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洋服 〜 キモノ アーカイブ

2006年06月14日

ジーンズ vs 小紋 No.1

 キモノを美しく、楽しく、ステキに着たい…のは当たり前。ただTPOを考えるときに洋装が基準になってる方が多いのでは? だとすると「こんな洋服=こんなキモノ、といったイメージの翻訳ガイドみたいなものを作ったら面白いかも」 と、友人のカメラマン・小倉直子さん( http://www.native-spirit-trd-pst.com/ogla.html )と盛り上がり、さっそくフォトセッションを試みることに!
 まず取り上げたアイテムは『ジーンズ』。単なる作業着から、ちょっとしたお出かけまで、ジーンズは活用範囲が広いので何パターンか作成してみました。画像をクリックすると拡大表示します。

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白いレースのインナーに白のジャケット。ネックレスもイヤリングも真珠を選んで、ややフォーマル感を出してみました。靴は白と黒のコンビ。バッグはクロコのクラッチバッグ。

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6月の単衣に最適なキレイな染めが適度にドレスアップしてくれる小紋。それでいて、変り生地なのでガチガチのフォーマルでもなく、遊び心を忘れてません。帯は白だけで花を織り出した夏袋。
せっかくなので、キモノならではの優しさを楽しむために、やわらかな赤い絞りが入った帯揚げを合わせました。(完璧な 『=』 では面白くないですものね!)
草履は限りなく白に近い淡いラメ入りピンク。バッグとイヤリングは洋服の時と同じものを使用。

2006年06月16日

ジーンズ vs 小紋No.2

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超カジュアル&ガーリー。全体にはダークトーンだけど、小さなお花のプリントが軽さを引き出しています。ポツポツとお花に薄い水色が使われているのと、フワフワとした素材が涼しい。

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夏には珍しい暖色系の帯ですが、バランスよく織り込まれた白いラインが暑苦しさを消しています。ザックリとした八寸(芯が入ってない)が思い切りカジュアルで気軽です。実際、芯の入った九寸帯よりもかなり楽ですよ。ワンピの小花を意識して水色の帯締めと朝顔の帯留め。暖色と寒色の割合に気をつけました。帯揚げは間をとって極薄い黄色。

2006年06月17日

ジーンズ vs 小紋No.3

 キモノと洋服の互換性をコーディネイトで考える、という企画。今回は、ファイルNo.1ほどフォーマルでもなく、ファイルNo.2ほど くだけて もいない着こなし。ベクトルをもう少し『個性』に向けたスタイルを作ってみました。


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黒のシャツはややマニッシュなシェイプ。お花を刺繍した袖口(見えないかな?)のワンポイント以外はあっさりモノトーンに。


明るいキモノも濃い色目の帯を合わせるとグッと締まります。ただし、はっきりした黒だとコントラストが強すぎてしまうことも(着る人の自信とTPOが問われます)。Jkimonobshirtk_1
なのでここでは黒ではなく、墨色の帯にしました。加えて夏の帯は白い芯がうっすら透けて、さらに馴染みやすいですね。暗い色でも重たくならないように、柄選びは重要なポイント。これは水平線を千鳥が飛んでる図。
パキッとした黒x白の帯締めと、銀鼠の帯揚げで、全体の中心に「さりげない主張」を出してみました。
半衿にも黒を使用することでバランスが取りやすくなったと思います。この辺りが、より洋服っぽいかな…と。


明日はブラックイルミネーションのイベントで司会進行をします。久しぶりの公開生放送(放送時間などの詳細はHPの『Voices...and more』に掲載)なのでドキドキ。何を着ようかな。CO2削減を呼びかけるために、東京タワーのライトダウンをします。そんなイメージから黒地に白い柄がぼんやり浮かび上がるようなのもいいし。反対に、暗がりでも明度を保つ白地の鮮やかなキモノも捨てがたいし。。。あれこれ考えたり迷ったりするのって、サイコーに楽しい!

2006年06月22日

ジーンズ vs 小紋No.4

 東京はだいぶ蒸し暑くなってきました。日中の外出から戻って来ると、すぐに浴衣に着替えてしまいます。ホッとする瞬間です〜。このところ家にいるときは常に浴衣です。暑くなってきたとはいえ、それでも朝夕は冷えることもあるし、なかなか微妙な時期ですからね。洋服だと「キャミ? 半袖? …でも長袖じゃないわよね」なんてウツウツと悩むのですが、浴衣はすべて解決してくれるんだもの。ちょっと風が冷たく感じられても、ちゃんとお袖があるし、脇が開いててるので熱がこもらないし、さらに暑くなったら衿をグッと開ければさらに涼しい。もう、ホームウェアの万能選手ですございます。Viva 浴衣!


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だんだん夏らしくなってきたということで、今シリーズを締めるのはコチラ。ジーンズに水玉のカットソー。限りなくTシャツなんだけど、胸元のデザインでちょっぴりアクセント。

暑くても、まだ6月。あまりスケスケ〜な盛夏用のキモノを着るのはオススメできません。Jkimonodotk
そこで登場するのが半幅帯です。帯枕を使わない分、背中に密着する面積が小さいのが涼しくてラク。もちろんカジュアル度満点です。ただし、いわゆる浴衣帯ではないので、単衣の小紋とグレード的なバランスはキープ。半幅ではあるけれど、織りのちゃんとした品物であるというのが、さらに遊び心をアピールしています。思わず氷の入ったカルピスを、ストローでカラカラとやりたくなるような水玉だと思いません?
衿はちょっと季節先取りで、麻の刺繍ものにしました。色はほとんど白に近い、淡〜いペパーミントグリーン。

2006年08月09日

リゾート No.1

暦の上ではもう秋。けれどまだまだ残暑は続きます。これから避暑に行かれる方も多いのでは? そこで今回の「洋服〜キモノ・翻訳」企画では、リゾートをテーマにスタイルを作ってみました。


Tabasaknit_3
パイル地のワンピース。クシュクシュっとトランクに詰め込んでもシワの心配がないのが助かります。また旅先で汗をかいても、ザブサブっと洗ってタオルに挟むようにして絞っておけば、すぐに乾いてしまうのも重宝。


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綿麻のキモノ。このように一枚で気軽に浴衣っぽく着ると、グンとカジュアルに。縮織特有のシボが、肌にあたる面積を減らし、汗ばんだ体にもサラリとした着心地です。今回はカジュアル度をより上げるために履物はトルコ石をあしらったサンダルを着用。バッグはインドネシア土産のバスケットです。

派手な色柄の帯でもっと遊んでも楽しいでしょう。Suzunetsuke_1今回は帯をスッキリとシンプルにしたので、ベビーピンクの珊瑚で作った鈴の根付けをアクセサリーにしました。ワンピースに合わせているチョーカーは貝でできています。海のものを身につけるだけでも、気分はリゾート!

2006年08月11日

リゾート No.2

 ひとくちにリゾートと云っても、やはり様々なシーンがあります。昼間はTシャツと短パンでOKでも、夜になってラウンジでカクテルを…なんていう場合には着替えなければなりません。そんな時、キモノは同じでも、帯や小物をちょっと変えるだけで「ドレスアップ」することが出来ます。
帯をお太鼓結びにして、衿をつけ、足袋を履くだけでガラリとグレードが上がります。そうした装いのマナーはキモノだけでなく、洋服にも共通しているのが面白いですよね。
例えば「素足」。素足に下駄=とてもリラックスしたカジュアルなスタイル。洋服でも同じです。今でこそ「生あし」なんてもてはやされていますが、以前は「女の子がストッキングもはかずに出かけるなんて!」と小言を云われたものです。
 「衿」も同様。「衿を正す」という表現があるように、衿にはその人の気持ちが表れるようです。洋装のポロシャツ。スポーツをする時にTシャツは楽で便利ですが、やはりそこにもマナーやスタイルを重んじる気持ちがあったのでしょう。楽だけど「衿」がある…ポロシャツが誕生したそうです。今でもゴルフ場では「衿なし」はダメ。よって皆様ポロシャツ姿ですね。


Kappahassun
綿麻の浴衣感覚のキモノなので、ドレスアップといっても、さほどリキむこともないでしょう。帯は芯の入った「九寸」ではなく、芯もなく手軽に締められる「八寸」にしました。衿もサラリとした麻素材のものです。この場合、わざわざ長襦袢を着なくても、半襦袢や筒袖の先がレースになってるような肌襦袢でも良いでしょう。マナーは「ルール」ではなく「心遣い」…場に合わせた装いを楽しみたいですね。


Kappaheko
こちらはまた一段とカジュアル。
「気軽」「手軽」はもちろん、荷物も軽くなるのが兵児帯です。今年は大人の兵児帯スタイルがずいぶんと紹介されています。あまり「お子ちゃま」にならないように、色や質には要注意!

おまけ。(左)セパレーツの水着にパレオ。ならば浴衣も大胆に…!(右)インドネシアのスカーフをサッシュ風に巻きました。 Omakeおはしょりの上から巻いていますが、いっそ腰紐代わりに巻いて、あとはダランとブラウジングしたようなスタイルも面白いです。ハリウッド女優がキモノをガウン風に着ている…アレです。ただし、その場合はチューブトップなどのインナーが必要。

リゾート No.3

「どうだ!」と云わんばかりの頑張っちゃったオシャレも時にはいいですが、さりげないけども自分なりのコダワリがある…というのが好きです。みんなに気付いてもらえなくても、わかる人にはわかる、そんなのが楽しいと思いませんか。

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パッと見はシンプルなワンピース。ジャージー風の素材は普段着っぽくなりがちですが、繊細な地紋と裾にあしらったアンティーク調のレースが甘過ぎないエレガンスを引き出しています。シフォンのスカーフで、レトロな女優気分。

Uminoie
キモノは白地に極薄の水色とベージュの縞がはいった夏塩沢。とても軽くて風通しが良いです。すくい織りの八寸帯も白ベースなので、あっさりとした夏スタイルになります。でもせっかく開放的な季節ですから、帯の柄は大胆に遊んでみるのもいいでしょう。お太鼓には昔ながらの海の家の様子が織り出されています。かき氷や焼そばなど、見れば見るほど凝ったディテールに笑ってしまいます。

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帯前は砂浜にパラソルと浮き輪。帯留めやブローチなど、アクセント次第でどこまでもイメージは広がりますね。

2006年08月13日

リゾート No.4

 お盆らしく、親戚と集まったり、お墓参りをしてる方。思い切りバカンスの方。いつもと変らない方。プラ〜っとしてる方。皆様はどんな過ごし方をしているのでしょうか。
私はいつも通りの毎日ですが、NY在住の友人が家族で帰国しているので、明日はみんなで食事会です。
何を着て行こうかな。
「洋服〜キモノ・翻訳」今回はちょっと「よそゆき」です。


Monotone
シルクのワンピース。アクセントのリボンがハイウェストなので、よりフェミニンな感じです。写真では分りにくいですが、ウエストの切り替えの下は細かいプリーツになっています。厳しい残暑の中でも風が遊ぶのが嬉しいです。デザインが凝っていても、白 x 黒のモノトーンは周囲とのバランスが取りやすいので便利。


Butterflyshiozawa
キモノは夏塩沢。全身が蝶々だと派手になりそうな気がするかもしれませんね。しかしトーンを変えただけで、基本は緑だけの一色使いなので、案外落ちついた着姿になります。
本羅織りに藍の濃淡の染めをほどこした帯をしめました。「羅」とは編み物のように、複雑に糸を絡め合わせながら織ったものです。何とも云えない奥行きや立体感が生まれ、無地でも充分に存在感があります。芯の入らない八寸でありながら、しっかりとした上質感/高級感が漂います。
緑 x 青のコーディネートはなかなか難しいもの。けれど今回は蝶々の部分、それと青のグラデーションの途中に浮かぶ「灰み(グレー)」がキモノと帯の共通点となって二つを結びつけてくれました。まさに「グレーゾーン」?…って、意味が違うか(笑)。

2006年08月17日

リゾートNo.5

 昨日は神宮の花火大会。たくさんの浴衣姿に出会いました。ゴミゴミした街中も、パーッと花が咲いたみたいに楽しくて良いですね。そんな浴衣の「野花」たちを見ながら向った先は歌舞伎座。八月納涼歌舞伎の第三部「南総里見八犬伝」。毎度おなじみの話ですが、久しぶりの舞台観賞で楽しかった。
 さて、歌舞伎座の楽しみは舞台のみにあらず。客席も思い思いのキモノに身を包んだ方々で華やかです。着物通の粋な着姿もステキだし、ビギナーさんたちの初々しい姿にもインスパイアされます。浴衣をはじめ、カジュアルな普段着も好きだけど、プレステージな雰囲気漂うキモノ・ワールドにもウットリ。浴衣が「野花」なら、こちらは庭園を彩る「牡丹」や「薔薇」といったところかしら? 
ドレスアップ〜ドレスダウン。女性はそんな装いのジェットコースターが大好きなのよね!

 「洋服〜キモノ・翻訳」今回のリゾート・シリーズも最後です。大人になっても気持ちのどこかに「お嬢さん」が潜んでいる…そんなイメージの組み合わせです。


Yellowxblack
ストレッチ素材にシャーリング加工を施したワンピース。これも洗って絞って、すぐ乾く便利品。バンバンのトランクにも小さく丸めれば押し込めちゃうし、シワしらず。面倒くさがり屋でスボラな私には大助かり。

Ojiya
少しあせたような色使いの絵絣がどこか少女らしさを漂わせる麻の小千谷ちぢみ。襦袢も麻なので、風がスーッと通り抜けていくのが気持ちいい。同じ日に普通の浴衣を肌着なしで着ましたが、かえってフル装備の小千谷ちぢみの方が涼しく感じられました。
帯はブドウの蔦を織り出した八寸。Ojiyaobifront
この帯は昔、着付けの師匠から頂きました。元々はオフホワイトでしたが、長年の使用で黄ばみがひどく困っていました。せっかくの頂きものを捨てたくないし…。そこで染め屋さんと相談して色をかけて(染め直す)もらうことに。模様はブドウの蔦だし、夏の清々しい植物の趣きに…ということで、こんな仕上がりに!ひどかった黄ばみもどこへやら。生地もくたびれてクタクタになっていましたが、シャキッとハリを取り戻して生き返ったのです!
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