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TRIP アーカイブ

2006年09月03日

旧白洲邸

 9月1日、雨の金曜日。旧白洲邸「武相荘」にて静かな時間を過ごす。好きなものだけに囲まれた暮らし。次郎さんと正子さんご夫妻はここでどんな眼差しを互いに向けたのでしょう。日々の喧噪から逃れて、庭の木々を打つ雨の音を聞いていると、もっと勝手に生きてもいいじゃないかという気持ちになる。もっと我がままでもいいじゃないか、と。けれどそれは責任を果たし、また全てを引き受ける覚悟をした人たちだけに許される特権なのかも。うろたえては右往左往し、逃げてばかりの私にはまだまだ「勝手」は許されない。無理に「勝手」を通せば、自らが勝手の奴隷になってしまうのでしょうね。

夏の薄物をしまい、今日から単衣に衣替え…しませんでした。普段着は臨機応変に、が私流。雨が降っているので着物は自宅でお洗濯できるお千谷縮。アイテムが夏物だけに、色目を爽やかにしすぎると寒々しい印象になるので帯は暖色系にしました。

Kingyonejiri
銀細工の金魚帯留めがやや寂しく感じられたので、さらに紐でアクセントをつけました。
イメージは初秋の朝顔。夏をまだ手放したくないかのように、しっかりと支柱に絡み付く蔓。旧白洲邸の庭でも壁面いっぱいの朝顔が冷たい雨に打たれていました。

2007年04月23日

ビバ東北〜白瀑神社

 昔は仕事でどこかに行くと「仕事」をすることだけに集中していました。旅の記憶らしいものはほとんど無く、空港とホテルとスタジオの景色が頭の中で入り乱れるだけ。それがいつの頃からか、仕事だろうが遊びだろうが、ご縁があってそこに行かせてもらうのだからたっぷり満喫せねば失礼だと思うようになったのです。土地の人たちとふれ合い、恵みを頂き、そしてその地を踏むことを許してくれた自然に感謝するのが私の旅のスタイルになりました。

 今回は初めての秋田・青森。秋田の大館能代空港から最初に向ったのは薬師山麓にある白瀑神社です。お参りしてからお社の裏に回ると、おぉ〜!ゆたかな水がゴウゴウと流れる見事な滝。けっして大きいわけではないけれど、その姿は勇ましく、そして旅人をも癒してくれる優しさをたたえています。

Shirataki
 4月中旬。秋田はまだ春浅く、合羽の下にダウンのインナーを着ていても震えます。けれど寒さも忘れ、しばし水の音に包まれながら、厳かな時間に沈み込みました。秋田の神様たちにご挨拶をして、いよいよ旅の始まりを実感したのです。

2007年04月24日

ビバ東北〜酒蔵・その壱

 日本酒が好きな方ならご存知でしょうか。【白瀑】という秋田の銘酒。それはまさに白瀑神社の上流から湧き出る名水で作ったお酒です。白瀑神社がある薬師山から自家水道を使ってまっすぐ蔵に引き込んでいるというから、天然も天然、まじりっけ無しのモノホンです。ならば…ということで白瀑神社から名水を追いかけるように向ったのが【白瀑】を作っている酒蔵の山本合名。
 そのまま通り過ぎてしまいそうなぐらい質素な佇まいに軽く驚きつつ、敷地内に入ると…ややっ!ふわ〜っと、やわらなかなお酒の甘い香り。入り口からはわかりませんでしたが、中は想像以上に広くて奥が深い。巨大な樽やタンクが並んでいます。

 Kama
 お酒を作るために用いる道具は木製なので薬品が使えません。道具はこの大きな釜でグラグラ煮立つ熱湯で消毒します。

Ma
 テンションあがる〜!

2007年04月26日

ビバ東北〜酒蔵・その弐

 Shikomi
 大人が2,30人ぐらい入れそうなタンクの中で、お酒が元気に育ってます。タンクに顔を近づけると、まるでコーラを一気飲みしたみたいに息苦しくなってむせ返りました。
「この線より下に行ったら即死します」との言葉にヒェー!発酵時に出る炭酸ガスのせいで窒息死するそうです。それ故に毎年、全国で何人かの杜氏さんが酒樽に落ちて亡くなるという事故もあるとか… まさに命を張っての真剣勝負。


Tasting
 仕込んだ日付の順に味見をさせて頂きました。まだ日が浅いものはお砂糖をたっぷり入れた甘酒みたいに甘い。ところが同じものでも、日が経つにつれて甘味がすっきりと落ちて辛口になってゆくんですね。実は私、ほとんど下戸でございまして、ほんの少しのアルコールで胸はドキドキ真っ赤っか。そのくせ日本酒の匂いと味は大好き。ペロっと舐めちゃ出来上がっちゃうから困ったもんです。

2007年04月28日

ビバ東北〜豆腐と五能線

 酒蔵を後にして、少しするとお豆腐屋さんを発見。ん? 秋田の大豆? グリーン豆腐? 何やら美味しそうな気配がビシビシ伝わって来る。「秋田の大豆」は県産の有機・低農薬大豆を使った、農家と職人の意地の結晶。「グリーン豆腐」は秋田県産の青大豆を使った、ほんのり緑色の逸品。大豆本来の味が口いっぱいに広がるそうです。こりゃマズイわけがない!
 けれどそこでお豆腐を立ち食いすることもできず、チラシをもらって後からお取り寄せすることに。その場では豆腐ソフトクリームを頂きました。味はまさにお豆腐!豆乳とかの次元ではなく、と・う・ふ♪ 寒い。でもウマイ。そこにプ〜ンと甘い香りが… 何? 豆腐ドーナツ!!「今、奧で息子が揚げてるから」とオヤジさん。

 ヤバい。豆腐ドーナツが出来るのを待っていたらギリギリの時間になってしまった。Okara

 今回の旅の目玉のひとつ、五能線に乗るのである。しかし東京の山手線というわけにはいきません。なんたって本数がないんですから。しかもこんなシーズンオフに乗りそこなったら後がない。揚げたてアツアツのドーナツを抱えて走った、走った。セーフ! …ふ〜。

Shanai
 焦った自分がバカみたいなほど、車内はノンビリ。地元衆がポツポツ乗っているだけ。車掌さんも「そんなに慌てんでも、待ってるから」と云わんばかりにこちらを見ている。まるでバスのように乗車駅で券をとって、乗った分だけの料金を清算するのだが、システムがよく分らない私は券をとるはずもない。それでも車掌さんはちゃ〜んと心得てて、「はい、東八森からですね〜」と無事に降ろしてくれました。

Shasou

 時間の都合で全線乗車は無理でしたが、東八森〜十二湖間の五能線の旅。本当に素晴らしかった。ここがどこだとか、今がいつだとか、自分が誰だとか…いろんなことが車窓からの景色と共に置き去りにされてゆく。そしてそれらは案外どうでもいいことなのだと思う。

2007年05月11日

ビバ東北〜青池

 首尾よく五能線への乗車を果たしてホッとしたのも束の間。すぐに十二湖駅に到着。そこで降りたからには、当然十二湖を目指すわけですが、お天気と時間の都合で全部を廻るのは無理。楽しみは先に残しておくことにして、今回は十二湖の代名詞とも云える青池を訪れました。
 青池に向う途中にもいくつか池があり、どれもステキなのですが、青池が見えた瞬間「あおーい」っと思わず声を洩らしました。そんな初心者の反応にも馴れているのでしょう。地元民はニヤリと「青池ですから…」。そりゃ、そうだ。けれど、この日は雨が降り日中でも薄暗い。お日様の光が力強く水中を貫いたならば、一体どこまで青くなるのでしょう。

Aoike

 その昔、外国人たちが日本にやってくると藍染めの美しさに魅了されたと云います。ジャパン・ブルー。当時は今よりももっと藍が普及していたでしょうから、きっとそこら中が青く、まるで青池の中の竜宮のように映ったのかもしれませんね。しかも合成染料ではなく、本藍の深く、清らかで、瑞々しく、生命力に溢れた色合いは独特です。自然は偉大な芸術家ですわね。

  ちなみに藍はきれいなだけでなく、殺菌や防虫効果などもあるそうです。藍染めのキモノを一枚タンスに入れておけば、防虫剤は不要。野外でのアクティビティが増えるこれからの季節、藍染めの洋・和服がいいですね。肌荒れ・アトピー・水虫などにも良いらしく、藍染めの下着や靴下が静かな人気を呼んでるとか。

2007年05月25日

ビバ東北〜サンタと仁王さま

 東京はまるで真夏のように暑い日が続いていましたが、今日は肌寒い雨。ちょっと一息といった感じです。植物たちも天からのシャワーを浴びて気持ちよいことでしょう。でもシャワーも悪くないけど、やっぱりお風呂に身を沈めたときの快感はたまりませんね。それが温泉ならば、さらに良し!久々に東北の思い出に浸りますか…。

 十二湖にて青池の素晴らしさを満喫したあと、近くのサンタランドで食事。しつこいようですが、シーズンオフ。しかも雨。サンタランドが賑わってるワケがありません!案の定、誰も…いない。広い敷地にそこはかとない物悲しさが漂います。
 園内には動物もいるとのこと。どれどれ。おっ、さすがサンタランド! トナカイだ!! と思ったら、、、

 「ヤギだけど。何か?」

 雨を恨むように身をちぢめたヤギたちが見てる、見てる。思い切りこっちを見てますよ〜。みんな寒いから引っ込んじゃってるのかな。他にも「いる」はずの動物にはお目にかかれないままレストランへ。
 空っぽの店内。誰もいないのかな? すると奧から従業員が出てきた…あ、もう一人出て来た…また出て来た…えっ、まだいるの?…えぇ〜、ちょっと何人いるのよーっ?! 広い店の中、我々3人は多勢に囲まれるようにしてアテンドして頂きました(苦笑)。

 しばし野鳥の観察をしたり、辺りをブラブラしたり。すっかり冷えきった身体で辿り着いたのが、今回の宿、黄金崎・不老不死温泉です。真っ正面の水平線に沈む夕陽を眺めながら湯につかる…はずでしたが、あいにくの天気。日本一の夕陽はおあずけとなりましたが、それはそれで良かったです。激しく流れる雲。不安をあおるような海の色。くだける波頭。好きなんです、この感じ。血が騒ぐというか、宇宙との一体感というか。得も云われぬ高揚感なのです。

Furoufushi_1
 宿の施設内にも大浴場(室内・露天)はありますが、やはりコレに入らねば。
スッポンポンで仁王立ちになってる殿方がけっこういらっしゃいました。海風を真っ正面から受ける醍醐味ですよね〜。はい、もちろん私も海に向って仁王立ちになりましてよ。オホホ。

2007年07月12日

熊野〜その一

 一泊二日で和歌山を訪れました。飛行機で関空まで行き、そこから先はレンタカー。ハンドルを握るのは2、3年ぶりかな。この前はハワイ旅行をした時でした。その時でさえ10年ぶりぐらい。早い話が超ペーパーってこと。膨らむ期待と、爆発寸前の不安を乗せて出発〜。

Latte
 2日間を共にすることになった相棒。ヨロシクね!
 (クルマにも取説があるんですね。生まれて初めて読んじゃいました)

Hamayuu
 まず道成寺に立ち寄ってから御坊、白浜…と海岸線を走って新宮を目指す。途中、一面に咲いたハマユウに誘われて休憩。

Waaa

 海にくると水を触らずにはいられないのが海育ちの性。波打ち際ギリギリまで行って…… あ”〜、やっちゃった。革靴ごとハマった。ま、いっか。きれいな貝を拾いました。帯留めにでもしてみようかしら。
 ここから少しゆくと、有名な串本町の橋杭岩です。なんど見ても、息を飲むスケールにクラクラ。またここに戻ってきたんだなー。言葉にできない偉大なる意志を感じるのでした。

 新宮市に到着するころ、また雨が降り始めました。薄暗くたれこめるのは雨雲だけじゃない。中上健次の生家も今はなくなり、街は新しい建物でフタをされたような佇まいでした。それでもいくらフタをしても、立ちのぼってくる地熱みたいなものがまとわりついて来る。観光名所ではなく、市街をブラブラする。
 街のいたるところにヒルガオ科の植物がからみついている。青を越えた青い花は恐ろしいほど美しい。

2007年07月13日

熊野〜その二

 
 宿は湯の峰温泉の「あづまや」。小栗判官が蘇生したという伝説が残るつぼ湯のすぐ側に建つ旅館です。食事はすべて温泉のお湯を使って調理してるとかで、中でも温泉で炊いたご飯(朝食はおかゆ)がたまらなく美味。これぞ本当の御馳走ですな。

Ogurihangan

 夜、ちょっとだけ外を散歩…といっても、宿屋の前を30m程行ったり来たりするぐらいで精一杯。通りには外灯もなく、ひたすら暗い。すぐ目の前には熊野古道の入り口もあるので近づいてみるが、跳ね返される。オマエたちのくる世界ではない、とでも云ってるような拒絶感。オソレ。それを失くしてしまった人間は狂う。

 部屋に戻って夜に耳を傾ける。川の流れや虫の声、風、雨の音に混ざって何かが聞こえる。まるで山そのものが夜の闇を呼吸してる音なのかもしれない。

Azumaya
 宿の部屋からの眺め。

熊野〜その三

 あづまやの女将さんから玉置神社のことを教えてもらって行ってみることにした。女将さん曰く、雨の後は幻想的なのだそう。朝一番に本宮でお参りをしてから玉置神社へ。しかしこれが、なかなかのドライブ。うねうねの山道はペーパードライバーには冷や汗ものでして。その上、道幅のないところに限って路線バスとすれ違うハメに!崖から落ちそうなほど、ギリギリの端っこまで寄って、そろりそろりと抜けて行く。ヒャー。

 ようやく辿り着いた玉置山。クルマを降りて、神社へは徒歩でゆく。標高1000m。空気がひんやりと寒いぐらいです。樹齢3000年と推定されるご神木をはじめ、杉の巨樹群の圧倒的なパワーには言葉を失います。そして森の中にはうっすらと白い霧がたちこめて、まるでこの世ではないような浮遊感。女将さんが話してくれた幻想的な…とうのはこのことだったのですね。前日の雨を「不運」と思っていたけれど、きっとこのために、雨を降らしてくれたんだ。導かれたんですねー。

Omochi
 本宮の前の茶店では、お抹茶を点てて、つきたての餅菓子を出してくれます。315円! これ東京なら1000円でおつりがあるか、無いかってとこでしょう。お餅おいしーっ。


 すっかりエネルギーを充電してから十津川を経由して奈良駅を目指す。いよいよ東京へ戻る態勢にシフトです。おっと、しかし!ガソリンメーターを見ると、ほとんどカラ。オーマイ、ガッ! Running On Empty♪(by Jackson Browne) どこにでもガソリンスタンドがあると思いこんでいた都会者の愚かさよ。幸か不幸か、ここは山の上。こうなりゃ超エコ・ドライブあるのみ。アクセルを踏まなきゃいいんだろーが。ほとんどスキーです。アクセル踏まずに山を滑り落ちて行く。先の余力のためにブレーキも踏みたくない。ひたすら重力を頼りに転がってゆく。旅はライク・ア・ローリング・ストーンってか!?

 いろいろありましたが、なんとか奈良駅に到着。旅の足となってくれたLATTEちゃんを返却。道連れのKは、このまま奈良に滞在するとのことで、私は一人東京を目指したのであった…。

2007年07月17日

熊野〜番外編

 奈良から東京へは、京都に出て新幹線に乗ればアッという間。しかし、そうは問屋が降ろしてくれませんでした。ちょうど急行の京都行きが出てしまったけれど、近鉄奈良線で追いかければ大和西大寺駅で京都行きに乗り換えられるはず。なのに、不慣れな運転の疲れかウッカリしてしまった。というか、学生たちのおしゃべりに車内アナウンスが聞こえず、乗り過ごしちまったのだ。慌てて次の菖蒲池駅で降りたが、なかなか電車は来ない。こんなことなら、奈良駅で無理に乗り遅れた急行京都行きを追いかけずに次の電車を待てばよかった。
 
 ずいぶんとタイムロスをして西大寺に到着してみると、次の京都行きは特急。急行を待つと、さらにものすごい時間の無駄になる。仕方あるまい。特急券を買おう…。ともあれ、京都までくれば、後は何も心配することはない。さて、東京まで乗らずに、一本やりすごして品川で降りることにしませうか。

 あれ、いつの間に眠ってしまったのだろう。文庫本のページを開いたまま眠り込んでいた。窓の外を見る。ん? なぜ三島で止まってるのですか? 寝ぼけた頭にアナウンスの言葉が少しずつ意味をなしてくる。「人身事故のため、消防と警察の現場検証が済むまで、しばらく停車いたします」 …えぇー。マジっすか。

 結局、新幹線にカンヅメになること3時間以上。とほっ。品川駅に到着したのは夜中の1時を回ってまひた。それからタクシーつかまえて。。。
ヘロヘロじゃー。

 でも、そんなアクシデントがなければ菖蒲池に降り立つこともなかったはず。某かの必然がそこにはあるのでしょうね。

Ayameike
  菖蒲池駅前のマンホール。マンホール・フェチにはたまらない逸品!

2007年09月03日

晩夏の京都〜染織を訪ねて

9月3日

 8月の終わりに京都を訪れました。晩夏の京都は思ったほど暑くなく(たまたまでしょうが…)風情があってすばらしかった。夜は鴨川の川床で夕飯を頂きながら、月が登ってゆくのを眺めていました。満月に向って膨らむお月様。欠けては満ちて、満ちては欠けて…。そんなお月様を見上げていると、いろんなことが許されてゆくようで。少しだけ救われたみたいな気がしました。

 今回の旅は大好きな織元さん(洛風林)と染め元さん(多ち花)を訪ねるのが目的。どちらも丁寧でしっかりとした仕事に定評のあるところです。呉服は主に分業制なので、プロデューサー的な人が、こんなのどうか、といったアイディアを職人さんに持って行き、そこで煮詰めた案をもとに、さらに役割別の職人さんに仕事が振られます。そんな職人さんの仕事場に入れて頂きました。かなりディープな体験が出来たことに感謝します。

 全てをレポートするのは大変なので省略しますが、一番驚いたことを挙げるとすれば「石」です。写真にもあるように、織機にかけた糸にちょうど良いテンションをかけなくてはなりません。なんとその調節を、近所で拾ってきた石でやってるのです。足元には大小様々の石がゴロゴロ。季節や天気によっても糸の具合は違ってきます。その微妙な違いを職人さんは身体で感じ取って、石を使ってテンションを調節します。

shokki.jpg

 友人のミュージシャンはステージ上でも何度もギターのチューニングをします。お客さんの入り具合でも音は変わるとか。また、料理人の故・辻嘉一さんのレシピには○○グラムといった分量はなかったといいます。それは食材の味の違いによって調味料は加減するものだし、食べる人によっても加減が必要だからです。すべて「適宜」としか書かれていません。
 織機の石にも同じスピリットを感じました。アナログなどという次元を越えた、もっと動物的な勘。生きることに貪欲で何が悪いとでも云うような真っ直ぐさ。原始的であることで、あらゆるテクノロジーを凌駕し、薄っぺらなギミックを笑い飛ばす。そんな本物の力強さにシビレました。

2007年09月05日

福岡にて、雲と海と風

9月4日
summersky.jpg


 諸用で福岡へ。このところ東京はすっかり秋めいていましたが、福岡空港に降り立つと、夏が「やぁ!」って迎えてくれました。空には入道雲。寝不足を射抜く陽射し。荷物を抱えて汗だくになったけど、イヤじゃなかった。なんだかんだ云って、やっぱり夏が好きなんです。

 用事を無事に済ませ、帰りの飛行機まで時間があったので海に出ました。埋め立ての人工浜ではビーチバレーを楽しんだり、犬の散歩をしたりする人たちの姿が。目の前の光景なのに、それはまるで過去を見ているみたいに、音のない不思議な切り抜きでした。
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 海風に吹かれてるのが好きです。あんな気持ちをどう言葉にしていいのか。わかりません。表現したいのはそんなことなのに。

2008年02月09日

新春リトル・トリップ

 2月7日は旧元旦。晴天に恵まれたこの日、伊勢神宮参りが叶いました。久しぶりのお伊勢さんです。ここに来ると、何とも言葉にならない、安堵にも似たような気持ちよさに包まれます。春の陽射しを浴びる草花はきっと同じような気持ちよさを味わっているんじゃなかろうか。滋味にあふれる空気が肺を満たし、体中の細胞が生まれ変わるような心持ち。今ここに「在る」という仕合わせ。神恩感謝。

 いつもは外宮から回るのですが、今回は内宮からスタート。…というのも、ちょっと不謹慎というか意地汚いというか煩悩まみれというか…(神様、ごめんなさい)お参りの前に寄るところがあったからです。そう、赤福が営業再開しました。すぐに売り切れてしまうという噂を聞いて、ならば先に行くべし、ということに。旅友のKちゃんと二人、おかげ横町へまっしぐら!しかし、世間は赤福ほど甘くなかった。到着したときにはすでに長蛇の列。並ぶ根性はなし。並んだところで途中で売り切れてしまうだろう、と店員さん。ガックシ…テンション急降下。ところが、おみやげは売り切れでも、店内では食べられることが判明。思いのほか待つこともなく念願の赤福にありつけました。むぅぅ〜、やっぱりおいひ〜。

      akafuku.jpg

 ややっ?!斜め前に座った家族連れが、ナント!カバンからパックを取り出したかと思ったら、お皿の赤福を詰めはじめたのですてぃに〜。店内で食べるフリをして沢山注文しておいて、それを持ち帰る魂胆。そこまでするかーっ?!恐るべし…なのは、赤福の魔力なのか。それとも人間のさもしさなのか。

 今回の旅は盛りだくさん。電車やバスを乗り継いで、鈴鹿の椿大神社へ。猿田彦さん、天之鈿女さん、 木花咲耶姫さんの、私にとっては神様ワールドの3大アイドルがおられます。道を拓くパワー、どんなピンチにメゲないもユーモア、そして美。これが私の願いです。

          busstop.jpg
 
 椿大神社から四日市まではバス。停留所もゴキゲンにイケてます。車窓の向こうには人々の暮らしが揺れています。

 さて、四日市市内に入って目に飛び込んできたのが、この看板。
      nyudo.jpg
 へぇー、大入道は文化財だったんだー。妖怪好きにはたまりません。サイコーだぜ、四日市市!

 慌ただしくも、充実の小旅行。最後は名古屋経由で東京へ。一つだけ心残りなのは「みそかつアイス」が食べられなかったこと。どんな味なんでしょうか。

 

 

新春リトル・トリップ

 2月7日は旧元旦。晴天に恵まれたこの日、伊勢神宮参りが叶いました。久しぶりのお伊勢さんです。ここに来ると、何とも言葉にならない、安堵にも似たような気持ちよさに包まれます。春の陽射しを浴びる草花はきっと同じような気持ちよさを味わっているんじゃなかろうか。滋味にあふれる空気が肺を満たし、体中の細胞が生まれ変わるような心持ち。今ここに「在る」という仕合わせ。神恩感謝。

 いつもは外宮から回るのですが、今回は内宮からスタート。…というのも、ちょっと不謹慎というか意地汚いというか煩悩まみれというか…(神様、ごめんなさい)お参りの前に寄るところがあったからです。そう、赤福が営業再開しました。すぐに売り切れてしまうという噂を聞いて、ならば先に行くべし、ということに。旅友のKちゃんと二人、おかげ横町へまっしぐら!しかし、世間は赤福ほど甘くなかった。到着したときにはすでに長蛇の列。並ぶ根性はなし。並んだところで途中で売り切れてしまうだろう、と店員さん。ガックシ…テンション急降下。ところが、おみやげは売り切れでも、店内では食べられることが判明。思いのほか待つこともなく念願の赤福にありつけました。むぅぅ〜、やっぱりおいひ〜。

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 ややっ?!斜め前に座った家族連れが、ナント!カバンからパックを取り出したかと思ったら、お皿の赤福を詰めはじめたのですてぃに〜。店内で食べるフリをして沢山注文しておいて、それを持ち帰る魂胆。そこまでするかーっ?!恐るべし…なのは、赤福の魔力なのか。それとも人間のさもしさなのか。

 今回の旅は盛りだくさん。電車やバスを乗り継いで、鈴鹿の椿大神社へ。猿田彦さん、天之鈿女さん、 木花咲耶姫さんの、私にとっては神様ワールドの3大アイドルがおられます。道を拓くパワー、どんなピンチにメゲないもユーモア、そして美。これが私の願いです。

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 椿大神社から四日市まではバス。停留所もゴキゲンにイケてます。車窓の向こうには人々の暮らしが揺れています。

 さて、四日市市内に入って目に飛び込んできたのが、この看板。
      nyudo.jpg
 へぇー、大入道は文化財だったんだー。妖怪好きにはたまりません。サイコーだぜ、四日市市!

 慌ただしくも、充実の小旅行。最後は名古屋経由で東京へ。一つだけ心残りなのは「みそかつアイス」が食べられなかったこと。どんな味なんでしょうか。

 

 

2008年03月13日

富田林〜 雛めぐり

3月13日

 9日、日曜日。ちょうど12時ごろに新大阪に着く。御堂筋線で天王寺まで行き、さらに近鉄線に乗り換え富田林に向う。新幹線の速度に慣れた目に、ローカル線からの景色は心地よく流れてゆく。春の麗らかな陽射しがじんわりと体を温めてくれる。ふっと眠りの国に吸い込まれそうなるが、頭の半分は見知らぬ土地を行くときめきと緊張で、ピリピリと覚醒している。実にハイボールなサンデーアフタヌーンである。

        jinaimachi.jpg
 富田林に降り立つと、細い道を挟んだすぐ向こうに雛めぐりを開催している寺内町がある。コースマップを配るお嬢さんたちのキモノ姿にテンションも上昇。

dolls.jpg あちこちに惜しげも無く、雛人形が展示されている。

 本屋さんの店先でも… bookstore.jpg

origami.jpg これだって立派なおひなさま。
      oshiruko.jpg
 甘味処も店を開放。他にも普通の民家が車庫にイスをならべて喫茶店をやっていたり、町内全体が学園祭っぽいノリに包まれていて楽しい。しかも安い!キャベツ焼き=100円、オムライス=400円、とかね。

mice.jpg 年男、年女?

 なんかモダン…。 ceramic.jpg

 番組でも報告しましたが、なんといっても町のおおらかさが嬉しかった。ほとんどの家の玄関は開け放たれたまま、訪れる人たちをほがらかに迎え入れてくれる。こちらが恐縮するほど自由。まったくノーガード。明日のジョー。散歩してるだけでもノンビリと気持ち良かったのは、春の暖かな陽射しやキレイなお雛様だけでなく、きっと人を信頼しているという空気と、そして地域の結束やプライドなのかもしれない。
 東京に住む私には、その無防備さがくすぐったくもあり、また懐かしい。子供のころ、わが家も開けっ放しだったのが思い出された。ご近所さんが「いる〜?」なんて云っては、勝手に入ってきたものだった。

    hina.jpg

 

2008年05月05日

遠足日記@川越

5月4日
 
 世間のカレンダーとはあまり連動していない我々ですが、せっかくのGW、仕事の目処も少したったのでニットアーティストの笠間綾さんと川越散策に行ってきました。amamfwawaでお世話になっている呉服笠間さんへ表敬訪問を兼ねての遠足です。

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 本川越駅を後に、お神楽の音色に誘われるままに歩くと銭洗い弁天が。さっそく今日のおこづかい分をザブザブ。

tako.jpg境内をブラブラしてると……何?

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 職人さんが見事な筆さばきで、どんどん制作していきます。和凧の展示即売です。


   sekihanman.jpg
 きゃっ、かわいい♪ 1コ150円のところ、着物を着てる人には15円おまけしてくれました。早くも銭洗い弁天のご利益か!熱々で頂きます。少しかために焚いたお赤飯の絶妙な塩加減がたまりません。

 もう町中が縁日みたい。焼き団子に食いついたり、ちょっと歩くとすぐ美味しそうなものに引っかかってばかり。歩きながら食べてんだか、食べながら歩いてんだか…そしていつしか「菓子屋横町」へ。

          okashiyokocho.jpg
 思わず口をついて出た言葉は「やばー」。お菓子好きのパラダイス!大人も子供も顔を輝かせています。私たち、どれだけお菓子が好きなんだ?!
    
    kappa.jpg
 あれ?すれ違う人たちが皆、手にお煎餅とキュウリを持ってます。
うわー、浅漬けキュウリの串刺しまで売ってる!お煎餅と一緒に食べるのが流行ってるらしいぞ。

 こんなに買い食いしまくりでも、お昼ご飯は別。川越に来たからには「九里四里うまい、十三里」。お芋さんを頂かなくては…。呉服笠間さんのご主人オススメのエプロン亭にて「芋づくし」と行きましょう!

     imozukushi.jpg
 いも甘露 梅肉のせ、いも茎のしぐれ煮、ごぼう梅たたき、いもカツ、いも焼そばのキノコあんかけ(お芋の極細千切りを素揚げして、そば状にした)、ゆり根まんじゅう 芋あん ゆず風味、なすのサラダ、ご飯、汁、香の物。

          imoice.jpg
 食後にはコーヒーと紫いもアイスもついて、ぱーぺき。

                    そして遠足はまだ始まったばかり… つづく。

2008年05月06日

遠足日記@川越〜つづき

    carpenter.jpg
大工さんの看板です。思わず何か頼みたくなっちゃう。

    hamono.jpg
 歴史の漂う店構え。こちらの刃物屋さんでは料理包丁から日本刀まで扱っていました。「道具」って、なぜか見てるだけでワクワクします。

          poster.jpg
 遠足の目的の一つでもあったのが、5/11まで川越市立博物館で開催中の「明治・大正の暮らし〜ハイカラ家庭すごろく」。当時流行っていた双六をベースにハイカラな「家庭の一日」を探訪する展覧会です。
 そもそもハイカラとは、洋行帰りの人が着ていた襟の高いシャツ「high collar」に由来してるとか。展示の始めはもちろん「すごろく」。

        sugoroku.jpg
 この双六は、乳児にはじまり、嫁入りで上がりとなるものです。当時の価値観が覗きます。それにしても「時間を決めて乳を飲ませる」という振り出し…イケてる。

 朝は歯磨きから。現在の「ライオン」が明治29年に歯磨き粉を発売。「ライオンなら牙も丈夫だし、うってつけの商標登録」ということだそうです。

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 ハイカラ家庭では音楽観賞も。日本蓄音機商会のトレードマークは大仏様。大仏も思わず身を乗り出して耳を傾けてしまうのです!

 他にも興味深いものがいっぱい。充実の展覧会です。ところで、なぜ展示品の写真を載せられるのか…? 実はあまりに熱心に見学していたら、係の方が「撮影許可証」を出してくださったのです。説明も親切丁寧だし、みなさん感じの良い方ばかり。展示品の充実だけでなく、その場が丸ごとステキでした。

    suikin.jpg
 中庭に水琴窟を発見!水を流すと、地中に埋め込まれた瓶に水音が反響して、なんとも云えない涼しげな音色が聞こえてきます。エアコンに頼らずとも、耳からの涼。エコですね。
どういう仕組みかというと…

         suikinkutsu.jpg
こうなってます。わかりますか?

 最後の買い物は「醤油羊羹」。普通の羊羹よりもコクがあって、最後にお醤油の香りがフワリと鼻に抜けていくのがイイ。かなり後引き系。

 充実の一日を過ごし、本川越の駅に向う途中「あっ!」。大きな赤飯まんじゅうのぬいぐるみ。行きには目に入らなかったのにな…。そしてまた美味しさを反芻するのでした。あれこれ食しましたが、これが一番のヒットかも。赤飯まんじゅうに始まり、赤飯まんじゅうに終わった遠足@川越でした。
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2008年05月20日

出雲大社・大遷宮…そして

5月18日

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 出雲大社、平成の大遷宮にあたり、なんと私もありがたいことに特別拝観のご縁に恵まれました。
 外から見上げるだけでもクラクラするような感激なのに、中は一体どうなっているのか。期待のしようもないほどの想いで出かけました。「2時間待ちなんて当たり前」「4時間以上は覚悟」「折りたたみのイスを持っていけ」「本や飲み物は必需品」…などと、いろいろ聞かされていたので相当の覚悟をしていたのですが、早く行った甲斐あり、並んだのは2〜30分というウルトラCでした。

 神様に失礼のないようにと、係の方々が拝観者たちの服装を見回るなか、同時に私たちも心を整えて順番を待ち、そしていよいよご本殿へ。大きな階段をよじ登るようにして上がると、周りの樹々の青さがグッと近づいて、そこに宿るものの息吹が全身を駆け抜けていきました。電流が走るとは、こういうことなのでしょうか。そとの廊下をぐるりと回ってから内部を拝見します。天井には「八雲」。1744年に御造営というから、今から264年前です。描かれた雲の絵は鮮やかな五色の顔料がまぶしく今に生きています。す、すごい。すごすぎるー。

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 無事に拝観を済ませて表に出ると、本殿の周りをぐるりと囲むように長い行列ができていました。時間を追うごとに列は長くなってゆきます。ほんの数分の違いが天国と地獄の分かれ道だったんですね。ふー。我が身の幸運に感謝。

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 島根とくれば美保関はマストな大好きな場所。美保神社(写真・左)にお参りしてから、石畳の風情ある小径(写真・右)をぬけたところにある「太鼓醤油店」に寄ります。お目当ては「五本松しょうゆ」と「みほ太鼓」。五本松はおさしみ用。みほ太鼓はコクのある甘露醤油。何を作ろうかなー。お料理の楽しみが広がります。

 心の故郷みたいに親しみと懐かしさを覚えるのが十六島(うっぷるい)。海苔で有名なこの漁港は穏やかな空気に包まれていて、海がトロリとしているんです。青さに照りがあるというんでしょうか。質のいい墨をすったときのような質感…かな。あぁ、つくづく海はいいなー。スーハー、どんなに吸い込んでも足りない。いついつまでも嗅いでいたい潮の香り。もうひとつ、スーハー。

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出雲の続き… &岡山

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 特に神社巡りを目的としてるのではないけれど、興味を辿ると、つい行き着いてしまうのです。ここは佐太神社。すこーん、とした佇まい。あっけらかんとも云うべきか。写真の右の(見えますか?)狛犬さんも、よく見るずんぐりタイプではなく、ヒョロっとひと味違います。どこにもウェットなところがなく、実にサッパリしてるのがいい。

 神社の前の小さなお土産屋さんで「すましぜんざい」なるものを頂きました。おすましの中に餡入りのお餅と海苔。箸休めにお漬け物もついてます。
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 なんでもここ佐太神社は「ぜんざい」発祥の場所だとか。10月を、神様が不在になることから神無月と呼びますが、反対に出雲では全国の神様サミットが行われるため「神在月」といいます。そのお祭りにて赤豆を煮て、汁を作り、お餅を入れ、それを「神在餅」と云うそうです。佐太神社で作られる「神在餅」がぜんざいの起源なんですって。

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 だいぶ陽が傾いてきた日御碕。斜陽のなかに、わずかな夏の息づかいな感じられるようになりました。巡る季節に出会える仕合わせは何にも代え難いです。

 そもそも出雲大社特別拝観が叶ったのも、岡山に用事があったからなのです。駆け足でしたが、今回はチラッとだけ岡山・勝山を歩くことが出来ました。ここは町並み保存地区で、中でも美しかったのは暖簾(のれん)の数々。お店はもちろん、民家らしき軒先にも暖簾が下がっています。それぞれに趣きのある意匠を染めています。時間が止まったような静かな通りに、やわらかな風が吹き抜けると、つい今しがたまでセピアだった町並みに、フワリと色が浮かび上がります。
 岡山の地は何度か踏んでいるものの、なかなか味わうまでに至らないので、次回はゆっくり堪能したいです。

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2008年06月21日

あじさい見物

6月21日
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 先日、久しぶりに鎌倉を訪れました。友人とあじさい見物です。まず目指したのは王道中の王道、北鎌倉の明月院、別名「あじさい寺」です。梅雨の只中にも関わらず、頭がひび割れるほどの晴天のためでしょうか、平日だというのに大賑わいでした。あまりの人混みに、一瞬「やめようかな」とさえ思いましたが、境内に入った途端にそんな憂いは吹き飛びました。あぁ、やっぱり美しい!来てよかった、と全身に喜びが行き渡ってゆくのでした。雨なら雨で、それも風情があってよかったのですが…。

 実は明月院の奧に菖蒲園もあると、いままで気付きませんでした。友人に教えられて初めて入園しました。地元の人間ほど、その地域のことを知らないものかもしれません。実際私も鎌倉を離れてから、ここの本当の良さを理解した気がします。親のありがたみにも云えるかもしれませんね。これから人類が宇宙にどんどん出張る時代がきたら、あぁ地球はなんて豊かで美しかったんだろうと痛感するのかも…。

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 つい楽しくて、はしゃいでいたようです。知らないうちに走り回ってる姿を写真に撮られていました。ひひひ。


 北鎌倉から電車を乗り継ぎ、さらに足を延ばして極楽寺の成就院へ。私の生まれ育った家から程近い名所ですが、子供のころはこんなに賑わってなかったような…。いつからこんなに有名になったのだろう。両側にびっしりと咲いたあじさいの路の向こうには、遥か海が見渡せます。ステキでしょ!
 でもね、子供のころは怖くて仕方ありませんでした。ここは海から山に抜ける切り通しで、夕方には鬱蒼と茂る木々で暗く、路の両側にはお墓とお地蔵様と防空壕。深夜ともなれば魑魅魍魎のダンステリアだもの。

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 何年か前にもあじさい見物をしたのですが、なんと気付いたら、その時と同じ着物を選んでいました。きっと私なりの「和」への願いなのでしょう。あじさいの色や美しさを邪魔しないように。同伴者や景色と競うことなく、互いの味を活かす装い。そんな想いで選んだら、こうなりました。帯は海辺を飛ぶ千鳥です。

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 円覚寺の境内で出会った言葉。気持ちがブレたときに、きっと力強い味方になってくれる言葉だと思います。

2008年09月28日

9月27日 海さくら@江ノ島

 心配だった雨も降らず、暖かな陽射しと乾いた風に恵まれた一日。
公私に渡り、私の良き相棒であるニット・アーティストの笠間綾と江ノ島にくり出しました。amamfwawaシーズン・インに加え、各々が地獄の忙しさに突入する前の束の間のホリデーです。

 江ノ島の展望台で催された「海さくら」はゴミ拾いをして、音楽を楽しむ "Act Locally, Think Globally" というステキなコンセプトのイベントです。物事をグローバルにとらえつつ、身近なところから動く…… NICE!
 どこからやってくるのか、砂浜には無数の使用済み注射器が流れ着いていたりして怖くなります(…と書きながら、実は今回、ゴミ拾いに参加していません。ごめんなさい)。

 ライブのラインアップは Half Moon、イノトモ、リクオ、山口洋、LEYONA、古謝美佐子というシビレもの。ぜひとも広い空の下で、海を抱き、風に吹かれながら聞きたい音楽です。そしてそれはやっぱり期待以上に響きました。暮れ行く一日は刻一刻と美しさを増し、トンビも猫も海藻も、漂着したゴミでさえも、私の世界でした。吸い込んだいっぱいのエネルギーは LOVE。自分だけのなかに留めておけない LOVE。もっともっと愛したい。

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 ずっと行きたかった経堂のカフェ、9 Chair で腹ごしらえ。サイコーに居心地のいい空間です。

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 カボチャのキッシュ、レンコンとソーセージのパウンドケーキ。え、そんなに食べる…んですか? と、お店の方に心配されてしまいました。もちろん、完食!おいしかったーっ♪

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 ライブ会場となった江ノ島展望台からの眺めです。写真じゃなくて、生を見せたかったよ。

 
*笠間綾さんのHPが近々リニューアルするそうなので楽しみです。詳しくは彼女のサイトをご覧ください。

2009年01月03日

東ティモール・レポート 〜序章

 2008年の12月、一週間という短い期間ではありましたが、東ティモールを訪れる機会に恵まれました。私が担当している、東京FM Daily Planet〜Humming Bird という番組で Nepia 千のトイレプロジェクトのチームリーダーをゲストにお迎えしたご縁で、今回の運びとなりました。
  
 そもそも興味のはじまりは、東ティモールが2002年にインドネシアからの独立を得た際に、環音という音楽ネットワークを主催する友人の広田奈津子が「日本から音楽を贈ろう」と思い立ったことに遡ります。奈津子の強い意志で東ティモール独立祝賀コンサートにソウル・フラワー・モノノケ・サミットの出演が叶いました。それまで、不勉強な私は「東ティモール」という地名すら耳にしたことがありませんでしたが、友人たちが関わったことで、その存在はグッと近いものになりました。

 400年にも及ぶポルトガルによる植民地支配。世界大戦時には日本軍による占領。再びポルトガルに支配された後、インドネシアの武力侵攻を受け、長年に渡る紛争を強いられたのです。侵攻を受けた最初の10年間で東ティモールは人口の3分の1を失ったと聞きます。その後も繰り返される激しい徹底攻撃の末、インフラのほとんどが破壊され、犠牲者の数もわからないほどの苦難を強いられました。そのインドネシアに日本も軍事協力をしていたと知り、身の置き所のない気持ちになりました。しかも主な理由は油田を巡る利権です。つまり日本国において便利で豊かな生活を享受する私たちは例外なく、全員が多かれ少なかれ、戦争の加担者なのです。

 そんな暗澹たる想いを胸にくすぶらせていただけに、千のトイレプロジェクトを知ったときは嬉しくなりました。ネピアの商品を購入すると、代金の一部が→1,000の家庭のトイレの建設 、15の学校のトイレの建設または修復 、衛生習慣の普及と定着のための活動にあてられるとのこと。国や一部の機関に使用目的も曖昧なまま漠然と寄付をするだけでなく、また単なる「寄付」という、ある種の上から目線でもない。自分たちが普段の生活のなかでしている「購買」という選択を通して何かができる…民間人が民間人の力になれる。これは人と人との「和」なのだ、と。

 かくして私はどうしても東ティモールをこの目で見たくなりました。現地インタビューア兼通訳としてチームに加えてくださった関係者各位、並びにスケジュール調整に奔走してくださったスタッフの方々に感謝します。


2009年01月04日

東ティモール・レポート 〜その1

 日本の南、5000キロに位置する東ティモールは、現地の言葉で Timor Lorosae といいます。Lorosae とは太陽が出るという意味。この国の名からして、私たちの暮らす日本と同じ息吹を感じます。日本とは時差もありません。短い滞在中にも、人々とふれ合うほどに、何やらご縁を感じずにはいられなくなりました。

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あいにく直行便が無いため、バリのデンパサール空港から merpati に乗り換えます。こんなに小さくても、立派な国際線。だって正真正銘の独立国なんですから! Viva, Timor Lorosae!

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東ティモールに降り立って、最初に目に入ったのがこの光景。軍備? まだ情勢不安は続いているの? このヘリがどこに所属しているのか、何故そこに待機しているのか、確かめるすべもありませんでした。けれど、ユニセフ・スタッフによると、ほんの半年前と比べても、明らかに落ち着いた雰囲気になり、以前のような緊張感はないとのことでした。

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現地入りしてすぐにスタッフミーティングをしていると、突然の豪雨。日本のゲリラ豪雨もすごかったけれど、やはりこちらの雨はハンパじゃない。見る見るうちに辺りは洪水。この時は雨季に入る少し前でしたが、雨季本番は一体どんななのだろうか。 

 後日談。日本に帰国してから東ティモールの大使とお会いしたときのこと。大使は雨季に頻発する土砂災害を案じていました。
 私は大使に「森がもっと豊かになれば災害も減ると思うのですが…」と軽口を叩いてしまった。それというのも、あれだけ緑豊かな国なのに、なぜか禿げ山が目立つのが気になっていたからです。高木が育たない環境なの? それとも薪で暮らしているせい? 急速な開発? 何? …と。
 大使の返答はこうでした。「インドネシア軍がゲリラをあぶり出すために、山という山、森という森を焼き払ったのです」
 私は言葉を失い、そして我が愚かさを恥じました。

                                   つづく…

 

東ティモール・レポート 〜その2

 首都ディリを離れ、村の視察へ向う途中、山の中腹で女性たちの姿を見かけました。視察チームが休憩のためにちょうど車を止めたので、私は彼女たちのところへ行ってみました。日本を発つ前にティテゥン語を調べ、いくつかの言葉をノートに書き込んでいたので、ドキドキしながら話しかけてみました。

 「Bondia(おはよう)」声をかけると、彼女たちの強ばった表情がすぐに緩みました。

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 「Bee(水)、、、hemu(飲む)?」見ぶり手振りを交えながらの奮闘に、向こうも一生懸命コミュニケーションをとろうとしてくれました。なまじ英語ができる私には「通じない」ということが新鮮でした。逆に「通じない」ことが「分り合いたい」を増幅させ、少しでも通じたときの喜びの大きいこと。それは言語の力だけではなく、ハート同士の働きなのだからなのですね。
 言葉を生業としている身としては、深く染み入る体験でした。ラジオを通して、これからどれだけ「伝え」「分り合える」のか。言葉の機能性にあぐらをかく事なく、語れるようになれるのか…。

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松任谷由実さんの「スラバヤ通りの妹へ」という歌が大好きです。
     ♪rasa sayang その次を教えてよ。少しの英語だけがあなたとの架け橋ならさみしいから♪
きっとユーミンもジャカルタを訪れたときに、こんな気持ちを覚えたのかな…

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給水設備がないために水汲みは彼女たちの大事な日課です。一日に何往復もしなくてはなりません。水汲みは女性の役割であるため、女の子たちの就学率の低下の一因となっているそうです。

                                    つづく…
 

2009年01月05日

東ティモール・レポート 〜その3

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どの村を訪れてもビックリさせられるのは、その歓迎ぶりです。子供たちが勢揃いしてダンスを披露してくれたり、民族衣装に身を包んだ人たちが楽器を打ち鳴らしながら出迎えてくれました。木と革で作ったものや、すきやき鍋のような鉄製のものなど、楽器はほぼ打楽器です。なかには使いすぎて穴が空いてるものもありました。それでも彼らは大事に扱っています。

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                             photo by 白石芳雄・copyrighted

さらに私たち一人ひとりの首にタイスをかけてくれるのです。タイス(tais)は東ティモールの伝統的な手織物。身にまとったり、敷物にしたり、用途は様々。「帯に仕立てたら、さぞ美しいだろうな〜」なんて、頭の中で用尺を計ってしまいました。ぜひ、いずれ!

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ある村にて、歓迎の音楽とダンスの後テントに招かれました。地べたに敷いたゴザに座ると、小さながカゴが二つ差し出され……なんと、タバコです。一つは巻きタバコ。千切りコンブみたいなタバコを、干した葉っぱで包みます。もう一つは噛みタバコ。こちらは練り物っぽい(?)タバコを生の葉っぱに包んで口に入れます。プロジェクトリーダーとユニセフ代表の二人が皆をレペゼンして歓迎を受けていましたが、後になって私も試してみればよかったと、ちょっと後悔。経験できるものは何でもするべし…ですね!

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視察の後には必ずごちそうが用意されています。ドライフルーツ、バナナ、ヤムイモ、カサバ…とにかく芋類が中心。カサバは甘くないサツマイモみたい。しっかりした歯ごたえもあって美味しかった。カサバはそこら中に生えていて、村人たちの大切な食料源のようです。コーヒーはコクと香りが豊かですが、ブラック好きの私には目を見張るような甘さ。しかし物資の事情などに思いを巡らせてみれば、彼らがどれほど歓迎してくれているのか、このお砂糖の甘さが物語っている気がします。ホスピタリティーに胸が熱くなりっぱなし…う”っぅ”、。

                                  つづく…
 

 

2009年01月06日

東ティモール・レポート 〜その4

街の中心地はコンクリートの建物がほとんどだが、郊外へ外れるほど、家はコンクリや石で建てられたものから、木造、葉っぱで出来てるようなものまで様々。

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屋外に台所を設けてるところも多いが、このように中で煮炊きする家もあります。


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燃料は薪。買う場合は一束10セント。
ちなみに東ティモールの通過はUSドルなのです。なんかちょっと不思議…。

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東ティモールの人たちは植木好きが多いらしい。これだけ緑に囲まれて…というか、緑の只中に暮らしているのに、それでも家の前にはこんなガーデニング風景!

以前、地方から遊びにきた知人が「なんでわざわざ植木なんか育てるの?面倒なだけじゃない。あぁ、東京には緑がないから、こんなもんでも貴重なんだね」と云われたことがありました。なんとも言葉にし難い、あの時の哀しい気持ちを今でも忘れられません。希少だから大切で、豊富だったら価値が下がる…そんなことではなくて、心の向いている方向だと思うんですがね。東ティモールの人たちがこんなふうに植物と仲よく暮らしているのを見て、ガチガチに硬くなった肩を揉んでもらったような心持ちになりました。ふー。

                                 つづく…

2009年01月07日

東ティモール・レポート 〜その5

 とにかく犬が多い。市街地でも、郊外でも、どこにでも犬がいる。ウロウロ。フラフラ。飼い犬も、野犬も、なんとなく上手くやってる犬も、どれも生活に大差はなさそう。タイトロープの上を歩いてるヤツ特有のいい面構えをしている。
 狂犬病などは大丈夫なのだろうか。それとなく現地の人に尋ねると「たぶん…でも、たまには…」と、口ごもりながらニヤけた。おい、おい。マジですかいっ!!
あれ、ひょっとして担がれたかな…? ホントのところ、どうなのよーっ!
犬の同じぐらい幅を利かせているのがブタ。街中でも平気の平左で闊歩している。

           
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犬とブタの2ショット。

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こちらはブタさんのアベック。

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飼われている主なものは、他にヤギが目立つ。その家庭で食べられることもあるが、結納の品であったり、お金のかわりに利用されることもあるようです。
もちろん平等とは云わないけれど、人間も動物も等しく「この大地を踏み、生きている」というバイブスがビシビシ伝わってくる。

                                 つづく…

2009年02月14日

東ティモール・レポート 〜その6

 村の家々を回っている最中に、不思議な建物に気付きました。住居とは少し距離をおいて、ポツンと建っている東屋。

 それはルリックというもので、先祖の霊などが宿る、いわば聖域だとか。写真を撮っていいか尋ねると、少しの間をおいて、村人は静かに頷きました。私がカメラを向けているのを遠巻きに、心配そうな面持ちで見つめる子供たち。そんな視線からも、ルリックが特別なものであるのが窺えます。

 ご先祖を大切にする。その存在を己のなかに感じる。連綿とつづく命に感謝。目に見えぬモノへの畏れ。そして敬い。日々の忙しさのなかに埋没してしまいがちではあるけれど、結局のところ人間が人間であるということは、こうしたスピリットを失わないということなのか。
 
 宗教、信仰、哲学…いろいろな語り部たちが、いろいろに命の物語を伝えてくれます。難しいことはわりません。ただ本能的に、私たちが有機体であり、自然の分身であり、宇宙のカケラであり、あなたも彼も彼女も他人だけれど、同時に私でもあって、本当はどこにも何かを隔てる壁なんぞないんだと…そんなふうに感じられてならないのです。

 多くの人が口を揃えて「全てを失った」とか「ゼロからのスタート」だとか云います。たしかに物資は無いかもしれません。紛争で失ったものも計り知れません。
けれども私の目に映る東ティモールはとても豊かです。

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                                  つづく…

2009年02月21日

東ティモール・レポート 〜その7

 さて今回の東ティモール訪問一番の目的は、トイレと水の衛生環境に関する視察です。レポの序章でも触れましたが、単なる寄付をするのでは意味がない。ましてや、誰かがワッと行ってトイレを作ってあげて引き上げるのでは、親切の押し売り、いっそ迷惑になりかねない。このプロジェクトでは「自立」をとても大切にしています。きっかけは作っても、実際にトイレの建設と修復をするのは現地の人々の手によるもの。故に、出来上がったトイレは実に様々。木材でかなり頑丈にできているものから、葉っぱで組んだ簡素なものまで、オリジナリティいっぱいで興味深いものがありました。

 中でも気になったのはコレ。
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 竹を半分に切ったものを組み合わせて屋根にしています。そして軒下には雨樋。雨水を集めるための装置です。

 横から見ると…
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 雨樋を伝って受け止められた雨水は、竹のパイプからトイレの中に設けられたタンクに流れ込みます。トイレ使用後には、その水を汲んで流せる仕組みです。水の供給システムが整うまでの、雨季限定水洗トイレといったところでしょうか。
 知恵を出し合いながら、村の人々が総出で助け合いながら作ったトイレは大切にされ、なんだかとても誇らしげ!

 学校などにはトイレの使い方と、衛生啓発のポスターも…。

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                                  つづく…


 

東ティモール・レポート 〜その8

 ディリの街中にはぼてふりの姿が目立ちます。パイナップルの他にも、布や魚介類など様々の商いをしています。江戸の街もこんなだったのかしら。

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 何かを待っているのか、それともおしゃべりを楽しんでいるだけなのか…?通り沿いには、よく人がたむろってます。そうえば赤瀬川原平さんが「かつての日本は、何もしてない人がいたものだ」とコラムに書いてましたっけ。なんとなく口笛を吹いてる人…。ベンチで足を組んではブラブラさせてる人…。
現代人はヒマを遊ぶことを忘れている、と。

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 仲良し。
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 街と郊外を結ぶ道の両側に(エルメラへ向う途中)、延々と茂るコーヒーの木。特に誰の所有でもなく、勝手に生えているので、つまり当たり前にオーガニックです。このときは緑の葉っぱだけでしたが、季節になると一面に白い花が咲き乱れ、何とも香しい空気があたりを埋め尽くすそうです。そして花が終われば、今度は赤い実が山を彩るのですね。想像しただけでも、うっとり〜。

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                                    つづく…

 

 

東ティモール・レポート 〜その9

 最後に訪れたヌヌプ村にて突然の雨に見舞われました。雨宿りをしながら心地よい疲労に寄りかかっていると、背後が何やら騒がしい。振り返ると、切り開かれた小窓から子供たちが入れ替わり立ち代わり顔を出しては、私の様子をうかがっているのです。子供たちは好奇心でいっぱい。そのクセ、本当にシャイです。目が合うと、照れながらキャーキャーはしゃいで隠れてしまいます。

 「Botarde. Diak ka lae?」

 こんにちは、元気? と、イスによじ登って窓の中に挨拶をすると、次々に子供たちがまた出てきました。なんて可愛いんだろう。
交わす言葉は少ないけれど、満面に浮かべたスマイルで、私たちは語りあえた………と思う。

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 今度はもっと語り合おうね。また会える日を楽しみにしています。
                              Obrigada, Timor Lorosae!

2009年03月19日

3月18日 いちご狩り@下田

 暑さ寒さも彼岸まで…。でも今年はお彼岸を前にして、すでに気温が上がってますね。すっかり春の陽気です。私の周りでは多勢のイチゴ・ハンターたちが出没していまして、春を満喫しています。行く先々で「いちご狩りに行ったのよ〜」と嬉しそうに語られるので、そんなに楽しいのかと、私も行ってみたくなりました。そんなわけで遠足GO!!

 わが家の古いアルバムにはいちご狩りらしき写真が残っているのですが、私は幼過ぎて記憶にありません。なので、これはもう「初・いちごハンティング」と言えるでしょう。大好きないちごを心置きなく食べられるなんて、この世の極楽じゃ…と、ワクワクしていたら、そんな私に「そうそう食べられるもんじゃない。買った方が安い」友人たちが口を揃えて言うのです。すると俄然、燃えてくるのが天の邪鬼。MY練乳を持参で乗り込みました。

          ハウスの中では走らないでください
          いちごの棚はまたがないでください

 あれこれ注意事項が書いてあります。
ふん、子供じゃあるまいし。一々細かく言わんでもえーわい。バカにすんのもいい加減にせいっちゅーの!
 …ちょっとムっとしたりして。

 ところが、です。
 まず受付で某番のハウスへ行けと指定されます。その時、小学生の男の子たちのグループがいて、ちょうど一緒にぞろぞろ指定されたハウスに向う格好になりました。その時点で、こいつらに負けるか…って気持ちになって、もう走りたい。

 さらに不思議なのは、イチゴをもいで食べてると、よその棚がよく見えるのです。あれ、あっちのほうが赤くて大きいのがいっぱいなってない? なんて。ちゃんと自分がいるとこだって沢山なっているにも関わらず…それなのに…意地汚いですよね〜。見回して、よし次はあの辺りだ、と移動しようとしたところに小学生が近づいてこようものなら、気持ちが急いて、思わず棚をまたぎそうになっている自分に気付くのです。いや〜、お恥ずかしい。

 春のいちご狩り。己を顧みる、よい経験となりました。ちなみに形振り構わず食べまくった甲斐あり、しっかり元はとれました…ですてぃに〜(おぉ、懐かしい!)。おーっほっほっほっほっほ。

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2009年05月24日

5月24日 Blowin' in the Wind

気に入らぬ 風もあろうに 柳かな

日々はさまざまな風に吹きさらされている。薫り豊かな恵みの風もあれば、地獄の裁きのような凍てつく風もある。それでも風は風。涼しいと喜ぶか、寒いと嘆くか…… 

先日、あることから居たたまれずにブラブラと街へ出ました。普段なら歩かない場所、歩かない時間。そこでバッタリ旧友と再会。冷えた体が内側から暖まるような時間を過ごすことができました。その人を通じて、いま必要としている情報を得ることもできたし。思えば「あること」がなければ、自分は未だに同じ場所で方向を見失ってもがいていたかもしれない。

何がどうなるか、本当にわからないものですね。何が良かったのか。何が悪かったのか。最期の最期には、果たしてわかるのかしら。あるいは知る必要もないことなのかもしれないけれど。

旅の途中。毎日という車窓に絶え間なく流れる景色。きれいな景色。不思議な景色。怖い景色。醜い景色、愉快な景色… 。その一つを一つをどれだけ楽しめたかで、今生の味わいも変わるのならば、どんなものでも大事にしたいな。
朝からの雨があがり、薄日がさしてきた。

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2009年06月07日

6月7日 東ティモール/千のトイレプロジェクト

 TFMをキーステーションに、毎週土曜日15;25から放送している「Music Apartment」(6/6・OA)は「環境問題」を軸に、環境意識の高いアーティストやイベントの話題を取り上げました。そして番組のエンディングで去年の12月に訪れた東ティモールのことを少しお話ししたところ、「なぜ東ティモール?」「千のトイレプロジェクトって何?」という問い合わせがありました。まず、番組を聞いてくださってありがとうございます。そして内容に興味を持っていただいて、とても嬉しく思っています。

 東ティモールではトイレの不備などにより、多くの方々が病気になったり命を落としたりしています。健康面だけではなく、児童の就学率の問題にも関わってきます。その現状を少しでも改善できないかと、昨年、トイレの建設と修復のためにネピアが動きました。そしてそのプロジェクトに私もご縁あって関わらせて頂いたのです。東ティモール・レポート、及び「千のトイレプロジェクト」に関してはこの蜻蛉日記の2009年1月〜2月のアーカイブをご参照くださいませ。

 さて、その「千のトイレプロジェクト」が今年も始動しました。再び、プロジェクト・メンバーたちが東ティモールに向けて旅立ったとのことです。その様子はチームブログなどでも報告があると思うので楽しみです。
メンバーのみなさま、頑張ってください!My best regards to Timor Lorosae!

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2009年08月11日

8月11日 無口な一日

 毎年のことだけど、8月のお盆はなんとなく寂しくなります。普段一緒にいる人たちのほとんどがいなくなっちゃう。私は里帰りするところもないし、お盆自体は7月に済ませてるし。ポカーンとしちゃうんですよね。

 あ、でも今年はちょっといいこともありました。9日の日曜日に葉山の親戚を訪ね、昼間は一色海岸でのんびり。夜は逗子にくり出し、海の家でパーティ。夜の海はサイコーです♥とても素直な自分に戻れる気がします。

 地元の懐かしい面々に会えたのも嬉しかった。なんていうか、都会の一人暮らしは誰にも憚らない気楽さの一方で、誰にも繋がってないような孤独感がいっぱい。さみしいっス。だから自分の親やおばあちゃんのことまで知っててくれる人がいると、「あぁ、私ちゃんと存在してるんだ」って、ホッとします。

 いつからこんなに寂しがり屋になっちゃたんだろ。誰のことも求めず、誰にも頼らず、誰のことも当てにしなければ楽になれるのかな。でもそんなのイヤだ。
傷つくかもしれない。裏切られるかもしれない。報われなくても、さみしくても、やっぱり誰かを好きでいる方がいいなー、、、な〜んて、欠けはじめた月を見上げて想うのであります。

 季節はもう秋。

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うへ、超かっこいい! …と、貸してもらったはいいけど、重くて私にはどうにも扱えませんでした。
とほほ

2009年10月31日

10月31日 故郷の味と ACCEPTANCE

 う〜ん、実によく出来ている「鳩三郎」。うわさには聞いていたが、ここまでとは!ずっと気になっていたのを、今日ついに手に入れました〜。ちょっとカントリーマーム風なソフトな触感がたまらん。焼き色ぐあいも絶妙っす。

 「鳩三郎」は鎌倉銘菓である「鳩サブレー」を販売している豊島屋が売り出しているキーホルダー。昔はこんなもん無かったんですけどね。商魂たくましいといえば、たくましい。ふん、バカバカしい。資源の無駄…と思いつつ、やっぱり欲しかったのです。

 故郷というのは不思議なものですね。そこにいる時には気にもとめないものが、離れると無性に愛おしくなる。鳩サブレーなんざ、どこの家にも大小の缶々が(たいてい文房具入れとかになって)ありました。お使いものに利用されることが多いので、自分で買って食べることはなかった。なんとなく「家にあるもの」「あれば食べる」ものでした。
 ところが鎌倉を離れてからは、手土産には鳩サブレーがお約束。やけに美味しくて、自分用にも買い求めるようになりました。なんでしょうね…なくして分かる、親の有り難さ…みたいなものか?

 今日は久しぶりに鎌倉の海に入ってきました。新しく入手したサーフボードは、まだカラダに馴染まず、ただでさえヘタッピなのに、波もベタベタで、どうにもこうにも…散々。それでも右手に江ノ島を感じながら海に浮かんでると、あたたかな大きな腕に抱きしめられるような安らぎを覚えます。全身に平和エキスを注入されるのです。

 そう、この感覚!

 何かに受け入れられている。受け入れている。プラグ・インしている。繋がっている。

この感覚を実感できたら、平和はもっと身近なものになるのではないかな。家族でも友人でも、趣味でも、仕事でも、月でも、海でも、なんでもいい。なんなら「孤独」でもいい。目的のための関係ではなく、対象である「そのもの」と自分の理屈ぬきの関係。ACCEPTANCE。時おり忘れてしまうけど、いま再びこの言葉が響いています。


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2010年07月26日

7月25日 週末@高知

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龍馬空港から会場へ直行。控え室の窓から高知城を望み、高知上陸を実感。何年ぶりだろう〜。

今回は某イベントのための出張です。龍馬ブームに湧く街は、ちょうど地元のお祭りと重なり、浴衣姿の人も多く、何やら華やいでいました。うーん、私も仕事じゃなかったらなー。
リハの合間に抜け出して、ひろめ市場をブラブラ… ひひひ。

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おぉ〜、あっちもこっちも龍馬がおるがじゃ〜。
何故か龍馬の肩にはバービーさん。よく見ると、顔こわい。

酒飲み天国! 飲めなくても、思わず「うまそうじゃ」と云ってしまう訴求力。
土佐っ子たちのお酒好きは近藤正臣…じゃなくて〜… 山内容堂のお酒好きを脈々と受け継いでるとか。
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いちいち美味しそう〜♥
ちなみに、初めてウツボを食べました。
江戸の穴子、京都の鱧、土佐のウツボ=おいしい御三家でしょ。


英一。 英二。 この50円の違いは何?!
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おっとっと。これじゃまるで遊山レポぜよ。
ちゃんと仕事もしたがじゃ。

わーい。めっちゃ楽しい週末でございました〜♥
共演者の【豆しば】とパチリ! (厳密には【枝豆しば】です)
                
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2010年08月19日

8月18日 鎌倉@遠足

まずはお世話になっている老師にご挨拶。
お庭には自らお世話をされてる草花や野菜がいっぱい!


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わー、オクラだ。ちなみにこれは育ち過ぎとのこと。これってオクラの花だったんだ。実と花の関係を初めて知りました。

老師とお別れして、あちこち散策。すっかり汗だくの身を引きずって私のアサイラムといって良い某寺へ。
行きますよ、とは連絡してあったけど…なんと心づくしの昼食を用意してくれてたのです!
美味しーよー。しあわせだよー。

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お寺を後にして、街をブラブラ。途中、途中にはかき氷。そして…

おっ!  なんじゃ?!

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大仏のケータイ・ホルダー。
ふと、私のブータン人の友達を思い出した。昔、彼女が日本にやってきたときに長谷の大仏を訪ねました。あそこは胎内に入ることができるのに、彼女は入らなかった。何故って、信仰心の強い彼女には「大仏様の体に入るなんて畏れ多くて無理!」だったのです。
それなのに…あぁ、日本人。
ぬいぐるみとは云え、大仏様の頭にケータイを差し込むなんて…


いい具合に日差しも和らいで来たところで江の電に乗り、んじゃ本物の大仏様に会いましょー…ってんで、いざ長谷へ!
もちろん入りましたよ。胎内。

長谷から坂の下、切り通しを抜けて極楽寺、そして再び海に出るため稲村へ。
途中、古い馴染みのところで道草。気づいたら、そこに居合わせた人たちとも友達になっておりました〜。

ちなみに古い馴染みとは、The レジェンド・オフ・稲村のゴーちゃんです。
神社仏閣とはまるで異なる鎌倉のもう一つのソウル。サーフカルチャーの要人ね。

さてさて、そのゴーちゃん。
サーフボードの他にアクセサリーも作っておりまして、近ぢか皆様の熱い要望に応えて売り出すとか! わお♥
素材はすべて稲村の海でとれた貝殻よん☆ めっちゃステキ。

「売り出すからには会社を作りましょーっ!」と、盛り上がり…


「社長(←ゴーちゃん)! 社名はどうするんですかっ!」と、詰めより…


わいの、わいので決まった社名は…      『貝社』


イエイ、設立バンザイ『貝社』!!!
もちろん、私もさっそく社員にしてもらい、これから会社…いや、いや。
貝社のために頑張りまっせです。

ほんのサンプルの一部ですけど、ちょっとだけお披露目〜

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で、社長のゴーちゃんです。

go-chan.jpg   超ゆるゆる、natural born 善人。

2010年08月26日

8月22日 ぶらり@四日市

久しぶりに四日市へ。東京よりも湿度が高く、暑さがこたえました。
仕事はもちろん楽しいですが、その前後に街をブラリとするのがいい。

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癒しのヘッドスパ って…   あぁ、美っくりした…
   まるでさらし首。 こわいですったら~


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こんどは巨大ブタ。それにしても蚊やりは何故にブタなのか?
理由はともあれ、デザインは最高よね!


四日市を満喫してから、一足のばして亀山へ。亀山にも美っくりな大きい…
ブタではなく、イチョウの木です!! やさしく守ってくれるようで、いつまでも寄り添っていたい。

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わお、ポテトボーイ! メーカーの枠を越えた、いろんなポテチの自販機。画期的ではあるけど、取り出し口のクモの巣が、利用者がいないことを物語っていました。

亀山のみなさん、ポテチは嫌いなの?

興味はあったけど、やはりお金を投入する勇気が足りませんでした。だって、よしんば商品が出てきたとしても、それを食べるガッツ無いですから。

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8月26日 そして亀山

さて、亀山まで足を延ばしたのは他でもない。「月の庭」を訪れるためです。
いくら新幹線が速いったって、諸事情もあれば、なかなかヒョイと来られるもんでもありゃしません。
ところが20日、21日は四日市で仕事。亀山までは目と鼻の先…ってことで、スタッフはそのまま東京へ。私は反対の電車に飛び乗り亀山へ、翌日22日に「月の庭」で開催される【風の市】を目指しました。

この見事なスケジューリングはマサルちゃんのせいに違いない! そう、一昨年にせっかちにも旅立った友人の故・岡田マサルです。よく「呼ばれる」とか「導かれる」とか云いますが、こりゃ正に仕組まれたと云っていいでしょ。
あの世に行っても、そんなことしちゃう人なのです。

【風の市】はマサルちゃんが心血注いで、毎年楽しみにしていた年に一度のお祭りです。昼間は各地から集まってきたロウソク屋さん、Tシャツ屋さん、お菓子屋さん、八百屋さん、小物屋さん、ご飯屋さん、何でも屋さん… 
あらゆるユニークな人たちが集まって、月の庭は市場となります。

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 あぁ、私も自分の手作りせっけん持ってくれば良かったな〜。

「出展者ですか?」
「いいえ、違います」
「スタッフさん?」
「いいえ、ウロウロしてるだけです」
「あぁ、ウロウロしてる人ですか」

マサルちゃんに呼ばれたとは云え、忙しく立ち働くスタッフや出展者さんを横目に何の役にも立たない私はブラブラ、ウロウロ。たまに誰かに声をかけられては、こんな奇妙な会話を交わしたり…

あちー。
疲れちゃ、母屋の縁側に寝転んで本を読みながらウトウトしてみたり…

      うろうろ
                うとうと 
                           極楽じゃ〜


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そして陽がだいぶ傾いてきたころ、チューニングの音が聞こえはじめます。
今夜のライブは おおはた雄一 & 山口洋

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いやー、いいライブでした。いろんな意味で。   生きていた。


           アノヨノモノモ           コノヨノモノモ

誰もがそれぞれの事情を背負っているけれど、どんなに重たい荷物を抱えていても、自由になることはできるんだ。


宴が終わっても、ずっとずっと月が私たちを照らしていました。


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2010年10月11日

10月10日 米子から戻りました

久しぶりに米子についたら、空港が「鬼太郎空港」になっていました。空のみならず、鉄道の各駅名も妖怪の名前になり、下にカッコ書きで元々の駅名が記されていました。ゲゲゲ・エフェクトかしらん。妖怪好きには刺さりますね。
けれども、それ以外は思ったより便乗した空気もなく落ち着いた感じだったのがよかったです。かえって、妖怪と自然に共存してるみたい。

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お天気が悪かったし、仕事ばかりで出歩かず、楽しみといえば食事。米子の魚介は本当に美味しいですね。今回は特にイカにハマりました。そして白ネギちゃん。
東京ではほとんど脇役の定番の長ネギですが、ドーンと丸ごと一本焼いて出すのが鳥取スタイルなのでしょうか。これがまたイケる。
普段「自分なんかどうせ脇役さ」とイジケてる貴兄に申し上げる。ビバ、ネギ!

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ところで米子でSATY初体験をしました。巨大なSATYの中に一歩入ると、そこはワンダーランド。食品、衣料品、文具、家具、100円ショップ、ミニ遊園地みたいな遊技場、etc.。デパートとは違う「なんでもあります」なのだ。
きゃー、こりゃ人が集まるのも納得。たのしい。キョロキョロ。気づいたら買い物してました。靴下いっぱい。そして、すだれ。ありゃ、米子まで来て何を買ってるんだ?!とツッコミが入りましたが… いいんです!

そしてSATYにもあります、どじょう掬いまんじゅう!…って、これ島根銘菓じゃん(オイっ)
あはは。まぁ、いいっか。

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今回もステキな出会いがありました。「いい出会いをする」あるいは「いい出会いができる」のは幸せであり、また人生の成果ですね。また頑張る力が湧いてきます。有り難いことです。

よく人様から「いつも楽しそうでいいですね」「悩みなんて無いんでしょ」と云われますが、それもちょっとバカっぽいというか、謙遜もあったりで「とんでもない!いろいろ大変です」と応えてしまうことしばしば。
また、あまり自分だけ幸せなのも悪いような気がして、少しだけ不幸っぽいフリをしてみたり。
でもやっぱり、幸せなものは幸せで、悩みと云えるほどのものは探しても見つかりません。

幸せは、=仕合わせ。誰の手の中にもあるはずだと。そんなふうに思います。

10月11日 一夜明けても、河太郎

10月5日から始まったカッパ橋道具商店街祭り。なかなか時間がひねり出せずジレジレしていましたが、ようやく満喫できました!

普段はサッサと買い出しを済ませる「仕事人」がほとんどなのに、どこもかしこも人、人、人。人気は食品サンプル。サンプル屋さんの前には黒山の人だかりで前にも進めませ〜ん。常備品の他にもお祭り用の屋台も出たり、特別価格のご奉仕品に抽選会、プレゼント配布にコンサートと、充実の内容でした。ついつい予定外のものまで買わないように、財布の紐を握りしめるのに…気づけばユルユル〜。ウフッ♥


さんざん歩き回って棒のような足と、荷物で抜けそうになっている腕をかろうじて動かしながら駅の方へ引き返してゆくと…

おっ!
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なぬっ? かっぱステーキとな?
フラフラと吸い寄せられるように路地を曲がり、金竜公園に行くと むほ〜、いい匂い。焼きそば、焼き鳥、そして…

あった、あった。かっぱステーキ♪ きゃー、ぐるぐるしてる。
これって、うずまき堂のロゴと同じ。親近感が湧きます。

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さらに「もんじゃコロッケ」だと。サクサクの衣の中に、もんじゃ。食感がたまりません。ふがー。お腹もいっぱい。また元気も出たところで、帰りましょかね、と立ち上がったところに「えっ?」
目の端に飛び込んだ、緑色。

             かっぱ河太朗&かっぱ小町

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考えるよりも早く、気づいたら駆け寄っていました。記念写真を撮る子供たち。うぅ、私もあの中に入りたい…  と、その時!

もじもじしてる私に、河太郎が手招きをしたのです。
えっ? 行っていいの?
戸惑いながら近寄ると、河太郎はやさしく私の顔を覗き込みながら、やわらかなタッチで頭をいい子、いい子してくれました〜。そうして係の人が写真を撮ってくれる間、ずっと頭を撫でてくれたのです。うぇ〜ん。うれぴー。

帰りの電車の中、頭の中はずっと河太郎のことばかり。ぐるぐる、かっぱステーキ状態です。そして河太郎のことを思うと、頭にあのやさしい手の感触が…

友達曰く「それって、恋じゃない?  でも、残念だね。河太郎には小町がいるよ」

                   おいっ!

2010年11月20日

11月20日 一つずつ、山を越え…  

最中はツライと思っても、終わるといつも達成感と開放感のご褒美があるのが嬉しいです。
札幌にてイベント終了。スタッフや共演者は延泊して北海道をエンジョイするようですが、私は巣に戻ります。
はふ〜

明日は早朝から「あむあむふわわ」の新作の撮影です。撮影のために少しはシェイップアップを…と思ったけれど、計画はあくまでも計画。夕べもジンギスカンめっちゃ食べちゃったしね。
コンビニのアイスも「北海道生乳たっぷり!」とか「濃厚プリン」とか、北海道を売りにした商品が多い。
く〜。おそるべし。
ホッカイドウー! 私の胃袋もデッカイドウー!
かくして、シェイプアップ計画は見事に頓挫しました。
明日の朝、せめて顔がムクんでないことを祈りまひゅ。

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ジンギスカン屋さんでは初めてシカ肉も頂きました。サッパリしていて美味。特性のおもちもグー。付け合わせのお野菜も絶品♪

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さすがに空が広いです。きれいだなー。

2011年01月04日

1月3日 新年・お江戸探訪

東京にいながらにして、意外と知らない東京。そんな東京をブラリと歩いてみるのも乙なお正月の一日。快晴に恵まれて、いざ!

何を隠そう、これでも私めは受験生なのであります。某試験を2月に控え、笑顔を必至でこしらえながら、実は胃の中に重たい石を抱えてるような日々。そこでスタート地点に選んだのは湯島聖堂。湯島聖堂といえば、その昔、徳川五代将軍綱吉は儒学の振興を図るため、元禄3年に湯島の地に聖堂を創建し…
な〜んちゃって。実はよく知らないのです。湯島聖堂を訪れたのも初めて。今まで、なんか建ってるな〜…ぐらいで、気にもとめてませんでしたが、今回は学問関係ってことで。(おい、おい。そんなんじゃご利益あるわけないだろ!)いひひ。

孔子さまに軽くご挨拶してから目指すは天神様。どうか私にお力を…と思いきや。こ、こりゃ何じゃ?!湯島天神に通じる道がまるで国鉄のストライキ(古っ!)を彷彿させるラッシュ。考えるこたぁ、みな同じ。神頼みは私だけではなかった。しかもこの群衆、明らかに平均年齢若い!故におばちゃん受験生はピチピチ受験生に気圧されてシッポを巻いて退散。
大丈夫。私の気持ちは京から流刑の地に飛んでいった梅の樹のごとく、道真さまのもとへ届いたに違いないのだから。

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江戸を愛する身でありながら、未だ訪れたことがなかった神田明神。おぉ、かの甘酒や納豆で有名な天野屋さんもある〜。デパートなどで商品は買えるけど、やっぱ本店で買うのがいいような気がするのは何故かしらん…と踊る♥を抑えてまずはお参り。
参拝を済ませてから参道わきを通ると…やや!銭形平次の碑。思い出すは大川橋蔵の艶姿。

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こんなアトラクションに歓喜していると、通りかかりの若いお父さんが子供に話しかけていた「銭形警部ってのがいてね。ルパンを追いかけてるんだよ」
おい、違うだろ!!
まぁ、時代ですかね。
一方、私が大川橋蔵を平次に重ねているとき、きっと諸先輩方は「違う。長谷川一夫だろ!!」と思ってるのやも。

さぁ、こんなふうにはじまった新年の江戸探訪ですが、長い一日はまだ続きます。

1月3日 続・新年・お江戸探訪

おっと!銭形平次で盛り上がっていると、負けじと賑やかなな音が境内の方から聞こえてきました。んん?戻ってみれば、獅子舞。わーい。私も子供に混じって頭を突き出せば…?
はい、【神田】だけに……カチカチ。頭を咬んでもらいましたーっ!
こいつぁ、春から縁起がいいや。

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大満足で目指すは上野。途中、ふと路地を覗くと、そこは下谷神社。寛政10年に江戸で初めて寄席が行われた所縁の地だそうで、境内には「寄席発祥の地」の碑。昨年は五街道弥助改め、蜃気楼龍玉さんの真打昇進披露のお手伝いをさせていただくご縁に恵まれたこともあり、ここに導かれたのも偶然とは思えませんぜ。
どうぞ、よしなに。パンパン(拍手)
 
きらびやかな賑わいは無いけれど、下谷神社には地元密着型で長きに渡り営まれてきた風格があります。何気なく下がっている絵馬が横山大観によるものだったり、そこに暮らしてきた人や土地の歴史がさりげなく息づいているのです。
ここ、かなり好きだなー。

近代化した街並の中に「ここだけ焼け残ったのか?」と思うようなタイムスリップゾーンに想像力は恋のルフトバルーン。そしてキョロキョロしてるうちに気づけば上野。

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売店の「パンダ焼き」によろめきながら公園を抜けてゆきます。
志ん生師匠に云わせれば、さしずめ私は「引き潮のゴミ」。あっち引っかかり、こっち引っかかり…

そして、ドーン!
スカイツリーが出現すれば、ここはもう浅草。
天神様では怖じ気づいたけど、もう後には引きませんぜ。いざ覚悟!

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浅草寺に通じる仲見世は一方通行に規制され、もし後で「やっぱ揚げまんじゅう食べたい」なんて思っても引き返せないのです。たしかな企画力と判断力を要求される道であります。

ふー、ようやくお参りを済ませ舟和でホッと一息。

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この帯、わかりますか?獅子舞の帯です。お腹のところのグルグルした模様、獅子舞の体と同じ。お太鼓はこんな感じです。

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いやはや、よく歩き、よく食べて、充実の一日でございました。

2012年04月14日

4月11日 春エギングと…

久々の釣り。ある情報筋によると、3月はいい時もあったが、今はまったく海に生命体の気配がないらしい。えっ、マジ?
去年の晩秋以来、どうにもスケジュールと天候のタイミングが噛み合ず、ようやく実現した遠足なのにぃー。
まぁ、いい。情報がすべてではない。
自分の海を見つけようじゃないか!

いつものように目的地に到着したのは、まだ暗い午前3時ごろ。闇の中で軽く投げつつ、朝まずめを楽しみにする。白々としてきたその時!

シュンと投げたロッドの感触がわずかに変わった。れれれ〜。無理なテンションをかけたの?!何?!

まさかのライン切れ。本命使用のエギは海の彼方にすっ飛んでいき、ガイドの先にフワ〜っと風にゆれる釣り糸。経験者なら、あの情けない感覚をお分かり頂けることでしょう。
あぁ、さらば私のエメラルダス(バーニングシュリンプ)。

と、まぁ最初から躓きまくりのエギングは、深夜過ぎまで粘ったものの、丸坊主に終わりました。とほっ。

それでもエネルギーを満タンにチャージでき、またステキな想い出をたくさん作ることができました。

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                   昼間はちょこっと海を離れて散策。春だなー。


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川沿いの桜ははらはらと雪のように花びらを散らしていました。


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足元には満開の菜の花!菜の花の香りって、こんななんだぁぁ……ケホっ。


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おぉ!桜ではなく、こちらは桃の林。畑の向こうには瓦屋根の家々。まるで日本昔話の風景です。


ところで。
地元の方の話しでは、今年はホンダワラも育っていないらしい。天候による水温の変化なのか。それでも地震の影響などにより、地盤に異変が起きているのか。次々と設置されるテトラポットや堤防などによる海流の変化なのか。たしかな原因は分からないけれど、生き物たちが産卵場を失ったり、住処を追われているのは確かなようです。
そして何とも残念なことに、訪れるたびに山が削られ、川が埋められていってます。
闇雲に「自然破壊反対」の旗印のもと、地元の方々に不便な生活を強いることはできません。…が、本当にそれは必要な工事なのか?本当に地元住民が望んでいることなのか?一部の人の利益のためだけに強行されている愚行なのではないだろうか?
こうしたことは都会の真ん中でも云えることですね。何がそこの本当の魅力なのか、財産なのか?ただ客寄せパンダ的なランドマークを作ればいいのか?
とめどなく「?」が溢れ出していきます。

2012年04月30日

4月30日 ありがとう。

久しぶりに鎌倉に行ってきました。むせかえるような新緑の中を鳥がさえずり、目にも眩しい花々が咲きこぼれる風景。どんなに深呼吸しても足りないほど、すべてが愛おしい。

長らく欠品してご迷惑をかけていた皆様、お待たせしました。小町通りの和雑貨屋さん「SEITA PLUS」に新作を含めたせっけんを納品してきました。ぜひ、ご覧頂きたいです!

その足で北鎌倉まで行き、まずは円覚寺・元管長の足立大進老師のいらっしゃる伝宗庵へ。えっちら階段を登ってゆくと……わぁー、桃源郷だ。八重桜が多いかぶさるように咲きほこり、したたる緑がトンネルを作っています。わぁー、わぁー。

こんな美しさを喜べるなんて、生まれてよかったな。
命を授けていただいた幸せが本当に有り難いです。

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2012年09月24日

9月23日 軽井沢でリフレッシュ

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ずっと延期になっていた軽井沢へ、やっと行って参りました!

この夏、FM軽井沢のショップが誕生して、うずまき堂の手作りせっけんもお取り扱い頂いております。うさぎをモチーフにした2種類です。一つはお馴染み【月うさぎ】。もう一つはラベンダー畑を飛び跳ねるうさぎの軽井沢限定品【軽井沢うさぎ】。幅広い年齢層の皆様に喜んでいただけるように、贅沢なオイルをふんだんに使用した、リッチなせっけんです。
品質にこだわる軽井沢マダムたちにも好評だそうで… ホッ!

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淡いブルーがとても可愛い看板が目印です。


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入り口にはプランターと、キャラクターのウサギちゃん!


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店内にも、もちろんウサギちゃん。品質へのこだわり満点!ぬいぐるみは、今どき大変珍しく、すべて日本製です。素材から縫製まで、丁寧な仕事ぶりが伺えます。限定品なので、ちゃんとシリアル番号が入ってるんですよ〜。

たまに、こんな子もいたりして…あはは。myosotis-bad.jpg

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ぬいぐるみの他に、Tシャツ、トレーナー、ポロシャツ、エプロンなど、いろいろ楽しめるものがいっぱい!
お店は10月いっぱいの営業だそうです。秋の行楽シーズン、ぜひお出かけ下さい!
軽井沢銀座(メインストリート)のすぐ側です。
めっちゃ空気も気持ちよくて、思いきりリフレッシュできました〜。


ブティックFM軽井沢 / 電話:0267 42 5301
   長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢745

2013年01月07日

1月7日 初詣レポ〜1月3日を振りかえって

2年前のお正月に、いつもお世話になっている出版社の方と下町ツアーを楽しみました。
去年はタイミングが合わず見送りましたが、今年は「やりましょう!」ということになり、特に狙った訳でもないのに同じ日になりました。

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まずは浅草で待ち合わせ。雷門通りは歩行者天国になっていて、混雑しているにも関わらず「休日のゆったり感」があるのは浅草ならではでしょうか。渋谷や新宿じゃこうはいきませんものね。
風は冷たいけど、晴天に恵まれ気分上々です!%E6%BC%94%E8%8A%B8%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB13.jpg  


浅草演芸ホールもお正月の装い。(ちなみに写真は暮れに撮ったものです)
路地にも「お正月」が満ちていました。繭玉があちらこちらに飾られ、松や竹の青さが清々しさを誘います。  1.3.13.jpg

して、いざ観音様へ! …と、皆様向かうところでしょうが私たちは浅草神社で初詣。
こうして再び元気に参拝できる幸せに感謝を込めて、三社様に新年のご挨拶です。

そのまま仲見世の「助六」に行きたかったのですが、観音様をお参りする人たちで一方通行の列ができていて、とてもじゃないけど無理!
仕方がないので観音裏の方に抜けると、あらこんな所にスペイン料理屋さん。ものは試しと入ってみると、これがなかなか当たりでした。冷えた身体に魚介類の雑炊みたいなのが嬉しかった〜。これは穴場かも。    %E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%96%99%E7%90%86%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%AB.jpg


さぁお次はどうしようかと考えながらブラブラしてるうちにまた寒くなり、再び雷門通りに出て甘味処でお汁粉を。あれ、さっきデザートはきっちり食べたはずなのに… まぁ、いいか。
ところで御前汁粉と田舎汁粉。どちらがお好みですか?いつも迷うんですよね〜。
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ちょっと浅草の喧噪を逃れて、箕輪から都電に乗ることに。始めはとげぬき地蔵を目指すつもりが、電車に揺られているのが心地よく、結局足を伸ばして雑司ヶ谷の鬼子母神を参ることに。
まるで「ちぃ散歩」ですね。鬼子母神に到着した頃にはすっかり日が落ちていました。
初めて来ましたけど、趣のあるところでステキでした。
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流れ、流れて辿り着いたのは新宿。「もう寒いっ!!」てんで、副都心線からそのまま直結で伊勢丹の中にある「とらや」へ飛び込んで暖をとる…てゆーか、また食べてんじゃん!(笑)
花びら餅とお抹茶。初春ですわ〜。牛蒡も少し塩気を効かせて、しっかり煮てあります。美味。
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充実の一日、最後は紀伊国屋にて半藤一利さんの新刊「日本型リーダーはなぜ失敗するのか」を購入して幕を下ろしました。ふー、楽しかった。

2013年01月15日

1月14日 初雪に埋もれて

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いつもの見慣れた景色が違って見えました。

誰もいない浅草寺を期待して出かけてみたら、あら…こんな日でも人は出てるものなんですね〜。
ちょっとビックリ。そういう自分も「出てる人」の一人なんだけど(笑)。

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宝蔵門からドカドカ雪のかたまりが落ちてくるため、周辺には縄が張られていました。
雪に霞む五重塔がなんとも美しい。

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伝法院通りはまるで、どこか北国の温泉街みたい。


2013年01月30日

1月30日 川越まで遠足

川越にある呉服笠間さんにて、以前購入した長襦袢がとてもいい。
もう一枚欲しいと思っていた矢先、友人のあやちゃんも「やっぱいいよね!」と意見があったので、久しぶりに川越に行って参りました。

呉服笠間さんといえば「川越唐桟」のお店。木綿でお手入れが楽だし、お値段も手頃なので着物入門者にはもってこい!逆に普段からガシガシ着るというベテランさんにも重宝です。
今回はあやちゃんのご主人も唐桟の着物を作りたいということで同行することに!
そこにもう一人加わって、思いがけず賑やかな遠足になりました。

もちろん、一番の目的は呉服笠間さんなのですが…
まずは腹ごしらえ、ですよねー(笑)
川越名産の芋づくし料理を堪能しに、以前一度行ったことのある「エプロン亭」へ……
Ouch!臨時休業?!こんなことってあるのかい?
さぁどうしよう、と途方に暮れたのも束の間。すぐに「山屋」さんが良さそうだという情報入手。
残念ながら芋尽くし料理はお預けとなりましたが、山屋さん、入り口からステキじゃない♡

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味のあるお庭に囲まれた古い建物。中に入ると火鉢が置いてあって、なかなかいい雰囲気です。

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ご飯はカゴ入りのお弁当スタイルで楽しいです!パッと見ちょっと足りないかと思いましたが、意外にもお腹パンパンです〜。

すっかり満足したご一行、お店の方に記念写真を撮ってもらって、はいチーズ!
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2013年03月16日

3月15日 お疲れさま

お彼岸を前に今日は鎌倉までお墓参りに行ってきました。
夕方前には戻ろうと思っていたのに、何だかんだで遅くなって、気がつけば帰りの電車に乗ったのは8時近く。
東京方面向かう横須賀線で品川まで出て、山手線に乗り換える……はずが!
なぜか横浜でふいに気が変わって東横線で渋谷まで出ることにしました。
渋谷に着いたのは21時頃。やけに混雑していて、駅がざわついている。何事???

そうか!

みんな別れを惜しんでいるんだ!

今日で現在の東横線・渋谷駅はお勤めを終えるのです。明日からは地下にお引っ越しです。
1927年に開業して、85年間も駅舎として頑張ってきたのですね。
本当にお疲れさまです。そしてありがとう。
思えば私も人生の大半をお世話になったことになります。

情報としては知っていたけれど、特に意識していたわけでもなく。
それなのに、こうして最後の日に駅を利用したのもご縁なんでしょうね。最後にちゃんとお別れができてよかった。

あいにくカメラを持っていなくて、ケータイにもカメラ機能がありません。
写真を撮ってる人たちがちょっぴり羨ましかったけど、その分しっかり心に「渋谷駅」の勇姿を焼き付けてきました。

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