし…耳? 角? なんだろ。そのエネルギーを浴びていると、ちっちゃい事でイジイジしてるのがバカらしくなってきます。

Tsuki
まだ少し蒸していたので着物は単衣。帯は塩瀬の江戸友禅。秋らしく萩やススキがなびく中で遊ぶ鹿たち。お太鼓には(写真では分りづらいですが)大きなお月様がぼかしで描かれています。ところどころに刺繍を施すことで陰影が深まっています。



宝布に華咲かち?城間栄順 琉球紅型作品集

Book
宝布に華咲かち?城間栄順 琉球紅型作品集

著者:城間 栄順

販売元:日本放送出版協会

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2006年10月07日

荒らしのあとの満月

 せっかくの十五夜だいうのに昨日は大嵐。すだれは飛んでくわ、植木鉢はひっくり返って割れるわ、傘は折れるわ、わが家も大騒ぎ。けれどそれだけで済んだので良かったです。被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。
 今日は打って変わっての快晴。家々の洗濯物が気持ち良さそうに風になびいているのが目につきました。もう一つ目についたのは、投げ捨てられた傘たち。きっと昨日の暴風雨に耐えきれず壊れ、そのまま捨てられたのでしょう。かわいそう。ポイ捨てが悪いのは云うに及ばず。壊れるまで頑張った傘たちへのせめてもの感謝として、ちゃんと葬ってやればいいのにな…。

Mangetsu1
 十五夜のお月見は残念ながら嵐にふき飛ばされましたが、今夜は満月!
昨日の分も取り返そうとお月見散歩にくり出しました。
おーい、お月さんどこにいるのー?
初めての袷。単衣と比べると、はっきりと重さが分る。ひんやりとした夜気にあたりながら、その重さが心地よく感じられました。

Odango
悪天候にくじけて今年はお月見団子を作らずじまい。口の方も昨日の分を取り返すべく、くし団子をいっぱい買っちゃった。

 Mangetsu2
モアレのために写真では分りませんが、千筋(細い縞)の江戸小紋です。夜目には白っぽい着物の方がよく映えますが、今夜の主役はお月様。月明かりの邪魔をしないような色目を選びました(さすがに黒じゃ闇夜のカラスだしね)。
まばゆい月に、こんばんは!

2006年10月21日

そ、そんなにダメですか…?

 最近の気になる一言。

「キモノを着てるような女はダメだ」

 ドンファンで有名な某ギョーカイ人。あらゆるジャンルのプロデュースを担当し、交友関係も広い。来るものは拒まず、去るものは追わないタイプ。そんな彼が発した言葉が、繰り返えしますが「キモノを着てるような女はダメだ」です。
 彼曰く、全身を覆うキモノに守られていると緊張感がなくなる。緊張感のない女は気持ちも体もダレるというのです。ちょっとキレイだなと思っても、いざ脱がせてみると逃げ出したくなる…と。そんな女たちは、キモノを着てる、というだけで満足/安心して、自分自身を磨くことを忘れがちなのがダメの最たる原因らしい。
 なるほど。ダメ女と云わせる理由をアレコレ聞いてると、たしかに認めざるおえないとこはあるかも。気になり、私もキモノ女性たちを観察してみました。

*キモノ女性はグループ行動率が高い*
 通行の邪魔になっていたり、おしゃべりに夢中なあまり声が大きかったり、周囲の迷惑に気付かないことが多い。
*歩き方がきたない*
 草履や下駄を履いてるせいか、かかとを引きずるように歩いてる人が目立つ。だらしない印象で、姿勢も悪くカッコ悪い。

 大きくはこんなところですが、細々と列挙すればキリがありませんね。ただし、これらは全て「キモノだから目立つ。洋服だったら誰も気に留めない」ことかもしれません。だからと云って、言い訳にもなりませんが。つまり、キモノを愛する女性はもっともっと美意識を高める必要があるということでしょうか。
 ちょっと袂を持つ、腕をにょっきり出さない、物を拾う時には腰を落として、姿勢をよく、背中を丸めて下腹を突き出すような立ち方はしない、周囲への心遣いを忘れない…etc.。ちょっとした立ち居振る舞いで印象はグッと違ってくるはず。それから階段の上り下りの際には、両膝を離さないようにして歩くと美しいシルエットになりますよ。キモノでガニマタはイヤ過ぎですから。

Genmaicha
ラインはS字、手にはお茶。心の中は清く、正しく、美しく。忘れません、思いやり。

 あぁ〜、そういう私もまだまだ修行中。本当の美しさまでは長い道のりです。でもキモノを着ていて本当にステキに振る舞えたら、洋服の時にも無敵かも!
 キモノを着てることで安心するのではなく、「キモノ」を女性としても、人としてもランクアップするきっかけにすればいいんですよね。隠してくれるようで、キモノは思いのほかボディラインが出ます。そしてユニフォームなモノだけに、人柄もよく出ます。日々、心身のシェイプアップに励みませうぞ、世の乙女たち!

2006年10月28日

秋の恵み

 昨日は分刻みのスケジュールでさすがにヘトヘト。でも最後には良い時間を過ごせて疲れも吹っ飛びました〜。

 このところ多忙につき偏った食事が続いていましたが、久しぶりにゆっくりと季節の恵みを堪能できたお食事会。ケータイサイト【JazzMax】の担当、T氏の仕切りで青山にあるお店へ。ちょっと路地を曲がったところにある分りづらい場所にあるせいか、とても静かでくつろげる空間でした。

 Dessertお野菜とクルミ麩を和えた小鉢、胡麻だれで頂く戻り鰹、ハモの炊き込みご飯など、メニューは創作和食。これに日本酒でも傾けたらもっとイイ感じなんでしょうね。残念ながらお酒に弱い私はグレープフルーツジュース。ちょっと乱暴な取り合わせかな…と思いきや、どうしてどうして。なかなか巧妙な口当たりでしたよ。デザートはゴボウの甘露煮と黄身時雨。ゴボウの直径からも分るように、なんともプチな黄身時雨。これがまた小さいくせに、蒸したてで、口に入れた途端にフワ〜っと卵の風味が広がるニクイ奴なんです!

Miyashita
アプローチには竹の小径。実はT氏と私は互いに「妖怪好き」。うっかり袖引き小僧でも出てきそうですね、とワクワク。

Up
暑いのか寒いのかハッキリしないですね。日中は暑いぐらいでも、夜の急な冷えに備えて羽織を一枚。葡萄をモチーフにした洒落袋帯には葡萄の帯留めで「秋の葡萄フェア」を演出。後から、羽織も葡萄の色だと気付き、偶然の妙に自己満足。うふふ。
ちなみに帯留めにしているのは、駅構内のイベントスペースで見つけたブローチ1000円也。けっこう使えます!

2006年11月04日

フリマ

 気持ちよく晴れた11月3日、文化の日。神楽坂にて「きものフリマ」なるものが開催されました。ぶらっと散歩がてら…なんてユル〜イ気持ちで行ったらトンデモナイ!!
 会場は神社内の建物。午前中にも関わらず、すでに入りきれない人で長蛇の列ができてました。そして並ぶこと1時間。やっと入場したものの、皆さんの熱気におされて、あわわ。…と、云いつつ帯締めを一本¥500でお買い上げ。ちょうど欲しかった色が見つかってラッキー!

 Freem

 それにしても着物姿の多いこと。たのしい〜。アンティークでバリバリにキメている人。さりげなく渋い普段着の人。所謂「正当派」と呼ばれる人。お宮参り(ちょうど七五三ですものね)のついでらしき晴れ着の親子連れ。なかには着物の裾を短めにして、その下からレースが(レース付き長襦袢なのか!?)10cmぐらいフリフリしてる子とか、それぞれ自分なりの着こなしを満喫していました。

Boss
 私は紬地にロウケツ染めで、よろけ縞を描いた着物。帯は秋草と月の季節柄。ちなみにこの日は十三夜。今年の十五夜は大雨だった分、せっかくだから昼間から背中にお月様を背負ってのお月見気分!…って、背中に背負ってたら自分じゃ見えないんですけどね(笑)。帯留めには小さめのドングリを選びました。
 一緒に写ってるのは今回の「きものフリマ」を実現させたSさん。好きなことには並々ならぬ情熱を傾け、労力を惜しまない。その行動力と人望たるや、本当に尊敬します。そのパワーは、しょっちゅう諦めや臆病風にヘコんでいる私のカンフル剤です。

*お太鼓柄は10月5日の【沖縄パワーを浴びて〜城間栄順さん&平良敏子さん】のページに載ってます。

2006年11月11日

ひとりを慎む   …なるべく。

 もっと頻繁にアップしろ、という声を多数いただきました…。
 
 仕事の現場に出向いているとき以外は机にかじりついてのデスクワークが続いていまして。そんな時は、どうもオシャレなどというものからは一番遠いところにいるのでございます。いやはや、近所のコンビニすら行かれないような姿…。そうなると生活というのは、すべてにおいて雑になるものでして。新聞は読み散らかしたまま。食事の時にはお膳の上のものをズィ〜っと端に押しのけて、やっと出来た小さな隙間でご飯をかき込む。衣類もとにかく「楽」を優先。
 向田邦子さんのエッセイで「ひとりを慎む」(たしかそんなタイトルだった?)というエピソードがあります。人の目がないと、どんどんお行儀が悪くなってゆく。でも女性として、人の目がたとえ無くてもちゃんとしていたい。むしろ一人だからこそ、我をしっかりと持っていなくてはならない。そのような内容でした。それが私の意識の端っこに付箋のように、いつもちょこんと張り付いているんですよね。だからこんな時には、なんとも後ろめたいような、自己嫌悪というか…。とにかくそんな状態で、とてもじゃないけどアップなんてとんでもない話でした。ごめんなさい。
……と、ここまでは長〜い言い訳。

Shiozawa

 今日は久しぶりに小野さんが訪ねてくれまして、私もやっと脱スウェット&パーカーです。ほぉ〜、やっぱりキモノは良いわ〜。 机に向って悶々としてたのが、スカッとリフレッシュ。たとえそれが超普段着だとしても!
黒地に白い蚊絣の塩沢紬。帯はすくいの八寸。ナナカマドのような赤い実が、深まる秋らしくて好きです(って、暦はもう冬ですが)。

2006年11月13日

武士の一分

 12月1日、全国ロードショー公開する「武士の一分」の試写を観てきました。良かったです。試写室には仕事で来ている人ばかりなので、わりとシビアな目で見ているというか、ちょっと冷めた空気が漂うこともしばしば。けれど、今日は上映後の拍手も!
 日々の中で、つい見落としてしまうような小さなこと…。実はそんな小さなことこそが、積み重なって「人の暮らし」をつくり、ひいては「人生」であるんですよね。そんな日々の中の「つぶつぶ」を拾いあげる達人、藤沢周平さんの原作を、これまた達人の山田洋次さんが見事に一本の映画にしてくれました。観る前と、観た後では確実に何かが自分の中で変っている…。きっともっと自分の幸せに敏感になる。例えば、何気なく食べているお米をもっとよく噛んで、その甘さと旨さに感じ入るような。木村拓哉さんの絶妙なるユーモアの「間」も見所ですよ。&泣ける!

Daikanyama

 映画のせいでしょうか。無性に着物が恋しくなり、次の仕事の前に一度来たくしてジーンズから着物へ変身。これまた映画の影響でしょうか。ちゃらちゃらしたオベベよりも、もっと生活感があるのがよくて、選んだのは混紡の紬。帯もプレーンな博多の半幅です。先日のキモノ・フリマで購入した500円の帯締めもデビューしました。そろそろ羽織ものがないと、夜はさすがに辛いですね〜。Obi

2006年11月15日

ポストカード撮影

 街はクリスマスの飾り付けで彩られ、デパートにはお歳暮の垂れ幕。飲食店はパーティ予約の案内。「暮れ」がグッとリアルになってきましたね。
 昨日は美容院のPR用ポストカードの撮影をしました。クリスマス&お正月に向けてのものです。

いくらお正月を意識しても、過度に「礼装」「晴れ着」にならないような…クリスマスらしい暖かさも忘れずに…大人だけど可愛い…

Image

 スタッフとイメージのコンセプトをあれこれ話し合い、私がコーディネートしたのは、赤い小紋と黒の名古屋帯。カジュアルでありながら、質感で安っぽさを排除する方向でまとめました。画像はあくまでもイメージ。撮影の現場でスタッフが手持ちのデジカメで撮ったスナップです。これがレイアウトや加工でどう仕上がるのか、みなさんも楽しみにしててくださいね。
Yukidaruma


一目惚れした帯は、しぼりで雪だるまを描き出しています。雪のフワフワ感にやられました。柄がこんなでも、色味を抑えてあるので甘くなりすぎず、コーディネート次第で「ちゃんと大人」にも。こういう帯をイヤミなく締められるチャーミングなおばあちゃんになりたいな。

2006年11月18日

衣装展

 大河ドラマなどで使用された衣装展に行ってきました。実際に着用したものを見ると、役者さんたちの背格好がだいたい分って面白いです。例えば、浅野ゆう子さんはダイナミックなイメージがあったので、さぞ大きい方なのかと想像していたのですが、衣装からは華奢な様子がみて取れました。テレビというフレーム・ワークの不思議さですね。また強い照明も、着物の色みや質感を変えてしまうんですね。
自分が着物を選ぶときも、どんな状況で着るのか…そんなことをも想定するといいかもしれません。よくリゾート地の強い陽射しの中でステキに見えた服が、帰ってきたら派手すぎてダメ、なんてことありますよね。それも陽射し=照明のマジックなのでしょう。もちろん、心境の問題もあるでしょうけど。

 Ishouten

 私(右)はロウケツのよろけ縞の着物。しぼりの帯を合わせました。全体がシンプルなので、刺繍の半衿。でも色は白。…我ながらコンサバだわね。
友人のMさん(左)は墨色に水玉の着物。刺繍半衿は紺。帯はなんと自分で気に入った生地を見つけて帯に仕立てたという「超おあつらえ」の完全オリジナル。本当にオシャレさんなんです。写真では分りませんが、裏地にも凝ってるんですよ〜。いつも良い刺激をもらってます。
 それにしても、「キモノ」と一口に云っても、その個性たるや限りがありません。だから楽しいのじゃ!

Sorezore

2006年11月26日

お茶にみる季節

「あぁ、もうこんな時期なのね」
 気付けば、春夏秋冬、年中そんなことを口にしています。オシャレは季節にさきがけて…のはずだけど、気持ちはいつも過ぎてゆく時間を惜しんで、取り残されてゆくよう。特に今年は暖かさが続いていたせいか、仄暖かい、清々しい秋がずっと続いてゆくような錯覚に陥っていました。
 忙しくサボりがちだったけど、今週末は思いきって仕事を後回しにしてお茶の先生を訪ねました。炉開きも済み、風炉が据えられていた時とはまた別の空間に生まれ変わっていました。夏の間は移動型の「風炉」と呼ばれるものを用いて火をおこし、お湯を沸かします。冬の間は畳に切られた「炉」に炭を入れます(写真右下)。どちらも火をおこすのは同じですが、不思議と炉の方が暖かさが沁みてきます。まさに「ほっこり」。しかしこの「ほっこり」も一歩外へ出れば、また暮れの慌ただしさにかき消されてしまいます。お茶の時間はしばし浮き世から解き放たれる至福のパライソなり。

Robiraki

小さなヒョウタンを散らした黒縮緬のキモノはずいぶん前に購入。自分でキモノを見立て始めて間もないころのものです。まだ自分に何が似合うのか、どんなものが好きなのか、よく分ってなかったんだな〜。作ったものの、あまり出番は多くありません。でも、そんな着物でも帯や小物で引き立ててあげようと、最近は心がけています。
帯は母から譲られた紅型。かわいいピンクベースなので、地味な着物も少し楽しくなりました。

2006年11月30日

色と音と心模様

 昨日のNHK放送の中で、「群青」についてお話ししました。科学的、物理的、医学的な見解からすれば、色は光の反射とそれを受容する目や脳の働きに過ぎない。けれど色をもっと豊かにするのが心理であり、人の経験と記憶だと思います。 私にとっての群青。それは…

  夜中の海岸
  突き出した岩の上に黒く並ぶ松の木のシルエット
  暑いのか寒いのかもわからない真空
  孤独
  ゴーッと鳴り響く音
 
 色彩が引きずりだす、記憶の断片。そして色彩が奏でる「音」。それらがなんなのか、私にはわかりません。ただ感覚はどこまで自由なのだと確信するばかりです。そして「記憶」は決して「過去」だけのものではなく、常に現在と寄り添いながら進行形である、と。

 ふと、作曲家の金井さんのことを思い出しました。2006年度全日本吹奏楽コンクール課題曲【風の密度】の作者、金井勇さんです。 金井氏が、お茶室で過ごす時間を大切にしている、と語ったのが印象的でした。その瞬間に作曲のことを考えているわけではないけれど、静寂の中にいるからこそ聞こえてくる音もある…。そんなお話をして下さったのが嬉しかった。語らずして語る。見せずして見せる、といった私の理想/憧れを分ってくれる人だと感じました。近頃、世の中は少々うるさい。
 
 少し前から小雨が降ってきました。窓の外。音もなく降る雨。それでいて私は雨の音を聴いています。

Garden
 金井氏とは9月に、私がパーソナリティを務めているFM横浜の番組のゲストに来てくださった時に初めてお会いしました。作曲家の先生をお迎えする…どんな気難しい芸術家然とした人だろうか。エラソーにされちゃったりして〜(泣っ)なんてオロオロしていたら…。白いTシャツにジーンズ。大汗かきながら「どうも、どうも」とペコペコ。思わず「えっ、金井先生の付き添いの方?」と勘違いしてしまいそうでした(謝)。かえって妙な先入観を頂いていた自分が恥ずかしい。物事に対してフェアな目線を持った【好青年】といった感じかな。

2006年12月03日

冬の彩りと紬のいい関係

 Kiku
 12月。暖冬とはいえ、冬は冬。どうしても暗いイメージが付きまとうけれど、ところがどっこい。冬だってしっかり彩り豊な楽しい季節。
 どこからか飛んできた種から育った菊。2年目にしてようやく花が咲きました。うれしーっ!すっかり紅葉したナナカマドの葉は毎日ヒラヒラ〜。その根元にある南天の実が真っ赤っか。その後の万両も色づいてきました。季節を感じます。空気が乾燥している分だけ、色彩がまっすぐ目に飛び込んでくるみたいで気分が冴えてくると思いませんか。悪くないね…冬!

 気分が冴えても、根っからのボンヤリは治らないようです。東京の地下鉄は入り組んでいるのでボンヤリは命取り。今日も気付いたら知らない駅。寝過ごすのならまだしも、起きてるくせに降り忘れたり、何故か全然違う線に乗ったり、逆方向を目指したり…。方角の神様が私を操ってるとしか思えない!…それとも、これも何かの必然なのかしらん。

 そんなわけで夕方からの着付けレッスンにギリギリになってしまった。生徒さんが来る前にスベリこんで、大急ぎで準備。「やる、やらないは自由だけど、知っておくと便利」ってんで、結ばないお太鼓のお稽古をしました。教えつつも、私自身が普段やらないので、今ではかえって生徒さんの方が私よりも上手かも!…て、感心してる場合じゃないですよね(汗)。【教えることは、教わること】これは昔、私が着付けの師匠から頂いたお言葉です。

Omama

母方の祖母がお気に入りだった帯で、シックめに装ってみました。ザ・紬って感じが今日の気分…かな。

2006年12月14日

セサミのチカラ

 暖冬。ひょっとしてこのまま暖かいのか?…と、ちょっと思ったりしましたが、それなりに冷えてきましたね。でもまだ年末の実感はわかないな。 街はワサワサしてるし、家の大祓も無事に済んだし、市場にはお正月の食材が並び始めたし。外堀はかたまってるんですけどね〜。心の中は取り残されてる感じ。
 てゆーか、まだ暮れてられないのです。だって大事なイベントがあるんですもの。そう! The New Kimono-Knitwear amamfwawa はチェックしてもらえたでしょうか。販売フェアもいよいよ今週末になりました。天気予報によると、週末は良いみたいだし。あとは皆さんにお越し頂ければバッチリでございます! amamfwawaのウェブにも商品画像が載っていますから、気になる方は是非のぞいて見て下さいね(http://www.amamfwawa.com) 。そちらのブログにはお洋服とのコーディネート例なんかも出ています。

Fluffy_sesame

 今日はカーディガン・タイプの FLUFFY を着ました。色はセサミ。着物は母が若いころに着ていたもので、私もとても気に入っています。でも気分によっては少し派手に感じることも。今日みたいな曇天(夕方から雨)だと気持ちもマッタリしてて、あまりはしゃぎたくない…そんな時には、FLUFFYセサミを一枚羽織るだけで全体の派手さが抑えられて気持ちと着物のバランスがとれるので助かります!

Fluffysesame1s
写真だとあまりハッキリ分らないかもしれませんが、ニットならではの繊細な編み目がとてもオシャレなんですよ。それにモヘアは暖かーい。ちなみに昨日はNHKの生放送に、色違いのパウダーシュガーをデニム&ブーツに合わせて着ていきました。

2006年12月16日

あむあむふわわ・フェア in Ebisu

 The New Kimono-Knitwear amamfwawa Debut!
鈴なりでも告知していた amamfwawa (あむあむふわわ)が今日デビューしました。製品としては存在していたものの、じかにお客様の目に触れる場をようやく設けることができました。「写真で見るのと印象が違う」「実際に着てみると、もっとステキ」など、いろんなご意見を聞くことができました。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。

Amfwafair

 今日と明日の二日間(12/16、17)、恵比寿の奥和屋という呉服屋さんで販売フェアを開催。店内にコーナーを設けて、皆様に自由に見て頂けるようになっています。中には「実は全く着物は着ないんです」という方も、洋服の上に羽織ってみたら「いいわ!」と購入してくださったり。「まだ着れないの。でもこれから頑張ります」と着付けへのモチベーションを高めて購入してくださったり。色々な角度でamamfwawaを手にとってくださって、本当に嬉しいです。(写真はニット・アーティストの笠間さん)

Amfwafair2お店の前でパチリ!


 興味深かったのは、皆さんが直感で「あ、いい」と最初に手に取られたものが一番似合ってることが多い。感度の高い方々なので、ちゃんと自分に似合うものが分ってるのでしょう。また、好きなものは、好きで着ている他のアイテムとの相性が良いということもあるのかな…? それから、女性だけでなく男性のお客さまにもいらして頂きました。男キモノも、自由にオシャレに、それぞれ楽しんでらっしゃるのがステキでした。明日はどんな方たちとの出会いがあるのでしょう。
奥和屋さんでのフェアは明日も開催します。ぜひ!
詳細は http://www.amamfwawa.com にて。

2006年12月18日

アクティブ・キモノ

 今、めちゃめちゃ濃いウーロン茶を渋い顔して飲んでます。一つにはハトがとまった瞼を開けているため。もう一つには少しでも摂取したカロリーを減らせないかという願いを込めて…。
 ふ〜、やっと終わりました。amamfwawa 店頭販売フェア。今回は市場初お目見え「ザ・デビュー」ということで、準備のバタバタと緊張の猛攻にKOされそうになりました。でもフタを開けてみれば、沢山の方たちに応援して頂き、とても良い経験ができました。多謝!

Activekimono

 ところで着物だと行動を制限される…と思ってる方は少なくないですよね。実はそんなことないんですよ。「ジーンズからイブニングドレスまで」と私は云ってますが、着物にもいろいろなTPOに合わせた種類があります。着物だからおしとやかに「オホホ」としてなくちゃならない、なんてことはないんです。多忙なスタッフの一人はバイク移動をしてます。もちろん着物で。そりゃカッコイイっす。自転車通勤の人もいます。ボーリングだってします。私なんぞは2段飛ばしで階段を駆け上がります。フェアの後片付けも着物のまま、せっせと頑張りました。ちなみに袖が邪魔にならないカーディガン・タイプの FLUFFY は重宝します。まっ、そんな感じなので、ぜひ皆さんもイメージに縛られずに、自由に着物を楽しんでください。

 さて、ウーロン茶で洗い流そうとしているカロリーの正体は揚げまんじゅう4コ。最中5コ。上生菓子3コ。カントリーマアム10枚。ポテトチップス1袋。羊羹1/3棹。ホットアップルパイ a la icecream。さらに遅めの夜ご飯はマグロとアボカド丼をガッツリ平らげてしまいました。なんかね、今日は自分を甘やかしたい気分だったの。あ〜、明日は体脂肪が激増してるんだろうな。ま、いいか。

Magurodon
着物は黒の縮緬に、小さなひょうたんのとび柄。帯は祖母が愛用していたものです。

*ニットフェアの模様は amamfwawa のブログに掲載。リンクからアクセスしてみてくださいね!

2006年12月20日

松飾り

 あぁ、お掃除の「お」の字もやってない。年賀状の準備すらしていない。何より、気持ちのベクトルが定まってない。ないない尽くしの師走で、このままダラ〜っと年が明けたらイヤだな。…と思っていたら、ステキな光景に遭遇。植木屋さんたちが商店街を回って松を飾り付けていました。「写真撮っていいですか」と声をかえると、若そうな職人さんは「ダメダメー。恥ずかしいっす」と顔を赤らめて逃げてしまいました。もう一人の、いかにも親方風な年長の職人さんに声をかけたら、今度はジロリ。撮りたきゃ、勝手に撮んな。無言のジロリの中に、そんな言葉がハッキリ聞こえた気がしました。シャイなお兄さんも、無口で不器用そうな頑固オヤジも最高にイケてます! 
やっぱり職人さんってカッコイイっす。

Matsu2

 で、何が云いたいか。つまり、せっせと松を飾り付けている職人さんたちを見ていたら気分がクワ〜っと年末モードになったわけ。お正月に向けてシフトアップ!俄然,楽しくなってきました。だからって、まだ何も手をつけてないには変わりありませんが…。

Enji2

 竹と松のお正月飾りにインスパイアされて、今夜の外出着は帯締め選びからスタート。松のイメージの常磐色の帯締めに合わせて竹の葉を織り出した帯。どうせなら松竹梅だ、ってんで着物はくすんだ紅梅色の紬です。
ところで松といえば、とても好きな語句に「松無古今色」(まつにここんのいろなし)というのがあります。松はいつも瑞々しい翠をたたえ、長い年月を経てもしっかりと立ち続ける。そこには永遠なる心、そして古今を問わず翠であることから平等が表現されています。不屈の節操。

Enji

 ふ〜。師走らしいことを何もしてませんが、飲み食いだけは「打ち上がって」ます。イヒヒ。今夜はうなぎで満腹。

2006年12月28日

お正月に向けて

 今日はお正月の松飾りの準備。デーンと構えた「ザ・門松」みたいなのは周りの立派なお宅にお任せして、わが家は例年通りに控えめな松の枝と輪飾りにしました。小さくまとまることはないけれど、己の「分」というのもわきまえていたいから。
 ところでお正月の飾りつけはいつ済ませるのか? お商売をしてるところなどは11月末から門松を立てているところもありますが、クリスマスに割り込まれるせいか、私はもうちょっと遅い方が落ち着くかな。うちは毎年28日です。29日は「二重苦」なのでダメ。31日も「一夜飾り」になるから嫌われます。のっぴきならぬ事情で飾りそびれても、予備日として30日がある。だから28日は粗忽者の私にとってベストな日なのです。
 クリスマスのキラキラも悪くないけど、やはりお正月の飾りはいいですね。瑞々しさを感じます。連綿とつづく生命の瑞々しさ。過去、現在、未来のすべてが凝縮されてる進行形。気持ちが澄み渡ってゆくのを感じます。

Bonbonberry

 上着はamamfwawaのBONBONコート【野の実】。暖かいのはもちろん、両脇にポケットがあるので、ちょっとしたお買い物なら手ぶらOK。今日は鬼縮緬の小紋の上に着用。気さくな普段着というよりも、しっかりとしたお出かけ着です。実はこれ、染めも凝っていて、かなり自己主張の強い着物なのでコーディネートが意外と難しい。そんな着物も【野の実】は上手に包み込みます。着物とコートの両方の良さをちゃんと活かしてくれるのですね。 超カジュアルから少し重みのあるものまで、幅広く使える一枚ですよ。
 年末年始はお着物を楽しむ場面も増えると思います。実際に「つかえるアイテム」として強い味方になることでしょう。除夜の鐘をつきに寒い夜中に外出したり、大混雑の初詣でもまれたり…そんな場面だってOK, C'mon!

Bonbonberry2

2006年12月31日

感謝を込めて

 今年の暮れは上手にペースが掴めず、お正月の準備もあまり出来ませんでした。半ば諦め状態で、お節もデパートで調達すればいいかな〜…なんて。でも、いよいよお正月が目前に迫ってくると、やはり出来ることは最低限でもしたいと思えてくるもの。「いまさら間に合わないよ」と友達に云われながら、せめて大好きな黒豆、お煮染め、なます、田作りぐらいは自分でこしらえたい…!そんなわけで昨日は台所で大奮闘。
 一年の仕合わせを願った(語呂合わせ的?)ものや、栄養面から食べるもの。お節料理に使われる食材には、どれもちゃんと意味があります。だからこそ、心を込めて一つ一つを丁寧に作りたいですよね。 なのに! あぁ、それなのに! 
 くわいの皮を剥いてるときです。つい力が入って、うっかり尖った部分まで取ってしまった。これじゃ里芋と見分けがつかん。そもそも、くわいは「芽がでますように」と願いを込める縁起物の中の縁起物。私としたことが、自ら芽を摘んでし・ま・っ・た。幸い買ってきたくわいは一つじゃないので、残りは慎重に調理しましたが。
 【急いてはことを為損じる】 早くも来年のテーマを授かったような…来年はイノシシなのに? いや、普段でも猪突猛進しがちな私への立派なメッセージとして受け止めませう。

Rakko

 着付けのお稽古にも熱心なKちゃん。お正月には妹にも着付けてあげる、と意気込んで年内最後のお稽古に滑り込んできました。手にはプレゼント。開けてみると、可愛いラッコの室内履き。なんか着物の色ともマッチしてませんか?

Okeikoosame

「着る」技術はもちろん、「着物の楽しみ」を少しでも伝えられたなら嬉しいです。着物がファッション性に優れているのは云うまでもありません。けれど単なる「着る物」だけではなく、広く深い世界への入り口でもあります。着物をきっかけに、歴史を学んだり、自然、植物、鉱物、気象、芸術、芸能、宗教、民族…。着物には様々な背景が綾を成しています。私もまだまだ勉強中! 来年はもっと多くの方と着物の世界を味わいたいと思っています。

 お陰さまで忙しく、内容のギュ〜っと詰まった一年を過ごさせて頂きました。みなさま、本当にありがとうございました。良いお年を!

2007年01月03日

寝正月

と、床ずれができるーーーーーっ!!


Lazy

 紬地にロウケツでよろけ縞を描いた、お気に入りの着物。ゴロゴロしててもシワになりにくいし、汚れが目立たない色なので、ついつい乱暴な扱いを強いてしまいましす。帯は祖母が愛用していた半幅。くたびれていますが、やわらかくて使いやすい。家では帯板も不要。そんな祖母へのオマージュもあるせいか、割烹着はいつも白。でも今年はちょっと違った雰囲気にも挑戦してみようかな。綿織物の川越唐桟の前掛けとか。もともと「縞」が大好きだし、川越唐桟を見ていると、江戸庶民の威勢のいい生活っぷりが見えてきそう。今月は川越の呉服笠間さんにてフェアがあります(amamfwawaのウェブ参照・左上にリンク)。その時に、着物も普段着用に一枚作りたいな、と思案中。
 …その前にリハビリしないと。マジで社会復帰できるのか?!

2007年01月06日

仕事初めはNHK

 今日は仕事初め。思い起こせば年末からずっと引きこもったまま、誰に会うでもなく世間と遠く離れて過ごしていました。口をきいた相手はたった二人。それもほんの少し言葉を交わした程度。出した声といえば、入浴中の習慣にしている音読ととりとめもない独り言ぐらい。
 NHK放送センターに行くために久しぶりに街に出た私は浦島花子。うわ〜、すごい人! うわ〜、すごい音! 目が回る〜!…………………
からがらやっと辿り着いたスタジオで私を待っていたのは多勢のスタッフ&Music Plazaの出演者、つの☆ひろさん、ルーシー・ケントさん、矢口清治さん、太田裕美さん。…はい、すみません。大先輩達を待たせて大遅刻です。はぁ〜、新年そうそうダメバカだ。自己嫌悪。
 ちょっとダルな気分で始まっちゃった番組ですが、そこが皆さんのスゴイところ。大ベテランの先輩方のエネルギーとウィットのシャワーを浴びて、気付けば大笑いのうちに2時間が過ぎていました。このワープ感…またしても浦島気分ですが。ともあれ、楽しかった。そして勉強になりました。皆様、今年も宜しくお願いします。

Mp2

     私の新しい一年が動き出したぞー!って、感じ。うぉーっ!

Gasho

縮緬の着物。雪輪をアレンジした柄を紅型風に描いています。帯はお太鼓に羽子板などの玩具の柄があるお正月らしいものを選びました。今しか締められないからこそ楽しさが増すんですよね。Uri

ウリボーの根付け。矢口さんが年男だというのでプレゼントしました。

2007年01月07日

初稽古

Nanakusagayu_2
七草粥を頂いてから着付けの初稽古。

 不思議なもので、年が改まると記憶も一緒に改まってしまうらしいです。去年、といってもほんの10日ぐらい前にできたことが、何故か????になってしまう。今日の生徒さんも四苦八苦してました。実はコレ、私も他人をとやかく云えないのです。昨日は私自身がそうでしたから。日舞の初稽古。元から覚えが非常に悪くて全然先に進めないんですが、昨日はさらに悲惨。何をやっても「アレ?」「えっ?」「何っ?」といった具合。先生、ごめんなさい〜〜〜〜〜〜〜!しかも。しかもですよ。いつも稽古してるところをテープに録るんですが、後で聞き返そうとしたら…録・れ・て・な・い。テープレコーダーに電池を入れ忘れてた。あ”〜、自己嫌悪。…ダメな分をもっと頑張ろっと。

Obijime_2


 白い箔にチョウチョを織り出した袋帯には濃いめの緑色の帯締めを合わせて出かけました。ところが出先で鏡を見たときに、ふと「地味?」という気に。地味というか寂しいというか。加えてこれ、去年の12月に買ったときは良かったけど、新春を迎えると意識は自然と「明るい方」へ向くのか、少々重い。別に帯締めが悪いんじゃなくて、全体のコーディネートなんですけどね。そこで新しい帯締めを衝動買い。同じ緑でも、少し明度が高くなるだけで全体の印象が違いますわ。

2007年01月09日

スロースターター

 連休明けの朝、外に出るとお正月が終わっていた。門松も、「迎春」と書かれた町内会のポスターも片付けられ、近隣の家々はいつもどおりの佇まいに戻っていました。なんだろ、この寂しさ…。まだ松を飾っているのは我が家だけ。いつまで正月気分でいるんだ!と、どこからか叱咤の声が聞こえてきそう…。7日までを松の内として、6日の夜には片付けてしまうところが多いのでしょうけれど、15日の小正月まではお正月を楽しみたいんですよね。なので間をとって10日までは飾りをつけています。そして11日には鏡開き、次いでどんど焼き、最後に小豆粥を頂いて、「やるべきことはやったぞ」という気になれるってもんです。

 ところで「新春」とはいっても寒さはこれからが本番。雪だって降るかもしれませんね。「暑いから」「寒いから」「雨だから」「風が強いから」…せっかく着物を楽しみたいのにお天気に邪魔されたりしてませんか。そんなのもったいないですよ。

 Yukinohi


 いつだったか、いっぱい雪が降った日がありました。その時の写真です。着物は短くたくし上げてるので、コートの下から覗いてるのは長襦袢。足にはゴム長。ゴム長なんかイヤだ!という方には、ちゃんと雨や雪に対応できる草履/下駄だってあります。あまり臆病にならずに、着たいという気持ちを大切に今年も着物ライフを謳歌しませうぞ!

2007年01月10日

レギュラー

Imoni
 
 華やかに食卓を彩っていたお節料理は跡形もなくなり、すべて肉体の一部になってしまった。…と思いきや、ありゃ冷蔵庫の奧には中途半端な蒲鉾とにしん昆布。さて、どうしたものか。あとは黒豆の煮汁。この煮汁で里芋とタコやイカなんかを炊いたら美味しかろう。色も真っ黒で、一瞬イカスミかと思っちゃう。これで大豆を煮たら、もう一回黒豆気分を味わえるんでしょうかね。イカもタコも無かったので、とりあえず里芋だけ煮てみました。う”〜、甘いばっかりでコクがない。そこできなこをかけて、デザート風にしてみたら…いいじゃなーい! きなこが見事に味を引き締めてくれました。
 それでもね。まだ残ってるんですよ。黒い煮汁が。みなさんはどうしてるんでしょうか。捨てちゃうの? もったいないですよね。これを寒天で固めたら、蜜のいらないミツマメになるかな、とかね。いろいろ考えてるんですけど良いアイディアが浮かばない。もし何かあったら教えてください。

Mp2_2


 NHK FMミュージック・プラザのレギュラー放送が今年も始まりました。5日にやったスペシャルも楽しかったけど、「いつもの」時間もまた良いものです。内容の善し悪しを自分では採点できないけれど、それでもまた皆に会えた、という感覚がとても嬉しかった。写真中央・ディレクターK氏、右・ADのWちゃん。このスクラムで今年も水曜のMP2をお届けいたします。

Shochikubai

 あまり仰々しく晴れ着というのも、そろそろ浮いた感じがする頃。松竹梅の名古屋帯と縞の江戸小紋で、すっきり&さりげなくお正月を楽しんでます。

2007年01月12日

鏡開き

Kagamimochi_1

「あぁ〜あ、こんなにカビてるよ。だいたい何で餅にはカビが生えるんだろうね」
「そんなの簡単な話じゃねぇか」
「なんだ、じゃお前は知ってんのか。どうしてカビが生えるか」
「そりゃお前ぇ、早く食わねぇからだよ」

 毎度おなじみの小咄でございます。ところが我が家の餅にはカビが生えねぇ。何故か。それはスーパーで購入したパックの鏡餅だからです。便利かもしれないけど味気ないよ、まったく。
 ドジな私はうっかり鏡餅の用意を忘れてまして、暮れも押し迫った30日に「まだある?」と近所のお米屋さんに飛び込みました。そしたら米屋のご主人が「もう餅はやらなくなっちゃったんですよ」
 現代や、お餅をお米屋さんにお願いする時代じゃないってことらしいです。みんなスーパーや大手量販店で真空パックの鏡餅を買って手軽く済ませちゃう。ひどいのは、お正月が過ぎるとパックごと不燃ゴミにしちゃうらしい。それでもまだ飾ろうって気持ちがあるだけマシなのか?
 ところでこのお米屋さん、今でも量り売りしてくれる昔ながらの商売。だけど自分の代で店をたたむと決めました。こんな商いはやってけないからと、息子さんには跡を継がせなかった。悲しいじゃないですか。狂ってるよ。世の中。なんでも資本、資本、資本。ほんの一部の企業や特権層だけが潤う仕組み。まっとうに頑張ってる人たちが普通に暮らせないなんて、間違ってますよ。madness!!
 でもね、この仕組みを支えてるのは私たちなんですよね。便利だから、安いから、仕方ないから…目の前の利益のために、結局は自分で自分の首を締めるような社会を作ってるのですから。
 だいたいこのパックの鏡餅。裏に書かれた鏡開の手順に「包丁で切り分けて」とある。鏡餅には刃物をあてずに手や木槌で細かくするものなのに… 

Daruma

 それにしても鏡餅ってカワイイ〜! たまらないフォルム。ボン・キュッ・ボン。究極のグラマーです。しかも超色白。また食べても美味…えへへ(←なんのこっちゃ?!) そんな鏡餅に負けず劣らずカワイイのは、雪だるま。雪だるま尽くしのこんなコーディネートはいかがでしょうか。

2007年01月21日

初釜

 普段の生活の中からはとっくに過ぎてしまったお正月ですが、今日は初釜という新年最初のお茶会がありました。新年のご挨拶をし、みんなでお懐石やお茶をいただいてお祝いをします。もう一度お正月が来たみたいで得した気分。キリッと気持ちが引き締まるような心地よい緊張感と、また社中のみなさんとお会いできる嬉しさと、美味しい食事やお茶と、さぁまた頑張ろうというやる気に満ちた、充実の一日でした。

Hatsuobi
  着物という決まったフォルムでありながら、誰一人として同じ雰囲気にならないのが実に面白いです。その方の雰囲気、性格、体格、年齢…つまり個性が際立つからなのでしょうね。

Sohan
  お茶事の楽しみの一つはお懐石。粗飯を…なんて云いながら、出てくるものは大御馳走でした。美味〜!

Ro 
  炉淵(炉の周りにある枠=ろぶち)は鶴の金蒔絵。写真には写ってませんが、使用した香合は亀の形の清水焼でした。鶴亀に、みなさんの健康と長寿を願って、という心遣いが感じられます。おめでたい。

 Otsukare席入りから最後の片付けまで、6時間あまり。楽しかったけど、さすがに疲れました……沈没。

納豆

Yorokejima

 やられましたー。
 何を隠そう、私も納豆ダイエットに期待を寄せていた一人です。元々納豆は大好きで毎朝食べてました。けれど例の番組を見て以来、そうか食べる20分前には混ぜておかなくちゃいけないのか…コネコネ。そうか夜も食べたほうがいいのか…パクパク。ちゃんと律儀にも教えを守って頑張ってたんですよー。だからと云って、何を損したわけでもないし。別に害になるもの食べたわけでもないし、まぁいいか。さもありなんってなオチに笑わせてもらいました。あっはっは。要するにそんなに甘い話はないぞ、ってことですよね。
 気を取り直して,今日は1時間のウォーキングで「本気で減量態勢」の幕開けです。ウォーキングの継続。朝昼はしっかり、夜は軽めの食事。間食厳禁(ストレスたまりそうなら、ほどほどに…)。これを守れば節分までには少しはフェイスラインもすっきりするでしょう。。。う〜ん、するといいな。

Back_1
縮緬の染め帯。柄は節分がモチーフになっていますが、豆が納豆に見えてくる(汗)。

2007年01月24日

初釜〜アホ

Shugo

 先日の初釜の時の集合写真です。
 こういう写真を撮るときの常として、一枚目は皆すましてるんですよね。そして、じゃもう一枚、ということになる。すると誰かが決まって「2枚目はおふざけで」みたいなことを云います。全員キャッキャと盛り上がるクセに、何故かシャッターを切る瞬間にパッと優等生に戻るのです。「おふざけ」を鵜呑みにしたお調子者だけがバカの証拠を残すハメに…。
 あ”ぁ〜、この写真にもアホが二人写ってますねー。引きの写真でよかった。

2007年02月05日

また逢う日まで

 2月3日。お茶のお稽古の日はちょうど節分でした。神社の豆まきにも参加したかったけど、豆まきは家でやるとして…ちゃんとお稽古に行きました。うん、行って良かった。丁寧に流れる時間は、忙しさで狂った体内時計を調整してくれるのかもしれません。お茶室は春の慶びに溢れていて、疲れてヒリヒリした神経も安らいでゆくのを感じました。

 Hana1
  床の間のお花は大好きなユキヤナギと椿。

Back_2
  節分の帯もこの日で締め納め。また来年まで大事にしまっておきます。


Setsu
 新しい季節の訪れには新しい服が欲しくなりますよね。それなのに、ワードローブの中には古いものばかり。去年買ったものまで色あせて見えたりして…つまらない。きっとお洋服だとそんな気分になることがあると思います。ところが着物は不思議なことに、その反対なんです。例えばこの節分の帯のように『その時』しか使えない、極めて期間限定品があります。だからこそ、毎年それらに再会するのが楽しみなんです。「また会えたね」と云って巡る季節を実感する。無事にその時を迎えられたことを喜ぶ。『今日』を感謝する。それは本当にふっくらと、心が豊になる感覚です。着物をはじめ、和の世界が教えてくれた幸福感。
 ところで豆まきはしましたか? 私は小声で…。一人でちょっと恥ずかしかったから。

2007年02月06日

YEBISU

 着物雑誌のインタビュー&写真撮影のため恵比寿へ。今日の東京はビックリするほどの暖かさ。お昼には羽織もいらないぐらいでした。平日とは思えないような長閑さが漂い、私もついつい遊山気分。
 無事に(?)に仕事も終わり、記念写真だ!ということに。さて…カメラマンは先に帰ってしまったし、誰に写真をお願いしたものか。キョロキョロしてると、向こうから「おにいちゃん」が歩いてきました。ちょっとコワイかも…。ドキドキして躊躇っていると、そんな気配に気付いたのか、「おにいちゃん」がニコリ。その笑顔に勇気づけられてカメラを手渡しました。ああか、こうか。「おにいちゃん」は真剣に撮ってくれて、とても嬉しかった。ありがとう!時に殺伐とした世の中だけど、まだまだ捨てたもんじゃないですね。

Fuku


 インタビューを行ったレストランのレジ脇にいた福助さん。こんなに深々と頭を下げて、顔がまるで見えません。それでも誰か分っちゃうのって、さすがの存在感ですね。

2007年02月11日

【模様から模様を作らず】 

 3月11日まで世田谷美術館で開催している『富本憲吉展』に行ってきました。
すばらしい!の一言です。写真や映像の中でしか作品を見たことがありませんでしたが、実物に接することで、富本さんご自身が大好きになりました。よく目にする代表的な作品のあまりの見事さに、きっと少しの歪みや迷いも許さない完璧主義者なのではないか…、多大なる美への探究心は他人を置き去りにし、孤独な人間だったのでは…。そんな憶測をどこかへ吹っ飛ばした展覧会。
 スケッチ、未完品、友人たちへの手紙、版画などの陶芸品以外のものや、その他いろいろ試行錯誤がうかがえるものまで多岐に渡って紹介されていました。「作りたいよ〜」「好きなんだよ〜」といった彼の純粋な衝動とパッションに、激しく揺さぶられます。

Tommy
 紬の付け下げは、袖と裾にさりげなく横段の模様が織られてるだけで、ほとんど無地感覚。帯は牛首紬のしゃれ袋。私にはまだ少し地味な取り合わせなので、ともすると「仲居さん?」になっちゃうかも。でも今回の主役はあくまでも富本憲吉氏です。彼の見事な作品を邪魔しないような、「一歩引いた調和」をテーマにしてみました。

 

2007年02月16日

ちりめん細工

 渋谷にある「たばこと塩の博物館」にて4月8日まで【ちりめん細工の世界】という企画展が開催されています。江戸時代から現代のものまで、見事な作品の数々が展示され、和物ファンのみならず、多くの方が楽しめる催しだと思います。
 ちりめん(縮緬)は絹織物の一種で、17世紀末〜18世紀始めに普及し、古くは16世紀に中国から日本に伝わったそうです。そんな長い年月を経て今に至るというだけでも、いかに人々に愛されてきたかが分りますよね。
 私も縮緬が大好きで、気付くと縮緬の着物や帯を選んでいます。縮緬の独特の凸凹した面が自然と陰影を作り、そこに何ともいえない深みを生みだします。そんな縮緬のハギレで作られた小物の数々は実に独創的で可愛くて暖かい。デザイン、色彩、縫製、風俗、歴史…。この展覧会を通して、今まで考えたこともなかった、いろいろな角度からの縮緬の魅力を発見できました。中でもツボだったのが、ちりめん細工のお弁当。超ミニチュアのお重に詰められたお料理や和菓子!ぜひまた見にいきたいです。

Chirimen
 大きめの柄を配した小紋。少し滲ませて模様を描くことで、全体にやわらかい印象です。帯は春らしくピンクにしました。

*おまけ。ナナカマドの不調の件では、多くの皆様にご心配を頂き感謝しております。本当に有り難うございます。Nanakamado_2
アドバイスに従いケアしてみました。今、ナナカマドはこんなふうになってます。これでしばらく様子を見ることにします!(サムネイルです。木の画像をご覧になるときはクリックすると大きくなります)

2007年02月20日

suzuki…? No, suzume

 雀。すずめ。スズメ。ふっくらとしたボディ。チュンチュンと可愛らしい声。野性味。白・黒・茶の配色美。どこをとっても素晴らしいです。昔話の中で、雀は贅沢ばかりしていたから神様が怒って汚いベベを着せてしまったことになっています。でもそんなの全然懲らしめになってないと思います。思い切り可愛くて、どこまでも自由で…。舌きり雀にしても、何故か昔話の中の雀はクセがありますね。どうしてかしら。人間の暮らしと深く関わりあいながらも、ギリギリのところで一線を引く。そうした、「自分の自由にできない」ところが、人の感性を刺激したんでしょうかね。すずめのやうなじょせひ。私が男だったら捕まえてみたくなるかも。
 つい先日、白い雀が発見されたという新聞記事を目にしました。そしていつも通る道の途中には雀のお宿があって、賑々しくやっております。そんなこともあってか、俄然私の気持ちはいま雀でいっぱいになっています。

Teasalon


 引っ張りだしたのは祖母の着物。黒地に雀。全体にラメが入ったようなキラキラが。地味なようで、実はそうでもないところが祖母らしいな、と思ってみたり。
帯はサーモンピンクをベースにした紅型です。

Suzumes_1

2007年03月06日

椿

 Tsubaki 

 啓蟄。過日のナシシロナガカイガラムシ騒動から、どうも虫に敏感になっているかも。花を眺めるつもりが、ハタと気付けば枝や葉の裏を入念にチェックしている自分が…。 嬉しいのは、椿がやっと咲いたこと。小さな苗を入手してからどのくらい経つでしょうか。なかなか花が咲かず、つぼみが出来てもポロリと落ちていました。思いきった剪定と肥料のタイミングが良かったのかな。とにかくようやく開花。白椿の方は硬く小さなつぼみが一つ。こちらは果たして咲くのかしら。自分時間ではなく、椿時間でゆっくり待つことにしましょう。


Shirotaka

 フンワリ気分のひな祭りも、ソワソワ満月も過ぎて、今日はなんだかポッカリとしてました。
 それにしても、この天気はいったい何事でしょう。うららかな晴天に突然ポツリ、ポツリ。また晴れては、にわかにかき曇り本降りに。季節外れの暖かさも雨に流されてしまいました。
 今日の主役は咲いたばかりの深紅の椿。それが引き立つように選んだ着物は白の白鷹お召しです。帯は紺と白のざっくりした八寸。大きめの葡萄の柄が気に入ってます。

2007年03月10日

出会っちゃいました

 Kutsu
 こんなところに足が! 可愛いうえに、汚れの心配もありません。


 出会いとは、かくいうものか。そう思わずにはいられないトキメキでした。某スタジオで仕事を終えた帰り、この通りを行こうか、それとも向こうの道かと迷うこと一度ならず。分かれ道のたびに選択の自由を実感しながら進んでいると、ソレはいきなり目に飛び込んできました。とたんに私は、まるで始めからそこを目指していたかのごとく、すべての迷いから解き放たれたのです。
 ありふれた街のブティックのショーウィンドウ。ちょこんと置かれたバッグ。私が現れるのをジッと待っていたかのような佇まい。「他に数点あった黒やベージュの色違いはすぐに売れたのに、この子だけ何故か縁がなくて…だから半額でいいわ」という店員さんの言葉に、やっぱり私のことを待っていたんだと確信しました。だって黒やベージュじゃダメなんだもん。私は赤い、コレが欲しいんだもん!しかも半額で待っててくれたなんて…どこまで良い子なんでしょう。
 きゃはは。うれしーな。これなら単行本だって入る。メロンパンも舞扇もOK。ポッキーだって箱ごと4つは楽勝だぞ。

Bag
 ロウケツ縞の紬に葡萄柄の八寸帯。帯揚げは赤と青の色みが大胆でいい、最近仕入れたお気に入りの一枚。

2007年03月14日

お知らせ

Kimono

 『季刊 Ki-mono』はキモノに関する最新情報を網羅する専門誌です(http://www.senken.co.jp/kimono/kimono-new.htm)。2007年春号・Vol.167にamamfwawaが紹介されました。私のインタビュー記事も載っています。良かったらご覧下さいね。

Page
 大きな書店、またはamazon.co.jpでも取り扱っています。
http://www.amazon.co.jp/

お知らせ

 ☆今日からスタート! 新しく始まったケータイサイト『ヒトコト』に、和のコラム《和美茶日》を執筆することになりました。キモノはもちろん、ちょっとした「和の世界」の楽しさを取り上げてゆきます。チェックしてみてくださいね〜。
**3キャリア(DoCoMO、KDDI,SoftBank)対応の無料サイトです**
URLは、http://hitokoto.mobil

Cuts
久しぶりに袖を通した市松の単衣。今までなんとなくピンとこなくて、ずっと箪笥の肥やしになっていた帯にふと手が伸びました。こういうことがあるから和服はむやみに手放せないんですよねー。

 ☆もう一つお知らせです。
3月16日(金)20:00〜20:55 TFMにて ON AIR!
『ディズニーライブ!ミッキーのマジックワールド』スペシャル

来る『ディズニーライブ!ミッキーのマジックワールド』の来日公演に向けて、ディズニーの世界をクイズ形式で検証する番組です。
ゲスト回答者はアリtoキリギリスの石井正則と茉奈佳奈ちゃんです。
お楽しみに!

2007年03月16日

デビュー

 いくつになっても初体験のトキメキというものはあるのですね。今日、オペラ・デビューをしました。予てより一度は体験しておきたいと思いながらも、まずミュージカルがあまり得意な方ではないので、なかなか実現に至りませんでした。それが先日、FM横浜の番組にて新国立劇場の広報を担当してらっしゃるK氏とご縁があり、ようやく思い腰が持ち上がりました。
 初体験の演目は『運命の力』。許されぬ恋人と駆け落ちをしようとするところを娘の父親に見つかってしまい、もめている時に恋人の銃が暴発。父親が死亡したことにより、娘と恋人は一族の敵になってしまう。そして運命の歯車はどんどん不幸に向って回り始める…というお話です。
 まず驚いたのが、父親を日本人が、娘を黒人が、そして娘の兄を白人が演じていることでした。映画や普通のお芝居では考えられないキャスティングですよね。小さな「リアリティ」という枠に囚われないオペラの寛大さなのでしょうか。さらには、同じ音楽劇でもミュージカルとは明らかに違うということ。ミュージカルは普通のお芝居のセリフから唐突に歌になる…その歌いっぷりに違和感を覚えるのですが、オペラの場合は全編が歌。それはそれで一つの一貫した流れになり、とても心地よく気持ちを導いてくれるのです。そしてなんといってもオーケストラ!なんとも肌触りの良い生演奏がすばらしいです。正直いって、まさかこんなにオペラを楽しめるとは思ってませんでした。ぜひまた観たいです。

Opera
 新国立劇場のロビーにて。やや光沢のある紬地の訪問着。オオバコを描いた春に装いたい一枚です。帯はパンフレットに隠れて見えませんが、牛首のしゃれ袋帯です。軽くてシワにならず、つぶれてもパンパンと整えると元通りになる牛首は、長時間座ったりする時に便利です。

2007年03月18日

楽しみ=希望

「マユは何か楽しみにしてることがあるかい?」
「えっ、たとえば?」
「なんでも」
「そりゃ、あるわよ。来週の展覧会とか。Yちゃんと会う約束とか。あのツボミが咲くのも楽しみだし…いろいろ」
「そうか、よかった。どんな小さなことでも、楽しみがあるってのはとても幸せなことだよ」

 いつだったか、こんな会話を父と交わしたことがあります。以来、私は楽しみにすることを楽しむようにしています。これから入るお風呂の暖かさでも、今夜見るであろう夢でも、明日の目覚め方でも。何でも楽しみにする。するとそれがどんな結果であろうと、不思議と悪くないような気がしてくるのですよね。

 そして今日、本当に楽しみなことができました!環境コンサルタントのペオ・エクベリ氏ご夫妻と会食。その際に、彼らがザンビアを訪れたときの話を聞きました。雄大な大地。あらゆる生き物たちが異なるままに共存する世界。私が今まで体験したことのない時間の流れがそこにあるのを感じ、すっかり魅了されてしまいました。ご夫妻は7月に再び彼の地を訪れるという。そこでぜひ私もと、誘ってくださった。7月…それまでに何とか渡航資金を貯め、スケジュールの調整を行わなければ! くぅ〜、夢が広がる〜。

Window
春先に着るには、着物のトーンがやや重たく感じたので、半衿をライトブルーにして軽さを出してみました。けれど軽くなった分だけ、少し冷たい印象に。全体のバランスを取るために赤が鮮やかな更紗調の染め帯。

 会食後、青山のSpiralにて開催中の『帯留め展』へ。面白かったです。
http://www.spiral.co.jp/event/sms/
実用性のあるもの、無いもの。どれも作者のアイディアとセンスが自由に表現されていました。思わず一つ買ってしまいました。ザンビア行きの資金を貯めようと決心したそばから…私ったら、もうっ! 

Hato

2007年03月22日

マゾ、、、悶絶

 それまでは何でもないのに、見たとたんに欲望にかられる。人の性ですね。だから見なきゃいいんです。でも見たい。見ちゃいけないと分っているのに、見たい。      
 3月25日まで日本橋三越にて『味と技の大江戸展」を開催中。行くべきか、それとも家でマジメに仕事をするべきか…。悩むことしきり。悶々とするばかりで仕事にならないなら思いきって出かけよう!ってんで、行ってきました。
 さすが祭日、会場は大賑わい。今回もまた銀座越後屋さんが出展してるので、応援なのか冷やかしなのか分らないけど、まずは呉服コーナーを目指して…のはずが、上げ潮のゴミですよ。すぐどっかにひっかかっちゃう。誘惑があり過ぎるんですね。江戸の老舗の美味しいもんが勢揃いしてるんだから無理もないか。あっちにフラフラ、こっちにフラフラ。減量中なのに〜〜〜っ!
 やっとの思いで辿り着いた越後屋さん。おっとォォォ。ステキな品々の中に、ひときわ輝いてるものが…。わぁー、夏帯だ。そんな季節なのか。いいなー。きれいぃぃぃ。かわいいぃぃ。きゃぁぁぁ、あ”〜〜。う”〜〜。

Tenji
 コレ好きです。墨色の地に、白く抜いた団扇。その中には萩。ところどころに刺繍が施されているのでカジュアルながらも深みあり。
もう一本気に入った夏帯は、灰みの青の地に、金魚のアップリケ。プックリとした立体感がめちゃ可愛かった。

 はっきり云ってバカです。「どの着物に似合うだろう」「こんな場面で締めたらいい」などと嵐のごとく思考をめぐらせながら脂汗出してるんだから。はぁ〜。迷っても、悩んでも、考えても、騒いでも買えやしないのに。だから見なきゃいいのに。自分から火の中に飛び込んでるようなものです。まったく目の保養のつもりが、目の毒だわさ。

Kuzu
帰宅したころにはグッタリ。疲れると甘いものが食べたくなるんですよね。拒めませんでした、船橋屋のくずもち。

2007年03月23日

蝶々夫人

 また行っちゃいました。先週の初オペラ『運命の力』につづき、今週は『蝶々夫人』。
 長崎にやってきたアメリカの軍人が、現地妻として蝶々さんをめとり、束の間の愛の生活を送ります。しかし男は祖国へ帰り、残された蝶々さんは彼の子を生み、ひたすら愛する人の帰りを信じて待つのです。そしてついに戻ってきた夫は…遠いアメリカで“正式な結婚”をして“正式な妻”と一緒に現れたのでした。
 涙、涙の悲しいお話ですが、この物語の魅力は悲劇に終始していないところだと思いました。蝶々さんの自害という辛い結末ではあるけれど、心の底から誰かを信じて愛することができる幸福。人の幸とは何であろうか。
 愛され続ける作品とは、観る人の経験値、素養、精神状態などでいかようにも受けとれるものかもしれません。それでいて普遍性を備えていること。100年以上も前の作品を、現代に置き換えたとしても全く違わない社会の構造や人間の心理…。とても興味深かったです。別のキャスト、別の構成で同じ演目を観るのもまた面白そうですね。
 あ、それから舞台のセット。シンプルな構造に、陰を巧みに使いこなすことによって時間と空間が変化するのが良かったな。

 Mbutterfly

 空色の江戸小紋。帯は紫のちりめん地に満開の桜を描いたものです。
劇中で、待ちに待った夫が帰ってきたことを知った蝶々さんが、彼を迎えるために庭の桜の花びらを集めて、部屋中を花だらけにするシーンがあります。あっ、この帯にして正解だったな、と自己満足にひたりました(ニヤリ)。

2007年04月01日

天下文明の心遣い

Yeah

 来客あり。誰かが訪ねてくれるのは嬉しいことです。そしてその方がお土産を持ってきて下さると、さらに嬉しいものです。何かを頂くことはもちろんですが、それだけではありません。お土産には、その方の想いが込められているから嬉しいんです。何が好きだったかな。これは喜ぶだろうか。お土産を求めるときに、少なからず相手のことを考えます。好き嫌い、身体の状態、季節など、あらゆるデータから「その人へ贈るもの」を割り出すのです。(そりゃ、テキトーに無難なものを見つくろう場合もあるでしょうけど…それにしても、です)

 今回のお土産は天下文明極上カステラ。予てより食べてみたいと、密かな憧れを抱いてました。ところがこれまで縁がなく、口に出来ずに悶々。何せ高い。だから買うには思い切りがいる。よし、今日は買うぞ!と意気込んでみれば品切れ。品がある時は、他のものをいっぱい食べた後。そうでなけりゃ金がない。それがついに!とうとう!今、目の前に…!
 すごい。上質の和紙に包まれ、真田紐がかけられています。それを開けると、焼き目のはいった木箱… 
きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
 Castella

 いつだったか「カステラは美味しいね」、それなら「例の極上カステラを食べたことがあるか」という話題が出たことがありました。それを覚えていて下さったんですね。その心優しさが、お土産のカステラをさらに美味しくさせるのでしょう。私も相手を想う気持ちを大事にしよう。形式だけのカラッポのお土産でなく、ちゃんと中身の詰まったお土産を持ってゆこう。
ありがとう。ごちそうさまでした。


Momobi
 少しくすみのあるローズピンクの紬。帯は祖母の愛用していた半幅です。帯板も入れず、家の中ではゆるく着ています。

2007年04月06日

還暦

 私の母は三姉妹の末っ子。その母が還暦を迎えた。三姉妹の母親、つまり私の祖母は六十歳を目前にして亡くなったので、彼女たちにしてみれば感慨深いものがあるのだろう。三人無事に生きながらえ、ついには母親の年齢を全員が越えたことになる。そんなわけで、今夜はささやかながらお祝いの席が設けられたのです。
 それぞれの生活を送りながら、会えば瞬時にしてとけ込み「娘たち」になってしまう。そのくせ、厳然と「個」が存在する。どんなに似ていても、どんなに仲よくとも相容れない何かがある。そしてやはり切っても切れない絆で結ばれている。つくづく姉妹とは不思議なもの。
 お祝いの気持ちを込めて、私は母が大事にしていた着物で出席。久しぶりに会った母は、私をみとめるなり嬉しそうに顔をほころばせた。プレゼントを渡した時より嬉しそうだったな。受け継がれ行くもの。脈々と流れ続けるもの。着物にはそんなものが宿るのかもしれない。

 Mb

2007年04月08日

お花見2007

 友人○○の家には見事な桜の大樹があります。でも今は仕事やら何やら、諸々の都合でその家では暮らしていません。生前、お母上が住まった家。そして愛でた桜。そのままにしておくのは何ともやるせない。そこで○○は毎年、お花見をすることを思いつきました。
 根っからの楽しいこと好きの○○。庭中に縁台を置き、ぐるりと取り囲むようにドリンクバー、焼き鳥、すし、おでん、ステーキ、焼そば、フルーツやオードブルのブッフェカウンターを用意。お昼からワイワイ、上野のお山にも負けないぐらいの大盛況です。
 今年はなかなか都合がつかず、延期々々でやっと4月7日の開催となりました。東京ではとっくにピークを過ぎ、中にはすっかり花の終わったところもあったので心配していましたが、○○んちの桜は満開絶好調!みんなのテンションも上がります。
 夜、そろそろお開きモードかという時になって急に風が出てきました。風に誘われるように雨も降り出して…おぉ、桜吹雪!
 「きっとお母様が今日まで桜を咲かせてくれていたんだね…」胸に暖かいものが流れました。
 ○○、今年も呼んでくれてありがとう。とても素晴らしいお花見ができました。

Hanami

肝心の桜が全然写ってない…(涙)。泥酔者も出るでしょうし、汚れることは必至。こんな時に重宝なのがポリエステル着物。突然の雨も問題ありません。お酒をひっかけられてもニッコリの余裕。周囲に気を使わせないようにするのも「和の心」です。帯は正絹博多半幅。こういう配色の帯は超お役立ちのお助け帯になりますよ。

2007年04月13日

夢の越後上布

 Rakufu_1

 今日から3日間は呉盟会のご奉仕展。字の通り、沢山の呉服屋さんからなる呉服連盟会。その呉盟会が年に2回、一同に会して売り出しを開催します。お店の枠を越え、一つの会場に在庫を大放出するのです。お店にはそれぞれの好みといいますか、カラーがあるので私たちは自分に合ったお店の顧客となります。けれどたまには気分を変えたい。イメージを一新してみたい…でもなかなか行き馴れないお店には入りづらい。そんなこと、ありますよね。呉盟会はたくさんのお店をチェックする良いチャンス。
 1、2万円の大特価〜高級品までいろいろ出品されています。うまく掘り出し物を掴めればラッキー!そんな中、一目で心奪われた品がありました。触ってみると、しなやかで、吸い付くようにしっとりしていて、それでいてベタつかずサラッとしている。
「それはお買い得ですよ。これだけの品はなかなか出ないんですけど、目玉といことで半値になってます」と、売り子さん。
 白地に茄子紺の絣が入った麻の反物。越後上布。お見事。半値かぁ。。。
うわっ、値札を見て思わず声が出ちゃいました。
 ¥2,550,000→ ¥1,200,000 …たしかに半値には違いない。
一体どんな方がお召しになるんでしょうね〜(嘆息)。

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呉盟会の前に仕事がありました。雰囲気的にあまり「ザ・きもの」じゃない方がよいかなと思い、スーツ姿の中でも馴染むような色合いの江戸小紋を選びました。パッと見はベージュの無地ですが、細い緑と小豆色の縞です。洋服感覚ということで、帯揚げはヒョウ柄のスカーフを使用。

2007年04月22日

川越唐桟と和裁のハシゴ

 4/20〜23の間、代官山にあるギャラリー無垢里(03-5458-6991)にて【木綿きもの・川越唐桟展】を開催。今年のはじめにamamfwawaのフェアをやらせて頂いた川越の呉服笠間さんが東京にやってきたのです。もちろん、amamfwawaの全員もお祝いに駆けつけました。私たちがフェアをやった1月にはお目にかかれなかった夏物も展示販売され、またしても木綿の魅力にクラクラ!
 この日は笠間さんで作って頂いた川越唐桟のきものを皆で着ていきました。もちろん絹には絹の良さがあるけれど、木綿もまた格別な着心地。身体にフィットするというか、身体の一部になる…そんな感じです。何よりも木綿の気軽さが、行動をより自由にしてくれます。おっちょこちょいも笑って許されちゃうの。今、かなり木綿にハマってます。
 無垢里は一軒家をギャラリーにしています。ガラス工芸、焼きもの、木の器や家具など様々なアイテムを紹介。写真は無垢里の入り口で撮りました。良い雰囲気が伝わりませんか。そのまま住みつきたいぐらいでした。

Mukuri

 川越唐桟を堪能した後、和裁のお稽古に行きました。前にも書いたように、あぐらをかいたり、布をピンと張るために足の指ではさんでアクロバティックなポーズをとったりの作業です。なので着物をバッとめくって尻ばしょり、ステテコ丸出し。とても画像はお見せできません〜(笑)。

2007年05月01日

GWのディズニーマジック

 Momotaro 今年は冬が暖かかったり、季節外れの寒気に見舞われたり、何かとペースが乱れがちなので「今」の実感が伴わないような気がします。もう5月…という気もしますが、まだ5月…と思ったり。繁華街の混雑の中にいると、さすがにGWであることは思い知らされますが。みなさんは、大型連休をどう過ごされているのでしょうか。

 4月28日、私はGWの入り口にディズニーのマジックショーを楽しんできました!
 ショーの始まりに、キレイなお姉さんたちがレビューのように歌いながら出てくるのですが、西洋人の容姿なのに日本語で歌っているのが不思議でした。ボイスオーバーではなく、ちゃんと口の動きを見ても、やはり日本語なんですよ。あぁ、そんなことに気を取られるなんて、私は純粋さを無くしてしまったの?
 軽い手品から始まり、どんどん大技が繰り広げられます。ステージのキャラクターたちは、観客席に向って魔法の呪文を一緒に唱えるように呼び掛けます。私の隣には、一人で来ていた30代半ばぐらいの男性。
参加したい。
でも恥ずかしい。
 そんな葛藤がひしひしと伝わってきます。蚊の鳴くような声で「アブラカダブラ〜」と呟いています。あぁ、また余計なことに気を取られてるーっ。
 いろいろ気になることはありつつ、それでも素晴らしいマジックの数々、ドナルドの可愛らしさ、観客席の子供たちの無邪気さにすっかり満たされました。
 ところで会場には終始、いい匂いが漂ってました。お約束のキャラメルポップコーンです。終演後、お土産に買って帰ろうか、と同行したKちゃんと売店へ。
ひぇ、1200円!?!!!
 一瞬フリーズした二人は、次に顔を見あわせ「やめよう」のハーモニー。あれはキャラの入ったバケツの料金だとか、太子堂だったら100円で買えるとか、夢も希望もありません。やはり、私は汚れてしまったの?

Disney
鯉のぼりの吹き流しと兜を染めた名古屋帯。時期ものを楽しむのは和装のオシャレならではですよね。

2007年05月06日

こどもの日にブラブラ

 端午の節句は真夏のようなお天気に見舞われました。まだ5月とはいえ袷の着物は暑いので、今年初めての単衣に袖を通しました。冬でも単衣仕立てにしている木綿とは違い、絹物の単衣に袖を通す瞬間は何とも云えない快感です。昨日までの重みから解放され、フワっと全身が軽い。裏地が付いてないだけで、これほど違うものかと毎年驚かされています。
 鯉にまたがった桃太郎が「日本一」の旗を担いでいるお太鼓柄の帯は、今日で締め納めです。時期を終えた帯と、今日から登場した単衣の着物。この二つの交差点が今日という日。まさに季節の入れ替わりなんですね。

 ニットアーティストの笠間綾さん と丸一日、充実の休日。表参道で昼食をとってからブラブラ。そのまま銀座へ移動してブラブラ。銀座から有楽町へブラブラ。
 ブラブラの途中、途中で何故かお財布の紐がヒュル〜っと解けて、帰り道は両手に荷物…  ま、こどもの日だし、いいっか。本当に楽しかった!

Nippon
 着付けがイマイチなのが残念。汗かきまくりでドロドロです。

2007年05月17日

たまさか、にて

 今年に入ってから、生活のすべてが停滞してるような時期がありました。何をやっても次につながらず、糸の切れた凧が「無為」という大空に流されてしまったようで心細い思いをしていました。このまま自分はどうなってしまうのだろう…。何も成し得ず、必要とされず、さみしく呼吸を重ねてゆくだけなのか…。歯車が噛み合ないときは、どんなに足掻いても上手くゆかないものです。それ故に余計に悲観的になる悪循環。
 そんな悪循環を断ち切るのは、ありのままを受け入れるという寛大さかもしれません。ダメなものはダメ。ある意味、開き直りに近いかしらん。そしてダメなりにできることを、手を抜かずにやる。花が咲かない時期には、土を耕したり、農具の手入れをするようなものでしょうか。でもそれは、実はとても大事な時間なんですよね。

 このところ、にわかに「停滞」が解除されつつあるようです。マルチに活躍され、作家でもあるT氏との食事会。悶々としていた時期に感じたことなどを、とりとめもなく話していると「こんなことしたら面白いかも」「こんなことも出来る」と、発想がどんどん羽ばたくのです。良いときも、そうでないときも。毎日を丁寧に生きることの大切さ、そして人と関わることの面白さにワクワクした夜でした。

 Tamasaka
木綿の久留米絣に八寸の帯。柄は抽象的で特定できませんが、激しめの色使いが意外と何にでも合って使い勝手の良い帯です。
袖口から襦袢がはみ出しているのが悲しい〜。

2007年05月20日

東京文化会館でN響

 先日、NHK FMの映画音楽特番でご一緒したピアニストの小菅優さんがN響のコンサートにゲスト出演なさるというので行っ行ってきました。正直に白状すると、私はクラシックのコンサートで居眠りしなかった試しがないのです。今回は…まさか、そんな失礼があってはならない。大丈夫か? ちょっぴりの心配。そして期待。
 始まってみれば興奮しっぱなしで、居眠りなんてとんでもありませんでした。小菅さんが鍵盤に触れた瞬間に、会場の空気や時間の流れが変った。何か大きな、強い力が働いたような気がしました。まるで巨大な磁石で時空を歪めたような…。クラシックのことはよく分りませんが、それは高度な技術だけではない、彼女の個性のようなものだと感じました。
 どんな伝記や資料を読むよりも、曲を演奏すれば、その作曲家がどんな人なのかが分ると彼女は云います。まさに彼女はステージの上で「交信」していたのかもしれません。

 Bunka
 小花の小紋に、墨色の紗羽織。

2007年05月27日

Oh, フルーティ!

 昨日の雨と肌寒さが錯覚だったように思えるほどに、今日は打って変わっての暑さ。果物の瑞々しさと甘さが嬉しいです。少し前まではグレープフルーツやキウイといった輸入フルーツの定番みたいなものぐらいしかなかったのに、一気にメロン類が充実し、さくらんぼ、ぶどう、桃、びわ…このところ八百屋さんも賑やかなになり、ついつい足が向いてしまいます。

Budou
 そこで、今日は【巨峰】のイメージで着物を選んでみました。木綿の単衣(川越唐桟」に合わせたのは、ブドウ柄の八寸帯。気分だけでも涼しくなるように、全体を寒色系でまとめました。

 原稿の〆切もあるし…お茶のお稽古、休んじゃおうかな。ちょっと迷いましたが、思いきって行って良かった。なめらかな空間。忙しさですり切れ気味だった気持ちに潤いが戻った気がします。AND 嬉しいことに、今日のお菓子は私の大好物。この時期の楽しみである、びわ。お干菓子も、これまた目にも鮮やかなな楓でした。まったく日本の和菓子文化ときたら、どうしてこんなにステキなの? ニクイぜぃ。

Okashi
 びわ=ういろうと黄身餡。やわらくて、口の中でトロ〜リ。夢見心地の美味しさ!

2007年06月03日

焼き肉だ!

 過労で体調を崩していた友達に精がつくように、下北沢で焼き肉ディナーを開催。私もなかなかお肉を食べる機会がないので、久々に「食べてみるか」と張り切りました!牛だけでなく、豚肉も充実していて嬉しいビックリでした。そしてお勘定でまたビックリ。あんなに食べたのに安すかったー。なんかイイ気分。

Meat

Gyukaku
 焼き肉に着物?!と、友達は少し驚いてましたが、大丈夫。臭いが移ろうが、油が飛ぼうか、タレをこぼそうが…。全身ポリです、はい。

2007年06月15日

紗合わせでイタリアン

 Partenope

 毎週土曜日9:00〜9:30、TFMにて放送中の『Tastes Of Love』の関係者一同で食事会を楽しみました。関係者と云っても、それぞれの持ち場があり、普段なかなか会えない人も実はけっこういるのです。ましてや出演者となると、孤独なもんです。しゃべり手は「ブース」という個別のスタジオにこもって仕事をします。厚いガラスや壁に隔たれ、回線を通してじゃないと会話もできません。ポツンと無音の中にいると無性に不安になることも…(涙)。そんなわけで、みんなが集まっての食事会はとても楽しく、暖かい(暑い?熱い?)の夜になりました。

Daimayumi
 ラジオドラマのレギュラー出演者のお二人、柳沢真由実さんと松本大さん。
噛み合ってるのか、噛み合ってないのか…お二人の絶妙なやりとりが、収録スタジオを笑いでいっぱいにしてくれます。

Girls
 この時期だけの期間限定キモノ「紗合わせ」を着ました。夏用の薄物の上に薄いスケスケの「紗」という生地を一枚重ねたものです。下の絵柄がほんのりと透けて見えるのが楽しい。本格的な夏衣になる前のひとときを楽しむキモノです。
 帯は同系色の二重紗。これも「紗」を重ねることで真夏のような透け感を少し軽減しています。…あ、でもナプキンで見えないや。
 一緒にいるのは番組のディレクター・Kさん、作家・Sさん。こんな面々で仲よくやってます。楽しい雰囲気は番組にも出てると思うので、ぜひ皆さん聞いてくださいね!

 このところ外食が続いているので食べ過ぎ防止のために帯をギューギューにキツく締めていきました。それなのにデザートになるとやっぱり別腹はピュッと出来ちゃうんですね。スゴイぞ、人間の心と体!

2007年06月18日

鮎づくし

 Ayuzukushi

 四季のある国に暮らすことは、喜びに満ちあふれています。花を愛で、雨に打たれ、風に吹かれ、星を追い、そして舌鼓を打つ。まるで極上のレコードを聴くように、なんど同じ箇所が廻ってきても、色あせることなく、新鮮な刺激を放ち、私はうっとりとするのです。
 今年も新橋「鮎正」へ行って参りました。年に一度の鮎づくしの夜。前菜、お造り、塩焼き、煮付け、珍味、素揚げ、お椀、鮎飯、青梅氷…。来年までの分をたっぷり頂きました。
 ほとんど下戸のくせに何故か日本酒の香りと味は好きっていうから、質が悪い。この夜は「斗瓶囲い」なるお酒と出会いました。「斗瓶囲い」とは何か。横で親切丁寧に教えて下さる女将さんの言葉は……ごめんなさい、お酒の芳醇な酔いに包まれてどこかにいっちゃった。とにかく濃厚なのにサラリとノドを伝い落ちてゆく。そんなお酒でした。千鳥足。

Ayumasa

 予約の時間より少し早く着いてしまったので、お店の前でパチリ。キモノは黒い本塩沢の単衣。定番の蚊絣。塩沢特有のシボは、肌に張りつかず、何とも云えない気持ちよさ。帯はざっくりとした八寸。新橋という場所柄、「くだけた粋」を心がけてみました。

2007年06月24日

帯で夏を先取り

 我が家のギボウシは葉っぱの中心に斑が入ってる種類で、晩春から晩秋まで、たっぷりと美しい緑を楽しませてくれます。そしてご近所に少し遅れて、うちのギボウシもお花が咲きました。「ステキな淡い藤色…」そう思いながら眺めている時に気付きました。藤色は藤の花の色。これってギボウシにしてみればフ・ク・ザ・ツ?
 いつも「君って○○ちゃんみたい」と云われ続けたら、どんな気分だろう。普通はそこまで考えない…のかな? どうなのでしょう。
 例えば、ナレーションの仕事をする場合。「テンション上げて」「ウィスパーで」「無表情に」など、いろいろディレクターから指示を出されることがあります。中でも多いのが「○○さんふうに」という注文。ならば、その○○さんに仕事を頼めばいいのに…と、ちょっと思ってしまう。別に自己顕示をすごくしたいわけでもありませんが、ただ自分は自分。それ以上でも以下でもない。だから○○さんふうにしようとすると、何だか無理しちゃって。結局は○○さんにも申し訳なくなっちゃいます。だから「○○ふう」ではなしに、そのままを私は受け止めたいと思っています。それなのに、ギボウシさんに向って「藤色」と云ってる。ふーむ。

 Shoka

 単衣の時期も残り少なくなってきました。キモノはまだ単衣でも、帯は夏物です。波間を千鳥が飛んでます。襦袢は麻。帯揚げや帯締めなども夏物です。こうやって徐々に季節をスライドしてゆくことで、期待感にワクワクも高まります。
 ちなみに街にはルール通りにきっちり単衣を着てる人、早くも夏の薄衣の人、浴衣に衿だけつけてラフに楽しんでる人。様々な装いが入り交じっていて面白いです。礼装でない限り、暦に縛られず、その日の陽気と相談しながら心地よくオシャレするのが良いでしょう。

2007年07月01日

お茶事

 6月30日、夏越し大祓。満月。
 今日は朝から夕方まで、みっちりお茶事のお稽古。早朝からすでに気温も高く、着物の下は汗だく。それでも不思議なことに、それほど不快ではありませんでした。きっと気持ちがすっきりしていたからでしょうか。『場』の持つ力なのか、或いは集まる人たちの気持ちが場に染み込んでいるのか…。お茶室にいると自動的に気持ちのスイッチが切り替わるような気がします。たたみの感触、お香の匂い、お湯の沸く音、お花やお軸が伝える世界。一つ一つの個性が『和』となって『場』を創っているのです。

 Shitsurai

 お軸は「星寿享」。お花は舟に張った帆のよう。星の川をすべりゆく小舟みたいでとてもロマンティック。ご亭主のお心遣いが、今年ももうすぐ七夕ね、と告げています。

Ousu

 「懐石→濃い茶→薄茶」すごく簡単に分けると、そんな流れです。その中で私は薄茶を点てさせて頂きました。あ”ちゃ〜になりながら、何とかやり遂げました。

Oshidori

  真剣にお茶を点てている私のうしろ姿です。うしろ姿なんてなかなか自分で見る機会がないので妙な感じ。
 地紋の入った布地に、秋草を描いた夏の訪問着。帯はおしどりの夏唐織り。

装いも、気分も軽くなりました

 今日から7月。今年の下半期のスタートです。『鈴なり』が更新されてない(怒っ)というメールなども頂き、あわわでした。すみません。6月は何だか怒濤のスケジュールで、ちょっと視野が狭くなっていたかな…? 気持ちにも新鮮な風を送り込んで、新たなガッツで臨みたいです。ガチガチになるのではなく、理想は心にしなやかな筋肉をつける…そんな感じでしょうか。

    気に入らぬ 風もあろうに 柳かな

 吉行淳之介さんが好んだ句だそうです。たまたま新聞か何かで目にしまして、ズギューンと射抜かれました。大きな風穴を開けられた気分です。

Yukatabira
 浴衣のころになりました。早く自分で仕立てた浴衣を着て登場したい(←だったら早よ縫えっつーの!)。

 ちなみに今日は針ではなく、一日じゅう刀を握ってました。お盆を彫ってるうちに、ふと作業をしてるテーブルが私に語りかけてきたんです。「彫れ」って。気付いたらダイニングテーブルに模様が入ってました(笑)。

2007年07月05日

お部屋も衣替え

Hanga

 待ってました、バーゲンシーズン到来!画材屋さんだってバーゲンしてくれるんですよ。ありがたい。今日は念願の額装をしてもらいました。額縁って、実はあなどれない値段なんですよね。ヘタなところで手を打ったりすると、せっかくの絵が死んじゃうし…。
 額装したのは版画です。それまではイチゴをモチーフにした油絵がかかっていましたが、版画にかえたことで部屋の中が涼やかなになりました。絵そのものは、むしろ版画のそれの方がギトッとしてるんですけどね。ボリューム感の違いなのでしょうか。

Utamaro
 鶏と朝顔にとまったホオジロ。
 東京の夏を彩る入谷朝顔市が明日から始まります。今年は行かれないのが残念。でも我が家の朝顔もすくすく育ってます。

2007年07月06日

夜風を探して

Lights
(photo by 遠藤志岐子)

 店を出ると、銀座はすっかり夜更けの顔になっていた。大きなビルが乱立するようになってから、かつての気持ちよい夜の海風は吹かない。それでもホッとする。渋谷や新宿などの攻撃的な照明、暴力的なノイズがここにはない。銀座の「灯り」は光をつくり、闇を許している。
 目抜き通り沿いには等間隔に置かれた七夕の竹飾り。短冊には思い々々の願いごとが書かれている。その横を行き交う銀座のお姐さんがた。浴衣祭りでもやっているのだろう。あちらこちらで浴衣姿がなまめかしさを競い合っている。彼女たちの胸の中にもまた、願いごとを書いた短冊が揺れているに違いない。


Fuurin

 MIKIMOTOの前には風鈴のツリーが出来てました。思い切りつついて鳴らしたい衝動にかられましたが、信長ではないので、大人の節度をもって風を待つ。しばらくすると、カラカラカラ〜っと幽かな夏の寝息のようなガラスの音。とても儚くて頼りないけれど、たしかに満ち足りた瞬間でした。

追記:土曜日9:00〜9:30放送中のTFM [Tastes Of Love]
        今週は初めてのキャラに挑戦してます。ぜひ、聞いてみてください!

2007年07月11日

ほおずき市

Bus
 わーい、お船だ。水上バスだ!風が気持ちいー。水上バスから見える川沿いの建物の裏側は、表の顔とは違って、どことなく無防備。川沿いを犬と散歩する人たちも無防備。「隙」のある風景って、なんだかホッとするな。


 7月9日、10日は浅草のほおずき市。
 雷門をくぐって仲見世通りを歩くのは、まるで障害物競走です。きびだんご、手焼きせんべい、揚げまんじゅう…「まずはお参りをしてから!」と、怒られながらヨダレをこらえてキョロキョロ、ソワソワ。

   青臭くて甘い、ほおずきの匂い
   水にゆらめく金魚のシッポみたいな、子供たちの兵児帯
   釣りしのぶを揺らしてそよぐ夜の風
   ワサっと落としてしまった、かき氷のあわれ
   立ちのぼる煙
   下駄のパーカッション
   鈴の音
   いつまでも続けばいいと願うしあわせ

 Hozuki
また今年も無事にお参りできる喜びを胸に、夜がどこまでも満ちてゆきました。

2007年07月19日

花? …いいえ。

 お茶のお稽古に行く前に着替えるつもりだったのに。仕事が遅くなり、そのまま出抜けることに。アロハにジーンズ。まぁ、仕方ないっか。

Taki


 滞りなくお稽古も終わり、片付けをしていると、後から先生に「それにしてもスゴイわねぇ。うふふ」と声をかけられました。それで他の皆さんも「え、何?」といったふうに私に注目。

 ヤダー。派手だなとは思ってたけど、てっきり花柄か何かだと思ってたわー。

 先輩方にやいのやいの騒がれました。はい、そうです。私のアロハ…ドクロです。お茶室に有り得ねぇーって、面白がって写真を撮ってくれました。でもそんな大らかなお仲間が大好きです。お茶って、堅苦しいばかりじゃないのよね。

Skull

2007年07月21日

My Subterranean Days

 うっかり夏だということを忘れてしまいそうなお天気続きですが、これからドカッと暑さはやってくるのでしょうか。コワイような気もするし、早く来い!って気もするし…。灰色の曇天が続き、気温もあまり上がらない日々が続いていましたが、我が家のぬか漬けは暑さがにじり寄って来ていることを告げています。私好みの酸っぱめになってきましたよ。

 いろんな息抜きの仕方があると思いますが、ぬか床をかき混ぜながらデスクワークの合間に現実逃避するのが私は好き。何故か、ディランの Subterranean Homesick Blues を聴きながらぬか床と格闘してると超テンション上がるのです。テンションと一緒に基礎代謝も上がって来るのが分る!
 なんだかこのところ、ディランとデッドとDonavon Frakenreiterばっかり聴いてるなー。

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  ポリエステルなので、今日みたいに雨が心配な天気には便利。ただやっぱり自然素材に比べると暑いかな。バチ衿のカジュアル着物なので、帯も半幅でお気楽に!

2007年07月25日

Daily Planet

Holly
これが、噂のホリーこと、堀内貴之さんです。ホントはもっとホンワカして優しいお顔。こんなに人相悪くないってば!

 東京FMで放送中の Daily Planet に出演してきました。なんと現場に行ってみれば、私を迎えてくれたのは堀内貴之さん。ホリーとは以前から仲よく(…といっても、ほとんど会わないけど)気心も知れています。それですっかり安心してというか、調子に乗って、ベラベラしゃべり倒してしまいました。
 今日はホリーのノドの調子が悪く、急遽「じゃ、これ読んでよ」とか、どんどん原稿を渡すんですよね。そんな、いきなりフラれても…。漢字に弱い私はうろたえちゃいますよー。ヒヤヒヤでした。
 どうなんでしょうか。キモノについてお話をする企画だったんですが、果たして目的は達成されたのかしらん。

Side
 藍に朝顔を染め抜いた浴衣には、赤x黒のリバーシブル帯を。髪飾りもちょっとコーディネートして、レザーの花をあしらったフレンチコームでアップ・スタイルに。

2007年08月03日

J-Wave TOKYO LABORATORYと守乃ブナ

 突然ですがお知らせです。
 私、鈴木万由香は「守乃ブナ」として新たな一歩を踏み出しましたー!
 みなさま、どうぞこれからも宜しくお願い致します。
 
 何を考えてるんだ?! バカ!! ぷぷぷ〜。
 様々なリアクションを頂いておりますが、ここはひとつ、気長に守乃ブナの成長を見守ってくださいませ。
 1989年にラジオDJとしてのキャリアをスタートした時から連れ添ってきた「鈴木万由香」をなぜ改名するのか。想いはいろいろありますが、第一には「今の自分を大事にしたい」。第二に「これからの自分を育てていきたい」。第三に「ノリ」。
 ただし継続しているレギュラー番組などはスポンサーや局の意向もあるので、引き続き「鈴木万由香」が登場することもあると思います。ちょっとややこしくてスミマセン。まぁ、無理のないように脱皮してゆくって感じでしょうか。

 さて、そんな事情の中、今日は守乃ブナの初仕事でした!

J-Wave 「NISSAN MURANO TOKYO LABORATORY」にお招き頂きました。
8月6日〜10日にかけての一週間は「浴衣を着こなそう」というテーマだそうで、私が登場するのは8月8日 21:50〜22:00。
 奧が深そうな小山薫堂さんと可愛らしい東野みさとさんのコンビが絶妙な空気を放っていて、とてもリラックスできました。浴衣を上手に着るポイントなど、キモノの愉しさについて話してます。ぜひ、聞いてみてください♪

 Jwave
 左・東野みさとさん/中央・守乃ブナ/右・小山薫堂さん

Froggy
 綿麻なので浴衣としても、衿をつけてキモノとしても使える一着。本当はヒマワリなんですが、どうしても私にはカッパにしか見えない。なので、帯留めは蓮の葉っぱに乗るカエルちゃん。カッパと仲良さそうじゃない?

2007年08月08日

クラッシクxロック=和

 すみだトリフォニーホールで行われた、久石譲さんと新日本フィルハーモニー交響楽団によるワールド・ドリーム・オーケストラ(WDO)のコンサートを堪能。今夜はWDO.Best,Rock'n roll Wagner、そして久石譲 with WDOという三部構成で、素晴らしいエンターテインメントになっていました。
 久石さんとはNHKの特番でご一緒してことがあるのですが、「こんな人だったんだ〜」が実際にお会いした率直な感想。とても茶目っ気のある、厳しさの裏に夢のある方なんだと思いました。そして今夜、踊るように指揮棒を振る久石さんは、全身で音楽と取っ組み合いながら本気で遊んでる…そんなヴァイブスがビンビン放っていた。これまで久石譲という名前を知ってるだけで、或いは映画のサントラを聞いただけで「分った」つもりになっていたことが恥ずかしく、もったいなく、またアホらしい。
 Rock'n roll Wagnerでは「ツァラトゥストラはかく語りき」とクイーンの「We Will Rock You」と絡み合ったり、「Stairway To Heaven」「Smoke on the Water」究極のアコースティックを堪能できたり…実はクラシックってロックなんだなと改めて体で感じました。コレはハーモニーであり、つまりは「和」なんですよね。
 ちなみに「ワーグナー仕様」なのか、今夜はコントラバスが8人もいるし、低音の響きがvery気持ちよかった。CDでは味わえない感触。

Sumida
 小千谷ちぢみ(麻)の着物に、帯は羅(ら=織るというよりも、組紐のように編むように作る)。

Peche
 コンサートの後に入ったビストロで、桃のパスタ(!)に挑戦。う〜む、桃は桃で食べた方がよいかも〜。
残念ながら、こちらは not in harmony 。

2007年08月11日

錦繍

 天王洲の銀河劇場にて「錦繍」を観劇。夫の無理心中事件をきっかけに離別した夫婦が、10年後に偶然の再会を果たす。心中事件の真相や失われた年月の空白など、ずっと宙づりになったままの謎が、二人の往復書簡によってあぶり出されて行く…。
 芝居なのに、どこか朗読的な要素もあり、面白い時間軸の体験でした。全編に渡り藤原道山氏による尺八の生演奏が、行ったりきたりする二人の想い、そして過去と現在を導いているようでした。舞台美術も最小限。削ぎ落とすことで際立ってゆく「言葉」を感じる舞台からは、受けとるものも多かった。

Kinshu

 それにしても暑い。そのせいか、上手に食べられなくて困りました。一人だといい加減になるし、作ってる間にお腹いっぱいになっちゃうし。日ごとに落ちてゆく体脂肪がちょっと不安。でも今日はカレーを食べられた!友達のおかげかな。やっぱり食事は一人より誰かと一緒がいいですね。体にも心にも。

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 やわらかな八寸の帯。帯留めはつげ細工。帯揚げは黒のチェックで少し遊んでみました。
次回は黒の半衿とか、とっぽい柄の帯とかで個性的にしてみるのもオモシロいかも。

2007年08月26日

夏塩沢

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暑い!
 口に出しても始まらないと分っていても、つい飽きもせずに云ってしまう。けれど、暑さの表情は微妙に日々違っているのですね。モワッと湿度を伴っていたり、ジリジリ焼けるような酷暑の中では麻が気持ちいい。独特のハリがあるため、肌への密着が少なく、汗の乾きも早い。そして、暑さの中に若干のスキがあるならば、サラリと軽いものが嬉しい。
 今日は夏の塩沢紬(新潟地方の織物)を選びました。やわらかく、身体をフワッと包んでくれます。糸が細く、生地も薄いので風通しがよいです。
 帯は麻の染め帯。。今年は暑過ぎたのか、それとも私の手入れが悪かったのか、朝顔が一輪も咲きませんでした。初夏にタネを蒔いては、秋頃まで楽しませてもらっているのに…残念。なので、せめて帯にいっぱい咲かせてみました。

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*ゴスロリはどうした、というお問い合わせがありましたが、悪ふざけは期間限定のパーティーということで閉じさせて頂きました。ご覧になった方はラッキーなのか、アンラッキーなのか? ひひ。私は楽しかったけど。

*Q&A〜値段
 昨日の「キモノのハードル」について、値段の高さを指摘する声が寄せられました。たしかに激安ではないかも。しかし、私の云う「幅」というのは値段を含めてのこと。単に「高額」という先入観が一人歩きしてる場合も多々あります。実際には安く楽しむ方法だってあるんですよ!
 厄介なのは、「高い」という先入観につけ込んで暴利を貪る悪徳業者がいるということ。くれぐれも「高い」ことを当たり前だと思わないでください。

*Q&A〜浴衣の着用期間
 浴衣の時期は基本的には7月8月の盛夏と云われています。けれどTPOによって臨機応変に楽しんでよいでしょう。そもそもが礼装ではないのですから、ルールよりも「感覚」を尊重してみては?特に気候も激しく変化しているので、夏物を着る期間も延びているようです。

2007年09月22日

菅原伝授手習鑑

 9月21日
 
 昨日は国立劇場にて文楽「菅原伝授手習鑑」を堪能してきました。
 菅原道真にまつわる伝説を軸に、人々の心の陰影やちょっとしたタイミングによって運命があやとりと化してゆく様を描いています。それは架空の物語かもしれない。なのに妙なリアリティを伴って客席に届きます。きっと私たちの経験の中にある何かを呼び覚ますのでしょうか。
 運命のあやとりと云えば、会場で嬉しい偶然がありました。しばらくご無沙汰していた知人とバッタリ。終演後に夕食をご一緒し、とても楽しい時間を過ごしたわけですが、これも「ちょっとしたタイミング」のこと。宇宙のどこかで、大小様々な歯車がグルグルと回りながら、不思議な音色できしんでいる。畏怖い、そしてとても美しい音色を響かせて。

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「菅原伝授〜」を観劇するにあたり、道真公の紋でもある「梅の花」を染めた絞りの帯揚げを選びました。キモノはブルーを基調とした単衣に、秋柄の染め帯。月をバックに、萩やススキなどの秋草の間をゆく鹿を描いています。
 劇中で、道真公が魂を込めて彫った木像に命が宿る場面があります。それを不思議がる人たちが「巨勢金岡が描いたる馬は、夜な夜な出でて、萩の戸の萩を喰い…」と語ります。ちょうど帯にも萩がふんだんに描かれているので、やっぱりこの帯で正解!こういうストーリー性をコーディネートにプラスすると、楽しさ100倍。

2007年09月28日

足しげく

9月28日

 どうも六本木は得意でない。乃木坂は大丈夫。それでも先頃できたTokyo Midtown なんて、まず行くよしもないだろうと思ってました。しかし、これがどうして。一度、きっかけがあると縁というのは結ばれてしまうんでしょうか。ある方とお食事をすることになって「へぇー。ついに踏み入れちゃったな」なんて最初で最後かもしれない館内をキョロキョロ。
 すると全く関係ない筋の、次に組まれた食事会もミッドタウン…。そして、アレ?気付くと、何故か私はしょっちゅうミッドタウン。単に、皆が使いやすいと思ってるだけかもしれないけどね。
 ミッドタウンに限らず、ある一時期に不思議と集中して「呼ばれる」エリアというのがある気がします。それまでは全く用もなかったところに、どういうわけか頻繁に足を運ぶハメになる。これってなんでしょうね。最近でいうと、目黒かな。

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 9月は単衣の時期ですが日によっては残暑厳しく、夏の薄衣でいいくらいですね。まぁ、でもそういうわけにもいかず…
単衣のオーソドックスな付け下げには、ちょっぴり個性をだした帯。普通に古典柄の袋帯などを取り合わせると、とびきり優等生になっちゃうので避けました。
 キモノを脱いだら、背中のお太鼓のところが白くなってた。汗で塩ふいてたのね。紺はテキメン…とほ。

2007年10月07日

出雲絣

10月7日

 過ごしやすく、気持ちのいい一日。着付けのお稽古の後は、今期のamamfwawaに関するミーティング。仕事をしていても、窓から入ってくる秋の香しい風が場の空気を和ませてくれます。

 私が着ているのは出雲絣(いずもがすり)という木綿のキモノです。藍の濃淡で柄をリズミカルに織り出しているのが面白く、一目惚れした反物です。これを織った青戸柚美江さんは綿花から育て、糸を染め、そして織り上げるそうです。まったく気の遠くなるような作業。ただの布切れだとしても、そこには彼女の時間や想いの全てが詰まっている。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、そうやって作品には作者の人生が宿っているんですね。キモノだけではありません。音楽、でも文学でも、一皿のお料理でもなんでも。おそろそかにしていいものなど何もないんだな、と本当に思います。

 このキモノにはもう一つ大きな価値があります。かけがえのない師であり、友人のNさんが縫ってくれました。忙しいのに、一針ずつ丁寧に。縫い目の美しさを見ただけで涙が出そうになります。彼女の部屋の窓からは月がよく見えます。その月の満ち欠けを見ては「早く仕上げなくちゃ」と、私のために自分のお尻を叩いてくれたそうです。だからこのキモノを着ると、大きな愛に包まれ、安らかな心持ちになるのです。まるで祖母のひざに乗ってるような。

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頭上に咲いてるキンモクセイの花、わかります? 昨日あたりから一気に匂いたち始めました。胸いっぱいに広がるしあわせ。秋の恵み。
スーハー、スーハー。ええ香りやわー。

2007年10月11日

好きになること。好きであること

10月11日

 美しく、楽しく、おいしい季節の変わり目。キョロキョロ、くんくん、ぱくぱく、、、気付くといつも五感(六感、七感…or maybe more?)がフル稼働しています。
 10月からはキモノも裏地のついた袷を着ます。でもお天気のいい日はまだまだ単衣でちょうどいいぐらい。特にかしこまった場でなければ、私は単衣で過ごしています。それでも目と気持ちは季節の前へ、前へと向うものなんですよね。ショーウィンドウのコートを横目でチェックしつつ、キモノの新作も見逃しません。洋服ほど流行はないけれど、キモノだってちゃんとその時代のムードをキャッチしながら新しいものが生まれています。
 今年の気になるモチーフは「鳥」。アクセサリーなども鳥をあしらったものが多くないですか? さて、この新作展では黄色地に大きく鳥を織り出した帯に心奪われました。元々はシルクロードから伝わってきた文様をアレンジしたものです。故にどこかエキゾチックというか、古くて新しい、不思議な魅力があります。

 何かを好きになると本当にうれしくなります。人でも、モノでも、時間でも、天気でも、なんだか分らないものでも、なんでも。「好き!」という感覚が好きなんです。何かにときめくことが出来るのは最高の仕合わせですね。好きな対象をどうするか…それはまた別の問題。まずは「好き」というハートを大事にしたい。

 ちなみに鳥の帯は予算オーバーで買えませんでした。いいの、いいの。トキメキが大事なんだから!…って、負け惜しみじゃなくてよ。オーホッホ!!

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2007年10月18日

着物+きもの+KIMONO=キモノ>着るもの?

10月18日

 10月11日付け「今日のしおり」に、アッちゃんから興味深いコメントが寄せられました。
少しずつ取り上げて見ましょう。まず…

《 ブナさんが着物を「キモノ」と書くのは、何か意味があるのか?》  

 簡単に云ってしまえば「着物」は着るもの全般を差していて、洋服も和服も含まれると思うからです。かつて和装が主流だったころは、着物=和服でした。でも現在における「着物」という表現はあまりに漠然としてる気がします。
 また、今やキモノは単なる「着るもの=着物」とは少し位置づけが違うようにも思います。もちろん伝統衣装であり、晴れ着であり、また普段着でもありますが、同時にキモノはさらなるファッションのジャンルであり、オシャレの幅を広げる選択肢。従来の「着物」というイメージだけでは捉えきれない広がりを感じます。
 「シイタケ」、「カラオケ」、「モッタイナイ」などのように、KIMONOは海外でも認知された言葉です。その可能性は今後も未知数であり、私はさらなる発展への願いを込めて、あえて「キモノ」と表現しています。

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 少し冷えてきましたね。でもまだコートを着るほどでもない…
 本当に何を着たらいいのやら頭を悩まします。そんな時に活躍するのがこの一枚。amamfwawaのモヘヤ羽織。洋服とのコーデもイケますよー。
くしゅくしゅと丸めてバッグに入れてもOKなので、昼夜の気温差が激しいお出かけにも便利!

2007年10月23日

キモノ日和

10月23日
  
 10月28日まで「実りの秋〜更紗と帯留展」を南青山の東三季(http://www.silkandzen.co.jp/tousasnki/)にて開催しています。人間国宝の故・鴨下春明師の彫金の帯留めを観ることができます。同時に上野恭子さんの更紗の創作帯も展示されています。どちらもステキですよー。
 実際に使うことは正直あまりないのですが、帯留めにはものすごく惹かれます。
キモノのオシャレに、さらなる物語性を加えてくれますよね。ちょっと帯留めを変えるだけで、同じ装いでも異なる季節感が生まれたり、まったく新しい色彩が浮かび上がったり。小さいのに、その世界の広さには驚嘆するばかりです。

 さて、この日はお仕事の話で赴いたのに、何故か同行したamamfwawaの笠間女子は帯を買っていました。愛すべきキモノ・バカ。あはは。なーんて、私に云われたくないだろうけど。クイーン・オフ・キモノ・バカですから。

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 東三季の中庭にて。紬地にロウケツで染め出した縞のキモノはお気に入りの一枚です。
秋の気持ちのいい日が続いています。帯付き(上着なしの軽装)で歩くのにちょうどいいですね。

2007年10月25日

オシャレのススメ

10月24日

 キモノを着たいけど、周囲から「どうしたの?何事?」って思われるから…と躊躇している人も少なくないようですね。今日もそんな相談をもちかけられました。たしかにそういうこともあるのは事実です。けれど人は慣れるものなんです。自分も周りも。
 キモノのオシャレを楽しみたいと思っている皆さん、どうか勇気を出してください。「どうしたの?」と聞かれるのは、せいぜい3回くらいです。それが証拠に、私は洋服を着てると「あれっ、今日は何かあるの?」と云われたりします。いつもパンツの人が、たまにスカートを履くと「デート?」攻撃にあうのと同じ。
 肌寒いけどコートを出すほどでもないし…何を着たらいいのか分らない。日々の装いに頭を悩ませませんか。その点、キモノは暑さ寒さの調節が楽なので、本当に便利ですよ。今はまさにキモノに最適シーズン。どんどん楽しんでください。
…と云いつつ、今日の私はこんなでしたが。

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 生放送の終了直後。目がイッてます。番組中は何かが降りてくるのか…。或いは秘密のチャクラが開くのか…。なんだか交信の周波数が変わってしまうんです。

2007年11月01日

11月3日、あむあむふわわフェア開催

11月1日

 秋らしからぬ暖かさも薄らぎ、11月は冷たい雨の幕開けとなりました。これから少しずつ冷え込んでくるのでしょうね。寒いのは苦手。でも寒さがあるからこそ、ぬくぬくする楽しさもある!そして来る春を心待ちにする楽しみ…。季節は巡り、あぁ、すべては繋がっているんだなと、生命の不思議を抱きしめるのが好きです。
 風は吹けば桶屋が儲かる。昔の人は面白いことを云ったものですね。良くも悪くもその通り。大小様々な「環」の中で暮らしているのだから、同じ「わ」なら楽しい「輪」にしたい。きっと笑顔は「和」をつないでくれるから。

 さて、11月3日(土)に川越の呉服笠間さん(http://park10.wakwak.com/~kasama/)にてamamfwawaフェアを開催します!
 ご好評いただいているカーディガン・タイプのfluffyシリーズに新色が加わったほか、カーディガンの新たなラインナップも登場。ほわほわ、肌触りもいいですよー。

 真冬のお出かけも楽しくなる、オシャレな要チェックアイテムをご用意して皆様のお越しをお待ちしております。あむあむふわわ商品はキモノだけでなく、お洋服とも好相性です!
 なお3日は、川越市の大茶会も開催。小江戸・川越を堪能してください。
あむあむふわわブログもご参照くださいね http://amamfwawa.blog84.fc2.com/

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 手に持っているのはコートのBONBON。両サイドにポケットがついて、アクティブな一日にもバッチリ。こうして手に持ってたり、バッグに丸めていれてもシワを気にしなくていいのが嬉しいです。詳しくはhttp://www.amamfwawa.comで!!!

2007年11月05日

11月3日@川越

11月5日

 一昨日amamfwawaフェアのため、朝から川越へ行ってきました。いいお天気にも恵まれ、本川越の駅に降り立つと、街中にワクワクした空気が漂っていました。この日は川越市・大茶会が開催されていることもあり、キモノ姿の人もたくさん見かけました。
 キモノは着て楽しく、華やいだ気持ちになれますが、はてで見ていても和みますね。笑顔が伝染するみたいに、キモノの持つ独特の「やわらかさ」「ぬくもり」「やさしさ」「はなやかさ」、そういったものが波紋のように広がってゆく気がします。やっぱりキモノっていいですね。そしてまた自分自身からもステキな輪を広げられるように本質を磨いていきたいと、思いを新たにしました。

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 こんなキモノ姿もありました(笑)!大名行列のオジサマ方、すごくお似合いでしたよ。行列のお侍さんを見物してる中には、ステキにキモノを着こなしてる男性も多く見かけました。昔と今。同じキモノでも、在り方はずいぶん違います。それでも何か、川のように流れ続けるものがあるのでしょうね。
 キモノ=こうでなければならない、というものではなく、時流にあった着こなしを楽しみながら、いろいろな興味やときめきの拡張になればいいですね。

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 木綿の川越唐桟に草木染めの半幅帯で、お気軽スタイル。amamfwawaのカーディガン・シリーズ「fluffy」をプラスして、お店の女将さん気分。

 ご来店くださった皆様、ご協力いただいた呉服笠間さん、ありがとうございました!
 なお、11月いっぱい呉服笠間さん(http://park10.wakwak.com/~kasama/)にてamamfwawa商品を販売しています。川越にお越しの際には、ぜひお手にとってご覧ください。

☆フェアの様子はamamfwawaブログでもレポートしています♪
 http://amamfwawa.blog84.fc2.com/
 

2007年11月06日

みずうちさとみ個展〜刺繍で描く日本の情景〜

 11月6日

 みずうちさとみさん(http://www001.upp.so-net.ne.jp/yellowhouse/)に夢中です。雑誌などで彼女の作品を目にしている方も多いかもしれませんね。私もなんとなくは知ってたのですが、先日初めて実物を感じてきました。それは「見る」というより「感じる」と思いました。ステンシルアートと刺繍を組み合わせ、独特のやわらかさと奥行きを表現していて、見れば見るほど楽しくなってきます。
 お話によると、彼女も自分のスタイルを見つけるまでには紆余曲折あったそうです。そしてそれが見つかってからも、「そんな手間ひまかけて…」というような周囲からの「声」に翻弄されたこともあったとか。それでもやっぱり、自分はコレがいい。そう思ってグイグイ自らの世界を構築してゆく姿はとても輝いていました。

 手間を惜しんではならない。

 料理研究家の土井善晴さんが「時間をかけて作ったものは、それだけ長く楽しめるものでもある」と云ってました。確かに。すべてに云えることかもしれません。
時間は単なる「時」の長さではなく、密度。愛情をかけて、魂を込めて向き合う。丸一日をかけて作る「今日」も、一生をかけて作る「人生」も。

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赤の型染めの小紋。なんとなく似合ってない気がして、しばらく袖を通していませんでした。ところが久しぶりに引っ張りだしてみたら、なんだか気持ちにしっくりハマった。キモノって、そういう面白さもあるんですよね。帯は絞り。

 みずうちさとみ個展〜刺しゅうで描く日本の情景〜は、7日まで代官山のGallery無垢里で開催しています。http://www.geocities.jp/mukuri_d/

2007年11月12日

撮影〜seek style

11月11日

 今シーズンのamamfwawaアイテム・撮影が行われました。当初予定していた土曜日は本降りの雨。予報では予備日としておさえていた翌日も雨。どうしよう…と困っていましたが、天は我らを見捨てなかった。時折パラつくものの、なんとか外の写真も撮れたし、めでたし。

 それでも急遽、室内にプロットを変更するものもあり、カメラマンのY様には本当に感服しました。あるものをどう使うか。出来ることを、どうやるか。ひらめきと工夫と技術。プロってスゴイな、と改めてホレボレ。
 苦境に立ったときこそ、その人の本質が試される。ずっと胸にある言葉があります。「サーファーのスタイルを決めるのは、その人が波にカッコ良く乗ってるときじゃない。むしろワイプアウト(落ちた)したときに、どう立ち直るかで、その人のスタイルが決まる」というもの。
 日々、いろんなことがあるけれど、嘆いていても始まらないからね。 seek style!

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 我が家も撮影に使われることに。このピアノは祖父が戦後間もないころ、どこからか仕入れてきたらしい。軽く見積もっても、70年以上前のものでしょう。元々は伯母のピアノですが、今は私が引受けています(弾けないけど…泣っ)。
キモノは赤の型染め小紋。上着はamamfwawa商品のpoodle。色はsage。

2007年11月19日

めぐり逢い〜J&O

11月18日
 
 某パーティイベントでJ&Oのお二人に会いました。「Mr. サマータイム」でデビューした元サーカスの原順子さんと叶央介さんのユニットです。

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 私もサーカスのアルバムを持ってました。その中に「夢で逢えたら」という一曲が収録されていて、後に吉田美奈子さんのナンバーだということを知りました。大好きな歌。そういう意味で、サーカスはサーカスとしてステキな歌を届けてくれただけでなく、私にさらなる音楽の扉を開けてくれた存在でもあるのです。
 それにしても不思議。先日サディスティックミカバンドとご一緒したこともそうだし。子供の時分から好きだとか、影響を受けたという方々に次々とお会いするようになるとは。別に追っかけてるとか、狙ってるわけではないのに。そういう「流れ」なのかしら。或いは、始めから何かの縁があるから好きになるのか。努力とか目標とか、そんなことじゃなくて。自然と辿りつくというか。なんでしょうね。わかならないや。
 ある人に「君は《たまたま》ばかりだね」と云われたことがあります。たまたま誰かに会う。たまたま何かをやる。たまたま見つける…いい加減? テキトー? そうかもしれない。けれど案外それも心地よく生きるには必要だったりするのかも。
 順子さん、キレイでした。私も50代になった時、ちゃんと自分らしく輝いていられるかしら。
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 ぼかし具合が気に入ってるお召し。地味派手な一枚。生地しっかりしていて、それでいてしなやか。とても着やすいです。帯は五七の桐をモチーフにしたもの。このところ半幅や八寸が多かったので、久しぶりの袋帯は少し苦労しました。

 J&Oのオリジナルアルバムが11月21日に発売されます。タイトルは「MY DEAR」。
時代を越えて心に響く曲はある。僕らが目指すのは「心の帰る場所」そんな旋律を作りたい、とのこと。

2007年11月23日

見世物小屋〜酉の市にて

11月23日

 仕事の後、友人たちと合流して新宿にある花園神社の酉の市へ。いつもは入谷の鷲神社へ参るのですが、花園神社には見世物小屋が出るという話を聞き、今回はコースを変えました。
 見世物小屋。いまどきホントにあるのかな…。半信半疑ながらも、ついに私はヘビ女や、ろくろっ首や、ガラスを食べる男なんぞに遭遇してしまうのかな…。友人と約束して以来、何日もずっとコワイような楽しみなような、何かを背負ってしまったような、言葉にしがたいソワソワ感を抱えていました。
 いざ!行ってみると「あれ〜、いつもはこの辺に出てるんだけどな〜」とウロウロする友人。「今年はやらないのかな〜」いくら探しても小屋は見つかりませんでした。がっくし。…いやいや、ホッ。見られなかったということは、今は見る必要がないということなのかも。あぁ、でもやっぱりちょっと残念。

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 だんだん冷え込んできました。ようやく結城の季節到来!今シーズン、はじめて袖を通しました。結城は本当に好きな紬のひとつで、用いられている真綿はジンワリと包み込むような、陽だまりみたいな暖かさです。今日は黒に程近い濃紺地に、同色の明るめトーンで橘を織り出しているキモノを着用。帯は紺と馴染みのよい淡いピンクの名古屋帯。紫の羽織で少々おとなしめにコーディネートしました。
 改めて写真で見ると、羽織紐をもうちょっと工夫しても良かったかな…?

2007年11月27日

12月1日〜3日 amamfwawaフェア開催!

11月27日

 海の向こうでは感謝祭を過ぎて、きっと街はクリスマス・ムード一色になっていることでしょう。いよいよ冬の到来ですね。私は酉の市を過ぎると「あぁ、今年も冬が来たな」と実感します。何かと忙しくなる季節ですが、amamfwawaフェアも皆さんのスケジュール帳に書き加えておいてくださいね。

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写真はカーディガンタイプのFLUFFYシリーズに加わった新商品、POODLE/色・ラベンダー。キモノは淡い色彩を市松に染め上げた小紋。生地に宝づくしの柄を織り出しているので、さりげなく「おめでたい」気分に♪

 一軒家をそのまま利用したステキな和装セレクトショップが南青山にあります。今回はそのお店、東三季にての開催。緑豊かなお庭を望みながら、ゆっくりと流れる時間をお楽しみください。いろいろ取り揃えてお待ちしております。

東三季:東京都港区南青山4−28-25
TEL&FAX 03-3498-5600

http://silkandzen.co.jp/tousanki/

2007年12月03日

楽在其中

 私は忙しいのをあまり好しとしない。実際に忙しいのはいい。ただ忙しい素振りを見せたくないのです。たとえ忙しさのあまり、天才バカボンに登場するピストルのおまわりさんみたいに足が車輪状になっていても、顔は涼しくありたい。これを白鳥の水かきとも云う。
 なぜか。それは忙しさを認めてしまうと、本当にテンパってしまうから。元来がせっかちなクセにスローモー。あがり症の小心者。一口に云うと不器用。そんな人間が忙しくしていたら、本当に木っ端みじんになってしまいます。故に「ヒマ」をプロフィールにしているのです。
 しかしそんな事をのたまわってられない時もあります。この数週間は体中に青筋が立つほどのカオスでした。そんな時に限ってステキなお茶会があったりするのが宇宙の法則ってヤツでしょう。ずいぶん前から楽しみにしていたけど仕方がない。断念するか…。でも…な。思い切って仕事仲間に相談してみると、快く「行ってきなよ」と送ってくれました。その分、自分が大変になってしまうというのに。あぁ、なんて素晴らしい仲間に恵まれていることか。感謝。

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 お茶会は上野の国立博物館の裏手にある「転合庵」で催されました。その昔、小堀遠州が転合庵というお茶入れを拝領した記念に設けた茶室。その後、幾度かの移転を重ね、昭和38年に東京国立博物館に寄贈されたそうです。そんなお茶室で過ごすひととき。漂う空気のなんとふくよかなこと。そしてその日、小間に掛けてあったお軸には「楽在其中」。ふーーーーーーーーーーーーーーっ。パンパンの風船から一気に空気が抜けるように、私の中から一切のキリキリ、ピリピリが抜けました。出合い。人は必要なものに、必要なときに出会う。これもまた宇宙の法則なり。
全ては「和」の中に。

2007年12月29日

どうしよう、おせち。

12月29日

 いよいよ今年も押し詰まってきました。夏を少し過ぎるころまでヒマを満喫し、よろこびながらも「こんな生活で大丈夫か?!」と不安を覚えていたのは何だったのでしょう。秋風に乗って訪れた忙しさに追い立てられて、目まぐるしく日々が過ぎてゆきました。はたして、越えてみれば山は高かったのか、険しかったのか、甘かったのか、塩っぱかったのか。よく分りません。ただ間違いないのは「豊か」であったということ。数々の経験は滋養となり、私をたくましく育ててくれているということ。山は連綿と続いています。わたしは歩き続けるだけです。

 今年は大掃除もままならず、お節料理もどうしようか。来客のあてもないし。いっそパスっちゃおうかな。テキトーに出来合いの揃えりゃ体裁は整うだろうし。デパートのお節ってのも一度食べてみたいし…。
 でもねー。それも何か大事なことを見失いそうで気が引けるのよね。ってことで、結局おなます、田作り、黒豆、栗きんとんだけは用意することにしました。基本の最小限。…まぁ、自分が食べたいものだけですが。

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 「お客さまのためだけじゃないんだよ。季節を歓び、感謝すること。そして自分のためでもあるの」祖母の言葉はいつも私とともにあるんですね。たぶん、これからもずっと。

*家の中では木綿やウールのキモノが重宝します。家事をするにも気を使わずに済みますよ。でも前掛けや割烹着はぜひ!

2007年12月30日

里帰り &お知らせ

12月30日 

 徹底的に大掃除!…とまでは行かないまでも、汚いままでは運気も逃げそう。よし、やるか! 頑張って自分にムチを入れ、早起きして窓拭き、大物の洗濯など、午前中は水仕事で費やしました。ふー、気分爽快。お昼は、自分への褒美ってことでカレーを食べに行こう♪
 むむむ? ナンをちぎっていると…オーマイゴッド。雨だ。洗濯物はびっしょり。せっかく窓もキレイにしたのにぃ〜。ぐすっ。ツイてないぜ。

 と、そこに♪ピンポーン♪。友人のKちゃんが帰省する前に立ち寄ってくれたのでした。しかもお土産は銀座中条の「あんみつ大福」。以前から存在は聞いていて、ずっと食べてみたいと思っていたものです。ふわふわの豆乳クリームと寒天を黒蜜餡で包み、大福なのに、あんみつを食べている快感も同時に味わえちゃう!
うわっ、想像していたよりも美味ですぅ〜。
 ほほほ。美味しいものを頂きながら、友人と過ごす楽しい時間。これは最強ですね。どんなクサクサした気分も太刀打ちできません。えっ、窓?そんなの、また拭きゃいいじゃないの。洗濯物?ほっときゃまた乾くさ。あはは。Kちゃん、ありがとう。

 きっとたくさんの人たちが、離れた家族や友人たちの元を目指しているのでしょうね。みなさん、お気をつけて!そして良い時間を過ごして下さい。帰るところがあるって、ちょっと羨ましいです。

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あんみつ大福と雪だるま。白い丸さがなんだかマッチしてる気がしませんか。帯は縮緬の染め。キモノは結城紬。無地っぽく見えますが、多色使いの細い縞模様です。暖かく、とても着やすいキモノです。

**お知らせ:「エコロジーオンライン」というサイトの中にある、「eco people」という
        コーナーに登場します。掲載期間は1/1〜1/31
        よかったらアクセスしてください。

2008年01月06日

無事

1月6日

 思い切り怠惰を許した生活もそろそろ終わりにしますかね。よいしょっ!

 面白いもので、人の顔というのは様々なものを映し出してしまうんですね。弛緩、焦り、野望、挫折、寂しさ、解放…etc。この数日間に去来した全てのものが顔から浮き出ているような気がします。そういえばゴロゴロするばかりで、ろくに鏡も見てなかったなぁ。久しぶりに覗き込んだ自分の顔がずいぶん変わっていて驚きました。あの人イイ顔してるね、と云われるような。そして自分でも自分の顔に自信が持てるような、そんなふうに今年も己を磨いてゆきたいです。

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 そしてもう一つは「無事」。「無事」に暮らす。馳求心をはらい、心は常に清浄であるように。
 いつも何かが足りなくて、いつも何かを求め過ぎる。いつも何かがありすぎて、いつも何かに押しつぶされている。なんと矛盾だらけなことでしょう。そんな我を顧みる年頭だったのでした。

 皆様からたくさんの新年のご挨拶を頂戴し、とても嬉しいです。ありがとうございました。

☆こげ茶がベースになったキモノに黒い帯(羽子板を描いています)。全体にダークなトーンなので、帯揚げと帯締めはビビッドな赤にしてみました。


*お知らせ*
1/1〜1/31まで総合エコロジー・サイト「エコロジーオンライン」に出ています。eco peopleという項目です。
ぜひ、アクセスしてみてください。

2008年01月10日

岩井先生に所作を習う

 1月10日

 晴れてよかった。今日は朝から靖国神社内にて雑誌用の撮影でした。寒かったけど、とても楽しくてはり切ってお仕事ができました。ご一緒したのは日本舞踊・岩井流家元であり、女優の岩井友見先生です。
 今回は美しい和の所作を岩井先生に習うという企画。こんなラッキーなチャンスはありません。思い切り「素」になって教えて頂きました。キモノの美しさを引き立てるのは、着ている人の立ち居振る舞いです。歩き方、座り方、おじぎ、車の乗り降り、バッグの持ち方、ふすまの開け閉めなど、あらゆるところに「美」は潜んでいます。それを引き出さない手はないですものね!
 ちょっと先生にアドバイスをして頂くだけで格段によくなってしまうんです。自分ではけっこうイケてるつもりでいましたが、「つもり」とは恐ろしいものです。詳しいことは紙面で!

 岩井先生にあれこれ教えて頂いたことも大きな収穫ですが、それ以上に目標にしたい憧れの存在に出会えたことが嬉しいです。妥協を許さず、お仕事に対する徹底した姿勢。ピシリピシリと的確な指示を出し、現場を導いてゆきながら、それは決してイヤな緊張を強いるものではないのです。場を引き締めながら和ませることを忘れない…なかなか出来ることではありません。そして現場にいる一人一人に気を配り、全員が「参加」しているという気持ちになれる。もちろんそんな先生の元には素晴らしいスタッフが集まるものです。皆さんがプロの仕事を見せて下さいました。本当に今日は高純度のエネルギーを注入して頂きました。先生、そしてスタッフの皆さん、有り難うございました。

 もう一つ嬉しかったこと。お昼に大好物、「八竹」の茶巾と穴子寿司が出たこと。実はこれも岩井先生が手配してくださったもの。先生のポリシーは「撮影のときは、ちゃんと食べて、しっかりいい仕事すること」。素晴らし過ぎますぜ!

主婦と生活社『40代から、もっときれい』Vol.13
2008年3月6日(木)発売予定

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2008年01月21日

大寒のぬくもり

1月21日

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 仕事を済ませ、午後は父と合流してお墓参りに行きました。予報では雪。一面の銀世界も楽しみだったけど、お墓のお掃除には降らなくて助かりました。それにしても寒っ!手桶を持つ指先がシビレました。ところが、フワッと漂うよい香りに誘われてみれば、辺りにはロウバイが咲き乱れ、続けとばかりに紅梅もつぼみを膨らませています。他の樹々たちの枝先にも、真冬のかじかみから少し解放されたようなやわらかさが感じられました。まだまだ寒さは続きますが、春はそう遠くはないようですね。
 うちのお寺がある山中には、いくつもの「院」や「庵」が点在しています。お墓参りのときには、それぞれの和尚さんを訊ねるのが楽しみです。和尚さんとの語らい。そして美味しいお茶とお菓子。ふふふ。

 帰りの電車の中、一つの空席を父と譲り合っていると、いかにも今どきのギャルが「どうぞ二人で座ってください」と席をたってくれたのです。尋ねてみれば、彼女は終点まで行くとのこと。私たちに席を譲れば3,40分は立つハメになります。もちろん彼女の気持ちだけ有り難く受けとって座ってもらいました。それだけでも暖かい気持ちになったのに、ナント!!全く関係ない他の乗客たちが数名、お年寄りに席を譲りはじめたのです。すばらしい!心の波動は広がり、伝染するものです。善いものはどんどん広がりますように。また、そうでないものがやってきたとき、自分のところで途絶えさせる強さを持てますように。

 ところで昨日の初釜にはどんな装いで出席したのか、というメールをいくつか頂きました。こんなです。茶や辻を描いた加賀友禅に、帯は藍。実はこの帯、人に乗せられるままに、ずいぶん前に求めました。ところが地味で出番がなかったんです。それが今になって試したら寂しくない。つまり私が帯の雰囲気=年齢に追いついたということなんですね。和服は寝かせておいて、出番の機を待つことができるのも良い点ですてぃに〜♪

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2008年01月23日

東京、初積雪

1月23日

snow.jpg 朝、窓の外には清らかな白い世界が広がっていました。東京の初積雪です。不思議なことに、雪を見ると子供に戻ってしまいます。とてもきれい。思わず寒いのも忘れて寝間着のまま外に飛び出し、雪を顔に浴びたり、雪団子作ったり。
 最初に降雪に擬音をつけた人はどんな人だったのか。しんしんと降る雪もあれば、こんこんと降る雪もあります。また歌舞伎では、ドンドンドンドンドン…と、細かくやらわらく太鼓を鳴らし、雪が降っていることを表現します。音の無いものに「音を聴く」。耳ではなく、心で聴く音とでも云うのでしょうか。それは so real…いえ、超リアル。本物以上に本物。直接訴えかけてくる力強さ。すばらしいですね。

 派手好みの人が内面も派手かというと、そうでもないらしいです。むしろその逆で、自分に足りないものを補おうとする深層心理であると、物の本で読んでことがあります。ちょっといつもの「自分のパターン」ではない、赤を基調にした多色使いのキモノを何気なく選んでいました。あまりに寒いので、暖色でテンションを上げたいという心理が働いたのか…。人間の感覚って、はてしなく面白い。全て自分の意志で動いてるようでいて、実は環境と共にある。お釈迦様の手のひらで暴れている孫悟空なのですてぃに〜♪

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2008年02月02日

節分イブ

2月2日
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 今週は厄介な仕事に忙殺され、さすがに疲労困憊ですが、どうにか峠は越えたかな、というところまで辿りつき腑抜けております。しかし腑抜けたままでいるわけにもいかないので、午後は頑張ってお茶のお稽古に出て自分をリセットしてきました。一服のお茶を頂くひととき…。干涸びた細胞に恵みの雨が降り注ぐような時間です。
 お茶を頂いたあと、「お道具を拝見…」といって茶碗、茶入れ、茶杓など、用いられた道具を見たり、その詳細について尋ねます。亭主はそれに答えなければなりません。今日、私は濃茶を点てたのですが、その「お拝見」の時のこと。「お茶杓は?」と尋ねられ、臨済宗の僧、故・立花大亀老師のお茶杓であると答えたつもりが…
「はい、亀田大毅でございます」
「?????」
「!!!!!」
 一瞬の間のあと、一同大笑い。「だ・い・き」という音。そして「大亀」に使われている「亀」という文字。これが脳内で勝手にシャッフル。やっぱり疲れてるんでしょうかね。あはは。

 明日は節分。豆まきをモチーフにした帯をしめて、また春を迎えられる喜びを味わっています。obi.jpg

2008年02月22日

マドレーヌ

2月22日

 先日、散歩をしていたらマクロビオティックのお料理教室を見つけました。わざわざ習わずとも、本もいっぱい出てるし、今はネットでも調べられるし…と思わなくもありませんが…。でもなんとなく気になっています。
 友達にそのことを話したら「誰のために通うの?」ですって。ただ単に「おいしそうだな」とか「食生活ぐらい少しはちゃんとしたいな」とか、そんな発想だったので、少々意表をつかれた気がしました。でもたしかにお料理は食べてくれる人がいると俄然楽しくなりますね。相手がいれば上達もするでしょう。
 小3の時に初めてクッキーを焼いてからずっとお菓子作りが大好きです。そのわりには失敗ばかりだし、腕もたいして上がらずじまい。何故か?私は自分が食べたいと思ったときに、食べたいものしか作らなかった。理由はそこら辺にあるのかも…?

 届ける相手がいることの意味。受取人のいない郵便はなんて哀しい。地面の無い雨は底のぬけた柄杓。分かち合えない笑いは途方に暮れる。恋だって、もしたとえ一方通行だったとしても、想う相手がいるのは幸福ね。第一、リスナーのいないラジオは、そりゃ恐ろしすぎます!

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夕べの「きょうの料理」はマドレーヌでした。全然マクロビじゃないけど、むしょうに作りたくなっちゃった。
*キモノは綿の川越唐桟。帯は綿+ポリノジックのリバーシブル半幅です。

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使うハチミツの種類によって風味が変わります。いろんな材料が仲良しになると、美味しいものが出来ます。今回は「きはだ」の蜜を使って、さわやかな甘さの「和」に挑戦です。

2008年02月25日

春の嵐

2月23日

 ゴーゴーと空が吠えています。まるでドラゴンが上空で暴れているかのよう。春の嵐。この風は何をもたらし、何をさらってゆくのでしょう。

 今週末は家にこもって仕事に専念。書類や書き散らかしたメモを整理したり、資料を読んだり、あれこれ先送りにしてたことを一つずつ片付けてゆく。一つ終わるごとに、お腹の中から石コロが一つ消えてゆくような。リンパの流れがよくなるような。顔からニキビが減って行くというような。なんとも云えない気持ちよさを味わっています。こんなことなら、普段からやるべきことをサボらずにやればいいのに。わかっちゃいるのに。弱いなー、わたし。

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 近所でも梅が咲き始めました。ところが日当たりがよくないせいか、うちの梅はまだ固いつぼみのまま。剪定が悪かったのか、ただでさえつぼみの数が少なくて寂しいのに。なんだか、そこだけ寒〜い感じが漂っています。
 ならば、市松のウールのキモノには、染めしぼりの梅の帯でどうだ!季節を着る。まさにキモノの大きな楽しみですね。

 

2008年03月02日

結婚披露パーティ 〜つながってゆく

3月1日

 今日は幼なじみの結婚披露パーティがあり、光栄にも私は司会をやらせてもらいました。とても嬉しく、そして何だかくすぐったいような気持ちです。

 私にとってはステキな「お兄ちゃん」。子供のころよく一緒に遊びました。やがて就職した彼は毎晩深夜の帰宅。仕事で疲れているうえに生活のリズムも違い、ご近所なのにほとんど会う事もなくなりました。そのうちに家の引越など、いろいろな事情で連絡先も分らず、まったく疎遠になってしまいました。ところが3年ほど前、ひょんなことから再会したのです。うれしかったな。
 その彼のウェディング。一度は切れたと思っていたご縁が繋がり、さらには司会として多少なりとも役に立てたこと(つくづく、この仕事をしていて良かった)。すばらしい奥様をはじめ、会社のよき同僚の方々とも出会えて、「えにし」の不思議を思うばかりです。

 その昔、ヨーロッパでは野に咲く花をブーケにして女性にプロポースしたそうです。女性は花束から一輪とって相手の胸にさし、yesの返事としました。そこで今回は入場した新郎が会場の人たちからバラを一本ずつ受けとり、そのブーケでプロポーズするという趣向もあり、とても☆ロマンチック☆!会場は広いガーデンテラスのあるレストラン。屋内外をフルに利用してのステキなパーティで、新郎新婦のみならず、幹事や列席者の方々の愛をも感じられるものでした。
 

 新郎新婦はあちこち引っぱりダコで大忙し。なかなか一緒に記念撮影もできなかったので、ソロで一枚パチリ。
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  阿波藍ファンの皆様にはお馴染み、佐藤昭人氏のすくもを使った藍染めの訪問着。実はこのキモノを購入するときに佐藤氏ご本人に帯も一緒に見立てて頂いたのに、何故かこのセットでは着たことがありませんでした。それがようやく違和感なく着られるようになりました。もう背伸びをしなくてもいいぐらい、私も大人になったということですね。
 

2008年03月07日

back to lomo

3月7日
 
 よほど仲のよい相手でないと、どうも電話は苦手です。メールが世の中に登場して本当に良かった。けれど、ふいにイヤになることもあります。そんなときは手紙を書きます。ヘタな字は恥ずかしいし、肩もガチガチに凝るけれど、気持ちを込めて手紙を書きます。
 今日はデジカメがイヤになりました。引き出しの奥から昔撮ったポラロイド写真が出てきました。コレだと思い、さっそくポラロイド・カメラを買いにゆきましたが、製造はとっくに中止されていました。かつてのユーザーのためにフィルムだけは棚の端にありましたけど。私たちは時代を動かしながら、時代に動かされているんですね。しょぼん。

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*写真はポラではなく、LOMOで撮りました。

2008年03月10日

主婦と生活社『40代からもっと きれい』Vol.13

3月9日

 掲載誌『40代からもっと きれい』が発売になりました。

 一月のまだお正月の空気が漂うなか、岩井友見さんと撮影をご一緒させて頂きました。その様子は「鈴なり」1月10日にも書いています。日本舞踊・岩井流の家元でもいらっしゃる先生に、美しい所作や立ち居振る舞いを教えて頂きました。キモノに限らず、お洋服のときでも必ず役立つと思います。ぜひ、みなさんの毎日に「美」と「マナー」をプラスしてください。美しさは思いやりのカタチでもある、と思うようになりました。

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2008年03月23日

桜、開花とお召し

3月22日
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 ちょうど今年初めて桜の帯を締めた今日、東京では桜の開花が発表されました。濃紫の縮緬にたっぷりの桜が咲いた染め帯に、キモノは白地に黒の絣を配した白鷹お召しです。

 お召しといえば…。今日はなんだか心の中にも花が咲いたような、瑞々しい気持ちです。というのも、とてもステキなお話を聞くことができたからです。
 とあるお家で息子さんが急遽、結婚することになったそうです。「急遽」というのは、つまり結婚を早くしなければならない事態が発生したからです。そこで両家の初顔合わせとなる食事会が開かれることになりました。さぁ、困ったのは母親です。何を着ていけばいいものやら。あまりカジュアル過ぎてもいけないし、ドレスもどうか。ならばキモノか?それにしても相手方がどんな具合が分らないので、あまり華美なものも避けたがよかろう。そこで母親が選んだのは質の良い、上品な本塩沢でした。
 さて、着るものは決まったものの、やはり気持ちは重い。「おめでとうございます」と手放しに喜んでいいのか、それとも「この度は息子がとんだ失礼を」と謝るものなのか…どう切り出せばいいのかが分らない。しかし分らないまま、その時はやってきてしまった。
 すると思いがけず、先方の母親が気持ちよく場をリードしてくれて、両家仲よく式の段取りなどを決めることができました。ホッと安堵しながらも、どうしても気になり、別れ際に尋ねたそうです。
 「今日はどうご挨拶して良いのやら分らず、実はとても気重でした。それを快く計らっていただき感謝しています。それにしても、何故…?」
 「あなた様がお着物でいらしてくださったからです。お召しになっているものを拝見し、どれほど気を使ってくださったかが分りましたもの。これほどにお心遣いのある方なら、娘をお任せして大丈夫だと安心しました」
 この話を聞いたとき、私は深く胸を打たれました。母親同士の気配りのなんと行き届いたこと!息子さんのお母様も素晴らしいですが、その気持ちを瞬時に汲み取った相手方のお母様もまた立派ですね。
 キモノは単なる衣服だけでなく、また単なるファッションだけでもない。その人の内側を映し出す鏡。何を着るか、どう着るか…。奧の深さは果てがありません。

 

 

2008年03月24日

今日も桜

3月23日

 「季節を着る」というのはキモノの大きな楽しみの一つです。限られた期間だけのものだからこそ、その瞬間を大事にし、慈しむ。コストパフォーマンスが悪いと嫌がられることもありますが、私はつい「時季もの」を好んでしまうのです。この桜の帯もその一つ。いま締めなくて、いつ締める?!ってことで、2日連続で登場です。けれども、毎度同じような印象では飽きてしまうので、同じ帯でも全体の雰囲気は変わるように務めています。

 昨日は白地でしたが、今日のキモノは焦げ茶の地に細い赤い縞が入ったものです。焦げ茶 X 濃紫=重くなりがちなので、緑の帯揚げとサーモンピンクの帯締めで軽さを求めてはいますが、やはり全体には抑えめ。
 桜とのいろんな距離感を味わってみるのも面白いかと思います。今日のキモノと帯の取り合わせでいうならば…例えば、同じに電車に乗り合わせた相手だとして。先を争って席を奪い合うのではなく、あるいは隣に座っておしゃべりに花を咲かせるのでもない。いうなれば目があった瞬間、互いに軽く会釈をするような、そんな関係。…って、ちょっとわかりにくいでしょうか。

 この茶色のキモノは祖母が着ていたものです。裏をめくると、八掛けの裾ギリギリのところにリボンテープのようなものが縫い付けてあります。裾は一番擦れる場所。これもキモノを日常着として毎日着ていた時代の人たちの知恵なのでしょう。祖母が大事にこのキモノを着ていたのが窺えて、キモノと一緒に祖母の気持ちも受け継いだ気がしました。

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2008年04月05日

春の夜のつどい

4月5日

 いい仲間が集まるのに理由はいらない。夕べは宮崎料理を囲んでの夕食会。異なる業種の連中が集まり、それぞれの近況を話せば、それこそが乾杯の理由になるのだから。転職した人、独立した人、病気から立ち直った人、変わらず頑張ってる人、何かにチャレンジする人。皆が等しく主人公なのであります。

 長くブラジルに勤務していた人が云いました。
「日本は四季があるからいいと云うけれど、四季がないのも良いものだよ」
 曰く、四季に追われなければ着るものも少なくてすむし、体調も安定するし、何かにつけて生活がシンプルになって楽であると。なるほど。そうかもしれない。ふむふむ。話に引き込まれながら、それでも私の心は四季を見迎え、見送る喜びをなぞっていました。
 そんな四季への喜びは、ひょっとするとモノが豊な国に暮らす人間の贅沢かもしれない。それとも心が貧しい時代に生まれた人間のささやかなる拠り所とも受けとれる。日本でしか暮らしたことがない私にはわからない。ただ単純に好きなんです。夕べはそんな会話を交わしながら、日々に埋没してしまいそうな季節への想いを、いまいちど両手ですくいあげられたような気がします。

 いろんな人がいて、いろんな想いがあって、それらを投げかけ合いながら新しい景色を描いてゆく。自然界がそうであるように、心模様もまた多種多様なハートビートによって豊かさを増してゆくのでしょう。交歓。

 たらふく食べて、パンパンになったお腹をもてあまし、遠回りの散歩をしながら家路につきました。心地よい夜の湿り気は、肌が見つけた春でした。

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 バー『ブナの木》のママです…なーんちゃって。宮崎料理店にて。冷や汁がおいしかったです。

2008年04月07日

遊び心

4月7日
 

 夕べは新月。月明りに邪魔されることもなく、春の湿りにモヤモヤした星がまたたいていました。のんびりと夜の散歩がとても気持ちよかったです。闇の中に顔を出したばかりの新芽たちが浮かび上がり、しなしなと柔らかな体で懸命に呼吸しているのが聞き取れるようでした。東京は桜もだいぶ葉っぱが目立ってきました。これからどんどん街は緑に染まってゆくのですね。

 さて、こんな手拭いを頂きました!
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 パッと見は、大胆な縞模様が粋だわね…と思うだけでしょう。でも、白い部分との境目のところで斜めに折ってみると……

 あら、不思議! まるで袴(はかま)をつけたみたい!
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 ピクニックはもちろん、いつものお弁当も公園のベンチで頂いたりするのが楽しい季節到来。ひざかけに、こんな手拭いを使うのも面白いと思いません?きっと会話もはずんで、お弁当タイムがさらに美味しくなるでしょう。

 *手拭いは、渋谷の道玄坂上にある、玉川屋さんのご提供です。

2008年05月02日

NHK特番のお知らせ + 端午の節句

5月1日

 いい陽気になりましたね。GW、いかがお過ごしでしょうか。あれこれ予定はあると思いますが、5月3日はぜひラジオのスイッチをONにしてください。

 5月3日(土・祝)朝7:15〜深夜1:00 
     NHK FM特番「DJサミット三昧」を放送!!!

 守乃ブナは13時ごろから1時間ほど、杏子さん、関谷元子さんと一緒に出演する予定です。
 お楽しみに♪


 さて、キモノのオシャレは季節感ととても仲良し。それだけに「期間限定」のアイテムを最大限に活用したいですね。いまごろなら「端午の節句」の帯も出番多し。しかし「またそれ?」みたいな印象にはなりたくありません。同じ帯でも、長着や小物で雰囲気を変えながら、常に新鮮なよろこびを味わいたいものです。

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 先日(4/25)、暖色をベースにしたロウケツ染めのよろけ縞のキモノに締めた帯。それを今日は黒地に飛び柄の小紋とコーディネートしました。キモノの柄は瓢箪(ひょうたん)。かの秀吉が好み、馬印にもなっていました。
「濃+濃」の組み合わせなので、明るい黄色の帯揚げでアクセントをつけています。

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武将の馬印というには、この瓢箪はちょっと可愛すぎるかしら? 
まぁ、縁起物ってことで…。


           

2008年05月05日

遠足日記@川越

5月4日
 
 世間のカレンダーとはあまり連動していない我々ですが、せっかくのGW、仕事の目処も少したったのでニットアーティストの笠間綾さんと川越散策に行ってきました。amamfwawaでお世話になっている呉服笠間さんへ表敬訪問を兼ねての遠足です。

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 本川越駅を後に、お神楽の音色に誘われるままに歩くと銭洗い弁天が。さっそく今日のおこづかい分をザブザブ。

tako.jpg境内をブラブラしてると……何?

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 職人さんが見事な筆さばきで、どんどん制作していきます。和凧の展示即売です。


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 きゃっ、かわいい♪ 1コ150円のところ、着物を着てる人には15円おまけしてくれました。早くも銭洗い弁天のご利益か!熱々で頂きます。少しかために焚いたお赤飯の絶妙な塩加減がたまりません。

 もう町中が縁日みたい。焼き団子に食いついたり、ちょっと歩くとすぐ美味しそうなものに引っかかってばかり。歩きながら食べてんだか、食べながら歩いてんだか…そしていつしか「菓子屋横町」へ。

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 思わず口をついて出た言葉は「やばー」。お菓子好きのパラダイス!大人も子供も顔を輝かせています。私たち、どれだけお菓子が好きなんだ?!
    
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 あれ?すれ違う人たちが皆、手にお煎餅とキュウリを持ってます。
うわー、浅漬けキュウリの串刺しまで売ってる!お煎餅と一緒に食べるのが流行ってるらしいぞ。

 こんなに買い食いしまくりでも、お昼ご飯は別。川越に来たからには「九里四里うまい、十三里」。お芋さんを頂かなくては…。呉服笠間さんのご主人オススメのエプロン亭にて「芋づくし」と行きましょう!

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 いも甘露 梅肉のせ、いも茎のしぐれ煮、ごぼう梅たたき、いもカツ、いも焼そばのキノコあんかけ(お芋の極細千切りを素揚げして、そば状にした)、ゆり根まんじゅう 芋あん ゆず風味、なすのサラダ、ご飯、汁、香の物。

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 食後にはコーヒーと紫いもアイスもついて、ぱーぺき。

                    そして遠足はまだ始まったばかり… つづく。

2008年05月06日

遠足日記@川越〜つづき

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大工さんの看板です。思わず何か頼みたくなっちゃう。

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 歴史の漂う店構え。こちらの刃物屋さんでは料理包丁から日本刀まで扱っていました。「道具」って、なぜか見てるだけでワクワクします。

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 遠足の目的の一つでもあったのが、5/11まで川越市立博物館で開催中の「明治・大正の暮らし〜ハイカラ家庭すごろく」。当時流行っていた双六をベースにハイカラな「家庭の一日」を探訪する展覧会です。
 そもそもハイカラとは、洋行帰りの人が着ていた襟の高いシャツ「high collar」に由来してるとか。展示の始めはもちろん「すごろく」。

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 この双六は、乳児にはじまり、嫁入りで上がりとなるものです。当時の価値観が覗きます。それにしても「時間を決めて乳を飲ませる」という振り出し…イケてる。

 朝は歯磨きから。現在の「ライオン」が明治29年に歯磨き粉を発売。「ライオンなら牙も丈夫だし、うってつけの商標登録」ということだそうです。

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 ハイカラ家庭では音楽観賞も。日本蓄音機商会のトレードマークは大仏様。大仏も思わず身を乗り出して耳を傾けてしまうのです!

 他にも興味深いものがいっぱい。充実の展覧会です。ところで、なぜ展示品の写真を載せられるのか…? 実はあまりに熱心に見学していたら、係の方が「撮影許可証」を出してくださったのです。説明も親切丁寧だし、みなさん感じの良い方ばかり。展示品の充実だけでなく、その場が丸ごとステキでした。

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 中庭に水琴窟を発見!水を流すと、地中に埋め込まれた瓶に水音が反響して、なんとも云えない涼しげな音色が聞こえてきます。エアコンに頼らずとも、耳からの涼。エコですね。
どういう仕組みかというと…

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こうなってます。わかりますか?

 最後の買い物は「醤油羊羹」。普通の羊羹よりもコクがあって、最後にお醤油の香りがフワリと鼻に抜けていくのがイイ。かなり後引き系。

 充実の一日を過ごし、本川越の駅に向う途中「あっ!」。大きな赤飯まんじゅうのぬいぐるみ。行きには目に入らなかったのにな…。そしてまた美味しさを反芻するのでした。あれこれ食しましたが、これが一番のヒットかも。赤飯まんじゅうに始まり、赤飯まんじゅうに終わった遠足@川越でした。
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2008年05月20日

出雲大社・大遷宮…そして

5月18日

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 出雲大社、平成の大遷宮にあたり、なんと私もありがたいことに特別拝観のご縁に恵まれました。
 外から見上げるだけでもクラクラするような感激なのに、中は一体どうなっているのか。期待のしようもないほどの想いで出かけました。「2時間待ちなんて当たり前」「4時間以上は覚悟」「折りたたみのイスを持っていけ」「本や飲み物は必需品」…などと、いろいろ聞かされていたので相当の覚悟をしていたのですが、早く行った甲斐あり、並んだのは2〜30分というウルトラCでした。

 神様に失礼のないようにと、係の方々が拝観者たちの服装を見回るなか、同時に私たちも心を整えて順番を待ち、そしていよいよご本殿へ。大きな階段をよじ登るようにして上がると、周りの樹々の青さがグッと近づいて、そこに宿るものの息吹が全身を駆け抜けていきました。電流が走るとは、こういうことなのでしょうか。そとの廊下をぐるりと回ってから内部を拝見します。天井には「八雲」。1744年に御造営というから、今から264年前です。描かれた雲の絵は鮮やかな五色の顔料がまぶしく今に生きています。す、すごい。すごすぎるー。

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 無事に拝観を済ませて表に出ると、本殿の周りをぐるりと囲むように長い行列ができていました。時間を追うごとに列は長くなってゆきます。ほんの数分の違いが天国と地獄の分かれ道だったんですね。ふー。我が身の幸運に感謝。

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 島根とくれば美保関はマストな大好きな場所。美保神社(写真・左)にお参りしてから、石畳の風情ある小径(写真・右)をぬけたところにある「太鼓醤油店」に寄ります。お目当ては「五本松しょうゆ」と「みほ太鼓」。五本松はおさしみ用。みほ太鼓はコクのある甘露醤油。何を作ろうかなー。お料理の楽しみが広がります。

 心の故郷みたいに親しみと懐かしさを覚えるのが十六島(うっぷるい)。海苔で有名なこの漁港は穏やかな空気に包まれていて、海がトロリとしているんです。青さに照りがあるというんでしょうか。質のいい墨をすったときのような質感…かな。あぁ、つくづく海はいいなー。スーハー、どんなに吸い込んでも足りない。いついつまでも嗅いでいたい潮の香り。もうひとつ、スーハー。

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出雲の続き… &岡山

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 特に神社巡りを目的としてるのではないけれど、興味を辿ると、つい行き着いてしまうのです。ここは佐太神社。すこーん、とした佇まい。あっけらかんとも云うべきか。写真の右の(見えますか?)狛犬さんも、よく見るずんぐりタイプではなく、ヒョロっとひと味違います。どこにもウェットなところがなく、実にサッパリしてるのがいい。

 神社の前の小さなお土産屋さんで「すましぜんざい」なるものを頂きました。おすましの中に餡入りのお餅と海苔。箸休めにお漬け物もついてます。
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 なんでもここ佐太神社は「ぜんざい」発祥の場所だとか。10月を、神様が不在になることから神無月と呼びますが、反対に出雲では全国の神様サミットが行われるため「神在月」といいます。そのお祭りにて赤豆を煮て、汁を作り、お餅を入れ、それを「神在餅」と云うそうです。佐太神社で作られる「神在餅」がぜんざいの起源なんですって。

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 だいぶ陽が傾いてきた日御碕。斜陽のなかに、わずかな夏の息づかいな感じられるようになりました。巡る季節に出会える仕合わせは何にも代え難いです。

 そもそも出雲大社特別拝観が叶ったのも、岡山に用事があったからなのです。駆け足でしたが、今回はチラッとだけ岡山・勝山を歩くことが出来ました。ここは町並み保存地区で、中でも美しかったのは暖簾(のれん)の数々。お店はもちろん、民家らしき軒先にも暖簾が下がっています。それぞれに趣きのある意匠を染めています。時間が止まったような静かな通りに、やわらかな風が吹き抜けると、つい今しがたまでセピアだった町並みに、フワリと色が浮かび上がります。
 岡山の地は何度か踏んでいるものの、なかなか味わうまでに至らないので、次回はゆっくり堪能したいです。

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2008年06月01日

お茶会@護国寺

6月1日
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 音羽護国寺にて、東京都華道茶道連盟・主催でひらかれた「都民の茶会」に参加してきました。爽やかな晴天に恵まれ、とても贅沢な時間を過ごせたのは本当にありがたいことです。
 「表千家」「裏千家」「江戸千家」「有楽流」「煎茶道松嶺庵花月流」がそれぞれに席を設け、客たちは好きなところに呼ばれます。時間の限りもあるので、計8席のうち3席入れれば御の字。それがなんというミラクル!うまい具合にポンポン進んで、4席も堪能できました。

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 美味しいお茶とお菓子を味わい、みなさんの美しい着物姿を愛で、時の流れを少しゆるめて一期一会を喜ぶ。なんと贅沢なことか。そして何よりの喜びは「このひとときを最高のものにしよう」という皆さんの気持ちに触れることです。お茶碗、お茶入れ、お茶杓、掛け物、花… 道具の一つひとつにも、その気持ちが込められています。しかし、ただボンヤリしていては、そんな心遣いを全て理解できるものではありません。もてなされる側にも、それなりの素養は必要です。それは単なる知識だけでなく「分かち合い」「寄り添う」努力ではないかと思います。私ももっと精進せねば。日々、勉強。

 今の生活は何かにつけ「してもらう」ことに慣れきっている気がします。特にお金が介在した場合「払ってるんだから当たり前」といった姿勢が哀しい。モンスターペアレンツと呼ばれる人たちはいい例かもしれませんし、タクシーや、ちょっとした買い物でもそういう場面を見かけます。どちらが優位なのかを誇示するよりも、異なる立場から「同じ案件」に関わる者同士と捉えたら、日々はもっと潤滑でハッピーになりそうなのに。

 ところで、茶道というと、なんだか堅苦しいと思う方も多いかもしれません。実はそうでもないんですよ。席主が道具の説明をしているときのこと。

「この茶入れは竹の節を使って出来ているんです。なのでお茶杓(ちゃしゃく=お茶をすくうスプーン状のもの。通常は竹製のものがほとんど)はあえて竹ではなく、松を使っています。竹…松…。 では、梅はどこかというと… さきほど皆様に召し上がっていただいたお菓子が《うめぇ〜》ということで、いかがでございましょう。わっはっは」

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私は思わず「お菓子より《うめぇ〜》話だ」と膝を叩いてしまいました。↑これが竹の節のお茶入れです。

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 護国寺内・月光殿にて。じきに建替えが始まるそうです。どの程度復元されるのなどは不明とのこと。壊される前に来られて良かった。壁一面に水墨画が描かれています。
 今日は加賀友禅の単衣。鳥の子色が気に入っています。帯は二重紗。完全な夏帯に移行するまでの時季に重宝します。

2008年06月14日

和菓子作りに挑戦♪

6月14日
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 いきなり和菓子の登場ですが、これ私が作りました。白とピンクの微妙なグラデーションもきれいに仕上がってると思いません? えへへ。

 ご縁あって、今日は手作り和菓子教室に参加させて頂きました。作るのは「あじさい」「びわ」「朝顔」の3種類。まずは先生が作るのを見て、要領を把握します。煉切餡を使って形を作ってゆくのですが、見るのとやるのとでは大違い。全然思い通りにゆかずの悪戦苦闘です!

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 先生の手はふっくら。私が練切だったら、あんな手に包まれてみたいと思うだろうなぁ。
だから和菓子職人になったのか、それとも作りながら手も職人として成長していたったのか…?
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 「あじさい」の葉っぱに葉脈をつけて…ありゃ、曲がっちゃった。

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「朝顔」製作中。丸めた生地の上に濡れ布巾をかぶせ、真ん中を棒でギュッと押すと、花の立体感が生まれるのです。色のグラデーションを出すために、色分けされた生地を重ねて伸ばします
「あじさい」はアンコをクルッと巻けばOK。「びわ」と「朝顔」はアンコを練切で包み込みます。左手で丸くフワッと握るようにしながら回転させ、練切を伸ばしながら、アンコに服を着せてやるように。ちょっとシューマイっぽいかな? ひー、むずかしい!

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 何とか3種類、計6個のお菓子ができました。我ながら良くできた「朝顔」、見回りにきた先生が「おっ、上手くできましたね。これなら売りもんになります」ですって!うふふ。私は別名、煙。どこまでも昇りまっせ〜。
…でもね、白状します。これは別の角度から見た「朝顔」。破裂したお腹を羊羹の葉っぱで隠してました(涙)。
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 お世話になったのはこちらの製菓学校。もうすぐ始まるドラマ「あんどーなつ」にも指導・協力、及び「手元の出演」をしているそうです。

 さて、お味はというと…う”ぁぁ。
 見た目がいかに味わいの重要な要素であるか、痛感いたしました。もちろん見た目だけでなく、私が不器用に手の中で転がした時間とか、握った圧力とか、そういう微妙な何かも影響しているのでしょう。上等な材料のすすり泣きが聞こえてきそう。
 やっぱりプロはすごい!何の世界にしろ、その道をひた走ることのすごさ、尊さを噛みしめた一日でした。 

2008年06月21日

あじさい見物

6月21日
      meigetsuin.jpg

 先日、久しぶりに鎌倉を訪れました。友人とあじさい見物です。まず目指したのは王道中の王道、北鎌倉の明月院、別名「あじさい寺」です。梅雨の只中にも関わらず、頭がひび割れるほどの晴天のためでしょうか、平日だというのに大賑わいでした。あまりの人混みに、一瞬「やめようかな」とさえ思いましたが、境内に入った途端にそんな憂いは吹き飛びました。あぁ、やっぱり美しい!来てよかった、と全身に喜びが行き渡ってゆくのでした。雨なら雨で、それも風情があってよかったのですが…。

 実は明月院の奧に菖蒲園もあると、いままで気付きませんでした。友人に教えられて初めて入園しました。地元の人間ほど、その地域のことを知らないものかもしれません。実際私も鎌倉を離れてから、ここの本当の良さを理解した気がします。親のありがたみにも云えるかもしれませんね。これから人類が宇宙にどんどん出張る時代がきたら、あぁ地球はなんて豊かで美しかったんだろうと痛感するのかも…。

         run.jpg
 つい楽しくて、はしゃいでいたようです。知らないうちに走り回ってる姿を写真に撮られていました。ひひひ。


 北鎌倉から電車を乗り継ぎ、さらに足を延ばして極楽寺の成就院へ。私の生まれ育った家から程近い名所ですが、子供のころはこんなに賑わってなかったような…。いつからこんなに有名になったのだろう。両側にびっしりと咲いたあじさいの路の向こうには、遥か海が見渡せます。ステキでしょ!
 でもね、子供のころは怖くて仕方ありませんでした。ここは海から山に抜ける切り通しで、夕方には鬱蒼と茂る木々で暗く、路の両側にはお墓とお地蔵様と防空壕。深夜ともなれば魑魅魍魎のダンステリアだもの。

       joujuin.jpg

 何年か前にもあじさい見物をしたのですが、なんと気付いたら、その時と同じ着物を選んでいました。きっと私なりの「和」への願いなのでしょう。あじさいの色や美しさを邪魔しないように。同伴者や景色と競うことなく、互いの味を活かす装い。そんな想いで選んだら、こうなりました。帯は海辺を飛ぶ千鳥です。

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 円覚寺の境内で出会った言葉。気持ちがブレたときに、きっと力強い味方になってくれる言葉だと思います。

2008年07月06日

浴衣はじめ

7月6日
 
 今年も浴衣の季節になりました。この夏はじめて袖を通したのは、去年自分で縫ったもの。生まれて初めての自作です。そうとう柄合わせには神経を使い、自分のなりのベストを尽くしたつもりだったのですが、それでも一年経ってみると、気になる箇所もチラホラ。

 人付き合いも、ひょっとすると柄合わせに似ているかもしれないと思いました。いく通りにも付き合い方や距離感があって、最善と思うように一針ずつ縫い合わせていく。そのときは精一杯でも、後になって「まだ他にもやり方があったんじゃないか」「本当にベストだったのか」と己の来た道を顧みてしまいます。後悔することもあります。それでも出来上がった「いびつ」なものに愛着がないわけでもない。その時、その人と関わって得た何かはたしかにあるのですから。

 それにしても暑いですねー。うちわが家中のあちこちで待機してます。いつでも手を伸ばせば、そこにある…うちわさん、この夏もよろしくね。  
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2008年07月08日

七夕の夜

7月7日

 七夕は今年から「恋の日」でもあるそうです。今夜もたくさんの恋が語られ、灯されたことでしょう。恋は男女のものだけではなく、「好き」という気持ちのすべてのキラメキの中にあるのだと思います。

 きらきら、きらきら。
 世界中がキラメキでいっぱい輝いたら眩しすぎるかしら?

 少なくとも、暗くて寂しい夜道を照らしてくれるぐらいの灯りであってくれたらいいな。どうか、あなたが怖がらないですむぐらいに。

         tanabata.jpg

 今日はタレントであり、キャンドル・アーティストの西尾祐里さんとご一緒しました。彼女は墨色に紫の花を散らした浴衣を着て、モダンでとてもキュートでしたよ!
 生放送中、スタジオの電気を消して、彼女の作ったキャンドルを灯しました。炎が照らし出したのは、ぬくもりのある、ゆっくりとした時間。
 「100万人のキャンドルナイト」の最終日でもある今夜、環境問題や世界のことを考えるのと同じように、みんなが自分の中を照らせたらいいなと思いました。普段は奥深くに押し込めている自分を解放してあげて、心の声を聞く。カラダの声を聞く。そして無理してる自分を少しでも元気にしてあげられたら、って。            
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2008年07月12日

スイカ男

7月11日

   suika-whole.jpg  suika-up.jpg

 風船のスイカ男をもう少し詳しくご紹介しましょう。彼、及びスイカはいくつものパーツから成っています。
 種は風船の先っちょだけ使っています。そして緑色の外皮と赤い実の間に、白っぽい風船に少しだけしか空気を入れずに、あの曖昧ゾーン(お漬け物にすると美味!)を設けています。

                suika-eyes.jpg
 中でも一番感心したのは彼の目。白い風船に黒目を書き込んだのではありません。黒い風船に、白いのを上からかぶせてあるんです!!

 実を言うとこの風船。楽しいけれど、環境にはあまり良くないんじゃないかと思っていました。しかし素材は土に還る天然ゴムなんです。そして見事に出来上がった「カタチ」は留まることなく、少しずつ空気を逃がし、しぼんで行く。そんな「動き」「移ろい」「儚さ」といったものは、季節や命に見る無常を重なります。風船がとても愛おしく感じられました。
 これがただ膨らませただけの風船だったら、こんなに気持ちを動かされなかったかもしれません。風船に「人の手」が加わったからこそなのかしら。

 このところすっかり私の良き話し相手になってくれています。
    chat.jpg  濃紺に朝顔を白く染め抜いた浴衣で。

2008年07月18日

毎日新聞社にて、エコ講座

7月18日

 『和の精神で涼しく』エコ講座にお越し下さったみなさん、どうもありがとうございました。

 普段、慣れている「イェーイ♪」な、ノリで行けちゃうイベントとは違うので、実のところ私もどうなることか…ちょっとドキドキでした。どういう方々が来てくれるのだろう。どんな内容を期待されているのだろう。全てが手探りでした。実際に参加してくださった方の多くは、明らかに私よりも人生経験も知識も豊富だろうと見受けられる方々。けれども皆さん辛抱強く(?)話に耳を傾けてくださり、本当に感謝しています。

 内容は「ホリスティックな視点・捉え方」を中心に、着物がどうエコに繋がるのか…などでした。その時の様子が本日の毎日新聞(7/18朝刊)に載っています。 画像の確認


 一時間のお話と、その後30分の質疑応答の中で、どれほどの成果があったのかはわかりませんが、私にとっては素晴らしい経験でした。参加者からの質問を受けることで、逆に私が学んだり気付いたりすること多く、有意義な夜になりました。

 コメントを書き込んでくださったPAPAさん、恐れ入りました!
「寝るときは何を?」という質問に「ガーゼの浴衣かトレーナー」なんてつまらない答をしてしまいました。模範解答は…シャネルの5番。むぅ〜、やられた。
 私もまだまだ頭が固い未熟者です。今後とも、皆様どうかご指導のほどよろしくお願い致します!!!!

       mainichi.jpg


 終わってホッとしたところで、運営のキーマンたちと記念撮影。
 麻の小千谷ちぢみに、すくいの八寸帯。海の日も間近ということで、帯はパラソルや浮き輪を織り出した海辺の景色です。

 それにしても「先生」と呼ばれるのだけは、どうにもご勘弁願いたいと深く感じました。

2008年08月02日

生まれる

8月1日
sha.jpg夏の薄ものは、下の白い襦袢が透けるのが涼しげで楽しいです。気楽な八寸の帯に青いトンボ玉の帯留めを。


 8月は親友との久しぶりのデートで幕明けた。不思議なもので、いい友達というのは絶妙なタイミングで必要な言葉を放ってくれる。別に示し合わせたわけじゃない。なのに、ここぞという時に現れるのだ。またしても彼女にパワーをもらった。ありがとう。…でもちょっと飲み過ぎ。プハー。ほとんど下戸の私はフラフラでした。

 帰り道、空き地に群生した猫じゃらしが闇にぼうっと浮かびあがり、とてもきれいでした。月明りはないのに、どこの光を反射させているのだろう。きらきら。お酒の力もあったのかしら。体中にみるみる野生が沸き上がった。猫になる。虫になる。風になる。自分になる。自分を押殺して模範囚を装ったところで、人生という檻に恩赦はない。この胸のささやきに素直になろう(って、犯罪はダメよ!)。

          akichi.jpg

 
 7月はいきなりの酷暑に見舞われ、体も気持ちも何だかペースが掴めないでいた。もっとも振り返ってみれば、去年の夏からずっと熱に浮かされていたようにも思う。秋も冬も春もなく、ずっと夏を引きずったまま、気づいてみれば…今。この暑さや、日々の忙しさや、現実感の曖昧さやアレやコレやで、油断するとすぐに心がはぐれてしまいそうになる。しっかりしよう。しっかり自分でいよう。今日から8月。私の誕生月だ。

 

2008年08月03日

あさがお一号 & お知らせ

8月3日                      asagao.08.jpg
         
 この夏の朝顔さん、第一号。これは何年か前の朝顔市で購入した朝顔の子孫で、種を採っては、毎年咲かせています。咲くまで何色の花か分らないのが楽しみを倍増させています。ひょっとしたら購入した鉢植えは、何色かの朝顔を寄せ植えていたのかもしれませんね。それがまた段々と交じり合っていってるのかも。

     ♪わけりゃ二つの朝顔なれど、一つにからんで花が咲く♪

 こんな都々逸がふいに口をついて出たりして。ふふふ。色っぽいですね。

           suminagashi.08.jpg
 このところ気に入ってる取り合わせです。墨流しは古典的な染法なのに、どことなくポップ。サイケ・カラーな麻の半幅帯と好相性。

*お知らせ*
『ブナの葉』に新しいカテゴリーが出来ました。
毎日、憂鬱になるニュースがしきりと報じられています。情報は情報として大事だけれど、バイブスは伝染するからね。ドンヨリしちゃいます。ならばグッドニュースをもっともっと広めたらどうかなと思いました。
 楽しいニュース、ホッとするニュース、うれしいニュース。そんなちょっとした『元気便り』です。

2008年08月10日

生まれ変わる

8月10日
 
 昨晩は笠間綾嬢からのお誘いに救われました。それまで自宅で仕事をしていた私は、それはもう鏡を見るのもコワイほどの酷い態。ダラダラと汗を垂れ流し、ずっしりと水分の重みでたるんだシャツのボタンは全開。首っ玉に手拭いを巻き付け、PCの前であぐらをかいて一心不乱に仕事をする姿は、さながら包丁を研ぐ山姥なみの不気味さでしょう。うけけ。
 いかん、いかん。そんな状態で仕事をしていてもロクなことはない。集中力は大切だけど、ある程度を過ぎれば無駄なテンションになってしまう。自分のスイッチを上手くオフれる人ほど、オンのパワーも発揮できるというもの。オリンピック選手を見ていても、彼らの精神バランスのスゴさに圧倒されますね。百万分の一でも見習いたいものです。
 現心を取り戻して身支度を整える…。はぁ〜、生まれ変わるぅ〜。誰かのためのオシャレも必要だけれど、自分のためのオシャレはことさらに大事なのだと実感します。

          unagi8.9.08.jpg


とにかく「すっきり」がテーマ。細い縞の入った夏塩沢に、帯は白と青のグラデーションが気に入りの羅織りの八寸。帯揚げも同系色の中に雪の結晶を配置した涼やかなもの。帯留めはベネチアングラス。半衿にはトンボの刺繍。
shiozawa8.9.08.jpg

 

2008年08月18日

納涼歌舞伎〜つばくろは帰る

8月18日

 おととい、久しぶりに歌舞伎を堪能しました。演目は「つばくろは帰る」。母を訪ねて、たった一人で京へ上る子供と大工の棟梁が出合うところから始まる人情劇です。親子の絆、男女の情、男の器量、女の義理。様々な心模様が交錯しながら展開する物語に思わず泪がポロリ。
 話が進むにつれ、季節も移り変わります。冬には雪が舞う場面もありました。ものすごい猛暑を記録したこの日、歌舞伎座は冷房も弱く、劇場内は暑かったんですが、不思議と冬の気分にちゃんとなれました。雪を表す太鼓がドンドンドンドン…と低く響くと、しんしんと冷えてくるような。人間の感覚ってデリケートですね。そんな感覚を上手に遊んで、残暑を乗り切りたいものです。

       tsubakuro.jpg

 それにしても「物語だから…」と云ってしまえばそれまでですが、大工の文五郎の男気の気持ちいいこと。そして文五郎の器量を見込んで借金の肩代わりをする旦那の心意気。愛と義理の狭間で苦しみながらも、きっぱりと筋を通す芸妓の凛々しさ。時にはこういう物語に触れ、グダグダの自分を叩き起こさないとね。

2008年09月03日

9月2日 季節を惜しむ

 つい一週間ほど前、このまま夏は急速にしぼんで行くのだろうと、物悲しく肌寒さに震えていた。それが8月の最後になってまた暑さがぶり返した。まるで夏が意地を張っているような暑さだ。けれど意地を張ってみたところで、所詮は終いぎわの踏ん張りで、盛りのころの芯の太さはない。往生際の悪さだけがいやらしく絡みついてくる。

 幸田文が父、幸田露伴の言葉を反芻している随筆がある。

『ものの初めには活気があるが別れには情があるべきものだ。(中略)
終わろうとする季節を惜しんで送ろうとするなごりがないのは疎ましい。(中略)
別れ際に風情のない女になんでおしゃれも着物もあるものか』

           changing.jpg

 残暑の気怠さに身を任せ、楽ばかりを貪っていたけれど、ここは一つギュッと帯で気分も引き締めよう。うだるような…いや、むしろ唸るような暑い日には夏塩沢が似合う。

2008年09月12日

9月11日 プレゼント

 JFN 毎週土曜日24:55 - 25:00 『Vintage Music』を担当するようになって、もうすぐ一年。今日は構成作家さんとお昼をご一緒しました。彼女は売れっ子なので、なかなか収録にも立ち会えず、原稿だけのやりとりが続いていました。2年目突入に向けて、いろいろ話し合うこともあろうかと出かけて行ったんですが……

 席について飲み物が出てくると、彼女はグラスを持って「おめでとう!!」

 ????? ポカンとしている私に「あれ、気付いてない? 少し遅くなっちゃったけど、今日はブナちゃんのお誕生日祝いなのよ」

 ふいを付かれた驚きと嬉しさで、不覚にも涙腺がゆるんでしまいました。私はしあわせ者です。
 元々は「お仕事」のつきあいですが、それだけで終わらない「人と人」とのつきあいがあります。なんでも利益・効率が優先されがちですが、割り切ったドライな弱肉強食のビジネスマインドを振りかざすよりも、結局のところ、こういう繋がりから本当のよい何かが生まれるのかも。Positively creative な高揚感が込み上げてくるんですよね。
 「食事」という箱をあけると、その中には友情、創造、モチベーション、ぬくもり、前進力…いっぱいプレゼントが詰まっていました。

 それにしても水炊き、おいしかった。食欲不審で弱った体に沁みました!

           mizutaki.jpg

 本来ならば夏物はおしまいにして、秋の単衣に変える時期ですが、残暑の中でドロドロと見苦しいよりは臨機応変にやりくりしたいものです。以前は9月の1週目ぐらいまで夏物…としていましたが、この頃は15日まではお天気によって幅をもたせています。
 今日は全体に蝶を織り出した夏塩沢。帯は見えませんが麻の紅型調。完全に夏の出で立ちですが、色目だけは寒々しくならないように、すこし気を配りました。

*お知らせ*
これまで『今日のしおり』というタイトルでしたが、新しく『蜻蛉日記』にモデルチェンジしました。また、『ブナの葉』は『ブナのしおり』に。各コンテンツ、これからもよろしくお楽しみくださいませ。

2008年09月14日

9月13日 月の下

 今年の6月には仕上げているはずだった単衣の着物。間に合わなかったので、9月に着られるようにすればいいと思っていましたが…未だ仕上がらず。ふー。かなりゴールは見えてるんですが、どうにもゴール前のスパートで足が絡まってる状態です。

      tomoeri.jpg


 和裁のお稽古の後、向島の百花園にてお月見を堪能。虫の声を聞きながら園内をそぞろ歩いていると、日ごろのしがらみがスルスルと解けてゆくようです。

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 芋、栗、梨などの秋の恵みと一緒に肉まんほどもありそうな大きなお月見団子が積み上げられてました。右上方に見えるのがお月様。

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 園内のいたるところに灯籠が灯してあり、それぞれに俳句や絵が書き込まれています。このタヌキにとてもシンパシーを感じたんですよねー。

           hagi-.jpg
 萩の長いトンネルがあります。萩の花が咲きみだれる様を「こぼれるように」とは何と勝れた表現だろうか。満開のころにまた来てみたい。

2008年09月27日

9月26日 amamfwawa進行中

 「久しぶりにSMAPのライブに行った!」という元気いっぱいのメールが友人から届きました。さぞ楽しかったのでしょう。たっぷりとパワーを充電できたのがビシビシ伝わってきて、私まで元気のお裾分けを頂いたようでした。そしてSMAPの歌で ♪あの頃なりたかった自分に今の自分はなれているのだろうか♪ というのがあるけど、自分も同じことを考えてしまったと、綴られていました。
 
 かつてなりたかった自分になれていたら、それは一つの幸せかもしれない。だからといって、違っていたとしても=不幸せだとも思わない。なんでしょうね。幸せの意味はずっと分らないままだけれど、今の自分が好きか嫌いかは判断できるかな…? なーんてね。生まれてこのかた、一度も自分を不幸せだなんて思ったことないけど!

 何をしてるかよりも、どう向き合ってるか。何になったかよりも、何を望み、臨むのか。
皆がそれぞれのやり方でもがいていて、そんな姿にまた、私は元気をもらうのです。

 amamfwawaも3回目のシーズンを迎えました。新商品のリリースに向けてスタッフ一同全力で張り切っています。詳しくはamamfwawaブログをご参照くださいませ〜。

          fitting2.jpg
 色目や柄のバランスなどを検討する際に、よく片方ずつ肩にかけて違いを比べたりします。下は浴衣とはいえ、何枚も袷のキモノを羽織らされると、さすがに汗だくです〜。

          fitting1.jpg
 撮影用のキモノを選ぶのはサイコーに楽しいです。

2008年10月01日

10月1日 遊びに来てね♪

 温暖化の影響なのか、年々暑さは増し…と思っていましたが、今年はなんだか肩すかしを喰らったような思いです。
 いつもこの時期に冬物の撮影なんぞをしてると、汗だく地獄なんですが、今年は楽でした。かえって暖かくてホッとしたりして。冬支度も、リアリティ帯びてきましたね。ちなみに先日はイベントの広報用カットを撮りました。

             …って、ことは

はい!!! 
 amamfwawaのイベントが決定しました。内容など詳しくはamamfwawaブログに掲載、どうぞご参照ください。

場所 LAPNET SHIP
   渋谷区神宮前1-9-11-1F
   TEL 03-5411-3330
    http://www.lapnet.jp/
  
開催期間 2008年10月30日(木)〜11月3日(月・祝)
11:00〜20:00
最終日のみ 11:00〜18:00

          fluffy-blue-m2.jpg
モデルは、PostPet や Momoko Dollなどで大人気のグラフィックデザイナーの真鍋奈見江さん。クリーム地に、絞りでネコを大胆に染めたキモノはお見事。上に羽織ったカーディガン・タイプの Fluffy(色=アクア)とニャンコの目の色がピッタリでした。

2008年10月03日

10月3日 Preparing for Halloween

 幼いころからハロウィンは大好きなイベントの一つでした。当日に向けて、今ごろから衣装作りに取りかかり、家族や友達とわいわいテンションを上げてゆくのです。学校でも仮装コンテストが催され、みんな気合い入ってましたよ。自慢じゃないけど(…いや、ちょっと自慢かな)わたしは受賞の常連でした。考えてみれば、その時から「かぶりもの」「コスプレ」「変身」「メタモルフォーゼ」に傾倒していたということでしょうか…むふふ。
  昔のアルバムを見ていたら、こんなのが出てきました。いつごろかしら。 
小6…中1…2?

halloween.jpg

 さすがに今はここまでやりませんが、やっぱり「そんな気分」になるのは大好き。このオレンジ色の fluffy、ちょっとハロウィンにも活躍してくれるかも!

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☆ニットでキモノ あむあむふわわ展@LAPNET SHIP☆

2008年10月30日(木)〜11月3日(月・祝)
11:00〜20:00
最終日のみ 11:00〜18:00

 LAPNET SHIP
   渋谷区神宮前1-9-11-1F
   TEL 03-5411-3330
    http://www.lapnet.jp/

2008年10月08日

10月7日 たそがれ@四谷のROONEE

 針穴写真家・遠藤志岐子の写真展が今日から始まりました。今回は中村一夫さんとの二人展です。テーマは「たそがれ」

 たそがれ、それは昼間の終わりなのか。それとも夜の始まりなのか。薄暗さのなかで、顔を見分けるのも容易ならず「誰そ彼」とつぶやく。何かがすれ違う瞬間。現実と幻影が絡み合う。現実。それは何。幻影を生きて、幻影と愛し合っているような心細さに襲われるとき、その不安こそが現実なのか。再び「現実」という幻影に飲み込まれてゆく。迷路。
 そんなクラインの壺の中で溺れている私をよそに、すばらしい作品にはさまざまな光と色がキャプチャーされています。ぜひ。

中村一夫・遠藤志岐子 針穴魂・第2回針穴写真展「たそがれ」
http://haritama.jugem.jp/

2008年10月7日〜12日 12:00〜19:00(最終日は16:00閉館)
場所: Roonee 247 photography http://roonee.com/

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           roony.jpg

「デジカメはどうもね〜…」とか云いながら、遠藤さんが撮ってくれました。
黒地に白い蚊絣の塩沢に、くじらを織り出した半幅帯で気楽な装いです。

☆ニットでキモノ あむあむふわわ展@LAPNET SHIP☆
詳細があむあむふわわのウェブにアップされています。
どうぞご覧ください。
トップから EVENT へGO!

2008年10月11日

10月11日 ミノムシと十三夜

 この季節は何をいただいても美味しい。そのせいか、会食のお誘いも多く、味わうであろう滋養に心躍らせています。そして「何を着ようか」と悩むのも楽しみの一つであります。

 お寿司だったら、ちょいと粋なのがよかろう。すこし太めの縞はどうだろうか。
 イタリアンはトマトソースを気にせず、ラフに楽しみたいので濃い色目の紬。
 フレンチなら、少し光沢感がある綸子のやわらかいものが、ワインの艶に合うかもしれない。
 もつ鍋は…とびちる油と汁。そして臭い。ザブザブ洗える木綿がいい。

 選ぶ楽しみはもちろんキモノだけではありません。全体の雰囲気や季節にあわせて足元にもイメージを広げます。昨日は祖母から譲り受けたミノムシの草履を出しました。なかなか履く機会がなかったけれど、ようやく活躍です。祖母は細い茶色のエネメルの鼻緒を付けていましたが、私には地味なので好みのものにすげ替えています。秋口の気持ちいい時期、出番が多くなりそうな一足。

 ちなみに昨日、キモノは出雲絣でした。出雲は今、NHK朝の連ドラの舞台にもなってるので、タイムリーかな…と。前にも何度か登場しているキモノなので、気になる方は過去の記事を DIG してください。

 そうそう、今日は十三夜。十五夜のお月見をした方は忘れずに。片月見はよくないですからね!
雨でも、心に月の輝きを。

        minomushi.jpg

ニットでキモノ あむあむふわわ展@LAPNET SHIP

2008年10月30日(木)〜11月3日(月・祝)
11:00〜20:00
最終日のみ 11:00〜18:00

 LAPNET SHIP
   渋谷区神宮前1-9-11-1F
   TEL 03-5411-3330
    http://www.lapnet.jp/


 

2008年10月13日

10月12日 旧交のタイムワープ

 かつてテレビ東京で放送していた「シネマ通信」に出ていました。映画を紹介する番組で、ありがたいことに映画ファンの間では未だに「よかった」と語り継がれているとか。私にとっても大事な番組でした。その時のディレクターだったK氏は、その後転職してアイルランドに移住。今日、一時帰国したとの連絡をうけ、急遽会うことに。
 面白いもので、価値観を共有できる人間同士というのは違う畑に身を置こうが、何千キロ離れていようが、やっぱりいい関係でいられるのだと確信しました。同時に、どんなに忙しくても大切なことのために時間は作れるものだということも痛感。ウルトラCでこじあけた時間は思った以上にギフトに満ちていました。
 結局のところ、大事なのは人と人との関わりなんだな〜。

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 海外生活が長いせいか、K氏はキモノに大喜び。アイルランドの皆にも見せるんだとか云って撮影会になってしまいました。

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 写真を撮られていると、一緒に仕事をしていたころを思い出します。

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☆ニットでキモノ あむあむふわわ展@LAPNET SHIP☆

2008年10月30日(木)〜11月3日(月・祝)
11:00〜20:00
最終日のみ 11:00〜18:00

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2008年10月18日

10月18日 リンゼイ・ケンプ

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 先週リンゼイ・ケンプ・カンパニーの「エリザベス1世」を観てきました。舞台の魔術師と呼ばれ、大好きなデヴィッド・ボウイも師と仰ぐ人、リンゼイ・ケンプ。
 漠然とした興味はあったものの、特に知識も先入観もないまま行ってしまいました。暗転。ドキドキ。暗闇にボワ〜っと舞台が浮かび上がった瞬間からノックアウトされました。眼前には生身の人間が立っているのに、映像のようでもあり、夢の中の錯覚のようでもあり、音と光が様々な色彩の中で実体から解放されてゆくのです。
なんじゃコリャ〜?!ってカンジ。
 愛を求める女。君主としての己。その狭間で苦悩するエリザベス1世。不気味なほど醜くいのに、純粋。老いぼれているのに、子供。鈍重なのに軽やか。動くことで「静」を生みだす。全てが矛盾してる世界。舞台を観に行ったというよりも、メディテーションでした。トランス。

 能、マイム、舞踏…あるレベルを過ぎると、高い次元で全ては一体となるんですね。なんだか物凄いイレギュラー・バウンドで飛んできた「和」をキャッチさせられました。

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 カッチリしたものよりも、自由な動きのあるものがリンゼイ・ケンプには合うかと思い、蔦や花を抽象的に表現した小紋を選びました。
 座って観てただけなのに、何故かまるで体操でもした後のような消耗。髪も乱れてるし…おそるべし、リンゼイ・ケンプ。

2008年11月13日

11月13日 全一世界〜ホールワールド

 情は人の為ならず。好きな諺の一つです。情を人にかけるのは、その人を助けるためだけではなく、廻り廻って自分にもかえってくる。加えて云うならば、人のために何かできたときは、本当にしあわせな気持ちになるもの。己の欲を満たすだけでは、完全な満足には至らず、しつこい飢餓感から逃れられない。それはやはり、人は独りでは生きてゆけないという証しなのかもしれません。

 ところが「情は人の為ならず」を、情は人の為にならない。だから知らん顔してればいい、と受け止めている人も少なくないようです。言葉は生き物。時間の経過の中で、言葉の意味や使い方が変わってくるのは仕方ないことです。けれど、こんな変化はしてほしくない。言葉は言葉に過ぎず、言葉に意味を持たせるのがメンタリティーだとすれば、昨今の金融危機などよりも、よほど恐ろしい問題に思えてなりません。

 競い、蹴落とし、勝ち残った末にハーモニーは響かない。多様であるからこそ響く、美しい音色を聴きたいのです。私のテーマは相も変わらず「和→環→輪→話=ハーモニー」。
さぁ、私にできることはなんだろう。このフレーズがずっとリフレインしています。

       coordinate.jpg
 先日の「あむあむふわわ展」で「キモノ体験」というコーナーがありました。普段、キモノを着ない方に「キモノの着たときの感じ」を味わって頂いたり、コーディネートの相談を受けたり。質問攻めにあいながら、私にも改めて気付かされることも!

        kitsuke-t.jpg
 タンスの肥やしになってるキモノを活かしたい…と、訪れたSさん。


        kitsuke.jpg
 洋服の上からですが、簡単に着上げていただきました。喜んでもらえて、私も嬉しいかったです。

2008年11月14日

11月14日 Don't Rain On My Paradae

 このところ調子が悪かった。必死にやる気と希望をかき集めて、なんとか取り繕う時間。そういえば、ずっとお天気も悪かった。冷たい雨まじりの毎日。昨日は久々に晴れて、気温も上がりました。私もあがりました。どうもお天気に左右される質は、いくつになっても変わらないようです。人間も自然の一部なんだから当たり前のことだけど。晴耕雨読。心と体の声はちゃんと聴いてあげないとね。

 耳をすます。とても大事なこと。でも耳にはいらないものも飛び込んできます。
どれを聴き、何にノーと云うのか。

 本質。どうか聴き間違えないように。本質。どうか目をそらさないように。本質。どうか逃げないように。
ならば、どんな雨の日もきっと晴れるでしょう。

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 気に入りの傘が壊れてしまいました。何気なく、テキトーにあったのをさしてみたら、キモノと上手くコーディネートしてました。


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 池の水車を手のひらに乗せて…… あ〜ら、風車になっちゃいました。

2008年11月15日

11月15日 お茶会を味わう

 この時季はあちこちでお茶会が開かれ、街中でも着物姿の方々を見かけます。その方の装いを見ながら、どんな立場なのかを想像したりしながら疑似体験するのも楽しいものです。どこぞの先生がお正客として招かれているのかな…。お茶会に初参加で緊張気味の人かな…。これからお点前をするのかな…と。いろいろな人たちが集まってお茶会は成り立ちます。
 招く側も、招かれる側も、等しく最高の一期一会を願って心を配るのです。
 
 池上梅園で開かれたお茶会に、私も行ってきました。梅こそ咲いていませんでしたが、ところどころ紅葉した樹々が庭園に艶やかなアクセントをもたらし、とてもきれいでした。時折、薄陽もさし、本格的な冬を迎える前の、ほんの一時の穏やかな時間を味わいました。
今日という日を生きられるしあわせを感じます。

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 池上梅園の中にある茶室、清月庵の前にて。お茶会には少しハデかなとも思いましたが、この時季しか着られないキモノなので、ちょっと失礼して…


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 青海波の地紋に、たっぷりの菊を描いています。花だけなら「文様」として通年OKですが、茎や枝などがしっかり描かれているものは、その時季だけに着るというのがお約束。不便と感じる人もいるでしょうが、「だからこそ」の楽しみもなかなか良いものです。


☆「あむあむふわわ」は左のリンクからどうぞ☆

2008年11月21日

11月20日 光と影 〜nirvana〜

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 レストランの窓の向こうには光の海が広がっていた。空気のゆらぎと共に、光はペロリとお尻を向けて、闇を覗かせる。戸板返しのような光と闇のロンド。ジッと眺めたならば、遠近感を奪われ、やがて平衡感覚まで怪しくなってしまう。現実という錯覚の中で泳ぎ、錯覚という現実に溺れる。そんな日々を生きている。

 冬の郵便配達員の小包には
 8月の暑さが入っていた
 月もとけるような湿度のなかで
 カラカラに乾いていた夜
 君を見かけたんだ 
 通り雨は、なぜか降り止まず
 押し流される道徳、約束、貞操、理性
 押し戻される損得、安息、理想、エゴ
 燃えるような寒さのなかで
 君を待っている
 右ポケットに光を、左のポケットに闇を
 少し猫背に君が歩いてくる

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 重ね着が自由自在の着物は温度調節ができて良いですよー。帯のおかげで腰も冷えないし…ふふ! 紬地の羽織の裏は、花札の柄。見えないオシャレもまたヨロシイもんです。まるで「秘めた恋」…な〜んちゃって。

2008年11月29日

11月29日 Buy Nothing Day(無買日)

 お財布の中にお金があればあるで、使っちゃう。でも無ければ無いで、わりに平気なのです。お金に頓着していない、とも云えるし…。あるいは、普段いかにどうでもいいお金の使い方をしているか、とも云える。問題はお金を使うかどうかではなく、むしろお金を巡って不必要な消費がなされているか、なのでしょう。

 今日、11月29日は BUY NOTHING DAY(無買日)。27日のTFM Daily Planetでもこの話題をピックアップしました。詳しくはウェブをチェックしてください。見るから欲しくなる。あるから使う。あるいは捨てる。
本当に欲しいものは何? 本当に必要なものは? 

 ちなみに今日は三の酉。今年最後の酉の市の日です。仕事で行かれないので、友人に熊手を託しました。酉の市は商売繁盛を願うお祭りでもあり、熊手は福をかき込むという縁起物です。でもこれも考えようによっちゃ、欲っぽい? まぁ、商売はともかく、家族や友人たちの幸せは、私にとって何よりの願いなのであります。

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 紺の紬に、ウロコ柄の半幅帯。細かくオモチャの柄が散らばった、ちりめんの羽織。この羽織、朱色がなんだかハデな気がして袖を通してなかったんですが、久しぶりに出したらフィーリング良し。それが着物の不思議ですねー。
手に持っているのが、私が毎年購入している酉の市の熊手。

 

2008年12月23日

12月21日 暖かな一日 

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 12月も後半になり、そろそろ雪だるまが登場するのもよかろう。そう思ってお出ましいただいた雪だるまさんだけれど、この2、3日は気持ち悪いほど暖かかった。雪だるまも溶けてしまいそうでした。これも気候変動なのでしょうか。寒がりな私としては、寒過ぎるのはイヤだけれど…どうもね。

 「間違いだらけのエコ生活」など、武田邦彦さんの著書が売れまくっていると知りました。読んでいないので何もコメントできませんが、武田氏とお話をした知人によると、かなり過激ではあれども、興味深い見解の持ち主であるとか。ただ危険なのは、武田氏の本意を離れて、著書の表層だけをすくいあげ「環境問題なんてでっち上げ」「環境に対する意識など持たなくていい」「ガンガンやりたい放題やって何が悪い」、そんな投げやりとも開き直りとも取れるような態度に出る人がいないとも限らないこと。

 何がいいのか、悪いのか。本当のところはわからない。けれどこの緑を美しいと思う。風を胸いっぱいに受けるのが気持ちいい。空の青さを見ていたい。そんな自分の思いだけは確かです。「自分」という言葉を分解してみると「自」は「自然」の「自」。「分」は「分身」の「分」。つまり「自分」とは「自然の分身である」と、宇宙物理学社の佐治晴夫先生に教わったことが忘れられない。

 そんな自然に育まれ、自然の美しさをとことん取り入れる和服。やっぱり大好きなんだな。

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紬地のキモノに、ロウケツで縞を描きこんでる小紋。
羽織っているのはamamfwawaのカーディガン、DROP(色=アゲハ)。
カジュアルダウンすることで、キモノはもっと気楽で、もっと身近になります。

2009年01月01日

元旦 2009

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2009年02月08日

2月8日 針供養

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 2月8日は古くなったり、折れてしまった縫い針を供養する日。遅々として進んでいませんが、一応は和裁に携わる身なので行って参りました。浅草寺・淡島堂はキモノ姿の女性たちで大賑わい!

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 大きなお豆腐に針を刺すのですが、これはやわらかいモノに刺すことで、針に楽をさせてあげるんですって。そりゃそうですよね。今までどれほど酷使されたことか!特に私のようなヘタっぴな運針では、さぞ疲れ果てたことでしょう。ごめんね。そしてありがとう。針さん、ゆっくり休んでください。
 有機質・無機質を問わず、そこに命を見出してしまう感覚がなんとも好きなんですね。
究極のアニミズム。大いなる和合ではありませんか!

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 せっかくの浅草なのだから、梅園で粟ぜんざい…いや、揚げまんじゅう…うーん、亀十でどらやき? さんざん迷いながらも、結局は喫茶ブラジルのカツサンドに落着しました。

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竹に大小あられを散らした染めの小紋。帯は白の塩瀬に虎、猿、招き猫などを描いた名古屋帯です。

2009年02月17日

2月17日 天の上を目指して

 2月16日(月)登山家、小西浩文さんの講演「天の上を目指して」に行ってきました。会場は山好き、アウトドア好きでいっぱいなのだろうと思いきや… 席を埋め尽くしていたのはスーツ姿のビジネスマンたち。それもそのはず。小西さんが挑む「山」は、私たちの仕事や、ひいては人生そのものに置き換えることができるからです。
私も温む怠惰にバシャッと冷水を浴びせられた思いがしました。
 
 小西さんは8000m級の山々の無酸素(酸素ボンベを使用しない)登頂に挑戦しつづけています。それを可能にするのは肉体のみならず、精神も鍛え抜きます。水が下へこぼれるように、ともすれば楽な方、楽な方へと落ちてゆきがちな自分をどう高めてゆけるのか…

「人が見ていないところでカッコ悪いトレーニングができる人間は、人が見ているところでファインプレーができる」と、小西さんは云います。 そして

「できない理由を探す人が多い。簡単だから。けれど0.1%の可能性でもあるなら、それを信じてやればいい。人は、その人が思った通りになる。山で大事なのは、生き延びるという意思があることです」と。

 はしたて、いまのワタシはどうだろう。。。。

 今がなんとなく流れているから
 特に不自由してないから
 面倒くさいから
 傷つきたくないから
 それが砂の城であると知りつつ、壊すのがこわいから
 
 立ち止まる理由はいくらでも挙げられる。けれどそんな理由に何の意味がある。
衝動に突き動かされながら、前に進むだけだと意を決した夜でした。

 小西さんの言葉をもう一つ。
「人生の中で、何人の人と超真剣に語り合えるか」  konishi-san.jpg

2009年03月08日

3月8日 鎌倉彫展@溝口

 今年も川崎市生活文化会舘で鎌倉彫の展示をしました。ここは技能振興を目的とし、手工芸などの教室も多く開かれています。私が属している会の他にも、創作帯、人形作り、お料理、陶芸など…いろいろな団体が参加。あちこち覗きながら、人間の「手」と「想像力」のすごさに感心しきり。

 人間関係にしばられ、時間にしばられ、重力にしばられ、欲望にしばられ、感情にしばられ、がんじがらめの日々。その中に完璧な自由があるとすれば、それはきっと「想像力」。そして「手」は想像力のよき相棒。

 この手が。その手が。どうか誰かを殴るためのものではなく、抱き合うための手でありますように。

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キモノは紬地にロウケツの縞。帯はすくいの八寸。柄は回転木馬です。ちょっと春先には重たい配色かと思いましたが、うすら寒い曇天なので少し暖かみを持たせてみました。

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外の広場ではお餅をついて、あんこ&きなこ各3コ=6コ¥200で販売してました。当然、買うでしょ〜。あまりのおいしさに一気食いしてしまいましたが、後からお腹の中でお餅がふくれて…
う”〜ん、ぐるじぃぃ〜〜〜〜〜〜〜。また太るな。

 

2009年04月08日

4月7日 北鎌倉、円覚寺

 今日は法事。午前中からの仕事を済ませ、新橋から横須賀線に飛び乗り、いざ北鎌倉へ。戸塚を過ぎたあたりから、だんだん景色も風の匂いも変わってきます。メタモルフォーゼ。自分の細胞も少しずつ変わってゆくのがわかる。何かが漲ってくるような、裸になってゆくような…不思議な感覚です。

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北鎌倉は名残りの桜の間から新緑が芽吹きはじめ、追いかけるようにレンギョウや山吹の黄色が走っていました。

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そしてお寺の庭には見事な「のりこぼし」。この椿はまるで糊をこぼしたように、赤いところに白が交じってるから「のりこぼし」というんだよ、と管長さんに教えていただきました。奈良の東大寺の辺りでは、季節限定で「のりこぼし」というお菓子も売られるとか。ぜひ味わってみたいなー。

 まばゆい季節の到来にワクワクします。キモノのオシャレもますます楽しくなりますね。あむあむふわわでは、ニットだけでなく、新たに小物も展開しています。ブレスとしても使える可愛い羽織紐やヘア・アクセ。お役立ち間違いなしの半衿、帯締めなどもあります。また期間限定、一部プライス・ダウン商品もあるのでぜひチェックしてみてください。ネットショップはコチラから。

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昼間の気温は高くても、陽が落ちると途端に冷えることも。塵除けを兼ねて、ちょっとした羽織ものがあると便利ですね。「透け感」が軽いモヘアのニットを持参。

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お寺の庭から眼下を見下ろすと、ピンクの海。雲海ならぬ桜海です。

 


 

2009年06月07日

6月5日 雨キモノ

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 あむあむふわわの新作サンプルがあがったのでミーティングへ。フィッティングをするため、雨降りの中、キモノで参上。雨コートを着ればいいだけのことだけれど、なんとなくそんな気分ではなかったので、濡れても大丈夫なように木綿の出雲絣を選びました。帯は大胆に傘を刺繍した名古屋帯です。ディテールはどこまでも繊細なのに、全体の印象はザックリとしているんです。そんなところが気に入っているキモノと帯。

「極上のやさしさとは、相手にそれを気付かせないものだ」という知人の言葉が思い出されます。

 ミーティング場所となったK宅では、蒔いた様々なタネが元気に芽吹いています。その中からトマトの苗を分けてもらい、かわりに私は持参した朝顔のタネをあげました。互いに交換したプランツはどんな実りをもたらしてくれるのか。
 そして私たちは仕事と友情を通して、あらゆる可能性のタネも交換しています。大事に育てなくちゃ!

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2009年07月01日

7月1日 カッコイイぜ、浴衣!!

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 お蕎麦を食べに行ったのかって? いいえ、違いますよ〜(笑)。これは浴衣です。それにしても大胆な柄ですね!

 浴衣の新作展示会が開催されました。主催したのは練馬に古くからある白瀧呉服店。店主である五代目が、呉服の良さと、現代という時代の接点をするどい感性で伝える老舗です。今回は練馬のお店ではなく、築地の趣きある喫茶店を利用。これもまた面白い試みですね。椅子やテーブルも、よく見ればいかにも「純喫茶」という雰囲気が漂っています。

 小倉染色図案工房さんや、Rumi Rockさんが手がけた作品などが紹介されていました。このダイナミックな「蕎麦」浴衣の他にも、白地に黒いカラスが飛び回ってるもの、全身にバッファローが配置されたもの…とにかく遊び心とデザイン性の合致がすごかったです。
  なんだか「和」の世界に程遠いように思われるかもしれませんが、実はそれこそが江戸好みであり、また浴衣ならでは楽しみでもあります。夏という限られた期間だからこそ出来る遊び。
「和」って、実はすごーくラジカルでパンクな要素があるんですね☆

 7月。いよいよ浴衣シーズン到来。この夏もいっぱい楽しみましょう♥

2009年07月26日

7月25日 あむあむふわわ展示会 スタート♥

あむあむふわわの新作展示・受注会が本日から始まりました。原宿BEAMSの前の路地をちょっと覗けば、すぐに会場の「PLAYROOM ROU ROU」があります。ぜひ、遊びにいらしてくださいませ。
 あむあむふわわニットだけでなく、草履やバッグなどの小物類も楽しいモノがいっぱい☆

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楽ちん&かわいい兵児帯。でも大人に合うものがなかなか無い…。そう感じてる方にオススメしたいのがコチラです。ラメも入って、さりげなくゴージャス。このホワイトXベージュの他に、セピアXピスタチオグリーンもあります。

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momokoもお揃いの兵児帯。そして羽織っているのは、ちょっと肌寒いときなどにも大活躍してくれるカーディガン・COTTON CANDY。

7月26日 ひと目惚れ♥浴衣で…

 今日は「瓜づくし」の浴衣デビュー。もう浴衣は作らない、と決めていたのに… 出逢ってしまったのです。一目で恋に落ちて、とても拒絶することなど出来ませんでした。くぅー。こうなったら徹底的に着倒すしかありませんね。この夏、何回着られるかなー。
花火デートとか……なんちゃって。夢っス。

 あむあむふわわの新作展示会2日目。猛暑の中、ご来場くださった皆さまに心から感謝いたします。なんと!遠くは仙台から足を運んでくださった方も!!ありがとうございました。
 明日は早くも展示会の最終日です。フリマ・コーナーにも掘り出し物ありますよ。最終日につき、いいことあるかも?!

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2009年07月29日

7月28日 新作カタログ・ウェブ用撮影

 あむあむふわわ、今年の新作商品の撮影を無事に終えました。

 このところ東京は異常なほどの暑さと湿気に襲われていたので、冬物の撮影はさぞ地獄だろうと覚悟していました(袷のキモノ+冬物の上着ですからねー)。ところが今日は暑いなりに、まだ耐えられる暑さ。時折、雨もパラつきましたが屋外の撮影のときは、ちょうどいい具合にやんで。まさに天が味方してくれたような一日でした。そして何よりも、カメラマンのY氏、ヘアメイクのM女子、本当に大活躍してくださいました。お二人のプロ魂に脱帽です!

 写真の整理が尽き次第、新作商品があむあむふわわのWebにもアップされると思うので楽しみにしていてください。

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初対面とは思えないほど、私のツボを鷲掴みにしてくれたヘアメイクのM女子が、どんどん私を完成させてゆくのです…

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羽織っているのは新作・COTTON CANDYです。人気のカーデFLUFFYはモヘアなのですが、真冬以外にもぜひ!ってことで、コットンで作りました。他にもカラーバリエがあるので、ウェブを楽しみにしていてください!
ちなみに着用している紺色の紬は真鍋さんの私物です。前から可愛いキモノだなって憧れていたので、今日着せて頂いてすごく嬉しかったです♥


 

2009年08月19日

8月19日 夏の帰り支度 〜&あむふわからのお知らせ

 お盆を過ぎて、そこはかとなく秋めいてきたような…。陽射しは暑くても、風が心地よく身体を抜けてゆきます。先日ゴルフに行ったら、コースは赤とんぼだらけでした。でもね、過ごしやすいのはいいけど、ちょっぴり名残り惜しいような、さみしいような。
お約束、8月のメランコリーですわね。

 あぁ、あと何回スイカを「おいしい!!」って頬張れるんだろうか。。。

 なーんてね。おセンチに浸ってる場合じゃございません。季節の移ろいはオシャレが一段と楽しくなるときでもあるのです♥♥♥
気持ちを豊かにして、ガールズはいつだってキラキラ輝いていたいもの☆☆☆

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男物の反物で仕立てたコウモリ柄の浴衣(真鍋さん私物)。本来トッポイものなので、帯はゆるやかなラインが女性らしい兵児帯(GOLDFISH・ピスタチオ)を使用。

あむあむふわわ・ネットショップで、代金引換選択できるようになりました。
どうぞご利用くださいませ。
http://amamfwawa.cart.fc2.com/

2009年09月17日

9月16日 あむあむふわわ・イベントのお知らせ

 いよいよ明日から川越唐桟でお馴染みの老舗、呉服笠間さんの催事が始まります。ステキな唐桟の反物と一緒に、あむあむふわわのニットも並びます。今回はいち早く新作の受注も致します。サンプルをご用意しているので、ぜひ手触りや着心地をお試しください!

 そして呉服笠間さんにつづいて、毎月イベントを予定しています。10月は白瀧呉服店さん、11月は新宿伊勢丹です。


2009年9月17日(木)〜22日(火)
川越 呉服笠間「普段着きもの百反百柄展」

2009年10月24日(土)〜11月8日(日)
白瀧呉服店 (東京メトロ地下鉄赤塚駅)

2009年11月11日(水)〜17日(火)
新宿伊勢丹7F呉服売り場

どうぞ、気軽に遊びにいらしてください。お会いできるのを楽しみにしています!

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今年の新作、FAIRY マント(色/雪兎)です。アームウォーマーも付いて、防寒もばっちり。フードに余裕を持たせてあるので、お団子スタイルでもOK。

2009年09月28日

9月28日 妖怪好き…なんです

 今日の東京は暑かったけれど、やはり夏物では落ち着かないもんですね。それが季節感というものなのでしょうか。選んだ着物は単衣の塩沢。せめて襦袢は麻にでもすれば良かった。衿を付け替える手間を惜しんだばかりに(決して律儀だからでは無く)、襦袢も単衣にしたら、暑いのなんの!
…まぁ、そこを涼しい顔でいるのオンナのやせ我慢の美学ってやつかな(笑)。

 あむあむふわわのメンバーと一緒にキモノ雑誌の編集部を訪ねてきました。すぐに何が決まるというわけではないけれど、いろいろ楽しいことを企画して、もっともっとキモノの面白さをお届けできたら嬉しいです。何か決まったらお知らせします。お楽しみに。

 さて、面白さと云えば、キモノはかなり自由にカスタムが楽しめるところ。今日の帯は誂えたもの。ごとく、釜、鍋、団扇、納豆、ろうそく…すべて身近な生活用品の付喪神(=つくもがみ)です。

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 お陰さまで呉服笠間さんの催事は無事に終了いたしました。足を運んでくださった皆さま、どうもありがとうございました。
 次に決定している催事は以下の通りです。こちらもヨロシクです♪

2009年10月24日(土)〜11月8日(日)
白瀧呉服店 (東京メトロ地下鉄赤塚駅)

2009年11月11日(水)〜17日(火)
新宿伊勢丹7F呉服売り場

2009年10月05日

10月5日 雨に歌えば♪ マトリョーシカ

 かつてのゴム長は、今や「レインブーツ」と名前を変えて、すっかりオシャレさんたちのマスト・アイテムとして定着しましたね。ちょっとブルーな雨だからこそ、明るく楽しくしたい! もちろんキモノでお出かけの時も!

 今日は朝から怪しい空模様。案の定、夕方から本降りになりました。でもバッグの中に忍ばせておいた爪革で、セーフ!下駄にひょいとゴムをひっかけて……あっという間に雨対策ができてしまいました。

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 以前は無地の藤紫っぽい爪革を使っていたのですが(デパートで「どんな着物にも合いますから」と勧められて)、どうも足元が老けてしまうというか、ワクワクしなかったんですよね〜。そして一目惚れしたのが、このマトリョーシカの爪革!それから雨がちょっぴり楽しみになりました。皆さんもいかがですか?
あむふわネットショップには他のカワイイ柄もあります。

 今週の天気予報は傘マークが並んでます。キモノででかけるのを諦めるよりも、キモノならではの雨ファッションも楽しみたいですね。
ちなみに今日の着物は木綿の川越唐桟なので、濡れてもヘッチャラ。

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 履いてるときはもちろん、脱いだ後もカワイイでしょ?

2009年10月09日

10月9日 季節の香りと装い

 まるで時限装置が作動したみたい。あちらも、こちらも。どこもかしこもキンモクセイ。台風一過のさわやかな空気は胸キュンな香りでいっぱいです。

「あぁ今年もまたお会いしましたね。こんにちは」って、キンモクセイのご挨拶のよう。いつも足早に歩いているセッカチな私も、立ち止まっては大きく息を吸ったり吐いたり、再会の喜びにひたっています。毎年のことなのに、なんて新鮮なのかしら!
嬉しさと、そこはかとない切なさ。この匂いは… まるで恋のはじまりみたいだ〜♥

 今日は思いがけず、友人との濃密なランチタイムとなりました。仕事のこと、恋のこと、カラダのこと、親のこと…およそ女性誌が網羅しそうなトピックは全部しゃべった!って感じ。ようするに、みんなシアワセ探検隊なのです。そんでもって、いろいろあるけど、こうやってざっくばらんに話し合える友人がいるだけでも幸せだね〜、と感謝するのです。

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浴衣に合わせていた、あむあむふわわの兵児帯GOLDFISH。夏が過ぎても、木綿のキモノや紬に似合います。
そして洋服のときはストールに! 一年通して、私のお助けグッズです。

2009年10月18日

10月18日 初めての袷で着物トークショーへ

 日本橋三越で開催された「大久保信子・栗原貴子きものdeトーク」に行ってきました。まず圧巻は、会場が男女ともに、100%キモノ!ステージ上のきものスタイリスト・大久保先生も「こんなに沢山の着物姿を見られるなんて、着付け学校の卒業式ぐらい」と喜ぶほどでした。開演前、キョロキョロしっぱなし。どんなコーディネートしているのか… 着物とヘアスタイルのバランス… バッグや履物など小物まわり… 皆さんの着こなしはとても勉強になります。

 そしてトークの中で、大久保先生が「着物は動きの美学」とおっしゃっていたのが印象的でした。たしかに雑誌の写真を観察したり、手持ちの着物を床に並べてコーデを考えたり。たいていは「静止」した状態です。でも着物は着て、着てる人が動いて初めて、その本領を発揮します。ということは、いかに美しく動くのかが要になります。立ち居振る舞い。気を抜けませんな。

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今シーズン初の袷を着ました。単衣の軽さに慣れた体にズシッと季節の重みがかかりました。上に羽織ったのはあむあむふわわ’09の新作GRACY(色=黒百合)。
写真では見づらいかもしれませんが、デリケートなレース編みになっています。
帯付きでは心もとないけど、まだまだ軽さがほしい時期に最適です。

2009年10月26日

10月25日 店頭に立つ@白瀧呉服店

 白瀧呉服店さんの大創業祭。パッとしないお天気ではありましたが、スタート早々にいらしくださった皆さま、本当にありがとうございました。

 そしてまだの皆さま、お忙しいとは思いますが、いちキモノ好きとして云わせて頂きます!絶対に行ってみてください。大きな広間にドドドォ〜っと積まれた反物の数々。見ているだけで血行が良くなりますよ!ステキな品にドキドキして、「特」という文字が丸で囲まれている値札に仰天して… もう新陳代謝ガンガン促進です!かくいう私めも、目をつけているものがアレと、コレと、ソレと…あぁ〜、キリがないのが悩ましい。キモノ・バカは究極のドMではないかと、つくづく思う今日この頃です。

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 私が着ていたGRACY羽織は、前日に笠間も着用していました(色違い。詳しくはあむふわブログをご参照ください)。私は身長166cm。笠間は156cm。体格にかなりの違いがありますが、それでも心地よく着られるのがGRACYのスゴイところ。上質の糸を使用したデリケートな編み地だからこそ実現するフィット感ですね。

 袖口はバッサリ鋭角ではなく、緩やかに波打っているので、裄の長短にも対応します。

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 さて、今回は私の手作り石けんも置かせてもらってます。白瀧呉服店の若女将ブログでもご紹介いただきました!
女将さんのやさしい眼差しが感じられる日記、こちらも是非チェックしてください☆

 

2009年11月08日

11月7日 残すところ一日、白瀧呉服大創業祭

白瀧呉服店の大創業祭にお越し下さいましたお客様の一人ひとり、それぞれの個性とキモノへの想いがあって、改めてキモノの奧の深さに感嘆しています。形は決まっているのに、どれだけの種類があって、どれだけのコーディネートができるんだ?!…と、無限の広がりですよねー。

そして皆さまと接するたびに見えてくるのが「絆」です。
先日、GRACY羽織を買ってくださったのは義理の母子。お姑さんがお嫁さんに和装一式を揃えてあげながら、家のことやキモノのことを楽しそうに話されていました。
「おねえちゃん、私にも使わせてね」とLACY HUGポンチョを姉妹で買ってゆかれた方もいらっしゃいました。
友達同士でワイワイ見立てる方や、恋人同士でイメージを共有しあう方…

キモノは自分のための物であって、自分だけのモノじゃない。どう言葉にしたら良いのでしょうか。何か、人と人の間にしっかりと存在するもの。やはり「絆」なのでしょう。

大創業祭もいよいよ明日が最終日です。特選品から小物まで、一日中たのしめる品揃えです。ぜひ、おでかけください。あむあむふわわの新作も勢揃いしています。今回は特別にサンプル大特価セールも開催中です!

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このところGRACY羽織(色=牡丹)ばかり着ています。キモノを選ばす、主張していそうで、実はコーディネートしやすい「おたすけアイテム」です。キモノは鈍色に近い灰色をベースにした型染めの小紋。鬼縮緬なのでドッシリとした発色です。帯は鬼面を刺繍した洒落袋。手に持った反物は大津絵の写しで… あら、なんだか鬼づくしだ〜。

2009年11月14日

11月14日 あむあむふわわ・トークショーのお知らせ

 11月15日(日)14:00からトークショーをやります。テーマは「着物と音楽」です。キモノって、ちょっと敷居が高いな、とか。何か特別な日のもの、とか。そんなふうに思ってる方も少なくないはず。でも、日々の中に音楽があるように、着物を自由に、そして気軽に楽しめたらいいなという気持ちを込めてお届けします。

場所は新宿伊勢丹本館7F(呉服売場)

 久しぶりに人前に出るので今から緊張しています。
いっそ、誰にも見られたくない…なんて思ってみたり。誰も来てくれなかったらどうしよう…と、不安になったり。なんかもう支離滅裂。いつになってもアガリ症は治りませんねー。
 でも、あら不思議。会場でみなさんの顔を見ると、途端に楽しくなっちゃうんですよね。どうか明日も、皆さんとステキなひとときを過ごせますように。
がんばりまーす。

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2009年11月23日

11月23日 晴天の新宿御苑

 伊勢丹での「あむあむふわわフェア」も無事に終わり、ようやく日常に戻りつつあります。ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。会期中、たくさんの方々との出会いがあり、とても楽しく、また勉強になりました。みなさんとキモノの世界をシェアすることで、私ももっとキモノが好きになっちゃいました!
 フェアは終了いたしましたが、GRACY羽織NOBUNAGAコートFAIRYマント等の一部商品は引き続き新宿伊勢丹7Fにてお取り扱いいただいています。
いよいよ寒さも本格的になって参りましたので、あむふわでオシャレに暖かくお過ごしください。

 今日は新宿御苑にて、お正月用の撮影をしました。お天気にも恵まれ、御苑は気持ちのいいTHE・休日の空気に包まれていました。途中、園内の東屋でお弁当をいただき、私もひとときの休日気分! はぁ〜、手作り弁当持参でまたゆっくり遊びに行きたいなぁ。

 はてさて、できあがった写真はどんなふうにお目見えするのか楽しみにしていてください(実は私も見ていません)。全てはカメラマンのヨネヨネと、アートディレクターの真鍋氏の手の中に…… どきどき。

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雪輪の中に花を描いた黒ちりめんのキモノは大の気に入りで、今年はヨーロッパ旅行にも着てゆきました。プラハで雪道を歩き、すっかりドロドロになったので、思いきって洗い張りをしたついでに八掛けも新しいものへ交換。ピンクだったのを鮮やかな黄緑にしたら、とても新鮮になりました。袖口からチラリ覗いているの、わかりますか?
お正月用の写真なので、帯は羽子板やら犬張り子など、おもちゃをあしらった袋帯にしました。

2010年01月02日

1月2日 セールのおしらせ☆です

祝・新年! あむあむふわわ・セールを開催します♥


★★あむあむふわわお正月セール★★

期間:2010年1月2日(土)〜
場所:伊勢丹新宿本店7階/呉服
   新宿マルイワン4階 豆千代モダン新宿店
   あむあむふわわネットショップ http://amamfwawa.cart.fc2.com

ネットショップでは最大30%OFF!皆様のお越しをお待ちしています!


今日は国立博物館にて「土偶展」を満喫してきました。縄文のスーパースター、土偶!各地の土偶オールスターが一同に会する夢の舞台でした。

そして、その土偶たちを眺める人たちの着物姿を見るのも楽しかったです。豪華な晴れ着の人、アンティークを上手に組み合わせた人、着心地の良さそうな紬をラフに着こなしてる人…  私も、今年はもっともっとキモノを着たいなと刺激されました〜!

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2010年01月06日

1月6日 おととい、ガレット

 年賀状なり、年賀メールというのは面倒だけれど嬉しいものであります。日々の忙しさを言い訳に疎遠になりがちな人たちと再会のきっかけを与えてくれる。友人の某とも前の大晦日以来なので、ゆっくり会ったのは一年以上ぶり。一年の間にはいろいろあって、いつ尽きるともなく、ひさしぶりにおしゃべり三昧の夜を楽しみました。
 舞台となったのは笹塚にあるガレット屋さん、Maison Bretonne。美味しいらしいよー、という情報を頼りに行ってみたら大正解!メニューの上から下まで味見したいくらい。あんなに薄っぺらいのに、すごい満足感。そしてお腹いっぱいなはずなのに、なぜかどんどん追加できるデザート。うーん、クセになります。

 私が着ていたキモノに反応してくれて、いつの間にか店員さんたちともおしゃべりの輪が広がりました。要するに、食事というのは食料を胃に詰め込む作業ではない。地球の恵みと、人の手から伝わる愛と、分かち合う時間。それらが一体となり「おいしさ」や「滋養」を頂くことができるのですね。
ごちそうさまでした。

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 いい夜は、何故かいつも歩きたくなるのです。この晩も、約40分の道のりを星見ウォーキング。ニットのNOBUNAGAコート(只今セール開催中!)侮るべからず。かなり冷え込んだ夜でしたが寒くなかった。

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NOBUNAGAの下は、濃紺の紬です。お正月気分を出そうと、白いおもちゃ柄の塩瀬の名古屋帯を締めました。前腹には干支のトラくんもいます。

2010年01月22日

1月21日 さよなら公演

歌舞伎座の建替えに向けて「さよなら公演」が行われています。皆さん、今の歌舞伎座を心に焼き付けておきたいのでしょうね。かく言う私もその一人ではありますが、チケットは争奪戦状態で、はなから諦めていました。

ところが!

友人が急に行かれなくなったから…と、ご近所の方が私に声をかけてくださったのです。おぉ〜、なんと恵まれていることか。しかも当日はカウントダウン100日というキリの良い数字で、なおのことラッキー感が増しました☆

「春の寿」という美しい舞踊に始まり、「菅原伝授手習鑑」、「京鹿子娘道成寺」「与話情浮名横櫛」という演目でした。

「道成寺」は清姫が安珍を追いかけて日高川を越えてゆく場面が印象深いですが、今回はその後のストーリー。かつて焼かれてしまった撞鐘が再興されるところに、白拍子がやってくるが、実は彼女は清姫の怨霊だったのです。白拍子を演じる中村勘三郎さんの見事な舞いと、ヘビの脱皮のごとくに次々と衣装が変わる引き抜きにドキドキしました。どうしても踊りは船漕ぎタイムになりがちなんですが(ごめんなさい!)、今回は目が釘付けです。

そして「与話情浮名横櫛」の恋話にすっかり引き込まれました。お富と与三郎は激しく恋に落ちるものの、お富にはコワイ旦那がついています。引き裂かれた2人は互いが死んだものと思っていたところ… 

う〜ん、人は何故に恋をしてしまうのだろう。いっそ誰も好きにならなければ、こんなに苦しまなくていいのに。それでも、胸に灯る火を消すことができない。それどころか、その苦しみさえもが喜びのように思えてきてしまう。
はぁ〜。悶々。

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2010年02月01日

2月1日 雪を見ながら振り返る、、、初釜

お昼から降り出した雨が雪に変わって、頭の中には季節外れの「クリスマス・イブ」がヘビロテしております。この寒暖の差は一体なのぞや?! 先週はあんなに暖かだったのにー。まぁ、このお天気が初釜にぶつからなくて良かったです。

今年の初釜は1月24日、晴天に恵まれた日曜日に行われました。初釜とは新年最初に行う茶事。さぁ、これから今年もお茶をやりますよ〜、というお茶の世界の新年会とでも言うのでしょうか。引き締まる気持ちと、ワクワクする楽しさが入り交じる特別な日です。

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まず客たちは「寄付き」という場所で待機します。合図の後に、露地を通って手水鉢で手と口を清めてからお席入りします。そういえば、去年だったか、一昨年だったか…?雪が降ってました。そりゃ〜寒かった。今年は水が気持ちよく感じられるくらいでした☆

世間的にはすっかりお正月も過去となっていますが、お茶室の中はまさに「ザ・NEW YEAR」!初春を告げる掛軸やお花に迎えられて頂くお茶は、ありがた〜い気持ちにさせてくれます。
 
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お茶やご飯も頂き…う”、睡魔。いやいや、居眠りしてるのではありません。実は足が痛くて、痛くて。ジッと耐えているのです。去年の暮れから不摂生が続き、急激に体重/体脂肪が増えました。足にキテるのは、そのせいか?!
そろそろマジで拡張した胃を縮めねば〜。

何はともあれ、今年も切磋琢磨の茶の道です。

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2010年03月01日

2月28日 桃の節句に向けて

お茶の席はいつだって良いものですが、この時期は特別です。毎年の恒例となっている雛祭りは、通常のお稽古に加え、先生お手製の桜餅やお膳を頂くのが何よりの楽しみです。お料理はハマグリの汁物に茶巾寿司など、桃の節句を存分に味わいます。そしてお土産に、お正月のころから仕込み始める、ひなあられを頂いて、今年も無事にこうしていられることを深く想うのです。

…ってな感じにジンワリと幸せを噛み締めながら帰宅して、ガックシ。
さっきまでの麗しい空間とは大違い。わが家の乱雑なこと、まるで嵐でも吹き荒れたよう。忙しさを言い訳に散らし放題。
うわっ、いけねー。お雛様も出してないじゃん!お雛様が泣いちゃうよー。

慌てて大掃除!    で、頑張りました。

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この雛人形さんたちは、私が生まれるずっと前からわが家にあるものです。伯母に聞くところによると、少なくとも60年以上は前のものだとか。よくもまぁ、こんな状態で残ってくれているなと感心します。  
         
さすがにお人形さんのおべべは古くなってる箇所もありますが、お道具類は見事に健在です。蒔絵などもキレイなままで、まさに漆と職人技の底力。
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この箪笥なんぞ、私が使ってるものより使い勝手がよさそう。ミニチュアにしておくのがもったいない。


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帯もお雛様。花を雛人形に見立てた春らしい一本で、毎年この時期だけ登場します。

2010年05月03日

5月3日 両国にぎわい祭り

真夏のような日差しに恵まれた土曜日、両国にぎわい祭りに石けん屋として参加しました。日傘をさしながらの商い。直射日光は大敵の石けんたちを守れば、己はジリジリと焦げてゆく。

さぁ、どっち? 

そりゃ、石けんを守るっしょ。人はいつでも何かの狭間で揺れながら、ときにはキツイ選択を迫られることもありますが、何が大切なのかを見失わなければ、結果はどうあれ後悔はさほど大きくないのかもしれませんね。(…って、別に日除けのことは、そんな大げさな問題じゃないけど)

今年お初の単衣に袖を通し、その軽さに懐かしい心地よさを覚えました。帯はせっかくなので、時季ものの「桃太郎」。両国という土地柄なのか、「ぴったりね」とたくさんの方に声をかけて頂きました。おだんご、ちゃんこ、かき氷。練り歩きたいのをグッとこらえて、石けん屋。帰りは両国堂に立寄り、

                        あ・ん・み・つ!

むむむむぅ。美味しさに全身がとろけそう〜。

お土産に名物の「あんこあられ」を買い、帰る道々いまは亡き祖母を想うのでした。おせんべいに舟和のあんこ玉をつぶすように乗っけて食べるのが大好きだったおばあちゃま。そうして嬉しそうにテレビでお相撲中継を見ていたな。

「こんどお相撲見に行こうね。間近で見ると、取り組んでるお相撲さんの肌がパーッと赤く色づいて、そりゃキレイなもんだよ」と、いつも話してくれたのが昨日のことのよう。

そういえば、私の着物の着方は祖母にそっくりらしい。一緒にお相撲見物は叶わなかったけれど、いつも私はおばあちゃまのそばにいるのです。

余談ですが、最近の力士の肌は昔に比べて色気が減ったという話を聞くことがあります。
本当のところはどうだか知りませんが、一説には日本酒よりも洋酒を飲むことが多くなったからだとか。祖母が云ってた「肌がパーッと赤くなって、吸い付くようだ」というのは、日本酒パワーなのかしらん。

私の石けんにも日本酒で仕込んでいる「トラ」というのがありますが…
日本酒、あなどれませんね。

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「薄色X濃色」がだいたい間違いない組み合わせですが、汚れるのを気にして「濃色X濃色」にしてみたら、けっこう新鮮な気持ちで楽しめました。帯揚げと帯締めはアクセントになるように赤を効かせて。
(蚊絣の塩沢、江戸友禅の名古屋帯)

2010年05月05日

5月5日 根津のにぎわい、胡萩堂

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日差しはもう夏の様を呈してます。(今年の初氷は、あずき)
根津神社つつじまつり最終日の今日、谷根千界隈は大勢の人でごった返していました。早く用事を済ませようと思うのに、自然、気持ちは休日モードに引き込まれ…

あっちで「あ、亀すくい」
             こっちで「30円コロッケ!チーズドッグ!」

フラフラ、ジグザグ。落語で云うところの上げ潮のゴミ。
あっちこっちで引っかかる。
てゆーか、引っかかり過ぎだろっ! と、自分にツッコミ入れてみたり。

そしてまた目に飛び込んできたのが「小萩」という文字。それは小さな一口サイズのおはぎ。

「つかぬ事を伺いますが。ここは以前新橋にお店を出してた胡萩堂さん?』

恐る恐る店の人に尋ねると、満面の笑みで「えぇ、そうですよ! あっちはもう閉めましたが、こちらが本店で変わらずやってます」

おぉ、ついに再会叶ったか。
新橋にあった「胡萩堂」のそれは実に美味しい思い出のお菓子。ところがいつだったか、気づいたら店舗がなくなっていて、その後に移転したという話も聞かず。
もはや出会えぬ味と諦めていたのです。

さっそくに用事を済ませ、急いで帰宅して食してみれば、思い描くものとは別物。
包み紙をよく見れば、屋号は「こはぎや」とある。うぅぅ”ー。
ここで店の主人を恨んでも仕方ない。互いの思い込みが誤解を生んだだけのこと。
それにしても希望の光が差していただけに、ふたたび戻った暗闇はいっそう深い。

どなたか、かつて新橋にあった「胡萩堂」をご存知ありませんか?
そこで働いていた職人さん、どこかにいませんか?
どうか死ぬまでにもう一度だけでいいから、あの味をお願いします!!

                 ☆〜〜☆〜〜☆

あむあむふわわ2010春夏ものが好調です。去年、人気のFLUFFYシリーズの夏バージョン Cotton Candyを制作したところ「これは使える!」という声がたくさん届きました。そこで今年は新色に、さらにバージョンアップで麻を混紡した Ice Candy が登場。(写真:色=入道雲。着物は夏の紋紗)
その他、綿麻の羽織もあります。ぜひ、あむあむふわわブログネットショップ
併せてチェックしてください!

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2010年06月01日

5月31日 天気予報とGRACY

雨の季節が忍び寄るころ、特に着物で出かけるときは天気予報とのにらめっこです。

雨具一式を持って出るなんて荷物多すぎるし…
始めから着て出るのも、降らなかったらバカらしいし…
雨の心配はなくても、やっぱり帯付きじゃ不安だし…
気温は上がったり下がったり、でも何となく蒸してるし…

どうにも定まらない陽気に、着るものも迷う!!
                 
で、手放せないのがBright Gracy

高級超長綿スーピマコットンと麻をミックスした上質な糸を使用し、袷の終わりの時期から単衣、薄物、浴衣、と用途も広くて便利です。何より、サラッとして着心地がいいです(背中のお太鼓柄がチラリと透けてるところに、お洒落のしがいもあるってもんですぜ)。
先日も銀座をブラついてて、何人かの方から「それいいわね」って声をかけられました〜(うきっ!)  

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アンリ・シャルパンティエではいつもフィナンシェをお土産に買って帰るのですが、この日は珍しく空いてたので、カレーのパイ包みをランチに頂きました。


もっと気軽でカジュアルに…という方にはカーディガン・タイプのICE CANDYもおすすめです。


そして!今秋に向けて、新しくグラデーションが美しいGRACY羽織のニューバージョンも製作中です。(あむふわブログをチェックしてください)   
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*お取り扱い店に【きものサロンけいたに】さんが加わりました!
きものサロンけいたに
 〒668-0084
 兵庫県豊岡市福田1887-1
 TEL 079-624-9239

2010年06月25日

6月25日 うなぎと妖怪

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6月はしばしば「梅雨寒」に見舞われる。故に、ちょっとした羽織りものや、寝床の足下には毛布が片付けられないままになっている……だのにっ!

今年は暑さへまっしぐら。梅雨寒などどこへやら。気象庁の3ヶ月予報によると、7月は全国的に気温は高めになるとか。そうとなったら先手必勝。バテる前に栄養をつけるべし!

オフィスビルが連立する日本橋も、路地をちょいと入るとにわかに空気が変わります。夕暮れの薄闇に浮かぶ「喜代川」の灯りは心地よく、店に入る前からなんだかいい気分にさせてくれるのです。

基本、せっかちな私はまどろっこしいのは御免だけれど、うなぎだけは別。この待たされて焦れ焦れしてるのも、ごちそうの内。千鳥が飛ぶ湯飲みなぞを手で玩びながら、夏のしつらえを楽しんでると…煮もの、焼きもの、巻きもの、漬けものと、次々に出てくるものに舌鼓を打ちっぱなしぃー。

白焼き、うな重はもとより、肝焼きに肝吸い…いったい何匹のうなぎを喰らったのか。純粋に「生きるため」ならず、美食を貪り頂く命。我の矛盾と罪を背負いつつ、夏のヨイを楽しみました。
あぁ、しあわせ。


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作家でもあるクリエイターのT氏とは妖怪仲間。
水木しげる先生とも親交があり、いろいろお話を聞くのはとても楽しい。
      


                   
何気なく身につけていたアクセサリー。よく見れば、ウサギが亀甲縛りされとるわ… ひっ。
さすがT氏。 
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2010年07月10日

7月10日 わーい@浅草

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今日は「浅草お着物さんぽ」の初日。開場前は売り場の準備で嵐のよう。そして開場時間が近づくと、入り口前にはお客さんの列が!お陰さまでお天気にも恵まれ、終日たくさんの方々で賑わいました。
ご来場下さった皆様、ありがとうございます。
まだの方は、明日も開催しますので、ぜひ遊びにいらしてください。

1F:アンティーク、リサイクル、デッドストック、新品のきものフリマ。
   バッグ、帯留め、ヘアアクセ、お香、和風せっけんetc.の展示販売。

2F:カメラマンに撮ってもらった写真をその場でプリントアウト!写真館。
   ほおずきビールなどの限定メニュー他、おいしい&和みの「ほおずきカフェ」
   
3F:寄席(落語)、映画上映

屋上:ビアガーデン

私は売り場に張り付いていたので行かれませんでしたが、ほおずきカフェのメニューはどれも美味しくて、すごく評判でした。落語も聞きたかったなー。

せっかくの楽しいイベントなので、おめでたい方が良いだろうと、今日は鯛が踊ってる帯を締めました。
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お太鼓にはタコがいっぱい。やっぱり踊ってます。皆さんから「タイムリーね!」と声をかけられ、何だろうと不思議がっていたら、パウロ君というタコが話題になってるらしいですね。タコ帯、大人気でした。

イベントが終わって、ほおずき市へ。今年も無事にお参りすることができました。こうして元気に夏を迎えられることの有り難さが、お祭りの賑わいの中でジーンとこみ上げてきます。
観音様側の130番で、いつも通り「千成」ほおずきを購入。おにいさん、気持ちよくオマケしてくれました。ありがとう!また来年も会いたいね。

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明日も引き続き「浅草お着物さんぽ」は開催します。ワークショップ、飛び入りOKなものもあるようなのでトライしてみてください。
プログラムの詳細はこちら→画像の確認

2010年09月02日

9月2日 インターネット・ラジオ BLUE RADIO〜出演のお知らせ

本日 9月2日(木) 20:00 更新!!

『源川瑠々子の星空の歌』
パーソナリティー : 源川瑠々子

今回はゲストとして番組出演です。ぜひ、みなさまお楽しみ頂ければと思います。

私が着物を着るきっかけにもなった祖父母との思い出話から、手作り石鹸に『うずまき堂』についてなど、多岐に渡りおしゃべりしております。

前編 : 9月2日(木)20:00 ~ 9月 9日(木)20:00頃まで
後編 : 9月9日(木)20:00 ~ 9月16日(木)20:00頃まで

※番組は3ヶ月間サイト上のバックナンバーに保存され、
会員登録(無料)して頂くと過去放送がいつでもお聞きになれます!

詳しくはこちらから↓

◇カルチャー&エンターテイメント放送局
 ブルーレディオドットコム http://www.blue-radio.com

2011年01月04日

1月3日 新年・お江戸探訪

東京にいながらにして、意外と知らない東京。そんな東京をブラリと歩いてみるのも乙なお正月の一日。快晴に恵まれて、いざ!

何を隠そう、これでも私めは受験生なのであります。某試験を2月に控え、笑顔を必至でこしらえながら、実は胃の中に重たい石を抱えてるような日々。そこでスタート地点に選んだのは湯島聖堂。湯島聖堂といえば、その昔、徳川五代将軍綱吉は儒学の振興を図るため、元禄3年に湯島の地に聖堂を創建し…
な〜んちゃって。実はよく知らないのです。湯島聖堂を訪れたのも初めて。今まで、なんか建ってるな〜…ぐらいで、気にもとめてませんでしたが、今回は学問関係ってことで。(おい、おい。そんなんじゃご利益あるわけないだろ!)いひひ。

孔子さまに軽くご挨拶してから目指すは天神様。どうか私にお力を…と思いきや。こ、こりゃ何じゃ?!湯島天神に通じる道がまるで国鉄のストライキ(古っ!)を彷彿させるラッシュ。考えるこたぁ、みな同じ。神頼みは私だけではなかった。しかもこの群衆、明らかに平均年齢若い!故におばちゃん受験生はピチピチ受験生に気圧されてシッポを巻いて退散。
大丈夫。私の気持ちは京から流刑の地に飛んでいった梅の樹のごとく、道真さまのもとへ届いたに違いないのだから。

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江戸を愛する身でありながら、未だ訪れたことがなかった神田明神。おぉ、かの甘酒や納豆で有名な天野屋さんもある〜。デパートなどで商品は買えるけど、やっぱ本店で買うのがいいような気がするのは何故かしらん…と踊る♥を抑えてまずはお参り。
参拝を済ませてから参道わきを通ると…やや!銭形平次の碑。思い出すは大川橋蔵の艶姿。

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こんなアトラクションに歓喜していると、通りかかりの若いお父さんが子供に話しかけていた「銭形警部ってのがいてね。ルパンを追いかけてるんだよ」
おい、違うだろ!!
まぁ、時代ですかね。
一方、私が大川橋蔵を平次に重ねているとき、きっと諸先輩方は「違う。長谷川一夫だろ!!」と思ってるのやも。

さぁ、こんなふうにはじまった新年の江戸探訪ですが、長い一日はまだ続きます。

1月3日 続・新年・お江戸探訪

おっと!銭形平次で盛り上がっていると、負けじと賑やかなな音が境内の方から聞こえてきました。んん?戻ってみれば、獅子舞。わーい。私も子供に混じって頭を突き出せば…?
はい、【神田】だけに……カチカチ。頭を咬んでもらいましたーっ!
こいつぁ、春から縁起がいいや。

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大満足で目指すは上野。途中、ふと路地を覗くと、そこは下谷神社。寛政10年に江戸で初めて寄席が行われた所縁の地だそうで、境内には「寄席発祥の地」の碑。昨年は五街道弥助改め、蜃気楼龍玉さんの真打昇進披露のお手伝いをさせていただくご縁に恵まれたこともあり、ここに導かれたのも偶然とは思えませんぜ。
どうぞ、よしなに。パンパン(拍手)
 
きらびやかな賑わいは無いけれど、下谷神社には地元密着型で長きに渡り営まれてきた風格があります。何気なく下がっている絵馬が横山大観によるものだったり、そこに暮らしてきた人や土地の歴史がさりげなく息づいているのです。
ここ、かなり好きだなー。

近代化した街並の中に「ここだけ焼け残ったのか?」と思うようなタイムスリップゾーンに想像力は恋のルフトバルーン。そしてキョロキョロしてるうちに気づけば上野。

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売店の「パンダ焼き」によろめきながら公園を抜けてゆきます。
志ん生師匠に云わせれば、さしずめ私は「引き潮のゴミ」。あっち引っかかり、こっち引っかかり…

そして、ドーン!
スカイツリーが出現すれば、ここはもう浅草。
天神様では怖じ気づいたけど、もう後には引きませんぜ。いざ覚悟!

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浅草寺に通じる仲見世は一方通行に規制され、もし後で「やっぱ揚げまんじゅう食べたい」なんて思っても引き返せないのです。たしかな企画力と判断力を要求される道であります。

ふー、ようやくお参りを済ませ舟和でホッと一息。

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この帯、わかりますか?獅子舞の帯です。お腹のところのグルグルした模様、獅子舞の体と同じ。お太鼓はこんな感じです。

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いやはや、よく歩き、よく食べて、充実の一日でございました。

2011年02月27日

2月27日 東風ふかば、匂いおこせよ梅の花

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うららかな春の日曜日。

先日の資格試験合格のお礼参りをしに湯島の天神さんへ。
鳥居に近づくにつれ、賑やかな声が聞こえてくる。わぉ、フェスティボー!!
ちょうど御神輿がお宮入りするところに遭遇したというわけであります。

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こぼれんばかりの梅の花。祭り装束の男たち。嗚呼、なんという麗しさ。
それにしても、ノープランで出かけた先の偶然に、不思議な引きの強さを感じます。
これから先、見えない大きな手は私をどこに導いてくれるのかしらん。

偶然と必然の道をまっすぐに歩いていけるよう、強い心と足腰でいなければと想いを新たにした一日でした。

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日本のパッチワークともいうべき「切り嵌め」を染めで表した小紋。反物で見るとかなり激しい印象ですが、仕立て上がれば決して派手ではない…これが着物の面白さですね。
百足さんの刺繍が気に入ってる鬼面の袋帯とコーデしてみました。

2011年07月13日

7月13日 ほおずきレポ

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7月9,10日は東京浅草のほおずき市でした。四万六千日。この日に観音様をお参りすれば46000日分の功徳になります。大好きな行事の一つなのですが、特に今年はいろいろあったので、余計に震災で辛い思いをされた方々の分もお参りするのだと張り切って出かけました。

いつもですと境内いっぱいのホオズキ。夜になれば電灯に照らされて、パーッと朱色に浮かび上がり、青臭いような、甘いような、独特なほおずきの香りが一面に充満して、実に幻想的な夏の夜のひととき…

ところが今年はかなりいつもと様子が違っていました。まず人出が少ない。そして、境内が暗い。ほおずき屋さんは出てるんですけど、どこも青白いLEDライトをポツンと1つぶるさげて、ほおずきの赤い色も映えず、何やら沈んだ雰囲気。節電対策としてLEDの導入は良いですけど、あの華やぎが無いのはちょっぴり寂しかった。

それでも、またこうしてこの日を迎えられた幸せを喜び、感謝します。
さぁ、いよいよ夏本番ですね!

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友人の笠間綾さんは自身のお手製浴衣を着用。水玉が可愛かった〜。
私は獅子舞の柄の浴衣です。
ちょっと写真がボケちゃった。

2011年09月06日

9月6日 初秋の朝

清々しい朝の空気に撫でられて目が覚めた朝。何もかもが透明になってしまいそうな陽射し。強いけれど暑くない。夕べの雨のなごりか、地面は湿っているのにサラサラとした風。やはりちゃんと秋はやってきてるんですね。
キンカンは白い花をつけ、お茶の枝には小さなつぼみが顔を覗かせています。

せっけん作りにもターボがかかり、毎日時間がいくらあっても足りません。けれど思えば、こうして一所懸命になれるものがあるというのは格別の喜び。そして仕合わせ。

人生はまるで宝探しRPGみたいだと、つくづく思います。地図はといえば、己の本能と直感だけ。道連れは誇りと良心。道中には沢山の障害物があります。打算とか諦めとか、過剰な利己や強欲とか。そんな障害物に目が曇ってしまえば、あっという間に迷子になってしまう。迷子になっては耳をすまし、目をすすぎ、心のほつれを繕うことの繰り返し。

すれば不思議と「好き」がカタチになり、いつしか自分の世界になってゆくのではないでしょうか。もちろん好きなだけで、すべての夢が叶うはずもないけれど、「好きこそものの上手なれ」というのはあながちウソでもないようです。

気がついたらそれが職業になっていた。気がついたら、そんな伴侶に恵まれていた、気がついたらそこに住んでいた… なんてふうに。

ただ宝は手に入れただけでは意味がありません。どう生かし、輝きが失せぬように日々磨きをかけてゆくか。本当の宝探しはそこからが本当の始まりなのかもしれません。

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ずっと気に入りで、かれこれ20数年も着ている浴衣です。こうなると増々捨てられません!

**近況**

☆10月15、16日(土日)今年ももみじ市に参加します。準備に追われてます。詳細は追ってお知らせします。

☆10月15日を皮切りにユニセフが「世界手洗いの日」キャンペーンを展開します。
今年は子供たちを対象にせっけん作りのワークショップを企画しているので、うずまき堂はプログラムと材料を提供しています。

☆うずまき堂せっけんのお取り扱い店が増えました。
暮らしのデパート 小豆
住所:東京都荒川区荒川2丁目46-9
営業時間:11:30~17:00 l.o 16:30
定休日:月・火
お問い合わせ先
電話番号:080-5377-5397
メール:ikura.p@hotmail.co.jp

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2011年10月21日

10月21日 打ち上げみたいな

着うた、着うたフルを提供しているケータイサイトでランキング番組を担当していましたが、10月からはリニューアル。私はめでたく卒業ということで、昨日は「打ち上げみたいな」を開催しました。

実は2年もやっていながら、スタッフと顔を合わせたのは3回目ぐらい。一回目は「こんな趣旨でやっていきます」という説明会を兼ねた顔合わせ。2回目は作業の流れの確認。それ以後は、プロデューサー、ディレクター、編集、プログラマーなど、それぞれが作業を各々個別にやり、それをネット上にアップしながら共有する… つまり従来のように、いちいちスタジオに行って一緒に何かをしなくてもいい。テクノロジーの進化ですね〜。

そんなわけで対面はしてないけど、それでも毎週欠かさず2年もお付き合いしてきた仲間たち。会えば一気に和みます。何を話したか覚えてないぐらい話題は尽きず、盛り上がる…盛り上がる…。
そして初体験。

うに? 別に大キライじゃないけど、自分から手を伸ばすことはないな〜、って感じでした。ところが昨日の、うに!うそ!うぉ!うぅ〜、うまい。
渋谷にこんなに海鮮ものが美味しいお店があったとは。いいとこ教えてもらっちゃった☆

そしてもう一発、初体験。

メニューに「沼津の小学生が好きなやつ ¥450」

なにコレ?

もちろん、気になりますよね。そこで大人たちは注文することに。


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「昔はさ、食べる前に写真を撮るヤツの気がしれなかったのよ。それが今じゃどうよ。エヘヘ」と、笑うプロデューサーを筆頭に、注文した品が出てくるたびに写メする野郎ども。なんでそんなに嬉しそうなの?


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…んで、これが「沼津の小学生が好きなやつ」
アジの干物を素揚げしたもの。ほんのり塩味で、たしかに美味しい!いや〜、美味しいけどさ。沼津の小学生、渋すぎじゃない?


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はい、全員集合!右端が私。着ているのは、うっかり「モダンきものin ISETAN」で買ってしまった着物です♡

2012年04月09日

4月8日 寿

昨日は楽しみにしていた友人の結婚式。お天気にも恵まれ、桜も見ごろ…実にすばらしい一日でした!

新郎新婦は大のアンコ好き。アンコは二人が仲良くなったきっかけの一つでもあり、また二人の距離を一気に縮めてくれたのもアンコ。
そんな二人の結婚式。さぁ、そろそろウェディングケーキかというところで登場したのは特大の練りきり。二人の初めての共同作業はケーキカットならぬ、和菓子カット!

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紅白のきんとんに仕上げた、練りきり。

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カットすると、中はまるで春がギュッと詰まったような、美しい黄色、緑、桃色…という和の色彩(撮影時の色調整がうまくいきませんでした(泣っ!)。ホントはもっともっとキレイです)。

練りきりの前にはドバ〜っと桜餅が!練りきりを出席者全員に分けるのは難しいので、皆さんには桜餅が用意されたのです。
私は…へへへ。真っ先に新郎新婦の元へ言って「味見させて〜」って、カットしたばかりのウェディング練りきりを食べましたけどね。もちろん、桜餅も!!

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私もいっぱい幸せのお裾分けをいただいて、めっちゃハッピー♡
やっぱりおめでたいことは良いですね。
ちなみに、引き出物は私が作った紅白たいやきのせっけんでした〜。

綾ちゃん、本当におめでとう!!
さとし君といつまでも仲良く、お幸せに♡

2012年07月22日

7月21日 もっと着物を楽しもう

書き記すことで、出来事はしっかりとした輪郭を持ち、より色あせない想い出として自分の中でしっかりするのだから、やはり日記はつけたいと改めて思うのに…。
思うのに。
日記は毎日つけるから「日記」。
つい日記が週記になり、月記になり、やがては無紀になってしまう。いかん、いかん。

忙しいを言い訳にしているけれど、振りかえればアレコレ時間を作っては楽しいことをしているわけで、けっして忙しいが言い訳にならないことは、自分が一番よく知ってるはずなのだから、
平たく云えばダラしない自分であって、そろそろ軌道修正しなくてはと本気で思うのです。

気付けばアジサイは盛りを過ぎ、サルスベリの花がわしゃわしゃと咲き誇り、夏はペースをあげて走っています。
「あぁ、もうこんな時期か…」と袖を通した、アジサイ柄の単衣の着物もとっくに片付けられ、来年の出番までお休み。
ボンヤリしていると、アッという間に夏が過ぎてしまいそう〜。いやだ〜。
まずは、もっと着物を満喫したいぞ〜。

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先月、浅草公会堂にて梅沢富美男さんの公演を観に行った際に来ていた着物。
かなりしっかりとした縮緬の着物なので、始めは袷にしていましたが、どうも気温と時期のバランスが取りづらいので、単衣に仕立て直しました。フォーマルな席でなければ5月から着ることも。


2012年08月06日

8月6日 お茶事を振りかえって

暑い。
云っても始まらないのは分かっちゃいるが…口をついて出るのは「あぢぃ〜」。

そういえば少し前のこと。7月21日を前後して、東京はびっくりするほど涼しかったですね。
あの涼しさはどこへ消えたのか。今のテクノロジーをもってすれば、少しは保存できても良さそうなのにな。
(逆に冬のために、この暑さをキープできないものか?)

と、そんなことを考えながら、7月21日に参加したお茶事の楽しかったのを思い出しています。
バタバタしていてお茶のお稽古も休みがちですが、この日は久しぶりに詫びの世界を堪能しました。
中でも何が良かったって…ご飯の美味しさです(笑)

お茶事で出される懐石は、いわゆる旅館で出るような豪華な善ではありません。一汁三菜を基本にしながら、一品一品を丁寧に用意し、そのご飯の美味しいこと!普通に焚いた白いお米が、たったそれだけでこんなに美味しいのかと、改めてお米のチカラに脱帽します。
きっと「もてなしの心」をしっかりと注入されているからなのでしょう。そして、お料理、お酒、お菓子、お茶…さらには花やお軸などのしつらえ、そのすべての味わいを最大限に生かす工夫があればこその美味。
時間を味わう…ということですね。

バタバタと生活していますが、たまにはこうした時間を儲けたいと思います。
お芝居ひとつにしても「面倒だな」とか「もったいないかな」なんて思っていると、何もできないまま。
お金をかける、ということではなく。気持ちにゆとりを忘れない、という意味で。

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この日のお菓子は「あゆ」
見た目はあっさりしていますが、食べてみると意外と濃厚でした。あゆを象った羊羹がしっかりしているせいでしょうか。


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少し節目の聞いた紗に、金魚と朝顔の模様を配した団扇を描いた夏の小紋。帯は黄色の絽綴れです。
頭をもうちょっと可愛くすればよかったな〜。


2012年08月19日

8月19日 夏、後半

お盆休みも終わると、途端に夏の残りわずかなことに気付く。
ついこないだ始まったばかりだと思ったのになんと足の早いことか。暑い暑いと文句が云えるのも、或いは幸せなのかもしれません。

電車にゆられながら外を眺めていると、過ぎ行く景色と夏の想い出を重ね合わすように蘇ります。

去年は一人で部屋の中から眺めた隅田川の花火を今年は友達と一緒に楽しめたのがよかった。
それというのも、近くに大きな建物ができて視界を遮られることになったため。
まったく邪魔なビルだぜ、と恨めしく思っておりましたが、それ故に友達を誘って外で見物する次第になったわけです。来年はちゃんと浴衣にでも着替えて、もっともっと満喫しなくちゃ…なんてすでに来年が待ち遠しいという気の早さ。

浴衣といえば、久々に着付けのお稽古をさせてもらったのも楽しかった。
ひょんなご縁から講師を引き受けることになり、集まったみなさんはバラバラの分野で頑張っている方々。着物談義のみならず、女の人生いろいろを語り合い、たくさんの元気とインスピレーションを交換しました。
何歳になっても新しい出会いを喜べるというのは本当に幸せなことですね。

釣りの方はというと、この夏はパッとしませんでした。去年はそれなりの釣果があったのに。今年はどうしたものか、坊主につづく坊主。
でもそれもまたよし。秋の数釣りの楽しみが増すというものです。

良き事は枚挙に暇がない。
日々いろいろあるけれど、その先はわからない。描かれた未来と、描く未来。
どうせ使うなら、どうか光の筆を。
Future Is Unwritten

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着付けレッスンの仲間と。


2012年10月24日

10月24日 志の輔師匠の中村仲蔵

元来の出不精ではありますが、やはりこれが「秋」というものでしょうか。芝居見物やら食事会やら、このところ調子にのって遊んでばかりおりまするぅ。

行って参りましたは立川志の輔さんの独演会。たまたまご近所の方にお声掛けしていただき、ポンと波に乗ったわけですが、これがすごいの、なんのって、アナタ…。
会場に行ってポスターを見て、初めて「あぁ、今夜は中村仲蔵を演るんだな」と分かったぐらいなものでして、全く何の前情報も先入観もなく、ただひたすらに「楽しみぃ〜」なんて無責任に座っておりました。

いざ始まると、笑う、笑う。引き込まれる、引き込まれる。あげくに落涙。
元々「中村仲蔵」は落語の中でも特に好きな噺で、いろんな中村仲蔵を聞いておりますが、ひょっとすると志の輔さんのが一番かも!

ネタバレになるので詳細は伏せておきますが、独演会だからこそ出来る演出で本編を盛り上げる術には脱帽。そして客席の中の誰一人として置いていかない気配り、さすがです!「中村仲蔵」を知らない人も、「忠臣蔵」を知らない人も、はたまた歌舞伎も文楽も、あるいは落語でさえ知らない人だってきっと楽しめたに違いない。

ラジオはいろんな方が聞いています。そして見えないものを伝えなければならない。
師匠の高座にはハッとさせられるとこだらけ。そしてそんなことも忘れるぐらい、理屈抜きで楽しませてくれます。
次も絶対に行きたい。ちゃんと自分でチケット取れるよう頑張らなくちゃ!

大好きな「中村仲蔵」が、さらに、もっともっと好きになりました。
志の輔師匠、ありがとうございました!

ところで話は変わって、番組に「CS放送で山下達郎さんの特集を見ましたが、ナレーターは万由香さんですか」というご質問がありました。
はい、そうです。私です。ご覧いただき、ありがとうございます!

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ちょっとピンボケになっちゃった〜(T-T)
あまり出番がない赤い着物。帯は洛風林のふくれ織り(菊の柄)。
涼しくなって、着物熱がガンガン上がってるんですよね。明日の食事会は何を着ようか、今から迷い中。

2012年11月26日

11月25日 OTTAVA foresta 最終回

去年の12月に始まったTBSインターネットラジオ「OTTAVA foresta」のプレゼンターを勤めてちょうど一年。今日は私の役目が終わりました。

振りかえれば、本当に楽しい一年でした。
OTTAVAはクラシック専門チャンネルです。最初にお話をいただいた時に、私にできるのか?!…と不安もありました。けれども担当したOTTAVA forestaという番組はクラシックを幅広く捉え、見事に私の世界を広げてくれました。
普通ならなかなか会えないような方々をゲストに迎え、とても贅沢な空間でライブを堪能させていただいたことも忘れられません。

素晴らしい仲間に恵まれ、とてもしあわせです。
それは番組の製作スタッフやゲストの皆さんだけではありません。
番組を聞いて下さった方、楽しんで下さった全てのみなさんが私にとっての仲間です。
(勝手で申し訳ありませんが、そう思わせてください!)

皆様、本当に本当にありがとうございました。
心から感謝しております!!

OTTAVA foresta、来週からは森雄一さんが担当されます。
さらに素敵な番組になることでしょう。
どうぞ皆様、引き続きお楽しみくださいね。

ということで、「灯火のバトン」を森さんに渡してきました〜♡

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紺色に白い花を散らした小紋に合わせたのは塩瀬の帯。赤い花をモチーフにした更紗です。大浦という染め屋さんの帯でとても気に入っているのに、もう作ってないんですよね。いい機屋さんや染め屋さんがどんどん減ってゆくのは悲しいかぎり。
ところで、着物の八掛けにレモンイエローを選びました。そこで草履も黄色。帯揚げも薄紫に黄色のしぼりをあしらったものです。実は黄色を隠れテーマ?


2012年12月08日

12月8日 振りかえり… 酉の市のこと

早いもので今年を振りかえるころになりました。
余裕を持った暮らしを…などと思いながら、気がつけばバタバタしているのは相も変わらずですね。
それでもただ忙しいというわけではなく、お陰さまで楽しい時間を沢山過ごすことができました。本当にありがたいことです!

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11月は酉の市。ここから本格的な冬のスタートといった感じでしょうか。今年もここまで無事にやってこられて本当によかったぁ、という想いが沸き上がります。

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近所の友達とブラブラと。
冷やかしが多い中(むろん、我々も)、大きな熊手を買っている人がいると私たちも一緒になって「いよ〜』と3本締めに加わります。えへへ。ちょっとはご利益のおこぼれに預かれるかしら?
 
お参りを済ませると、列からしぼり出されるように、夜店のアーケードへ流れ込みます。
最近は屋台の風景も変わりましたね〜。実に国際色豊です。

そんな中に、こんな素敵な光景を発見!
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かるめ焼き自体あまり見かけなくなった昨今。たまにあっても、すでに出来上がってるものを袋詰めにして売ってるだけ。ところが今夜は昔のように、その場で焼いてる屋台が出ておりました。見たところかなり年期の入ったおじいさまです。
子供のころ、祖母が作ってくれたのを思い出すな〜。火にかけたお砂糖がボワァ〜っと膨らんで、まるで魔法のように思いました。そしてまだ熱が抜けきらないのを口に入れると、ジュワッと甘さが口いっぱいに広がるのです。

おじいさま。どうか、どうかお身体に気をつけて。そしてこれからも美味しいかるめ焼きを作って下さいね。

*着物は黒黄八丈。朱色の羽織は縮緬地に小さなおもちゃの柄を散らしたものです。
作ったものの、当初はあまり似合わないような気がして袖を通しませんでしたが、近頃になってずいぶんと映りが良くなった気がします。きっと若いころは、若さと羽織の色柄がケンカしていたのかもしれません。しかし、自分が年をとった分、羽織が色を添えてくれる…そんないいバランスが生まれたのかな?

2012年12月19日

12月19日 ケーナとアルパの響きの中で

デュオ・ケーナルパのCDが送られてきました。
TBSインターネットラジオ番組「OTTAVA foresta」を担当していたときにお会いしたお二人のCDです。さっそくかけてみると、冬の澄んだ空気にとけてゆくような心地よい音が溢れ出てきました。

ケーナルパはケーナ奏者の八木倫明さんと、アルパ奏者の池山由香さんによるユニットです。
ケーナというのは南米アンデス地方先住民の縦笛。そしてアルパはヨーロッパから伝わったハープを模して、先住民が生み育てた楽器です。二つのシンプルな音色は美しく混ざり合いながら、この年末の疲れをほぐしてくれるようです。

ケーナには、どこか「はかなさ」や「もののあはれ」といった、胸の奥に眠る何かを呼び覚ます響きがあるように感じます。
八木さん曰く、日本では篠笛とお琴があるように、こうした楽器は元来相性がいいはずなんです。故に、我々日本人にはとても(深い部分で)馴染みのあるものじゃないだろうか。たしかにそうですね。

また、八木さんに興味深い神話を教えていただきました。

遥か昔、神々の時代にパンという半獣人が妖精のニンフに恋をしました。けれど、ニンフはパンには見向きもしません。あんな毛むくじゃらな野蛮なもの、イヤだわ!…と、まるで愛想がありません。袖にされればされるほど恋いこがれるパン。
ある日パンは「もうガマンができない!」とばかりにニンフに無理矢理せまります。驚いたニンフは息を切らせて逃げ、神様に助けを乞います。
神様は「そんなにイヤならばお前を葦に変えてやろう。すればパンも諦めるだろう」と、ニンフを葦に変えてしまいました。
後を追ってきたパンは姿を変えたニンフを見て心から嘆きました。そしてその葦を刈り取り、笛にして吹きました。その笛こそ、今に伝わるケーナだそうです。ケーナがどこか哀しげな音色を帯びているのは、そんな切ない物語があるからだと伝えられているそうです。

そこまで嫌われちゃうパンは可哀想。そこまでイヤな相手に吹かれてしまうニンフも辛かろう。
神様はもうちょっと気のきいた計らいができなかったのか?…あれこれ考えてしまう語ではありますが(笑)楽器一つにも歴史や物語があるんですね。

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ケーナルパの二人と一緒に横浜センター北駅横・ヨツバコにあるYotsubakoの森にて。
着物は久留米絣です。古くから伝わる人々の暮らしの知恵が詰まっている久留米絣は、どことなくケーナルパの世界と重なるようです。そして帯は付喪神(つくもがみ)を描いたもの。これもまた道具を大事にしてきた日本文化の芸術でしょう。


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ケーナは一本の縦笛ですが、こうして連結したものもあるとか。


ケーナルパのブログはコチラ↓
http://ameblo.jp/duo-quenarpa/

2013年01月01日

平成25年1月1日 謹賀新年

明けましておめでとうございます!

今日の東京は快晴。素晴らしい朝日に照らされて新年がはじまりました。
毎朝のお勤めとしている神拝詞も、元旦はことさらに清らかな心持ちがいたします。

そしてご挨拶の後はお待ちかねのお雑煮。お雑煮は地方によってずいぶんと内容が違うようですが、うちは至ってシンプルです。鳥の出汁をベースに、青菜と大根の薄切りを少々。お餅は四角い切り餅。ゆずをちょっと添えるといいのですが、今年はうっかり…ということで、省略。
以上。
はぁ〜、体が温まる。
元旦の澄んだ空気の中で、お雑煮をハフハフする息が白い(暖房つけてなかったので…)。
改めて、新しい一年が始まったのだなと実感します。

「いいわねぇ。きれいよ」
お墓参りに向かう途中、すれ違いざまに声をかけられました。声の主は60代後半ぐらいのとても品の良い女性でした。軽く会釈をして微笑む姿…
「いえいえ、あなたこそ素敵です!!」思わず心の中で叫んでしまいました〜。

それにしても褒められるって、やっぱり嬉しいですね(えへへ)。お陰で新年の空気が余計に気持ちよく感じました。そしてこんなちょっとした交流がなんとも云えず温かく、嬉しかったです。一期一会。深く浅く、広く狭く、いろいろに人と人が心を通わせながら、今年も時を紡いでゆくのでしょうね。

新年が皆様にとって素晴らしい一年でありますように。


          今年もどうぞ、よろしくお願い致します!!
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今日は緑の濃淡を市松に染めた着物に、深緑の帯。帯には獅子舞の柄があしらわれています。
お正月らしく「松」を色で表現してみました。黒の羽織は本当に便利な一枚。何かと活躍しています。

2013年01月07日

1月7日 初詣レポ〜1月3日を振りかえって

2年前のお正月に、いつもお世話になっている出版社の方と下町ツアーを楽しみました。
去年はタイミングが合わず見送りましたが、今年は「やりましょう!」ということになり、特に狙った訳でもないのに同じ日になりました。

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まずは浅草で待ち合わせ。雷門通りは歩行者天国になっていて、混雑しているにも関わらず「休日のゆったり感」があるのは浅草ならではでしょうか。渋谷や新宿じゃこうはいきませんものね。
風は冷たいけど、晴天に恵まれ気分上々です!%E6%BC%94%E8%8A%B8%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB13.jpg  


浅草演芸ホールもお正月の装い。(ちなみに写真は暮れに撮ったものです)
路地にも「お正月」が満ちていました。繭玉があちらこちらに飾られ、松や竹の青さが清々しさを誘います。  1.3.13.jpg

して、いざ観音様へ! …と、皆様向かうところでしょうが私たちは浅草神社で初詣。
こうして再び元気に参拝できる幸せに感謝を込めて、三社様に新年のご挨拶です。

そのまま仲見世の「助六」に行きたかったのですが、観音様をお参りする人たちで一方通行の列ができていて、とてもじゃないけど無理!
仕方がないので観音裏の方に抜けると、あらこんな所にスペイン料理屋さん。ものは試しと入ってみると、これがなかなか当たりでした。冷えた身体に魚介類の雑炊みたいなのが嬉しかった〜。これは穴場かも。    %E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%96%99%E7%90%86%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%AB.jpg


さぁお次はどうしようかと考えながらブラブラしてるうちにまた寒くなり、再び雷門通りに出て甘味処でお汁粉を。あれ、さっきデザートはきっちり食べたはずなのに… まぁ、いいか。
ところで御前汁粉と田舎汁粉。どちらがお好みですか?いつも迷うんですよね〜。
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ちょっと浅草の喧噪を逃れて、箕輪から都電に乗ることに。始めはとげぬき地蔵を目指すつもりが、電車に揺られているのが心地よく、結局足を伸ばして雑司ヶ谷の鬼子母神を参ることに。
まるで「ちぃ散歩」ですね。鬼子母神に到着した頃にはすっかり日が落ちていました。
初めて来ましたけど、趣のあるところでステキでした。
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流れ、流れて辿り着いたのは新宿。「もう寒いっ!!」てんで、副都心線からそのまま直結で伊勢丹の中にある「とらや」へ飛び込んで暖をとる…てゆーか、また食べてんじゃん!(笑)
花びら餅とお抹茶。初春ですわ〜。牛蒡も少し塩気を効かせて、しっかり煮てあります。美味。
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充実の一日、最後は紀伊国屋にて半藤一利さんの新刊「日本型リーダーはなぜ失敗するのか」を購入して幕を下ろしました。ふー、楽しかった。

2013年01月30日

1月27日 祝言

どんな時も、おめでたい席というのは良い。
幸せのお裾分けとはよく云ったもので、周りまでしあわせな気分になるものですね。
日曜日に親類の結婚式に出席しました。

「祝言」という言葉がぴったりハマる結婚式。
それは当人たちの希望でもあり、「いつの時代ですか?!」といったタイムスリップ感でした。
大広間の上座に金屏風をたて、その前に鎮座する新郎新婦。

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新郎からの一言に次いで、観世流シテ方の山本順之さんが紹介され、「高砂」を謡ってくださいました。映画やお芝居ではお馴染みの「高砂や~♪」ですが、本物の祝言にて生歌!かっこいい~!
初めての体験でした。

そして三三九度。普段は緊張とは無縁に思える男が、ガチガチになっている姿は思わず応援したくなります。いざとなると女性の方が肝がすわってるというのは本当なんでしょうね。花嫁さんが余裕で盃を空けている一方で、新郎は手を振るわせ、危うく盃をひっくり返しそうになってアタフタ…(笑)。

それにしても人の顔は変わるものですね。
あのやさぐれ男は一体どんな余生を送ることやら…と心配していましたが、いい妻を娶りすっかり表情も明るくなって。我が親類ながら、あんなに柔和な顔つきをしているのを見た事がありませんでした。
もっちゃん、はなこさん。心からおめでとうございます!

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はじめは白無垢で登場した花嫁さんは、お色直しで華やかな打ち掛け姿に。
最初の「決め事」を済ませた後は、存分にくつろいで飲めや歌えの自由な宴でした。
私は白と水色をぼかしに染めた着物に玩具尽くしの袋帯。
この水色の着物は最近のヘビロテです。


1月30日 川越まで遠足

川越にある呉服笠間さんにて、以前購入した長襦袢がとてもいい。
もう一枚欲しいと思っていた矢先、友人のあやちゃんも「やっぱいいよね!」と意見があったので、久しぶりに川越に行って参りました。

呉服笠間さんといえば「川越唐桟」のお店。木綿でお手入れが楽だし、お値段も手頃なので着物入門者にはもってこい!逆に普段からガシガシ着るというベテランさんにも重宝です。
今回はあやちゃんのご主人も唐桟の着物を作りたいということで同行することに!
そこにもう一人加わって、思いがけず賑やかな遠足になりました。

もちろん、一番の目的は呉服笠間さんなのですが…
まずは腹ごしらえ、ですよねー(笑)
川越名産の芋づくし料理を堪能しに、以前一度行ったことのある「エプロン亭」へ……
Ouch!臨時休業?!こんなことってあるのかい?
さぁどうしよう、と途方に暮れたのも束の間。すぐに「山屋」さんが良さそうだという情報入手。
残念ながら芋尽くし料理はお預けとなりましたが、山屋さん、入り口からステキじゃない♡

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味のあるお庭に囲まれた古い建物。中に入ると火鉢が置いてあって、なかなかいい雰囲気です。

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ご飯はカゴ入りのお弁当スタイルで楽しいです!パッと見ちょっと足りないかと思いましたが、意外にもお腹パンパンです〜。

すっかり満足したご一行、お店の方に記念写真を撮ってもらって、はいチーズ!
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2013年02月12日

2月11日 針供養を振りかえって

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2月8日は針供養の日。
針仕事をする人たちが折れた針を持ち寄り、お豆腐に刺して供養します。
すっかり和裁もサボり…てゆーか、ドロップアウトしている私ですが、久しぶりに行ってきました。

この日はことさらに風が冷たく、浅草寺の淡島堂に集まったたくさんの人たちも一様に身を震わせていました。寒いなか、それぞれに頑張って働いてくれた針に感謝し、またお針の上達を願って手を合わせるのです。

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友達が撮ってくれた写真ですが、自分で見てびっくり。
手が祖母にそっくり。似てると良く云われますが、こんな細部まで似るものなんですね〜。


和裁をしている人が多いせいか、境内には着物姿が目立ちます。それを見るのも楽しい行事。
お手製らしきニットのケープをまとった人。ゴージャスな毛皮のコートの人。中にはレザーコートのイカしたおばあちゃんがいたり…。着物用のコートでもこんなに色んな種類があるのかと驚きます。
本当に着物が好きな人は、オシャレの追求に個性があっていいですね!

お参りを済ませ、集まった女性4人はすっかり冷えてしまった身体を抱えて腹ごしらえ。
まずは浅草の「むぎとろ」でランチバイキング。
 
「で、どうする?」
「せっかくだから覗いてみようか」

ちょうど開催していた呉服屋さんの催事に顔を出し、目の保養(見ただけ〜)。
そして外に出るや否や、
                「あったまろうかぁ」
と、迷わずくぐる甘味屋さんの暖簾。
冷えた身体に、おしるこがシミるぅ。はふ〜。

2013年03月05日

3月4日 今年も楽しかったな

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やっと梅がほころびはじめた3月2日、久しぶりのお茶のお稽古に行きました。
今年は年始の初釜に行かれなかったので、これが初稽古。

自分でも不思議なくらい、いつも習ったことをすっかり忘れているから、ある意味ずっと新鮮ではあるのです(先生ゴメンナサイ)。
あれ?あれ? と、かたまりながら先生のご指導に大汗をかいたところで雛パーティです!

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お料理は先生のお手製ですが、今年は茶巾寿司を包むところだけお手伝いしました。「絶対に自分でも作ろう」と心に決めながら包みました。
白酒で乾杯して、みんなで楽しい御膳。いくつになってもひな祭を楽しめる女性でいたいな。

そしてシメは先生お手製の道明寺!桜の葉っぱの香りに、気分はすっかり春になりました。
こうして季節の行事を楽しめることが、当たり前のようで実は当たり前でなかったりして、深く深く感謝を新たにするのでした。

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久しぶりに袖を通した緑の江戸小紋(万筋)。
帯は花々でお雛様を象った、淡い桃色の優しい染め帯です。
この日は前日の春一番で花粉症がアウトブレイクし、顔がボコボコ。う”〜、残念!


2013年04月01日

4月1日 @KITTE 有意義な昼食

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人の縁というのは本当に不思議です。
以前、歌舞伎を観に行ったときにたまたま知り合った方が、実は20年以上も前にある放送局でご一緒した知人と学生時代に同じ寮で過ごした友人同士だったのです。

かくして今日、奇妙な繋がりの3人が食事をすることになりました。
出身地も、職場も、年齢も、趣味も、それぞれバラバラの3人がグラリと動いた宇宙の歯車に乗せられて集合したのであります。

場所はオープンしたばかりの東京駅前KITTE。
実際に会って何を話すのか、皆目見当もつかないまま出向いたところ…
数分後には実に有意義な情報や意見交換の場になっていました。

おかげで、何年も休んでいた朗読会の開催に意欲が湧いてきました。
(まだ具体的なことは未定ですが)
朗読会に限らず、自分の中にくすぶっていた様々なモヤモヤの輪郭がハッキリしてきました。

今日の出会いの意味深さは近い将来、何らかのカタチになってゆくと思います。
機が訪れたらご報告するので待っていてください。

KITTEを後にして、ブラブラ銀座へ。
途中、国際フォーラムの前にチューリップ畑ができていました。散りゆく桜を惜しむ間もなく、次々と春が押し寄せてきます。

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細い縞を織った結城に、獅子を刺繍した帯。着物と帯が同系色なので、帯揚げと帯締めでメリハリをつけてみました。
           〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
うずまき堂・出品情報


「さくら*hana-bana exhibition」2013.4.9(火)~4.21(日)
                11:00~18:00(最終日は17:00まで)
場所:GALLERY KOMPIS http://gallery-kompis.com/
info@gallery-kompis.com 
   東京都目黒区中根 1-9-1-103(東横線・都立大学駅より徒歩3分)
TEL: 03-3725-3467
休廊日:4.15


2013年06月02日

6月2日 明治神宮・桃林荘にて

明治神宮の中にある桃林荘にて、久しぶりのお茶会に参加してきました。
本日は江戸千家と裏千家がそれぞれ一席ずつ受け持ちました。
…が!ずっとお手伝いで「お運び」ばかりだったので、お茶席には入れずじまい。
それは残念なことではありますが、それ以上に「裏の仕事」をお手伝いすることで学ぶことが沢山ありました。
基本的な取り決めはあるものの、お茶席は生き物ですからすべてセオリー通りには進みません。その中でどう目鼻を利かせ、周囲に気を配りながら振る舞うべきか。
気を利かせてるつもりでも、実際にはまったく動けていない自分のボンクラぶりに凹みながらも、学べることに喜びを覚える一日でした。

加えて、足腰の弱まりを痛感!
お茶は道具を持ったまま、立ったり座ったり、膝の屈伸も激しい動作の連続。
一見優雅な「静」の世界のように思われるお茶の世界ですが、これがなかなか実はハード。
長くお茶を続けるために、お年を召してもスクワットや筋力トレーニングに励む先生も沢山いらっしゃいます。
うぅ~、私も鍛え直さねば!!

精神と肉体の調和。
集う人々との調和。
しつらえの調和。
和の世界はどこまでも深くて心地よいものです。

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今日は加賀友禅の単衣に、唐織りの夏帯です。着物は季節の花々。帯は水辺のオシドリ。
今年初の夏帯に「あれ、こんなに軽かったっけ?」と、衣の軽さに夏の到来を感じました。

2013年11月03日

11月3日 もみじ市も終わって…

怒濤のイベントラッシュも無事に終わり、しばらく抜け殻になっておりましたが、うずまき堂は再び制作の日々に突入です!
オンラインショップが空っぽ状態になっていたり、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
随時、在庫補充をしていきますのでお楽しみに。

今回の「もみじ市」はお天気に恵まれませんでした(@_@)
土曜日は雨まじりで激寒むっ!
日曜日は大雨!

やっぱり「もみじ市」の一番の醍醐味は河原でイェ〜イ!!って、いい空気を吸いながらお店をハシゴすることだと思っています。
だからお天気が悪いと本当に残念。

それでも!
それなのに!

たくさんの人が来てくれました。
スタッフもいっぱい、いっぱい頑張ってくれました。
感謝、感謝です。

また来年も参加できるといいな〜。
残念ながら今年はお会いできなかった皆さんと会えるといいな〜。
もっともっと腕を磨いて、ステキな作品をたくさん作れるようならねば!


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10月19日(土)、紫の生地にコスモスの柄の着物で出陣。。。雨が降っても大丈夫なようにポリエステルの着物にしたんですけど、これがメチャ寒!
なので、、翌日20日(日)は赤チェックのウールの着物でぬくぬく〜、でした!

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今年のテーマはカラフル。みなさん、思い思いの「カラフル」でパレードに参加していました〜。

2013年12月19日

12月19日 ローランド・オルガン・コンサート

友人に誘われて「Roland Organ Concert」に行きました。

内容はオルガニスト・橘ゆりさんとパーカッショニスト・梯郁夫さんによる、かのシンセサイザー音楽の第一人者・冨田勲さんの名曲の演奏。きっと誰しもが「あぁ、これ」と、一度は耳にしたことがあろう「新日本紀行」に始まり、日本の豊な風景を綴った「お爺さんの里」、「源氏物語幻想交響絵巻」からの雅な世界、そして目の前に大海原がパーッと広がる感動に包まれた「勝海舟~咸臨丸の船出」という選曲でした。途中、「今日の料理」のテーマとしてお馴染みのメロディも聞かれ、これも冨田さんだったのかと新たな驚きでした。

演奏の素晴らしさもさることながら、改めて楽曲そのものの奥深さに胸を打たれました。
これまで「シンセサイザー=デジタル=機械=ミュージシャン不在→人間味の欠落」など、どちらかというと苦手意識に傾いた聞き方をしていました。けれども、今回の体験で、音を出しているのは電子機器であっても、それに命を吹き込んでいるのは、あくまでも人間であり、そこにはしっかりと一人一人の個性が息づいていることを痛感させられました。例えば、エレキをかき鳴らすのをロボット的と捉えず、むしろそこに人間の肉体と感性を感じるのと何ら変わりない、ということかしら。

そして何よりのサプライズは冨田勲さん、映画監督の大林宣彦さん、ローランド創業者の梯郁太郎さんのトーク。それはそれは興味深い内容でした。

MIDI(Musical Instrument Digital Interface=電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送するための世界共通規格)の制定に尽力したことが評価され、グラミー賞を日本人個人としては初めて受賞された梯さん。

「MIDIを有料にしていれば、とんでもなく儲かったのに…と、云われます。たしかに自分でも、タダにしたのは失敗だったかなと思うときもある(笑)。でもね、もし有料にしていたら、MIDIは世界共通規格になってなかったでしょうね」と発言。

我利私欲ばかりが幅を利かせる世の中で、それを越える志しが成し得るた偉業は実に清々しい。
もっとお話を聞きたかったな。
YES、それこそ Isn't that a Christmas Spirit?

会場となった紀尾井ホールの前にはホテル・ニューオータニがあり、イルミネーションがきれいでした。しかし、写真でそれを記録するのは難しい。
写真では見えませんが、この日は雪だるま柄の小紋(薄灰鼠色)に雪をかぶった笹の葉柄の帯(緑の地色)、そして黒羽織でした。

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2014年01月01日

平成26年  謹賀新年

新年、明けましておめでとうございます。

浅草に嫁いで一番変わったことは、おせち料理を作らなくなったことです。
気は心…せめてちょこっとカタチだけでも…とも、はじめは思っていたんですけどね。
主人は和菓子屋を営み、お正月はてんてこ舞いの大騒ぎなのです。
とてもゆっくりお料理を味わっているヒマも余裕もありません。
けれども、お雑煮だけは頂きます。
だからこそ、元旦のお雑煮はよりいっそう気持ちを込めて作ります。(といっても鶏肉、葉菜、ゆず、お餅だけのシンプルなものですけどね)
いつもは白い切り餅ですが、今年は少しでも大地からの滋養をと思い、完全無農薬・無肥料の自然農法玄米のお餅にしてみました。
たまたまなのか?
いや、これぞ大地のパワーに違いない!!
食べ終わると身体がジワッと熱くなり、二人して着ていた上着を脱いだほど。

すごいぞ玄米!!!

自分たちの健康はもちろんですが、今年はもっと広く「元気」を大事にしてゆきたいです。
元気=元の気。
特別なことじゃない。
もっと、もっとと、何かを足し算し続けるのではなく、原点に戻ってみると見えてくるものがあるのではないだろうか。人間も、作物も、ライフスタイルも。

なにはともあれ、またこうして元気に新しい年を迎えられて本当にしあわせです!
どうか、皆様にとって素晴らしい年になりますように、心からお祈り致します。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

                               平成26年・元旦


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我が家へようこそ……なーんちゃって、ウソです。
浅草の料亭の門前を拝借して写真をパチリ。
やや茶色がかった墨色の地に、笹や梅を描いた小紋。帯は椿の花が雪化粧をした塩瀬の染め帯です。

2014年02月23日

2月23日 落雁と季節の会、無事に終了

「落雁と季節の会」が無事に終了いたしました。
足を運んでくださった皆様、関わってくださった皆々様、本当にありがとうございました。

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お陰さまで2日間とも晴天に恵まれ、とてもいい雰囲気を満喫することができました。
庭にはまだ雪が残り、季節ならではの風情がありました。お庭には四季折々に表情を変える草木が植えられ、5・7・10月の会も楽しみです。

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「落雁と季節の会」では落雁の手作り体験も人気。みなさん本当に夢中になってやっていました。

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廊下の向こうにはお茶室があります。手作りした落雁をお菓子に、お茶会にも参加できるんですよ。

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お茶室はこんな感じ。写っているのは出店メンバーたちです。

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一欅庵は昭和8年築。とても美しく丁寧で贅沢な造りになっています。2階の階段脇にはこんな円窓が。欄間の細工、電灯の傘、今では姿を消したゆがみのあるガラス…もう全てが愛おしいです。

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今回は春をイメージした落雁が登場しました。うずまき堂も落雁と同じ形のせっけんを作ってみました。初午とお花です。

「落雁と季節の会」次回は5月23・24日(金、土)に開催します。
テーマは「夏を過ごす、夏を寄せる」
立夏を過ぎ、一欅庵のお庭も新緑がキラキラしていることでしょう。
夏をイメージしたせっけんも作りますよ!!
ぜひ、お楽しみに♪

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