元気便り〜キャッチボール
ある人からキャッチボールの素晴らしさについて聞いたことがあります。相手と向いあって、徐々に互いの距離感を理解し合ってゆく。単純にボールを投げて、受けて、投げて、受けて。それだけなのに、不思議と気持ちが通じ合う。人間関係の基本があるという。
そういえば、子供のころ父親とキャッチボールをした。二人の間にボールが描いた弧は、今でも忘れられない感触を残している。
いつからか、キャッチボールする子供の姿をあまり見なくなってしまった。外で遊ぶよりも家にこもって個々にやることがあるのか。外で遊ぶ場所がないから、家にこもるのか。理由は一つではないでしょうが、外に子供(大人も含めて)がのびのびと遊べる場所はたしかに少ないでしょう。公園も「禁止事項」だらけ。
「節度を守る」「臨機応変」「マナーを持って」などの隙間がなく、「OK」か「NG」だけで決められることがよくあるように思います。それは、なんだか人間を信頼してないな、と感じる瞬間でもあります。
朝日新聞8月1日、掲載記事。
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